陣馬の滝(静岡県富士宮市猪之頭)

源頼朝が巻狩りの際に近くで陣を敷いた滝

 「陣馬(じんば)の滝」は「白糸の滝」北部の富士宮市猪之頭地区にある源頼朝ゆかりの富士山麓の滝です。規模は小さいですが、五斗目木川(ごとめきがわ)上流からの水と溶岩層の隙間から湧き出る水が一体となって滝をなしています。建久四年(1193年)、源頼朝が富士の巻狩りを行った際、日暮れとなりこの滝の近くで一夜の陣を張った事から「陣馬の滝」と呼ばれる様になりました。その際に見つかった「太鼓石」が今でも隣の遠照寺に展示されています。毎年夏には地元有志による「陣馬の滝まつり」が開かれます。

「太鼓石」の由来

 「太鼓石」とは頼朝が夜に「陣馬の滝」付近で陣を張った時に、滝の方から太鼓を打つような音が聞こえたので配下に調べさせたところ、見つかった中が空洞な石の事です。「太鼓石」の正体は「溶岩樹形」と呼ばれ、樹木が溶岩に覆われて燃えた時に木が燃えて外側の溶岩が冷えて固まって輪のような溶岩ができたものです。この「溶岩樹形」に「陣馬の滝」の水が当たって太鼓の様な音を出していたので「太鼓石」と呼ばれるようになったわけです。

駐車場の拡張

 「陣馬の滝」の駐車場には乗用車が十数台止めるスペースがあります。実は最近まで乗用車2台ぶんほどのスペースしかありませんでしたが、富士宮市が観光促進のため新たに拡張整備したようです。「ふじやま」さんも数年前に1度訪れた時にはまだ2台分しかありませんでしたが、その間に整備されたようです。台風の後で人影はまばらでしたが、これだけスペースがあれば祝祭日でも十分です。

「陣馬の滝」遊歩道

 駐車場の前にはすぐに「陣馬の滝」へ続く遊歩道があります。遊歩道はわずか200mほどですが、猪之頭地区の自然と滝の音を感じながら滝まで歩いて行く事ができます。周囲は交通量の多い国道139号線から離れており、車の音も聞こえず静かな時間を楽しめます。遊歩道の終点間際には観光案内の掲示板があり、滝の特徴や由来が紹介されています。滝周辺ではニジマス、ヤマメ、イワナなどの川魚も釣れるようですが、禁漁期間や許可証携帯等の制限があり、一般の観光客には難しいようです。又、陣馬の滝と周辺河川は富士山と天子山系の湧水が流れているので、自然環境保護の為にバーベキューや花火の迷惑行為は遠慮して欲しい旨の掲示がされています。当たり前の事ですが観光地といっても美しい自然を楽しむ場所ですから、節度ある行動をしたいものです。

名水の地「陣馬の滝」

 「陣馬の滝」は富士宮市の「保存湧水池」に指定されており、名水の地としても有名です。日量約4万8千立法メートル(年平均)の湧水が出ており、滝の手前には水汲み場もあります。溶岩層から岩清水が湧き出していますが、その一角にパイプを通して水を汲めるようになっています。富士山麓の湧水ですので非常に綺麗なので、各地からポリタンクを持って水を汲みにくるようです。尚、富士宮市は自然環境保護の為、環境森林課により市内各所の樹木・樹林を「保存樹」「保存樹林」、湧水池を「保存湧水池」に指定しています。富士宮市役所のHPには2011年9月の時点で「保存湧水池」が15箇所掲載されており、陣馬の滝東側に日量1万3千立方メートルの湧水池など市内猪之頭地区には7箇所の「保存湧水池」があります。

8月下旬の「陣馬の滝まつり」

 「陣馬の滝」では毎年8月下旬に地元有志による「陣馬の滝まつり」が行われます。地元猪之頭小学校の生徒による「陣馬の滝太鼓」の演奏、「富士のにじます」のつかみ取り大会や子供たちによる武者行列などのイベントが催されます。駐車場では地元産品の販売も行われ、「富士宮やきそば」やおにぎり、カキ氷等も提供されています。普段は十数台しか車が止められませんが、2011年は臨時駐車場として井之頭小学校グラウンド、区民会館駐車場、遠照寺境内が開放されました。当日は富士宮駅から無料送迎バスが出る場合もありますので、詳しくは富士宮市観光協会(0544-27-5240)へお問い合わせ下さい。

周辺地図

周辺観光情報

富士養鱒場 / 鱒の家 / 朝霧高原 / 富士花鳥園 / 道の駅「朝霧高原」 / 白糸の滝 / 富士ミルクランド / 東海自然歩道 / 小田貫湿原 / まかいの牧場 / 毛無山 / ドライブイン「もちや」 / 田貫湖 / 富士山本宮浅間大社

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA