国の名勝・天然記念物の滝
「白糸の滝」は、静岡県富士宮市の代表的な観光地の一つで、国の名勝及び天然記念物にも選ばれている(1936年)有名な滝です。高さ20m、幅200mにも及ぶ滝は、本滝の一部を除いて、全て富士山の雪融け水が湧水として流れ出しています。幾年もの歳月を経て、雪融け水が富士山地下の溶岩層を巡り、岩の隙間から流れ落ちる水流が滝を形成し、その水流が絹糸の様に流れ落ちる様から「白糸の滝」と名付けられています。平成2年には、「日本の滝百選」にも選ばれ、年間70万人程の観光客が訪れる全国でも有名な観光名所となっています。

源頼朝も認めた「白糸の滝」の美しさ
「白糸の滝」の説明板

駐車場から「白糸の滝」へは食事処・土産店
「白糸の滝」へと続く遊歩道では、各種食事処や土産店があり、観光客を対象にした店が色々あります。富士山周辺の観光客、とりわけ富士宮市を訪れる観光客の大多数が一度はやってくるのが「白糸の滝」ですから、その観光名所の近くに各種の店が立ち並ぶのは当然です。夏の観光シーズンには、全国から観光客が集まり大変な賑わいを見せていますが、私が訪れた冬の平日では観光客もまばらで少し寂しい感じがしました。
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食事処 | ソフトクリーム販売所 | 土産物店 | 地酒販売所 |
「音止めの滝」
「白糸の滝」へ至る遊歩道の途中には、「白糸の滝」に勝るとも劣らない「音止めの滝」があります。「白糸の滝」ほどの幅はありませんが、高さは25mあり滝の流れ落ちる音はまさに大迫力です。そのあまりの音の大きさから、「曽我兄弟」が仇討ちの打合せができず、「大事な話をしているのに、心無い滝だなあ。」とつぶやいた所、その音が止んだという言い伝えから「音止めの滝」と呼ばれています。その名前の由来通り、滝の流れ落ちる音は男性的な豪快さで、女性的な繊細さを持つ「白糸の滝」とは対照的です。
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階段を降りて「白糸の滝」の眼の前へ

階段下の白糸の滝売店

遠くから眺める名勝「白糸の滝」

映画「西遊記」のロケ地

間近で見る神秘的な「白糸の滝」
総評:一見の価値あり「白糸の滝」
「白糸の滝」は、富士山西麓の富士宮市にあり、大自然に囲まれて富士山の恵みを満喫できる観光名所です。周辺には、ダイヤモンド富士で有名な「田貫湖」、ハイキングに人気の「小田貫湿原」、酪農地帯の「朝霧高原」など大自然を生かした観光スポットが沢山あります。国道139号線から数キロ離れている程度でアクセスも良く、富士山周辺、朝霧高原、富士宮市の観光に訪れた際に気軽に立ち寄れます。駐車場からは徒歩でわずか10分ほどで滝まで行けるので、とても便利です。近くを訪れた時には、ぜひ足を伸ばして欲しいおすすめ観光スポットです。
周辺観光案内
「白糸の滝」を訪れた後は「田貫湖」や「朝霧高原」もおすすめですが、食事をするなら「富士宮やきそば」が欠かせません。富士宮やきそばは元祖B級グルメともいえる料理で、今のB級グルメブームの火付け役ともいえます。白糸の滝からなら「むめさん」が近くておすすめです。又、温泉でゆっくり休みたいのなら「風の湯」や「天母(あんも)の湯」があります。更に、地場野菜や地元の特産品が欲しいのなら、「道の駅朝霧高原」がおすすめです。冬季以外で天気が良ければ「富士山五合目(富士宮口)」に登ってみるのも良いでしょう。標高2400Mの高所から見下ろす富士山麓から駿河湾へと続く景色は最高です。白糸の滝の景観も素晴らしいですが、快晴の日の雲一つない五合目から見下ろす景色はまさに絶景です。
詳細情報
- 住所 富士宮市上井出
- 電話 0544-27-5240(富士宮市観光協会)
- URL ①富士宮市役所「白糸の滝」 ②富士宮市観光協会
- 営業時間 該当ナシ
- 駐車場 小型車専用 約50台
- アクセス ①東名富士IC、西富士道路、国道139号上井出ICを下り約5分(東名富士ICから約40分) / ②中央高速河口湖IC、国道139号で約1時間、途中右折2km先(標識あり)
周辺地図
周辺観光情報
音止めの滝 / 田貫湖 / 富士ミルクランド / むめさん / 道の駅「朝霧高原」 / まかいの牧場 / ドッグガーデン / ドライブイン「もちや」 / 富士花鳥園 / 朝霧高原 / 小田貫湿原 / 陣場の滝 / 富士山本宮浅間大社 / 富士宮やきそば / 狩宿の下馬桜
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