はじめに
富士山の西麓・朝霧高原の一角にあり、「花と鳥の楽園」として親しまれてきた富士花鳥園。
色とりどりのベゴニアやフクシアが一年中咲き誇る大温室と、フクロウやインコが間近を飛ぶバードショーは、多くの人にとって“思い出の場所”だったかと思います。
しかし富士花鳥園は、2025年1月14日をもって「当面のあいだ休園」となり、その後、運営会社の破産・事業譲渡・土地契約の解除といった経緯を経て、2025年11月現在も再開のめどが立っていません。
この記事でご紹介する園内の様子や料金・イベント情報は、すべて「営業していた当時の記録」であり、現在は利用できない情報である点をご理解ください。
一方で、長年にわたって家族旅行やデート、写真撮影の目的地として愛されてきた場所でもあります。
「そうそう、こんな施設だったな」と懐かしんでいただく方にも、「名前は知っていたけれど行けないままだった」という方にも、富士花鳥園がどんな場所で、なぜ長期休園に至ったのか、そして今の朝霧高原はどう楽しめるのかを、できるだけ分かりやすくまとめました。
また、よく混同される掛川花鳥園や、同じ“花と鳥”の世界を楽しめる他施設との違いにも触れながら、「今から行ける代わりの選択肢」もあわせてご紹介します。
この記事は、富士花鳥園の営業再開を案内するものではなく、あくまで「かつて存在した施設の記録」としての内容になります。そのうえで、朝霧高原エリアを訪れる際の観光計画づくりの参考にしていただければ幸いです。
記事のポイント
- 富士花鳥園は、2025年1月14日から長期休園に入り、2025年11月現在も再開のめどは立っていない状況であることが分かる
- 運営会社の経営悪化・破産、事業譲渡、土地契約の解除といった、休園に至るまでのおおまかな流れを時系列で把握できる
- ベゴニアとフクシアの大温室、フクロウやインコのバードショー、エサやり体験など、「花と鳥の楽園」として愛された当時の魅力を振り返ることができる
- 富士花鳥園と掛川花鳥園・加茂荘花鳥園など、名称や雰囲気が似ている施設との違い・現在の営業状況を整理して理解できる
- 富士花鳥園が休園中の今でも楽しめる、朝霧高原周辺の観光スポット・グルメ
- 温泉・宿泊情報が分かり、「代わりにどこへ行くか」のヒントになる
1.いまの富士花鳥園──長期休園と最新状況を先に確認
1-1.現在は長期休園中です
富士花鳥園は、2025年1月14日をもって「当面のあいだ休園」となり、その後も営業再開には至っていません。
この記事を執筆している2025年11月現在も、公式には再開時期や今後の具体的な予定は発表されておらず、実質的に「長期休園」の状態が続いています。
そのため、
- 入園料や営業時間
- バードショー・イベントのスケジュール
- レストランや売店の営業状況
といった情報は、すべて「営業していた当時のもの」となります。
これから朝霧高原方面にお出かけを予定されている方は、「いまも普通に営業している施設」と思い込まず、必ず最新の公式情報や自治体・観光案内の発信内容をご確認ください。
この記事では、当時の様子を「記録」として振り返りながら、現在の朝霧高原をどう楽しむかのヒントもあわせてご紹介していきます。
1-2.休園の背景:運営会社の経営悪化と破産
富士花鳥園を長年運営してきたのは、「加茂株式会社」を中心とする花鳥園グループでした。
しかし、コロナ禍による来園者数の減少やエネルギー価格の高騰、施設維持費の負担など、ここ数年で経営環境は厳しさを増していきます。
もともと花と鳥の維持には、
- 大温室の空調・暖房などの光熱費
- 多数の動物の飼育・医療費
- 老朽化した設備の修繕費
といったコストがかかります。観光需要が落ち込む時期が長引いたことで、グループ全体としても採算を取るのが難しい状況に追い込まれ、2025年初頭には加茂株式会社に対して破産手続き開始決定が出されました。
こうした経営悪化と破産手続きが、富士花鳥園の長期休園に直結する大きな要因となっています。
1-3.事業譲渡と「サクセス観光」への引き継ぎ
加茂グループの経営悪化を受けて、富士花鳥園を含む花鳥園事業は、北海道で「ノースサファリサッポロ」などを運営する会社(サクセス観光)に譲渡されました。
事業譲渡が発表された当初は、
- 「新しい運営会社のもとで再開を目指す」
- 「動物たちの受け入れ先も含めて支えていく」
といった前向きな報道もあり、「時間はかかっても、いつかまた扉が開くのでは」と期待した方も多かったかもしれません。
しかし、運営会社が代わるだけでは、すぐに再開できるわけではありません。
建物や土地の契約、今後の投資計画、採算性の見通しなど、クリアすべき課題は数多く残されていました。
1-4.土地契約の解除と再開の難しさ
その後の経緯として大きかったのが、「土地の契約をどうするか」という問題です。
富士花鳥園がある土地は、富士宮市との賃貸借契約に基づき利用されていましたが、事業譲渡後、この土地契約について見直しが進められ、最終的には「契約を終了する方向」で整理されることになりました。
つまり、
- サクセス観光が事業を引き継いだものの
- 富士宮市の土地をそのまま使い続ける形での再開は事実上難しい
という状況になってしまった、ということです。
このため、
- 以前と同じ場所・同じ建物を使って「富士花鳥園」として再開する
というシナリオは、現時点では非常にハードルが高いと考えられます。
富士宮市としては、跡地を今後どう活用していくか、観光や地域振興の観点も含めて検討している段階と見られますが、観光客に向けて「いつから何が始まる」といった具体的な計画はまだ示されていません。
1-5.鳥や動物たちはどうなったの?
長年通っていたファンの方が一番気にされているのが、「あのフクロウやインコたちは今どうしているの?」という点ではないでしょうか。
公表されている範囲の情報をまとめると、
- 富士花鳥園で飼育されていた鳥・動物たちは、事業を引き継いだサクセス観光側の施設や、他の受け入れ先に順次移されていった
- 「放棄された」「置き去りにされた」といった事態にならないよう、関係者が受け入れ先の確保に動いた
とされています。
ただし、
- どの個体がどの施設に行ったのか
- かつて富士花鳥園で人気だった“あの子”に、他のどこかで会えるのか
といった、個別の行き先や現在の展示状況までは、公式に細かく公表されていません。
この記事でも、推測や噂話を広げることは避け、
「少なくとも、動物たちは別の施設などへの移動が進められた」という事実レベルの範囲にとどめてご紹介します。
2.富士花鳥園ってどんな施設だった?──基本情報と歴史

2-1.場所・読み方・ロケーション
まずは、富士花鳥園の「基本情報」から振り返っておきましょう。
富士花鳥園(読み方:ふじかちょうえん)は、
静岡県富士宮市根原、標高約800〜900mの朝霧高原エリアに位置していた花と鳥のテーマパークです。
- 住所は「静岡県富士宮市根原480-1」付近
- 富士宮市街地から国道139号を北西へ進んだ、高原地帯の中ほど
- 正面の駐車場からは、天気の良い日に富士山の雄大な姿を望めるロケーション
という、まさに「富士山の懐に抱かれた施設」でした。
冬には周辺道路が凍結することもある一方で、園内は巨大な温室を備えた全天候型の観光施設。
夏は高原らしく涼しく、冬でも温室内は暖かいため、富士宮市周辺だけでなく、静岡・山梨・首都圏などからも、多くの人が日帰りや旅行の立ち寄りスポットとして訪れていました。
2-2.開園から改称までの歩み
富士花鳥園の歴史は、1990年にさかのぼります。
- 1990年:「富士国際花園」として開園
- ベゴニア・フクシアなどの花々を中心に展示する大温室を備えた施設としてスタート
- 2008年:「富士花鳥園」に改称
- フクロウやインコ、ペンギンなどの鳥類を本格的に展示し、「花」と「鳥」の両方が主役のテーマパークへとリニューアル
改名後は、キャッチコピーとして
「常春の花と鳥の別天地」
といった表現も使われ、四季や天候に左右されずに楽しめる“癒やしの空間”として、少しずつファンを増やしていきました。
温室いっぱいに広がるベゴニアの花の絨毯や、頭上すれすれを飛ぶフクロウのバードショーは、特に写真好き・鳥好きの間で話題になり、「朝霧高原に行くなら一度は立ち寄りたいスポット」として知られるようになっていきます。
2-3.加茂グループと花鳥園ネットワーク
富士花鳥園は、単独の施設として存在していたわけではなく、
「加茂グループ」による花鳥園ネットワークの一員として運営されていました。
もともとのルーツは、静岡県掛川市にある「加茂荘・加茂花菖蒲園」。
江戸時代から続く庄屋屋敷としょうぶ園をもとに、園主・加茂元照(かも もとてる)氏とその一族が、花や鳥をテーマにした観光施設づくりを全国各地に展開していきました。
その流れの中で生まれたのが、
- 掛川花鳥園(静岡県掛川市)
- 松江フォーゲルパーク(島根県松江市)
- 神戸花鳥園(後の神戸どうぶつ王国)
- そして 富士花鳥園(静岡県富士宮市)
といった施設です。
これらの施設は、
- 「室内型の花と鳥のテーマパーク」
- 「全天候型で、花の展示と鳥とのふれあいを組み合わせたスタイル」
という共通のコンセプトを持ちつつ、それぞれの土地の気候や規模に合わせた展示内容を持っていました。
その後、時代の変化とともに各施設の運営体制は変わり、
- 掛川花鳥園は別会社の運営へ
- 神戸花鳥園は「神戸どうぶつ王国」としてリニューアル
- 富士花鳥園は朝霧高原の花鳥園として営業を続ける
など、少しずつ独自の道を歩むようになっていきます。
2-4.富士花鳥園と掛川花鳥園の違い
インターネット上のクチコミや検索キーワードを見ていると、
- 「富士花鳥園と掛川花鳥園の違いが分からない」
- 「どっちに行けばいいの?」
と迷う方も多かったようです。
ここで、ざっくりとした違いを整理しておきます(いずれも営業当時の情報です)。
立地の違い
- 富士花鳥園:静岡県富士宮市・朝霧高原(富士山の西麓、高原地帯)
- 掛川花鳥園:静岡県掛川市・市街地近郊(東海道新幹線掛川駅近く)
→ 車でのアクセス前提なら朝霧高原の富士花鳥園、公共交通利用なら掛川花鳥園のほうが行きやすい、という人も多くいました。
展示の雰囲気
- 富士花鳥園
- ベゴニア・フクシアの大温室が主役
- 高原の気候を活かした屋外エリアもあり、富士山ビューを楽しみやすい
- 掛川花鳥園
- バードショーやふれあい体験が特に充実
- ピコン・ハシビロコウなど個性的な鳥たちが話題になりやすい
滞在スタイル
- 富士花鳥園
- 朝霧高原観光(牧場・キャンプ・白糸の滝など)の一部として立ち寄るケースが多い
- 掛川花鳥園
- 掛川周辺観光(掛川城、道の駅、掛川温泉など)と組み合わせつつも、「花鳥園だけでじっくり1日楽しむ」人も少なくない
いずれの施設も「花と鳥のテーマパーク」である点は共通していますが、
富士花鳥園は“高原リゾートの中にある花鳥園”、
掛川花鳥園は“都市近郊の駅チカ花鳥園”、
という違いがあるとイメージすると分かりやすいかもしれません。
なお、2025年現在、掛川花鳥園は営業を続けており、富士花鳥園に行けなくなった今、「花と鳥の楽園を味わいたい」という方の受け皿にもなっています。
3.花の楽園だった巨大温室エリア
3-1.約8,000㎡の大温室とベゴニア・フクシア


富士花鳥園の一番の魅力は、なんといっても約8,000㎡にもおよぶ巨大温室でした。
屋根付きの大空間いっぱいに、ベゴニアやフクシアがこれでもかというほど咲き誇り、初めて入った方はほとんどが「わぁ…」と声を漏らすほど。まさに「花の雲海」のような景色が広がっていました。
- ベゴニア:大輪系・小輪系・木立性など、多彩な品種がずらり
- フクシア:“貴婦人のイヤリング”とも呼ばれる、下向きに咲く可憐な花
- ハンギングバスケット:天井から吊るされた鉢から、滝のように花がこぼれ落ちる演出
夏は高原らしく涼しく、冬でも温室内はぽかぽか。
外が雨や雪でも、温室の中だけは一年中「常春」の空気が流れており、
「季節を忘れてしまう」といった感想が多く寄せられていました。
3-2.色とりどりの花の世界と撮影スポット

温室内は、ただ花が並んでいるだけではなく、「写真を撮りたくなる工夫」が随所にあったのも特徴です。
- 広々とした通路の両側に、赤・ピンク・オレンジ・黄色・白などの花が帯状に並ぶ「花のじゅうたん」
- 水面に花を浮かべた大きな水槽や“花の池”
- アーチ状のフラワーゲートや、ベンチの背後を花で囲んだフォトスポット
といった演出が施されており、どこを切り取っても写真映えする空間でした。
園ではフォトコンテストが行われていた時期もあり、
一眼レフやミラーレスカメラを持った写真ファンが、三脚や一脚を使いながらじっくり撮影している姿もよく見られました。
スマートフォンでも十分きれいに写るため、家族旅行のスナップ、カップルの記念写真、年賀状用の一枚など、用途はさまざまだったようです。
3-3.季節や天候を問わない“全天候型”の強み
富士花鳥園が、朝霧高原観光の中で特に重宝されていた理由のひとつが、「完全屋内で楽しめる」という点でした。
朝霧高原は標高が高く、天候も変わりやすいエリアです。
- 突然の雨や霧で外の観光が難しくなる
- 冬季は雪や路面凍結で、屋外観光がしづらい日もある
といったことが少なくありません。
そんなときでも、富士花鳥園の温室に入ってしまえば、外の天気をほとんど気にせず、ゆっくりと花や鳥の世界に浸ることができました。
特に多かった声としては、
- 「キャンプの撤収後、雨が降ってきたので予定を変更して花鳥園へ…結果的にとても楽しかった」
- 「冬の朝霧高原は寒いけれど、温室内は暖かくて子ども連れでも過ごしやすかった」
- 「高齢の家族と一緒の旅行で、段差が少ない屋内施設はありがたかった」
といったもの。
季節や天候に左右されない“保険的なスポット”として、旅のプランに組み込むリピーターも多かったようです。
3-4.その他の植物展示と静かな癒やしの空間

主役はベゴニアとフクシアでしたが、温室内には他にもさまざまな植物が展示されていました。
- 観葉植物やシダ類
- 季節の鉢花や高山植物の一部
- 日本の山野に自生するクリンソウや湿地性植物のコーナー など
エリアによっては、人の往来が少なく静かに腰掛けて過ごせるスペースもあり、
「花に囲まれたベンチでぼんやり座っているだけで癒やされる」といった感想もありました。
バードショーやエサやり体験のような賑やかなコンテンツが注目されがちですが、
富士花鳥園はもともと “花の温室” が原点。
騒がしさから少し離れて、花に包まれた空間で心を落ち着ける――
そんな過ごし方ができるのも、この施設ならではの魅力でした。
4.鳥たちとのふれあい&迫力のバードショー
4-1.フクロウ・ミミズクの展示と人気者たち


富士花鳥園の「鳥エリア」の主役といえば、やはりフクロウ・ミミズクたちでした。
温室の一角には、さまざまな種類のフクロウがずらりと並び、鳥好きでなくても思わず足を止めてしまうコーナーになっていました。
- 丸い顔に黒い瞳が愛らしいフクロウ
- キリッとした表情のミミズク
- 真っ白な羽毛が印象的な大型種 など
大きさも姿もまったく違う個体が多く、「こんなに種類がいたのか」と驚かされる、ちょっとした“フクロウ図鑑”のような展示でした。
それぞれの止まり木のそばには(当時)種名のプレートが付けられており、
観察しながら「どんな森に棲んでいるのか」「何を食べているのか」を学べるのもポイント。
じっとこちらを見つめる子、眠たそうに目を細めている子、羽繕いに夢中の子など、同じ種類でも性格の違いが垣間見えて、時間を忘れて見入ってしまう人も多かったようです。
4-2.インコ・ペンギン・エミュー…多彩な鳥たち



フクロウ以外にも、富士花鳥園にはカラフルなインコや大型の鳥たちが数多く暮らしていました。
- 人懐っこく、肩や腕にとまってくるインコ・オウムの仲間
- プールで泳いだり、ヨチヨチ歩きがかわいらしいペンギン
- 高原の屋外エリアで存在感を放つエミュー
- 長いくちばしやユニークな鳴き声で人気を集めた鳥たち など
特にインコのエリアは、カップに入ったエサを手に持つと、
カラフルな鳥たちが一斉に集まってくる“わちゃわちゃ感”が魅力で、
「子どもが大はしゃぎしていた」「服にとまって離れないのが可愛かった」といった声が多く聞かれました。
ペンギンは、小さめのプールの周りを歩いたり、係員による解説タイムがあったりと、
“水族館とはまた違う距離感”で観察できるのがポイント。
エミューは背が高く、初めて見る子どもは少しびっくりすることもありますが、
慣れてくると、「高原の広い空の下で一緒に過ごしている」ような不思議な感覚を味わえました。
4-3.屋内&屋外バードショーの魅力
富士花鳥園の名物コンテンツといえば、やはりバードショーです。
フクロウやタカなどの猛禽類が、スタッフの合図で観客席のすぐ上を飛び交う様子は、実際に会場にいないと味わえない迫力がありました。
屋内ショー(全天候型のフライトショー)


屋内のショー会場では、
- 暗めの照明のなか、フクロウが静かに飛び立つ
- 観客の頭上すれすれを滑るように飛行し、羽音が「フワッ」と聞こえる距離まで近づく
- スタッフの腕にピタリと戻る様子に、思わず拍手が起こる
といったシーンが繰り広げられていました。
「鳥がこんなに静かに飛ぶなんて知らなかった」
「目の前をかすめて飛んでいくので、思わず身をすくめてしまった」
という感想が多く、
“動物園や水族館で見る展示”とはまったく違う体験として記憶に残っている方も多いようです。
屋外ショー(富士山を背景にしたフライト)
天気のよい日には、屋外エリアでのショーが行われることもありました。
好条件の日には、富士山を背景にタカやハヤブサが大空を舞う姿を眺めることができ、
「これぞ朝霧高原の花鳥園ならでは」といえる贅沢な時間でした。
- 高原の風を切るようなダイナミックなフライト
- 観客の近くまで降下してきて、再び高く舞い上がる演技
- スタッフによる、鳥の習性やトレーニング方法の解説
など、見応えと学びの両方を楽しめる内容になっていました。
※バードショーの回数・時間帯などは日によって異なり、営業当時も公式サイトや当日の案内で確認するスタイルでした。
現在は休園中のため、もちろんこうしたショーは行われていません。
4-4.エサやり体験と安全・マナー
富士花鳥園では、エサやり体験も人気がありました。
- インコのエサ(小さなカップに入ったフルーツやペレットなど)
- エミューやアヒル用のフード
- ペンギンのエサやり体験が行われていた時期もあり
スタッフからエサを購入し、指定された場所で与えるスタイルが基本です。
エサやりは楽しい反面、安全面や衛生面への配慮が欠かせません。
営業していた当時は、園内のあちこちに注意書きが掲示され、スタッフからも次のような声かけが行われていました。
- エサ以外の食べ物は絶対に与えないこと
- 手や指をくちばしの近くに出しすぎないこと
- 小さな子どもには、大人が付き添ってエサをあげさせること
- 係員の指示があったエリア・時間帯だけで体験すること
などです。
鳥たちとの距離が近いからこそ、
「人も動物も安心して楽しめるように」という工夫が随所にありました。
現在はこれらの体験を実際に行うことはできませんが、
富士花鳥園が目指していたのは、単なる「見て終わり」の展示ではなく、
“ふれあいを通じて鳥への理解と愛着を深めてもらうこと”だったと言えるでしょう。
5.料金・チケット・割引情報(※営業当時の参考情報)
※この章でご紹介する内容は、すべて営業していた当時の一般的な例です。
現在は長期休園中のため、実際の料金・販売状況とは異なります。あくまで「過去の目安」としてご覧ください。
5-1.入園料・年間パスポートの仕組み
営業当時の富士花鳥園では、
- 大人(中学生以上)
- 小人(小学生以下)
- シニア(65歳以上)
といった区分で入園料が設定されていました。
シンプルに「入園料だけで園内を楽しめる」スタイルで、バードショーの観覧料なども基本的には入園料に含まれていました。
また、近隣のリピーター向けには年間パスポートが用意されていた時期もあり、
- 朝霧高原や富士宮市周辺にお住まいの方
- 写真撮影や鳥の観察が趣味で、季節ごとに通いたい方
などに利用されていました。
なお、具体的な金額は、時期やキャンペーンによって変わったこともあり、ここでは「当時は一般的な観光施設と同程度の水準だった」という程度の紹介にとどめます。
(正確な金額を知りたい場合は、過去のパンフレットや報道資料などを参照してください)
5-2.各種割引・前売り券・クーポン
「少しでもお得に行きたい」という声に応える形で、富士花鳥園ではさまざまな割引・クーポンも用意されていました(※いずれも過去情報です)。
代表的なものとしては、
- JAF会員優待割引
- 会員証提示で入園料が割引になるサービス
- コンビニ前売り券
- セブンイレブンなどで、あらかじめ入園券を購入できる仕組み
- オンライン予約サイトのクーポン
- アソビューなどのレジャー予約サイト限定の割引プラン
などがあります。
「富士花鳥園 割引」「富士花鳥園 クーポン」といったキーワードで検索すると、当時の情報が多数ヒットしますが、現在は施設自体が休園中のため、これらのクーポンは利用できません。
今後もし別の形で施設が活用される場合は、新たな料金体系・割引制度が導入される可能性もありますが、それはまったく別の話になります。
5-3.所要時間・滞在時間の目安

旅行計画を立てるうえで気になるのが、「どのくらい時間を見ておけばいいか」という点です。
クチコミや体験談を振り返ると、営業当時の滞在時間の目安はだいたい次のようなイメージでした。
- さらっと一回り+写真少々
- 目安:1.5〜2時間前後
- 花の温室と鳥の展示を一通り見て、気になったところで少し写真を撮る程度
- バードショーを含めてじっくり楽しむ
- 目安:2.5〜3時間以上
- 屋内・屋外ショーを1〜2回はさみつつ、エサやり体験・カフェでの休憩もあわせて
- 写真撮影や観察が主目的のリピーター
- 半日〜1日かけて、温室内で撮影したり、鳥の表情をじっくり眺めたりする方もいました
朝霧高原や白糸の滝、牧場などと組み合わせる場合は、
「富士花鳥園だけで半日+周辺観光で半日」くらいの配分で予定を組んでいた方が多い印象です。
現在は他の観光スポットに置き換えていただく形になりますが、
「花と鳥の室内施設」には2〜3時間ほど見ておくと満足度が高い、という感覚は、別の花鳥園や屋内型動物施設を訪れる際の目安にもなります。
5-4.ペット同伴・ベビーカー・バリアフリー
ペット同伴について(過去情報)
営業当時の富士花鳥園では、
エサやり体験や鳥のストレスを考慮しつつ、ペット同伴には制限が設けられていました。
- 小型犬のみ、キャリーバッグやカート利用で一部エリア入場可 とする時期があった
- 鳥との距離が近いゾーンやショー会場など、動物にとって刺激が強いエリアは入場不可
- 盲導犬などの補助犬については、別途ルールに従って受け入れ
など、細かな条件が変わることもあり、その都度公式サイトや現地案内で確認するスタイルでした。
ベビーカー・バリアフリー
ベビーカーや車いすでの利用については、比較的利用しやすい屋内施設だったといえます。
- 温室内の通路は広めで段差が少ない
- スロープで移動できるエリアが多く、ベビーカーでも回りやすい
- 授乳スペースやおむつ替えコーナーも整備されていた時期がある
といった点が、子連れファミリーや三世代旅行から高く評価されていました。
ただし、朝霧高原という土地柄、冬季の屋外エリアや駐車場周辺は路面凍結や積雪があることもあり、
「駐車場〜入口までの移動」「外のショー会場までの移動」では注意が必要、という声も見られました。
5-5.支払い方法・オンラインショップ
支払い方法(チケット・館内利用)
営業していた当時は、
- チケット売り場:現金が基本、一部キャッシュレス決済に対応していた時期もあり
- 売店・レストラン:現金+一部クレジットカード・電子マネー対応
というように、徐々にキャッシュレス対応が進んでいった印象です。
ただし、すべてのレジ・売店でクレジットカードが使えたわけではなく、利用できるブランドも限られていたため、実際には現金を持っていると安心という声が多くありました。
オンラインショップ(グッズ・お土産)
富士花鳥園や関連施設では、
- 鳥をモチーフにしたオリジナルグッズ
- 花にちなんだ雑貨やお菓子
- 一部の関連商品を扱うオンラインショップ
などが展開されていた時期もあります。
ただし、運営会社の破産や事業譲渡の影響により、
現在も同じラインナップが通販で入手できるとは限りません。
グッズを探したい場合は、
- 掛川花鳥園など、現在も営業中の花鳥園のオンラインショップ
- ノースサファリサッポロやサクセス観光関連の通販ページ
などをチェックしてみると、「あの雰囲気に近いグッズ」を見つけられる可能性があります。
6.園内マップと設備・食事・お土産(過去情報)
※この章でご紹介する内容も、すべて営業していた当時の情報です。現在は利用できませんので、あくまで「どんな施設だったか」を振り返る記録としてお読みください。
6-1.園内マップと主なゾーン
富士花鳥園の園内は、大きく分けると次のようなゾーンで構成されていました。
- 入園ゲート・受付・売店コーナー
- 巨大温室(ベゴニア・フクシアなどの花エリア)
- フクロウ・ミミズク展示コーナー
- インコ・ペンギン・エミューなど鳥類のふれあいエリア
- バードショー会場(屋内・屋外)
- 屋外エリア(富士山ビューの展望スペース、エミュー牧場など)
入園するとまず受付・売店エリアがあり、そこから大きな扉を抜けると、
一気にベゴニアとフクシアの大温室が広がる──というのが、おおまかな流れでした。
温室内の通路は比較的フラットで、ゆるやかなスロープを使って別エリアに移動できるところが多く、
ベビーカーや車いすでも回りやすい構造になっていました。
子ども連れ・高齢の家族と一緒の場合、
- まずは温室エリアで花をのんびり鑑賞
- 途中で鳥の展示コーナーに立ち寄り、フクロウやインコの様子を観察
- バードショーの時間に合わせてショー会場へ移動
- ショーのあとに、カフェで一休みしてからお土産コーナーへ
といった「一筆書き」のルートで一周できるのが、利便性の高さにつながっていました。
6-2.庭園喫茶・レストランのメニュー例


園内には、花に囲まれた庭園喫茶・レストランも併設されていました。
巨大温室の一角にテーブルとイスが並び、頭上や周囲をベゴニアのハンギングバスケットが彩る、まさに「花の中のカフェ」といった雰囲気です。
代表的なメニュー例としては(当時)、
- ソフトクリーム(花をイメージしたトッピングや、オリジナルフレーバー)
- コーヒー・紅茶などのドリンク類
- ちょっとしたケーキやデザート
- カレーライス、パスタ、ハンバーグなどの軽食
- 地元グルメを取り入れたメニュー(富士宮やきそばを扱っていた時期もあり)
などがありました。
ガラス越しに温室内の花々を眺めながら、
「バードショーの合間に一息つく」「子どもが疲れたときに甘いものを食べてリセットする」
といった使い方ができたのも、富士花鳥園ならではです。
「花に囲まれた席でゆっくりランチができる」「写真を撮りながらお茶ができる」といった点が、クチコミでも高く評価されていました。
6-3.お土産コーナーと人気グッズ
出口付近には、お土産コーナーも設けられていました。
ここでは、富士花鳥園らしい「花」と「鳥」をテーマにしたグッズが並び、
子どもから大人まで楽しめるラインナップになっていました。
主なアイテムのイメージとしては、
- フクロウ・ペンギン・インコなど、鳥モチーフのぬいぐるみやマスコット
- 鳥や花をデザインしたマグカップ・文房具・タオルなどの日用品
- 富士山や朝霧高原をイメージしたお菓子・焼き菓子
- ポストカードやクリアファイルなど、写真・イラスト系のグッズ
などです。
自分用にはフクロウやインコの小さなマスコット、
家族や職場には個包装のお菓子やクッキー、といった組み合わせで購入する方が多かったようです。
また、花の写真が美しいポストカードやカレンダーなどは、
「帰宅後も富士花鳥園の雰囲気を思い出せる」として、写真ファンにも人気がありました。
現在は同じラインナップが手に入るわけではありませんが、
「鳥モチーフの雑貨がほしい」「花と鳥の世界観を楽しめるグッズがほしい」という方は、
掛川花鳥園や他の花鳥園・動物施設のオンラインショップを覗いてみると、似たテイストのアイテムに出会えるかもしれません。
6-4.雨・雪の日の過ごし方
朝霧高原は、天候が変わりやすく、
特に冬場は雪や霧、路面凍結などに見舞われることもあります。
そのなかで、富士花鳥園は「雨・雪の日でも安心して過ごせる屋内スポット」として重宝されていました。
- 駐車場から入口までは屋外ですが、一度館内に入れば、巨大温室とショー会場だけで半日近く楽しめる
- 強い雨や風の日でも、温室内は安定した気温・湿度が保たれている
- 子どもが走り回れるほど広くはないものの、天候を気にせず歩き回れるだけで助かる、という声も多かった
一方で、冬季は
- 園までのアクセス道路の積雪・凍結
- 駐車場の雪かき状況
- 屋外ショーの中止・内容変更
といった点が、事前に確認しておきたいポイントでした。
営業していた当時は、公式サイトやSNSで「積雪・道路状況」「ショーの実施可否」などをアナウンスすることもあり、
「悪天候の日こそ公式情報をチェックしてから出発する」のが、上手な利用方法だったと言えます。
現在は長期休園中のため、そうした“雨の日の駆け込み寺”的な使い方はできませんが、
朝霧高原エリアを訪れる際には、
- 道の駅や周辺の屋内施設
- 掛川花鳥園など、別の室内型観光スポット
を組み合わせることで、天候に左右されにくい旅程を組むことができます。
7.富士花鳥園のあった朝霧高原をどう楽しむ?(周辺観光・グルメ・温泉)
富士花鳥園は長期休園となってしまいましたが、その周辺に広がる朝霧高原エリア自体の魅力が失われたわけではありません。
ここでは、「今から朝霧高原に行くなら、どんな楽しみ方ができるか」を、周辺スポットとあわせてご紹介します。
7-1.朝霧高原エリアの定番スポット
富士花鳥園があった朝霧高原一帯には、家族連れやアウトドア好きに人気のスポットが点在しています。代表的なものをピックアップすると、次のようなイメージです。
道の駅 朝霧高原

富士山を望む高原の中にある道の駅。地元産の牛乳やヨーグルト、野菜、加工品などの販売コーナーに加え、ソフトクリームや軽食を楽しめる飲食スペースもあります。ドライブ途中の休憩・情報収集拠点としても便利です。
牧場系レジャー施設(富士ミルクランド、まかいの牧場 など)




乳しぼり体験や動物とのふれあい、バーベキューやレストラン、売店などが揃った観光牧場がいくつかあります。子ども連れにとっては、「動物と遊びつつ、ソフトクリームやチーズを楽しめる場所」として、一日過ごせるボリュームがあります。
白糸の滝・音止の滝


世界遺産・富士山の構成資産のひとつとしても知られる名瀑。幅広い岩壁から無数の細い水のカーテンが落ちる白糸の滝と、その手前にある落差の大きな音止の滝をセットで楽しめます。売店や食事処も多く、観光の王道スポットです。
田貫湖・周辺のビューポイント


湖面に映る“逆さ富士”や、季節ごとの山の景色が美しいエリア。湖畔の遊歩道やキャンプ場、ボート、サイクリングなど、のんびり過ごせる環境が整っています。
かつては「富士花鳥園+これらのスポット」で一日コースを組む方が多くいましたが、
現在は花鳥園の枠を、そのまま別のスポットに置き換える形で、朝霧高原の旅程を組み立てるのがおすすめです。
7-2.周辺ランチ・カフェ・牧場グルメ
朝霧高原といえば、やはり酪農と牧場グルメが大きな楽しみです。富士花鳥園のレストランやカフェは利用できなくなりましたが、周辺にはランチやスイーツを楽しめる場所が数多くあります。
たとえば、
- 道の駅 朝霧高原のレストラン・フードコート
- 牧場併設レストラン(チーズ料理、ピザ、カレー、ハンバーグなど)
- ソフトクリームやジェラート、ミルクを使ったスイーツを売るカフェ
- 高原の景色を眺めながらコーヒーを楽しめる小さな喫茶店
など、「高原の空気+富士山ビュー+地元食材」という組み合わせを楽しめるお店が点在しています。
富士花鳥園が営業していた当時は、「花鳥園の中で軽食→周辺で本格ランチ」という組み合わせも人気でしたが、
現在は最初から「道の駅+牧場レストラン+カフェ」といった形でランチどころを分散させると、移動しながら色々な味を楽しめます。
7-3.温泉・宿泊・キャンプ
朝霧高原エリアは、「泊まりでゆっくり楽しみたい方」にも向いています。
富士花鳥園が休園となった今も、温泉・宿泊・キャンプの選択肢は豊富です。
- 温泉施設
高原の景色や富士山を望める露天風呂を備えた日帰り温泉や、宿泊とセットで利用できる温泉旅館・ホテルがあります。ドライブやアウトドアで冷えた体を温めるのにぴったりです。 - 宿泊施設(ホテル・旅館・ペンションなど)
富士山ビューを売りにした宿や、自然の中で静かに過ごせるロッジ、ファミリー向けのリゾートホテルなど、スタイルはさまざま。朝霧高原を拠点に、富士五湖方面や富士宮市街地の観光にも足を伸ばせます。 - キャンプ場・グランピング施設
朝霧高原はキャンプ場が多いエリアでもあり、テント泊のほか、コテージ・バンガロー・グランピングなど、装備や経験値に合わせて選べるのが魅力です。
「昼は牧場や滝めぐり、夜はキャンプで焚き火」という楽しみ方をする人も増えています。
かつては「富士花鳥園に立ち寄る前後に温泉・キャンプ」というプランが定番でしたが、
現在はキャンプや宿泊を軸に、朝霧高原全体を巡るイメージで旅程を組むと良いでしょう。
7-4.モデルコース例(半日〜1日)
最後に、富士花鳥園の跡地付近を“経由する”イメージで組む、今の朝霧高原モデルコースを簡単に挙げておきます。
(実際に立ち寄れるスポットは、営業状況・季節などによって変わりますので、最新の情報をご確認ください)
半日コース(ドライブ+グルメ)
- 午前:
- 富士宮市街地から国道139号で朝霧高原へドライブ
- 道の駅 朝霧高原で休憩&ソフトクリーム・お土産チェック
- 昼頃:
- 近隣の牧場レストランでランチ(チーズ料理やステーキなど)
- 午後:
- 白糸の滝や田貫湖へ立ち寄り、散策
- 夕方前に富士宮市街地へ戻る
1日コース(アクティビティ+観光+温泉)
- 午前:
- 朝霧高原でパラグライダー・乗馬体験などのアクティビティ
- 昼頃:
- 牧場レストランや道の駅でランチ
- 午後:
- 白糸の滝・音止の滝を散策
- 田貫湖や周辺のビューポイントで富士山を眺める
- 夕方:
- 富士山ビューの温泉で日帰り入浴
- そのまま近隣の宿に宿泊、または帰路へ
このように、富士花鳥園という大きな柱を失ってしまった現在でも、
朝霧高原全体を一つの「高原リゾート」として楽しむことはじゅうぶん可能です。
この記事では今後、
クチコミから見えてくる富士花鳥園の思い出や、跡地のこれから、類似施設の紹介なども交えながら、
「花と鳥の楽園があった場所」としての朝霧高原を、少しじっくりと見つめていきます。
8.クチコミ・レビューから振り返る富士花鳥園の魅力
公式パンフレットやガイドブックだけでは分からない「リアルな姿」は、やはりクチコミやレビューに表れます。
ここでは、営業していた当時の声を振り返りながら、富士花鳥園がどのように愛されていたのかを整理してみます。
8-1.評価が高かったポイント
クチコミ全体を眺めると、評価の高かったポイントには、いくつかの共通したキーワードがありました。
「雨の日でも楽しめる」「天候に左右されない」
もっとも多く挙がっていたのが、「天候にあまり左右されない」という点です。
- 「キャンプ場が雨で大変だったので、予定を変えて花鳥園に行ったら結果的に大正解だった」
- 「雪の日で外は真冬なのに、温室の中はポカポカで子どももご機嫌」
といった声が象徴的で、「朝霧高原観光の保険」として予定に組み込んでいたリピーターも少なくありませんでした。
「花が圧巻」「写真映えする」


巨大温室を埋め尽くすベゴニアとフクシアについては、
- 「想像していた以上のスケールだった」
- 「写真だと伝えきれないくらい花のボリュームがある」
- 「どこを撮っても絵になる」
といった、驚きや感動の声が多く見られました。
スマホで何気なく撮ってもきれいに写るうえ、一眼レフやミラーレスで本格的に撮影する人にとっても、「構図を工夫する楽しみが尽きない場所」だったことがうかがえます。
「鳥との距離が近い」「子どもが大喜び」


鳥のエリアについては、
- 「フクロウがすぐそばで見られて、表情の違いがよく分かる」
- 「インコのエサやりコーナーが楽しくて、子どもがそこから離れなかった」
- 「ペンギンやエミューとの距離が近くて、動物園とはまた違う体験だった」
など、「距離の近さ」と「ふれあい体験」が高く評価されていました。
少し怖がるお子さんもいますが、慣れてくると笑顔でエサをあげている様子が多く、
“小さな子どもにとっての初めての動物ふれあい体験”の場にもなっていたようです。
「スタッフが親切」「解説が分かりやすい」
スタッフへの評価も、クチコミでよく見られたポイントです。
- 「鳥の名前や性格を丁寧に教えてくれた」
- 「ショーの合間の解説が面白くて、子どもにも分かりやすかった」
- 「写真を撮るときに、さりげなく立ち位置を教えてくれた」
といった声から、
“ただの展示ではなく、鳥や花を好きになってもらうための工夫”が、スタッフの対応にも表れていたことが分かります。
8-2.アクセス・混雑・天候に関するリアルな声
一方で、クチコミには「良い点」だけでなく、利用者目線のリアルな感想も多く残されています。
アクセスについて
- 「車があれば行きやすいが、公共交通だけだとややハードルが高い」
- 「冬はスタッドレスタイヤ必須」「早朝・夜間の凍結に注意」
といった声が多く、やはりマイカー・レンタカー前提の施設であったことがうかがえます。
富士宮市街からの距離自体はそこまで長くありませんが、
山間部・高原エリア特有の「天候と道路状況の変化」に気を配る必要がありました。
混雑・館内の雰囲気
混雑については、
- 「連休やお盆・GWは駐車場も館内もそれなりに混むが、テーマパークほどではない」
- 「平日は比較的ゆったりしていて、写真撮影もしやすい」
といった声が多く、「超大混雑で疲れてしまう」というタイプの施設ではなかったようです。
ただし、バードショーの時間帯はどうしても人が集中し、
- ショー会場の座席や立ち見スペースがいっぱいになる
- ショー終了後、エサやり体験やカフェに人が一斉に流れる
といった“ピークタイム”はありました。
その時間を少しずらして行動することで、より落ち着いて楽しめた、という体験談も見られます。
天候・季節感
天候と季節感については、
- 「夏は外が暑くても、温室内は快適に過ごせる」
- 「冬は駐車場が寒いので、防寒はしっかりと」
- 「外の富士山は雲に隠れていても、中の花と鳥は変わらず楽しめた」
といったコメントが多く、
「富士山ビュー+花鳥園」の両方を期待して行く場合は、天候によって満足度が変わることがうかがえます。
8-3.「続いてほしかった施設」としての思い
休園・事業譲渡・土地契約解除のニュースが報じられたあと、
ネット上には多くの「残念」「寂しい」といった声が寄せられました。
代表的な感情としては、
- 「子どもが小さいころから何度も通っていたので、本当に寂しい」
- 「家族旅行の定番コースだった場所がなくなってしまった」
- 「いつか孫を連れて行きたいと思っていたのに…」
といった、思い出の場所を失った寂しさ。
また、
- 「維持費がかかるのは分かるが、何とか続けられなかったのだろうか」
- 「クラウドファンディングなどの形で支援できる仕組みがあれば…」
といった、継続を願っていた立場からのもどかしさも目立ちました。
一方で、
- 「動物たちがきちんと他の場所に引き取られたと聞いて少し安心した」
- 「経営の事情は外からは分からないが、長年楽しませてもらったことに感謝したい」
といった、施設側へのねぎらいや感謝の言葉も多く書き込まれています。
富士花鳥園は、
単なる観光施設ではなく、
「家族の思い出が積み重なった場所」として、多くの人の心に残っている――
クチコミをたどると、そうした温度がはっきりと伝わってきます。
9.これからの富士花鳥園跡地と“花と鳥の楽園”を求める人へ
9-1.跡地と今後の土地利用の見通し
富士花鳥園の長期休園と、運営会社の破産・事業譲渡を経て、
大きな転機となったのが「土地の賃貸借契約の終了」です。
富士花鳥園の敷地は、富士宮市が所有する土地を借り受ける形で利用されてきましたが、
事業譲渡の過程でこの契約が見直され、最終的には従来の形での貸し出しを続けない方向で整理されています。
その結果として、
- 以前と同じ場所・同じ建物を使い
- 同じ「富士花鳥園」というスタイルで再開する
というシナリオは、現時点では非常にハードルが高いと考えざるを得ません。
富士宮市側としては、
- 安全管理(老朽化した建物の取り扱いなど)
- 地域振興や観光との整合性
- 財政的な観点
といった要素を踏まえながら、跡地の活用方法を検討していく必要がありますが、
観光客向けに「いつ、何が始まる」といった具体的な計画が示されるまでには、まだ時間がかかると考えておいた方がよいでしょう。
また、跡地の建物・敷地は、現在は一般向けの観光施設ではありません。
- 立入禁止エリアに入らない
- フェンス越しに写真を撮るために無理な行動をしない
- ドローンなどの飛行も、法律・条例・マナーに従う
といった基本的なルールを守り、「昔ここに富士花鳥園があった」という事実を、
少し離れた場所から静かに見つめるスタンスが望ましいと思います。
9-2.「富士花鳥園らしさ」を味わえる他の花鳥園・動物施設
「もう富士花鳥園には行けないけれど、あの“花と鳥の楽園”の雰囲気をどこかで味わえないだろうか?」
という方に向けて、いくつか類似コンセプトの施設もご紹介しておきます。
※以下はいずれも別運営の施設であり、富士花鳥園とは直接の関係はありません。
営業状況・展示内容は随時変わるため、訪問前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
掛川花鳥園(静岡県掛川市)
- 「花と鳥のテーマパーク」として、長年人気を集めている施設
- 室内型の大温室+バードショー+エサやり体験など、富士花鳥園と共通点も多い
- 東海道新幹線・掛川駅からのアクセスがよく、公共交通で行きやすいのも魅力
富士花鳥園で味わえた「花に囲まれた空間」と「鳥とのふれあい」の両方を求めるなら、
まず候補に挙がる場所と言ってよいでしょう。
加茂荘花鳥園(静岡県掛川市)
- 江戸時代から続く庄屋屋敷としょうぶ園を中心にした施設
- 季節ごとの花と、屋内型の花鳥展示を組み合わせた空間づくりが特徴
- 歴史的な建物と庭園の雰囲気を味わえるのが、富士花鳥園とはまた違う魅力
「花」をじっくり楽しみたい方や、伝統的な日本家屋の雰囲気が好きな方に向いています。
松江フォーゲルパーク(島根県松江市) ほか
- 室内型の花と鳥の展示+バードショーを組み合わせた施設
- 地域ごとの特徴を活かした展示があり、旅行の目的地としても人気
このほか、全国には
- 室内型の鳥のテーマパーク
- 小規模ながらフクロウカフェ・インコカフェなど、鳥とふれあえる施設
- 植物園や温室と、鳥類の展示を組み合わせた施設
などが点在しており、
「花と鳥の空間に癒やされる」という体験自体は、今でも様々な場所で味わうことができます。
もちろん、どの施設も「富士花鳥園そのものの代わり」にはなりませんが、
かつてこの場所で感じたワクワクや安らぎを、別の土地でそっと思い出すきっかけにはなるかもしれません。
9-3.朝霧高原観光の楽しみ方のヒント
最後に、富士花鳥園がなくなった“あとの”朝霧高原を、どう楽しんでいくかという視点も少しだけ添えておきます。
- 朝霧高原という土地そのものには、牧場・キャンプ・高原アクティビティ・富士山の眺望など、今も変わらない魅力がたくさんある
- 富士花鳥園は、その魅力を伝える「入口」のひとつとして、長年活躍してきた存在だった
- これからは、道の駅や牧場、田貫湖や白糸の滝、キャンプ場・温泉など、複数のスポットを組み合わせて楽しむスタイルが主役になっていく
という流れの中で、
「富士花鳥園があったからこそ朝霧高原を知った人」と、
「朝霧高原を訪れる新しい世代の旅人」をどうつないでいくかが、今後の課題でもあります。
このサイト内でも、
- 朝霧高原全体を紹介する記事
- 牧場・キャンプ場・白糸の滝・田貫湖・温泉など、周辺スポットの詳しいガイド
- 富士宮市街や富士五湖方面と組み合わせたモデルコース
といった情報を別記事でまとめていますので、
「かつて富士花鳥園に行ったことがある方」も、
「名前だけ知っていたけれど行ったことはない方」も、
ぜひ“今の朝霧高原” を旅するヒントとして活用していただければと思います。
富士花鳥園という施設は失われてしまいましたが、
そこで過ごした時間や思い出は、訪れた人それぞれの中に残り続けています。
そしてその記憶は、
これから朝霧高原を訪れる人たちへの「ささやかな道しるべ」として、
新しい旅の形へと静かにつながっていくのかもしれません。
10.まとめ
富士花鳥園は、
富士山の西麓・朝霧高原に広がる高原の風景のなかで、
「一年中花が咲き、鳥たちと出会える屋内パーク」として、多くの人に愛されてきました。
- 約8,000㎡の巨大温室いっぱいに咲き誇るベゴニアとフクシア
- さまざまなフクロウ・ミミズク、インコ、ペンギン、エミューとの出会い
- 富士山を背景にしたバードショーや、インコへのエサやり体験
- 雨や雪の日でも楽しめる“常春の花と鳥の楽園”というコンセプト
といった魅力は、今も多くの人の記憶の中で鮮やかに残っているはずです。
一方で、コロナ禍を含む観光需要の変化や、施設維持にかかるコストの増大などを背景に、
運営会社の経営悪化・破産、事業譲渡、土地契約の終了を経て、
2025年1月の休園以降、富士花鳥園が再び扉を開く見通しは立っていません。
この記事では、
- なぜ長期休園に至ったのかという大まかな流れ
- 営業当時の施設の様子(花・鳥・ショー・食事・お土産など)
- クチコミから見える「雨の日でも楽しめる」「子ども連れに優しい」などの評価
- そして、今も楽しめる朝霧高原周辺の観光・グルメ・温泉情報
を、小さな「記録」としてまとめました。
もう、あの温室に足を踏み入れることはできないかもしれません。
それでも、
- 家族旅行で撮った写真
- 子どもがインコに囲まれてはしゃいだ思い出
- 雨で予定変更した先が、かえって一番心に残った…というエピソード
そうした一つひとつが、富士花鳥園という場所がたしかに存在していた証でもあります。
もしこの記事が、
- 「あのとき行っておいてよかったな」と懐かしむきっかけに
- 「行けなかったけれど、どんな施設だったか知れてよかった」と感じてもらえる情報源に
- そして、「今の朝霧高原をどう旅しようか」と考えるヒントに
なれたなら幸いです。
富士花鳥園は幕を閉じましたが、
朝霧高原の風、富士山の姿、牧場や湖、星空やキャンプの時間は、今も変わらずそこにあります。
かつて花と鳥の楽園があった高原を訪れるときは、
少しだけこの場所の歴史に思いを馳せながら、
“今、この瞬間の朝霧高原”を、ぜひ自分なりのスタイルで楽しんでみてください。





