全国区で有名になった「富士宮やきそば」
「富士宮やきそば」は富士山麓、静岡県富士宮市の代表的名物です。テレビや雑誌等で頻繁に取り上げられ、今では全国的に知られるまでになりました。地元富士宮の人達にとっては普段何気なく食べていたやきそばなのですが、突然注目される様になり一気に知名度を上げました。地元の人にとってはこれが普通だと思っていたやきそばが、実は他地域では特異なやきそばだったのです。「富士宮やきそば」の最大の特徴は「コシのある麺」と「ダシの決め手になる肉かす」ですが、これが全国では珍しいと評判になり連日マスコミで報道される事となったのです。もちろん、その美味しさも際立っていた事から観光客も「富士宮やきそば」を目当てに富士宮を訪れるまでになりました。観光旅行、グルメ雑誌では「富士宮やきそば」の特集が組まれ、そのおいしさや特徴、さらにはおすすめの店まで紹介されるようになりました。
「富士宮やきそば」とは
「富士宮やきそば」は、地元富士宮の人達に昔から親しまれているとってもおいしいやきそばです。最大の特徴は「コシのある麺」と「ダシの決め手になる肉かす」で、他に類を見ない異色のやきそばです。
富士山信仰の総本山といえる「富士山本宮浅間大社」の門前町として栄えた富士宮は、昔から定食屋やお好み焼屋が軒を連ね、次第にやきそばが定着していったようです。やきそばの麺は地域独自の蒸し麺が使用され、全国的に広まっている柔らかい茹でた麺とは一線を画するものでした。昔の貧しい時代には豚肉等のぜいたく品は使えなかった為、豚の脂身である「肉かす」をやきそばに入れて食べたようですが、豊かになった今でもそれがかえってダシを出すという事で好んで使われています。又、富士宮産の新鮮なキャベツを加え、鰯の削り粉と青のりをかけたりして、独自のやきそば文化を育ててきました。今では、それら個々の特徴を総称して「富士宮やきそば」と呼んでいます。
町おこしの成功例「富士宮やきそば」
「富士宮やきそば」は当初、地元富士宮市の有志が集まって立ち上げた「富士宮焼きそば学会」の町おこし活動として売り出されました。それまでは地元の人達は特に「富士宮やきそば」と特別視するでもなく、ただ単に「やきそば」といっていましたが、「やきそば学会」を発端としてその際立った特徴が指摘され、他地域のやきそばと差別される様になりました。その特徴のあるやきそばと「やきそば学会」をはじめとする地道な宣伝普及活動が功を奏し、富士宮を代表する名物として見事に町おこしを成功させたのです。やきそば学会の資料によると「富士宮やきそば」の経済的波及効果は200億円以上と推計され、地域の活性化に余りある貢献をした事は周知の事実となっています。
「B1グランプリ」2連覇
「富士宮やきそば」は全国一のB級グルメを決定する「B1グランプリ」で2年連続優勝しました。「B1グランプリ」第1回目は2006年に青森県八戸市で開催され、第2回目は2007年に静岡県富士宮市で開催されました。
「B1グランプリ」は全国に散らばるご当地名物料理を「B級グルメ」として全国一を競う大会です。「八戸煎餅汁」、「鳥取とうふちくわ」、「久留米やきとり」、「富良野カレー」、「高砂にくてん」、「富士宮やきそば」など全国各地の料理が一堂に会するイベントです。その中で「富士宮やきそば」は栄光のグランプリを2度獲得しました。それまで高まっていた知名度を益々高め、又その実力を改めて見せ付けた結果となりました。
静岡県のB級グルメ
静岡県のB級グルメといえば当初「富士宮やきそば」が代表的でしたが、B級グルメブームが進むにつれて、県内各地のB級グルメも知名度を高めてきました。「静岡おでん」、「浜松餃子」などは元々知名度はありましたが、B級グルメの波に乗って、急速に勢力を伸ばしています。
又、裾野市の「すその水ギョーザ」、袋井市の「たまごふわふわ」、三島市の「みしまコロッケ」、富士市の「つけナポリタン」など県内各地でB級グルメを利用した町興しが行われています。「B-1グランプリ」に見られる様に、B級グルメで知名度を上げ、賞を取る事でもできればその経済効果は計り知れないものがあります。
全国区で有名になった「富士宮やきそば」
「富士宮やきそば」は富士山麓、静岡県富士宮市の名物です。テレビや雑誌等で頻繁に取り上げられ、今では全国的に知られるまでになりました。地元富士宮の人達にとっては普段何気なく食べていたやきそばなのですが、突然注目される様になり一気に知名度を上げました。地元の人にとってはこれが普通だと思っていたやきそばが、実は他地域では特異なやきそばだったのです。
「富士宮やきそば」の最大の特徴は「コシのある麺」と「ダシの決め手になる肉かす」ですが、これが全国では珍しいと評判になり連日マスコミで報道される事となったのです。
もちろん、その美味しさも際立っていた事から観光客も「富士宮やきそば」を目当てに富士宮を訪れるまでになりました。
観光旅行、グルメ雑誌では「富士宮やきそば」の特集が組まれ、そのおいしさや特徴、さらにはおすすめの店まで紹介されるようになりました。
日本一のB級グルメを決める「B1グランプリ」でも2年連続優勝した実力の名品です。
今話題の「富士宮やきそば」をぜひ味わってみて下さい。
B級グランプリ王者「富士宮やきそば」
B級グルメの先駆者といえば「富士宮やきそば」ですが、今ではすっかりB級グルメも定着しました。B級グルメグランプリでも初回、第2回とグランプリを獲得し、全国的にも知られるようになりました。
地元民の普段食の「富士宮やきそば」
さて、B級グルメもすっかり定着し回を重ねてきた事もあり、富士宮やきそばの当初のブームもだいぶ落ち着いた感があります。それでも一時的な熱狂ブームが去ったからといって、地元の人にとってはあまり変わりはないようです。商売として店を出してたり麺を作っている業者には影響あるのかもしれませんが、ブームがあろうとなかろうと地元の人にとっては普段から消費しているのが「富士宮やきそば」だからです。
さらには地元の人にとってはわざわざ「富士宮」をつけずに、単なる「やきそば」に過ぎません。普段から食べている「やきそば」がたまたま他と違っていたという事なのでしょう。
地元民に愛されるB級グルメ
これは別に「富士宮やきそば」に限らず、「吉田のうどん」や「みしまコロッケ」などにも同じ事がいえるのではないでしょうか。地元で何気なく食べられていた料理がB級グルメとして掘り起こされたという事でしょう。
吉田のうどんはとっても歯ごたえのある麺が地元で当たり前に食べられているし、三島コロッケは地元で生産量が多いじゃがいもをコロッケとして食べていたという事です。
このようにB級グルメとは元々地元に根付いている料理や食材を生かしたもので、地元に何かしら関係のあるグルメといえます。逆に地元に関係のなかったり地元民に愛されてないグルメはB級グルメとしてのブランド確立は難しいのではないでしょうか。
150軒以上の富士宮やきそば店
「富士宮やきそば」は富士宮市内の150軒以上の店で食べる事ができます。それぞれ店も特徴があるのでどの店が良いとはいえないのですが、標準的な「富士宮やきそば」が食べたいなら、富士山本宮浅間大社前のお宮横丁にある富士宮焼きそば学会運営のやきそば店がオススメです。学会運営の店ですので、公認の本場のやきそばを食べる事ができます。
富士宮市全域にはやきそばを食べる事のできる店が150軒以上あります。富士宮市の人口は12万人(2007年現在)ほどですが、やきそばの店だけで150軒もあるのは普通ではありません。市内のコンビニやレストランを合わせてもこれだけの数にはなりません。
150軒といってもやきそば専門の店もあれば、お好み焼き、鉄板焼、定食屋なども含めてやきそばを出す店はさまざまです。店それぞれ形は違えど、「富士宮やきそば」である事には変わりありません。
味付け、トッピング、焼き方など店ごとに違いますが、どれもこれも「コシのある麺」と「ダシの決め手になる肉かす」などの「富士宮やきそば」としての共通点を持っています。市内全域に広がるこうした「やきそば店」は気軽に食事ができる店として、子供から大人まで市民全体に親しまれてきたのです。
「富士宮やきそば」の美味しい店
150軒以上ある「富士宮やきそば」を提供する店で美味しい店がどこかは一概には言えません。店それぞれ使用する麺もソースも味付けも違うので、利用客の好みがあるからです。麺にしても、固めで出す店もあれば、柔らかくして提供する店もあります。ソースも濃い目かあっさりしているなど多種多様です。とはいえ、美味しい店はどこですかと言われて「わかりません」では「ふじやま」さんの名が廃ります。
「ふじやま」さんがオススメのお店は「ここずらよ」、「お宮横丁」、「むめさん」です。「富士宮やきそば」を食べた事がない方やあまり知らない方には、まずはこれらのお店で食べれば間違いないと思います。どの店も味は違いますが、「富士宮やきそば」を代表するに相応しい美味しいお店です。「ここずらよ」は標準的なやきそばを提供していますし、「お宮横丁」の「富士宮やきそば学会」のアンテナショップでは学会公認のやきそばを販売しています。
レンジでチンする!富士宮やきそば
「富士宮やきそば」を手軽にレンジで簡単調理
富士宮やきそばを食べたいけれど、カップ麺では雰囲気が出ないし、かといって自分で作るのも自信ないという方に朗報です。この商品は実際の富士宮やきそばを急速冷凍し、その食感、味、美味しさを封じ込めた冷凍食品です。ご家庭でレンジで手軽に調理する事ができて、気軽に本場の富士宮やきそばを味わうことができます。
「富士宮やきそば」インスタントカップ麺
「マルちゃん」でおなじみの東洋水産から「富士宮やきそば」のインスタント麺が販売中です。2007年2月に新発売された比較的新しい商品で全国のスーパーやコンビニで扱われています。B1グランプリを2連覇した「日本一のB級グルメ」の味をご家庭で気軽に楽しむ事ができます。独自開発のソース、肉かすと削り粉など「富士宮やきそば」らしさを出し、麺もコシの強い硬めの麺を採用しています。さすがにインスタントだけあって、店で食べる様な本物の「富士宮やきそば」というわけにはいきませんが、それでも精一杯「富士宮やきそば」を再現しています。
富士宮やきそばマップ
富士宮やきそば学会では富士宮市内のやきそばを提供するお店を掲載した富士宮やきそばマップを作成しています。このマップは、文化庁の100年フードに選ばれたことを受けて新たに作成され、全76軒のおすすめメニューや店舗の特徴、製麺所の情報が掲載されています。
富士宮やきそばを出す店は市内に150軒以上もあるのでどれが良いか迷ってしまいますが、このマップがあれば安心です。「富士山本宮浅間大社」がある市街地から周辺郊外の地区まで市内全域を網羅しています。住所、連絡先、営業時間等を一覧表にして、各店舗を地図で掲載しているので便利です。学会のHPにも情報が掲載されていますが、機会があればぜひマップを活用しましょう。
富士宮やきそばマップは下記サイトPDFで閲覧できます。
富士宮市役所「富士宮やきそば」https://www.city.fujinomiya.lg.jp/sp/food/llti2b00000029mh.html
家庭流富士宮やきそばの作り方
いまさらですが、「富士宮やきそば」の作り方を紹介したいと思います。
ネット通販や富士宮市等でおみやげとして購入したはいいければ、作り方がイマイチよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
とはいっても「富士宮やきそば」が有名になって相当年数が経っていますから、本当にいまさら感が一杯ですね。既にそんな事知っているよという方はぜひ読み飛ばして下さい。
焼きそば作りの手順
さて、管理人は店を出しているわけでもないので、商売人でもプロでもありません。
ごく家庭的な作り方を紹介致します。
まず、フライパンに油を引いて温めます。
次に「肉かす」を適量炒めます。やきそばとしては別に肉かすがなくても作れるのですが、これがあるのとないのでは味が断然違います。
なければ豚のばら肉等を使いますが、昔は貧しくて豚肉も手に入らないので肉かすを代用したわけです。
今となっては逆に肉かすの方が豚肉より入手しづらい事もあり、値段も結構します。
さて、肉かすをある程度炒めた後、キャベツを投入です。お好みで玉ねぎ、にんじん、もやし等入れても良いですが、やはりキャベツだけは外せないものです。
こうして野菜をじっくり炒めた後にいよいよやきそばの麺の登場です。
富士宮やきそばの麺は一般的な麺と違って水分が少なくパサパサしています。
このパサパサ状態が富士宮やきそば独特の麺のコシの強さを生み出すのですが、コシの強さはお好みで調節できます。
野菜を炒めて麺を投入した後、すこーしずつ水を足しながら炒めていくのがポイントです。水の含有量でコシの強さ、麺の歯ごたえが決まっていきますので、はじめから水を大量に加えてしまうと後で調節できなくなってしまいます。十分なコシが欲しければ水を少なくし、なるべく柔らかいほうがよければたっぷりと水を加える事にします。
尚、水加減でコシを調節したとしても、後ほどソースを加えるのでその水分量も計算しておかなければなりません。なにやら難しそうな話になってしまいましたが、行き着く結論は「馴れ」ですね。こういってしまうと身も蓋もありませんが、はじめから自分の好みどおりにうまくできる人はいませんからね。かくいう管理人もひさしぶりに富士宮やきそばを作ると結構酷いものです。それから何度も繰り返すと快心の作ができたりします。
話が随分それてしまいましたが、水を加えて麺の固さを調節した後しばらく炒め続けます。もうこれで良いだろうというお好みの焼き加減で一旦火を止めたら、ソースを加えて弱火で混ぜ合わせます。その後、お皿に盛って削り粉と紅しょうがをのせてできあがりです。
詳細・関連情報
- 関連URL ①「富士宮やきそば学会」 ②お宮横丁
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