PR

みしまコロッケ完全ガイド|歴史・魅力・おすすめ店・食べ歩きモデルコース

みしまコロッケ グルメ
記事内に広告が含まれています。

三島のまちを歩きながら楽しむ「みしまコロッケ」

静岡県三島市には、うなぎと肩を並べる人気グルメとして、じゃがいもの甘みとクリーミーさが際立つ「みしまコロッケ」があります。
外はサクッと香ばしく、中はなめらかでしっとり。ひと口かじると、じゃがいもの優しい甘さがふわっと広がり、思わずもう一個…と手が伸びてしまう、そんな素朴で奥深いご当地コロッケです。

みしまコロッケのいちばんの特徴は、「箱根西麓で育った三島馬鈴薯(メークイン)を100%使う」という、シンプルながらも厳格なルールがあることです。具材や味付け、形はお店ごとに自由ですが、「三島馬鈴薯を使っているかどうか」だけは絶対にゆずれない条件。だからこそ、どのお店で食べても、“じゃがいもそのもののおいしさ”をしっかり味わえるのが魅力です。

三島市内では、駅前の惣菜店や精肉店、食堂、カフェ、居酒屋、観光スポットの売店など、さまざまな場所でみしまコロッケに出会えます。食べ歩きのお供に1個だけ買ってもよし、定食やカレーのトッピングとして楽しんでもよし。さらに、パンやサンドイッチ、そば・ラーメンとのコラボなど、バリエーションも豊富です。

本記事では、「そもそもみしまコロッケとは何か」という基本から、その定義を支える三島馬鈴薯のこと、誕生の背景、まちおこしとしての取り組み、そして「どこで食べられるのか」まで、初めての方にもわかりやすくご紹介します。三島観光の予習にも、現地での食べ歩きプランづくりにも、ぜひお役立てください。

この記事のポイント

  • みしまコロッケの正式な定義と、一般的なコロッケとの違いがわかる
  • 主役のじゃがいも「三島馬鈴薯(メークイン)」のおいしさの理由を、栽培環境や品種の特徴から解説
  • 行政・農協・商店街・市民が協力して生まれた、まちおこしグルメとしての誕生秘話がわかる
  • 三島駅周辺や三嶋大社周辺、近隣観光地など、どのエリアでみしまコロッケに出会えるかのイメージがつかめる
  • パン・そば・カレー・姉妹品コロッケなど、バリエーション豊かな楽しみ方を紹介
  • ドラマやテレビ、コラボ商品など、メディアを通じて全国に知られるようになった理由が見えてくる

このあとの章では、みしまコロッケの定義やじゃがいも、歴史、バリエーション、販売エリア、まちおこしの取り組みへと順に掘り下げていきます。

第1章|みしまコロッケとは?三島を代表するB級ご当地グルメ

1-1 三島市を代表するB級ご当地グルメ

みしまコロッケは、静岡県三島市が「まちおこし」の柱として位置づけているB級ご当地グルメです。市が認定するご当地コロッケの代表格で、外側はカリッと香ばしい衣、中身はしっとりとなめらかなポテトで、じゃがいもの強い甘みが感じられるのが基本イメージとされています。

みしまコロッケの食べ歩き(イメージ画像)
みしまコロッケの食べ歩き(イメージ画像)

一つずつ手に持って食べやすいサイズ感で、三島駅周辺や三嶋大社周辺など、市内のあちこちで気軽にテイクアウトできるため、「まち歩きのおとも」として観光客に人気が高まっています。

みしまコロッケが生まれたのは2008年。箱根西麓で育つ三島馬鈴薯(メークイン)というブランド野菜を活用し、「うなぎ以外にも、三島らしい名物を作りたい」「観光客に歩きながら気軽に味わってほしい」という思いから開発された、比較的新しいご当地グルメです。

現在は、市が認定する「みしまコロッケ認定店」で提供されており、精肉店・惣菜店・食堂・カフェ・居酒屋・観光施設の売店など、さまざまな業態で味わえる“まち全体の看板メニュー”になっています。

1-2 普通のコロッケとなにが違う?(食感・甘み・原料)

一般的なコロッケは、男爵いもを使った「ホクホク系」が主流です。一方で、みしまコロッケはメークイン種の三島馬鈴薯だけを100%使うことが絶対条件。ここが、普通のコロッケとのいちばん大きな違いです。

  • 食感:男爵いものようなパサッとした「ホクホク感」ではなく、メークイン特有の粘りのある肉質を生かした「しっとり」「なめらか」「クリーミー」な口当たり。クリームコロッケのようと表現されることもあります。
  • 味わい:箱根西麓の斜面地で育つ三島馬鈴薯は、昼夜の寒暖差と火山灰由来の肥沃な土壌のおかげで糖度が高く、濃い甘みとコクが出るのが特徴です。
三島馬鈴薯の栽培(イメージ画像)
三島馬鈴薯の栽培(イメージ画像)
収獲した三島馬鈴薯(イメージ画像)
収獲した三島馬鈴薯(イメージ画像)
三島馬鈴薯の収穫
三島馬鈴薯の収穫(イメージ画像)

栽培環境にも特徴があります。三島馬鈴薯は、箱根西麓の南向き斜面に広がる畑で育ち、富士山の火山灰が堆積した関東ローム層の土壌、風通しの良さ、よい日当たりと水はけという条件がそろっています。収穫後は手掘りで丁寧に掘り出し、天日干しと風乾熟成を行うことで、さらに甘みと旨味が引き出されます。

また、みしまコロッケには、形が不揃い・小さすぎるといった理由で市場に出しにくい「規格外の三島馬鈴薯(B品)」も積極的に使用されます。これらは通常品のおよそ2倍の価格で買い取られ、生産者の収入アップにも貢献している点も、他のコロッケにはない特徴です。

具材や味付け、形状は各店舗に任されているため、ひき肉入り・チーズ入り・野菜たっぷり・一口サイズ・ハート型など、バリエーションは実に多彩。「どのお店のを食べるか」で、食感や風味の違いを楽しめるのも、みしまコロッケならではの魅力です。

1-3 三島観光で人気の理由(食べ歩き・価格帯・手軽さ)

みしまコロッケが三島観光で定番になっている理由は、大きく分けて「食べ歩きのしやすさ」「手頃な価格」「買える場所の多さ」の3つです。

① 食べ歩きしやすいサイズ&形
1個ずつ紙袋やトレイに入れて提供されるスタイルが多く、片手で持ってそのまま食べられるため、三島駅から楽寿園、三嶋大社周辺のまち歩きと相性抜群です。衣はサクサク、中はクリーミーで、冷めてもおいしいため、ベンチで一息つきながら味わうのにも向いています。

② 手頃な価格で「ちょっとだけ三島の味」を楽しめる
価格は店舗によって異なりますが、目安として1個120〜150円前後の例が多く、観光地グルメとしてはかなり手頃な部類です。うなぎのような高級料理と比べると、「試しに一つ買ってみよう」と気軽に手が伸びる価格帯で、家族連れや学生グループにも人気があります。

③ 駅・観光スポットの近くで買える“アクセスの良さ”
三島駅構内のキオスクやコンビニ、駅前の精肉店・惣菜店、商店街、三嶋大社周辺、楽寿園近く、さらには三島スカイウォークや道の駅といった観光施設・ドライブスポットでも取り扱いが広がっています。新幹線の乗り換えついで、参拝や観光の途中など、どの動線からも立ち寄りやすいのが強みです。

さらに、定番の単品コロッケだけでなく、コロッケパン・コロッケそば・コロッケカレーなどのメニューも充実しており、ランチやおやつ、お土産とさまざまなシーンで楽しめるようになっています。こうした「手軽さ」と「バリエーションの豊富さ」が、みしまコロッケを三島観光の“マストグルメ”に押し上げていると言えるでしょう。

第2章|みしまコロッケの「唯一の定義」と認定制度

2-1 唯一のルールは「三島馬鈴薯(メークイン)100%」

みしまコロッケを名乗るうえで、唯一かつ絶対の条件はとてもシンプルです。

箱根西麓で栽培された「三島馬鈴薯(メークイン)」を100%使用していること。

この一点だけが、みしまコロッケの公式な定義となっています。男爵いもやきたあかりなど、ほかのじゃがいもを一切混ぜてはいけません。

三島馬鈴薯は、静岡県三島市・函南町の箱根西麓地域で栽培されるブランドじゃがいもで、標高のある南向き斜面、富士山の火山灰由来の肥沃な関東ローム層、昼夜の寒暖差など、特別な環境がそろった畑で育ちます。

みしまコロッケの断面(イメージ画像)
みしまコロッケの断面(イメージ画像)

収穫は一つひとつ手掘りで行い、天日干しと風乾熟成を経てから出荷されるため、甘みが強く、きめ細かい肉質になります。この高級ブランド芋だけを100%使うからこそ、「外はサクサク、中はしっとりクリーミー」というみしまコロッケならではの食感と甘みが生まれるのです。

さらに、みしまコロッケには、形がいびつ・小さいなどの理由で通常出荷しにくい規格外品(B品)も積極的に使われています。これらは通常のじゃがいもの約2倍の価格で買い取られ、生産者の収益向上にもつながっています。

2-2 具材・形・味付けはお店の自由

みしまコロッケ

みしまコロッケのルールは「じゃがいも100%」だけなので、それ以外の要素――

  • ひき肉を入れるかどうか
  • 玉ねぎ・にんじんなど野菜の量
  • チーズやベーコン、カレー風味などのアレンジ
  • 俵型・丸型・小判型・ハート型といった
  • ソースをかけるか、塩で食べるか、デミグラスにのせるかといった味付け

といった部分は、すべてお店ごとに自由です。

その結果、精肉店で販売される昔ながらの素朴なコロッケから、洋食店の肉たっぷりコロッケ、カレー店が作るスパイスコロッケ、ラーメン店のトッピング用コロッケまで、実に多彩なスタイルが生まれました。

こうして、

「お店の数だけ、みしまコロッケの種類がある」

という楽しさが生まれ、食べ歩きや食べ比べが、みしまコロッケ観光の大きな魅力になっています。

2-3 「みしまコロッケの会」と認定店制度・認定マーク

みしまコロッケの会(イメージ画像)

みしまコロッケの品質やブランドを守る役割を担っているのが、2008(平成20)年7月に設立された「みしまコロッケの会」です。

事務局は三島市役所商工観光課に置かれていますが、実際のメンバーは、

  • JA(農協)
  • 商工会議所
  • 野菜生産者
  • 食品製造・卸業者
  • 販売店・飲食店
  • 一般市民

など、官民が一体となった「オール三島」の組織です。

主な役割

  • 「三島馬鈴薯100%使用」という条件を満たしているか、仕入れ先を含めて確認し、認定店として登録する
  • 認定された店舗に対し、
    • 公式サイトへの掲載
    • 認定店証(証明書)
    • のぼり旗
    • 卓上ミニのぼり
    • ステッカー
      などを交付・販売する
  • みしまコロッケ全体のPRやイベント出店、食育活動の企画・運営を行う

これにより、みしまコロッケの「看板を掲げていいお店」は、きちんと条件を満たした店舗だけに限定され、味とイメージの両面でブランドを守る仕組みになっています。

2-4 地域団体商標としての保護と「本物の見分け方」

みしまコロッケは、地域団体商標としても登録されている、正式な地域ブランド商品です。

地域団体商標とは、特定の地域名と商品名を組み合わせたブランド(例:「夕張メロン」「神戸ビーフ」など)を、JAや商工会など地域団体が共同で商標登録し、不正使用から守る仕組みのこと。みしまコロッケも同じように、「三島馬鈴薯100%を使ったコロッケ」というブランド価値を守るための法的な保護を受けています。

観光客の立場から見たときに気になるのは、やはり

「それが本物のみしまコロッケかどうか、どうやって見分けるの?」

というポイントですよね。

本物を見分けるチェックポイント

みしまコロッケの店(イメージ画像)
みしまコロッケの店(イメージ画像)
  1. 店舗前ののぼり旗・ポスター
    • 「みしまコロッケ」のロゴが入ったのぼり旗やポスターが掲示されている店は、認定店である可能性が高いです。
  2. 店内・レジ周りの認定証・ステッカー
    • みしまコロッケの会が発行する認定証やステッカーが貼られているかどうかも確認ポイントになります。
  3. 市や観光協会の公式サイトの「認定店一覧」
    • 三島市公式サイトや観光協会のページでは、みしまコロッケ認定店のリストが公開されています。事前にチェックしておけば、効率よく食べ歩きができます。
  4. 「三島馬鈴薯100%」の記載
    • メニューやPOPに「三島馬鈴薯100%」と明記されている店舗は、定義を守っていることをアピールしている証拠です。

これらを目安にすれば、初めて三島を訪れる方でも、安心して「本物のみしまコロッケ」を選ぶことができます。

第3章|主役のじゃがいも「三島馬鈴薯(メークイン)」とは

3-1 箱根西麓の畑で育つブランドいも

三島馬鈴薯(みしまばれいしょ)は、箱根西麓(静岡県三島市・函南町)で育つメークイン種のブランドじゃがいもです。栽培されるのは標高50m以上の南向き斜面が中心で、昼夜の大きな寒暖差と、富士山の火山灰由来の肥沃な関東ローム層の土壌、そして良好な日当たり・水はけ・風通しという、根菜づくりに理想的な条件がそろったエリアです。

この「箱根西麓野菜」の中でも、三島馬鈴薯は特に評価が高く、出荷時期は7〜8月のわずか約1か月という短い期間に限られる希少な存在。贈答用の化粧箱入りで扱われることもあり、日本でもトップクラスの価格で取引される“高級じゃがいも”として知られています。

こうした「奇跡の土壌」とも言える環境と、生産者の丁寧な栽培技術が合わさって、みしまコロッケの味の土台となる三島馬鈴薯が生まれているのです。

3-2 しっとり&ホクホクな食感のひみつ

三島馬鈴薯の品種はメークイン。一般には「煮崩れしにくく、シチューやカレー向き」のじゃがいもとして知られていますが、箱根西麓ならではの栽培環境と収穫後の熟成工程によって、コロッケに最適な性質を持つ特別なメークインへと育てられています。

  • 粘質でなめらかな肉質
    メークイン特有の粘りのある肉質のおかげで、つぶしても粉っぽくなりにくく、「しっとり」「なめらか」「クリーミー」な口当たりになります。まるでクリームコロッケのようと表現されることもあるほどです。
  • 濃厚な甘みとコク
    昼夜の寒暖差が大きい箱根西麓では、寒さから身を守るため、じゃがいもが自ら糖分を蓄えます。その結果、三島馬鈴薯は一般のメークイン以上に甘みが強く、みしまコロッケにしたときにも“じゃがいもの甘さ”がしっかり感じられます。
  • 風乾熟成が生むホクホク感
    収穫時には、じゃがいもの肌を傷つけないよう、一つひとつ手で掘り上げる「手掘り収穫」が基本です。その後、すぐに出荷せずに1日ほど天日干ししたうえで、1〜2週間ほど風通しのよい冷暗所で風乾貯蔵しながら熟成させます。これにより、余分な水分が抜けて甘みがいっそう凝縮され、保存性も高まります。

こうした「品種」「環境」「熟成」の三拍子がそろうことで、

衣はサクサクなのに、中はとろりとクリーミーで甘い

という、みしまコロッケならではの独特の食感と味わいが生まれているのです。

3-3 規格外品(B品)を活かす“6次産業化”の取り組み

規格外品(B品)の三島馬鈴薯を活用(イメージ画像)
規格外品(B品)の三島馬鈴薯を活用(イメージ画像)

三島馬鈴薯は高級品として、ホテルやレストラン、贈答用などに出荷される一方で、形がいびつ・小さい・表面に傷があるといった理由から、通常の市場には出しにくい規格外品(B品)も一定量発生します。

みしまコロッケは、まさにこのB品を有効活用するために生まれた商品でもあります。

  • 規格外の三島馬鈴薯を、みしまコロッケの原料として積極的に使用
  • 通常のじゃがいもよりも約2倍の価格で買い取る仕組みにより、生産者の収益向上に貢献
  • 「高級食材の規格外品」を観光客向けのご当地グルメに変えることで、農業と観光をつなぐ6次産業化の成功例となっている

つまり、みしまコロッケは、

「三島馬鈴薯をおいしく食べてもらうためのグルメ」であると同時に、
「生産者を支え、地域経済を回す仕組み」でもある

という二つの顔を持った存在です。

観光客にとっては、手軽に食べられるコロッケ一つですが、その裏には「奇跡の土壌で育ったブランドいも」と「生産者のていねいな仕事」「規格外品を無駄にしない工夫」といったストーリーが隠れています。みしまコロッケを味わうときには、ぜひその背景にも思いをはせてみてください。

第4章|誕生の物語|うなぎに続く「手軽な名物」を目指して

4-1 B級グルメブームと「手軽に食べ歩きできる名物を」の声

みしまコロッケが生まれた背景には、2000年代半ば以降の「B級ご当地グルメブーム」がありました。静岡県内では、富士宮市の「富士宮やきそば」がB-1グランプリで大きな話題となり、「身近な食材を活かした、安くておいしいご当地グルメ」が全国各地で次々と生まれていった時期です。

当時、三島市にはすでに「うなぎ」という強力な名物がありましたが、

  • 価格が高く、気軽に“お試し”しづらい
  • 持ち歩きやテイクアウトにはあまり向かない

といった理由から、「まち歩きしながら手軽に楽しめる名物が欲しい」という声が高まっていました。

そこで注目されたのが、箱根西麓で栽培されるブランドいも「三島馬鈴薯」です。地元にすでにある強みを活かしながら、観光客が1個から気軽に買えて、歩きながら食べられるご当地グルメを作ろう――こうして「三島馬鈴薯100%のコロッケ」というアイデアが形になっていきました。

4-2 行政+JA+商店街+市民による“オール三島”プロジェクト

みしまコロッケの誕生会議(イメージ画像)
みしまコロッケの誕生会議(イメージ画像)

みしまコロッケの特徴は、「誰か一人のシェフのアイデア」ではなく、三島全体のプロジェクトとして生まれたことです。

2008(平成20)年7月に設立された「みしまコロッケの会」には、

  • 三島市(商工観光課)
  • JA三島函南(農協)
  • 三島商工会議所
  • 野菜生産者
  • 食品製造・卸業者
  • 飲食店・販売店
  • 一般市民

といった幅広いメンバーが参加し、「三島馬鈴薯を使った新名物をつくろう」という共通の目標のもとで動き始めました。

ここで決められたルールは、とてもシンプルでありながら本質的なものです。

  • 三島馬鈴薯(メークイン)を100%使用すること
  • それ以外の具材や味つけ、形状、メニュー展開は各店舗の自由

つまり、「主役は三島馬鈴薯。あとはそれぞれのお店の個性で勝負」という考え方です。

この方針によって、精肉店の揚げたてコロッケ、洋食店の大判コロッケ、カレー屋のスパイスコロッケ、パン屋のコロッケサンドなど、多彩な“みしまコロッケ”が生まれ、まち全体で楽しめるご当地グルメへと育っていきました。

4-3 B-1グランプリ入賞と全国デビューまでの流れ

みしまコロッケは誕生から間もなく、B級ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」に出場し、そこで一気に全国の注目を集めることになります。

  • 2009年:B-1グランプリ初出場
  • 2010年:2年連続でベスト10入りを果たし、知名度が急上昇

他地域の出展メニューが濃厚なソース焼きそばや肉料理など「しっかり系」だったのに対し、みしまコロッケは素朴なポテトコロッケという、一見地味な存在。それでも入賞できた理由として、関係者は

  • 三島馬鈴薯ならではの甘みと食感
  • 行列に並んでいる間にも食べやすい一口サイズ・片手サイズ
  • 子どもから年配の方まで幅広く好まれる優しい味

といった点を挙げています。

B-1グランプリをきっかけに、みしまコロッケはテレビや雑誌にも取り上げられるようになり、「三島=うなぎとコロッケの町」というイメージが、少しずつ全国に広がっていきました。

4-4 コロッケ需要拡大と地域農業・商店街への効果

みしまコロッケが生まれたことによって、三島馬鈴薯の需要は大きく拡大しました。特に、これまでは市場に出しにくかった規格外品(B品)が、みしまコロッケの原料として重宝されるようになり、農家にとって重要な収入源となっています。

  • B品でも通常のじゃがいもの約2倍の価格で買い取られる
  • これにより、「規格外だから価値が低い」のではなく、「みしまコロッケ用の高付加価値原料」として位置づけられるようになった

一方、商店街や飲食店にとっても、みしまコロッケは大きな追い風となりました。

  • 街なかを歩く観光客が、コロッケ目当てに精肉店・惣菜店・飲食店へ足を運ぶ
  • 1個100〜150円という手頃な価格のため、「とりあえず一つお試し」が生まれやすい
  • そこから店内での食事や、ほかの商品購入につながるケースも多い

さらに、「みしまコロッケの会」は、イベント出店や食育活動、学校給食への提供なども行っており、

  • 三島野菜(箱根西麓野菜)全体のPR
  • 子どもたちが地元の農産物に親しむ機会の創出
  • 市民が誇りを持てる“ふるさとの味”の再発見

といった、食文化・教育・コミュニティづくりの面でも大きな効果を生み出しています。

第5章|バリエーション豊富!みしまコロッケの楽しみ方

5-1 定番コロッケから“ごはんのおかず系”まで

揚げたてのみしまコロッケ(イメージ画像)
揚げたてのみしまコロッケ(イメージ画像)

みしまコロッケの王道スタイルは、やはり揚げたてをそのまま頬ばる定番コロッケです。

三島駅周辺や三嶋大社周辺の精肉店・惣菜店(例:駒井精肉店・大村精肉店など)では、注文が入ってから揚げてくれるお店も多く、衣はカリッと、中は三島馬鈴薯のしっとりクリーミーな食感がたっぷり楽しめます。

単品のみしまコロッケ(イメージ画像)
単品のみしまコロッケ(イメージ画像)
みしまコロッケ定食(イメージ画像)
みしまコロッケ定食(イメージ画像)

一方、レストランや食堂では、

  • 白いごはんと味噌汁・小鉢がセットになったみしまコロッケ定食
  • ハンバーグやフライと一緒に盛り合わせたミックスフライ定食の一品としてのコロッケ

といった「ごはんのおかず系」メニューも人気です。ワンコイン前後で楽しめるランチセットを用意しているお店もあり、観光客だけでなく地元の常連さんにとっても、気軽な日常メニューになっています。

このように、同じみしまコロッケでも、

  • 「まち歩きのおやつ」として1個だけ買うスタイル
  • ランチタイムに主菜としてどっしり味わうスタイル

と、シーンに合わせた楽しみ方ができます。

5-2 パン・そば・カレー…派生メニューいろいろ

みしまコロッケの魅力は、「単品コロッケ」にとどまらず、さまざまな料理と組み合わせられている点にもあります。

コロッケパン・サンド系

みしまコロッケパン(イメージ画像)
みしまコロッケパン(イメージ画像)
  • 三島のパン店「グルッペ本町店」の『ダイヤモンド富士』は、半熟卵が丸ごと入ったボリューム満点のみしまコロッケパン。黒胡椒がきいており、全国ご当地パン祭で受賞歴もある人気商品です。
  • その他にも、三島産野菜や函南産のパンを組み合わせたコロッケサンドを提供するカフェ・バーもあり、ランチやテイクアウトにぴったりです。

そば・うどん系

みしまコロッケそば(イメージ画像)
みしまコロッケそば(イメージ画像)
  • JR三島駅構内の立ち食いそば店「爽亭」では、みしまコロッケそばが人気。熱々のそばだしを吸ったコロッケは、衣がほどよくしんなりしつつ、中はクリーミーなままで、スープとの一体感が楽しめます。

カレー・洋食系

みしまコロッケカレー(イメージ画像)
みしまコロッケカレー(イメージ画像)
  • 道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」などでは、みしまコロッケをトッピングしたコロッケカレーが提供されており、スパイスの効いたルーと、甘みのあるコロッケの相性が抜群です。
  • ラーメン店や洋食店では、デミグラスソースとチーズをたっぷりかけた「ハンバーグのようなコロッケ」や、スパイスカレー風味のみしまコロッケなど、“おかずとして主役級”の一皿も登場しています。

このほか、たこ焼き風の一口サイズコロッケ「ミニコロ」や、地元食材と組み合わせた創作メニューなど、

「三島馬鈴薯100%」という土台の上に、各店のアイデアが乗った“ご当地コロッケワールド”

が広がっているイメージです。

5-3 姉妹品:甘藷みしまコロッケ・里芋みしまコロッケ

みしまコロッケの人気を受けて誕生したのが、さつまいも・里芋を使った姉妹品コロッケです。

甘藷(かんしょ)みしまコロッケ

甘藷コロッケ(イメージ画像)
甘藷コロッケ(イメージ画像)
  • 三島特産のさつまいも「三島甘藷」を100%使用したコロッケで、ホクホク感と強い甘みが特徴。
  • ハート型のコロッケとして販売している精肉店もあり、見た目もかわいらしく、おやつ感覚で子どもに人気があります。
  • 三島市商工観光課のみしまコロッケの会事務局が販売店の認定を行っており、市内のスーパー・肉屋・鮨店など50店舗以上で取り扱われています。

里芋みしまコロッケ

里芋みしまコロッケ(イメージ画像)
里芋みしまコロッケ(イメージ画像)
  • 箱根西麓の三島市産里芋を100%使用したコロッケで、ねっとりとした口当たりが魅力。
  • 親芋をペースト状にし、ひき肉と玉ねぎを加えて成形しており、食感はクリームコロッケのようななめらかさ。醤油をつけて食べるとよく合うとされています。

いずれも「三島甘藷」や三島産里芋といった地元のブランド野菜を活かした商品で、

  • おやつ・スイーツ感覚で楽しめる甘いコロッケ
  • クリーミーなおかず系コロッケ

という、新しい楽しみ方を提案しています。スイートポテト風のスイーツやタルト・モンブランなど、三島甘藷を使ったお菓子との組み合わせで“甘い三島グルメ巡り”を楽しむのもおすすめです。

第6章|どこで食べられる?エリア別のみしまコロッケガイド

6-1 三島駅周辺・駅構内|テイクアウトにぴったりのエリア

三島駅
三島駅

初めて三島を訪れる方にとって、いちばん利用しやすいのが三島駅周辺エリアです。新幹線の停車駅ということもあり、

  • 駅構内の売店・コンビニ
  • ホーム近くの立ち食いそば店
  • 駅南口・北口の精肉店・惣菜店・ベーカリー

など、駅を出なくても、あるいは改札からすぐの場所でみしまコロッケに出会えるスポットがいくつもあります。

特に、以下のような楽しみ方がしやすいエリアです。

  • 乗り換えの待ち時間に、駅構内でコロッケそば・コロッケうどんを一杯
  • 改札を出てすぐの精肉店・惣菜店で、揚げたての単品コロッケをテイクアウト
  • ベーカリーでみしまコロッケパンを購入し、車内やベンチでゆっくり味わう

短時間の滞在でも「とりあえず一個」試せるのが、三島駅周辺の大きな魅力です。

6-2 三嶋大社・広小路・楽寿園周辺|まち歩き×食べ歩きに最適

三嶋大社
三嶋大社
楽寿園
楽寿園

本格的にまち歩きを楽しみたい方には、三嶋大社・三島広小路駅・楽寿園周辺エリアがおすすめです。三嶋大社への参道やその周辺には、老舗の精肉店・惣菜店・食堂・甘味処などが並び、みしまコロッケを提供するお店も点在しています。

このエリアでは、例えば次のような楽しみ方ができます。

散策途中でコロッケを食べる(イメージ画像)
散策途中でコロッケを食べる(イメージ画像)
  • 三嶋大社に参拝したあと、参道沿いの精肉店で揚げたてコロッケを片手に散策
  • 楽寿園や源兵衛川の散策途中に、惣菜店でコロッケを購入し、ベンチでのんびり休憩
  • 食堂や定食屋で、みしまコロッケ定食・ミックスフライ定食としてしっかりランチ

駅前ほど急ぎ足にならず、ゆったり歩きながら“食べ歩き+観光”ができるのがこのエリアの魅力です。

6-3 三島スカイウォーク・道の駅・サービスエリア・近隣観光地

三島スカイウォーク
三島スカイウォーク

車やバスで三島・箱根周辺を巡る方には、郊外の観光スポットや道の駅・サービスエリアでのコロッケ探しもおすすめです。

  • 日本一長い歩行者専用吊橋で知られる三島スカイウォーク周辺
  • 国道沿いの道の駅やドライブイン
  • 高速道路のサービスエリア・パーキングエリア

などでも、みしまコロッケや三島馬鈴薯を使ったメニューが提供されている場合があります。

このエリアの特徴は、

  • 車旅の途中で立ち寄りやすく、家族連れでも利用しやすい
  • コロッケ単品に加え、コロッケカレー・プレートランチ・ご当地バーガーなど、ボリュームのあるメニューが多い
  • 三島周辺だけでなく、函南町や箱根方面の観光と組み合わせられる

といった点です。箱根観光のついでに立ち寄って「三島の味」を楽しめるのも、みしまコロッケならではの強みと言えるでしょう。

6-4 お土産・冷凍パック・通販・ふるさと納税で楽しむみしまコロッケ

冷凍のみしまコロッケのお土産パック(イメージ画像)
冷凍のみしまコロッケのお土産パック(イメージ画像)

現地で揚げたてを楽しんだあと、「家でも食べたい」「家族や友人に味わってほしい」という方には、冷凍コロッケや箱入りのお土産品がおすすめです。

市内の一部精肉店や土産物店、道の駅などでは、

  • 自宅で揚げられる冷凍のみしまコロッケ
  • コロッケと三島甘藷スイーツなどを詰め合わせたギフトセット

といった商品が販売されています。

また、三島市やJA三島函南などが運営するオンラインショップ、ECモール、ふるさと納税の返礼品としてもみしまコロッケ関連商品が用意されており、全国どこからでも注文が可能です。

  • 旅行のあとに「もう一度食べたい」とき
  • 三島に行ったことがない家族・友人に「お取り寄せ」で紹介したいとき
  • お中元・お歳暮などのギフトとして三島らしさを伝えたいとき

には、こうした通販やふるさと納税を活用すると便利です。


6-5 店舗マップ・最新情報の探し方

みしまコロッケを提供する認定店は、市内外に数多くあり、すべてを個別に把握するのはなかなか大変です。効率よくお店を探すには、次のような情報源を活用するのがおすすめです。

① 三島市公式サイト・観光協会の「みしまコロッケ」ページ

  • みしまコロッケの概要やルール、認定店リスト、イベント情報などがまとまっています。
  • 認定店の住所・業種(精肉店・飲食店・土産物店など)が整理されているので、行きたいエリアごとに候補店を絞り込みやすいのが特徴です。

② みしまコロッケの会の案内・パンフレット

  • 三島駅の観光案内所や、市役所・観光施設等で配布されている場合があります。
  • 簡易マップやおすすめルートが掲載されていることもあり、紙の地図でざっくり回りたい人向けです。

③ グルメサイト・地図アプリでの検索

  • 「みしまコロッケ」「三島コロッケ」などのキーワードで検索すると、レビュー付きの店舗情報がヒットします。
  • 営業時間・定休日・価格帯・写真などを事前にチェックしておくと、現地で迷いにくくなります。

④ イベント情報・SNS

  • 三島市内外のイベントや物産展に、みしまコロッケのキッチンカーやブースが出店することもあります。
  • 観光協会やみしまコロッケ関連アカウントのSNSをチェックしておくと、「今日はどこで食べられるか?」といった情報をリアルタイムで把握しやすくなります。

第7章|みしまコロッケで広がる“まちおこし”の輪

7-1 「みしまコロッケの会」と認定店ネットワークの役割

みしまコロッケを核にしたまちおこしの中心となっているのが、2008(平成20)年に設立された「みしまコロッケの会」です。事務局は三島市役所商工観光課に置かれていますが、実際のメンバーは、JA三島函南、三島商工会議所、野菜生産者、食品加工業者、飲食店・販売店、一般市民など、多様な立場の人たちで構成されています。

この会の大きな役割は、単に「コロッケを広めること」ではなく、

  • 三島馬鈴薯100%を使っているかどうかの確認と、認定店の登録・管理
  • のぼり旗や卓上ミニのぼり、ステッカー、認定証の交付によるブランドの統一的なPR
  • イベント出店やキャンペーン、学校との連携などを通じた情報発信と交流の場づくり

といった、ネットワーク全体のコーディネート役を担っている点にあります。

認定店はコロッケを作る「個々のお店」でありながら、同時に「みしまコロッケという一つのブランド」を支える仲間でもあります。この“横のつながり”があるからこそ、新商品アイデアの共有や共同イベントなどが生まれ、まち全体としての一体感が育まれています。

7-2 イベント・コンクール・巨大コロッケ・ギネス記録への挑戦

みしまコロッケのイベント(イメージ画像)
みしまコロッケのイベント(イメージ画像)
みしまコロッケのイベント(イメージ画像)

みしまコロッケの会は、商品開発だけでなく、さまざまなイベントを企画・支援することで、三島のまちなかを盛り上げてきました。

代表的なのが、みしまコロッケコンクールです。市内の飲食店・精肉店・惣菜店が趣向を凝らしたオリジナルコロッケを出品し、一般来場者の投票や審査でグランプリを決めるイベントで、「どのお店が一番おいしいか」「どんなアイデアがあるか」を楽しみながら、みしまコロッケの魅力を再発見できる場になっています。

また、話題性のある取り組みとして、直径数十センチにもなる巨大みしまコロッケづくりに挑戦したり、ギネス世界記録を視野に入れたイベントが企画されたこともあります。こうしたチャレンジ企画は、メディアにも取り上げられやすく、「みしまコロッケ=お祭り感のある楽しいまちおこし」というイメージづくりにも大きく貢献しました。

イベント会場では、コロッケ単品の販売だけでなく、コロッケパンやコロッケカレー、甘藷みしまコロッケ・里芋コロッケなど姉妹品の提供も行われ、「みしまコロッケワールド」を一度に体験できる場として、子どもから大人まで幅広い層に親しまれています。

7-3 公式ソング・音頭・ラッピングバス・ゆるキャラなどPR施策

みしまコロッケのユニークな点は、PRの方法にも“遊び心”があふれていることです。

まず挙げられるのが、公式ソング・音頭の存在です。ロック調の「みしまコロッケンロール」や、盆踊りで踊れる「みしまコロッケ音頭」といった楽曲が制作され、イベントやお祭りで披露されています。これにより、耳からもみしまコロッケのことを覚えてもらえる仕掛けになっています。

さらに、三島市内を走るラッピングバス「みしまコロッケ号」も、目を引くPRツールの一つです。車体には、コロッケや野菜のイラスト、ロゴマークなどがデザインされており、街なかを走るだけで“動く広告塔”として活躍しています。通学する子どもたちや観光客が目にすることで、自然とみしまコロッケの存在が印象づけられます。

また、三島のご当地キャラクター「コロッケ」がモチーフになったゆるキャラやイラストも活用されており、パンフレットやポスター、イベント会場の装飾などに登場します。写真映えするパネルや顔出しパネルなども用意され、観光客が記念撮影を楽しめるよう工夫されている点も特徴です。

このように、音楽・乗り物・キャラクターといった多彩なPR手法によって、みしまコロッケは「食べておいしいだけでなく、見て・聞いても楽しいご当地グルメ」として、子どもから大人まで幅広い世代に浸透していきました。

7-4 三島野菜全体のPR・食育・協働まちづくりへの広がり

みしまコロッケの取り組みは、単に一つのご当地グルメをヒットさせるだけにとどまらず、三島野菜全体のPRや食育、協働まちづくりへと広がりを見せています。

まず、原料となる三島馬鈴薯をはじめ、箱根西麓で育つキャベツ・人参・ブロッコリー・さつまいも・里芋など、さまざまな「箱根西麓三島野菜」ブランドが注目されるようになりました。甘藷みしまコロッケや里芋みしまコロッケといった姉妹商品は、その象徴的な存在です。

また、「みしまコロッケの会」は、学校給食への提供や、子ども向けの畑見学・調理体験などを通じて、食育にも力を入れています。

  • 三島馬鈴薯の畑を見学し、自分たちで収穫したじゃがいもをコロッケにして食べる体験
  • 地元の野菜がどのように育ち、どのように料理として食卓に並ぶのかを学ぶ授業

などを通じて、子どもたちに「地元の農産物を誇りに思う気持ち」や「食べ物を大切にする心」を育む活動が行われています。

こうした取り組みは、農家・飲食店・行政・市民が協力し合う協働まちづくりの好例でもあります。

  • 農家は高付加価値な販路を得て、安定した収入につながる
  • 飲食店・商店街は、新たな看板メニューと集客の柱を得る
  • 市民や観光客は、地元らしさのあるおいしいグルメを楽しめる

という、三者にとって“うれしい循環”が生まれているのです。

第8章|ドラマ・テレビ・メディアで話題に

8-1 ドラマ「ごめんね青春!」とロケ地・源兵衛川のシーン

みしまコロッケの知名度が一気に広がったきっかけのひとつが、テレビドラマへの登場です。
とくに印象的なのが、宮藤官九郎さん脚本のドラマ「ごめんね青春!」。作中で三島市が舞台のモデルとなり、源兵衛川の遊歩道で、登場人物がコロッケを食べるシーンが何度か描かれました。

このシーンは、実際に三島を訪れた視聴者のあいだで“聖地”として話題になり、

  • 源兵衛川沿いを歩きながら、みしまコロッケを片手に写真を撮る
  • ドラマに登場したような雰囲気の場所を探しながら、まち歩きを楽しむ

といったロケ地めぐり+食べ歩きのスタイルが生まれました。

ドラマの中では商品名が強調されているわけではありませんが、

「川辺の遊歩道でコロッケをほおばる」
という印象的な画とともに、“三島=水の都+コロッケ”というイメージが、多くの視聴者の記憶に残るきっかけになりました。

8-2 「バナナマンのせっかくグルメ!!」ほかテレビ番組での紹介

みしまコロッケは、情報番組・グルメ番組でもたびたび取り上げられてきました。その中でも注目度が高かったのが、人気バラエティ番組「バナナマンのせっかくグルメ!!」での紹介です。

番組内では、三島市民がおすすめする“地元グルメ”の一つとして、みしまコロッケやコロッケパンが登場し、

  • 「衣サクサク、中トロトロ」
  • 「じゃがいもの甘さがすごい」

といったコメントとともに、タレントが頬ばる様子が放送されました。

このほか、旅番組・情報番組・ローカルニュースなどでも、

  • B-1グランプリ入賞グルメとしての紹介
  • 三島馬鈴薯と組み合わせた「農業+観光」の成功事例
  • ふるさと納税の返礼品・お取り寄せ商品としての紹介

など、さまざまな切り口で取り上げられ、「知る人ぞ知るコロッケ」から「全国的に知られるご当地コロッケ」へと成長していきました。

8-3 ローソン「みしまコロッケパン」など全国チェーンとのコラボ

メディアだけでなく、コンビニや全国チェーンとのコラボ商品も、みしまコロッケの知名度アップに大きく貢献しました。

代表的なのが、コンビニ大手ローソンから発売された「みしまコロッケパン」です。みしまコロッケを丸ごとサンドした惣菜パンで、ドラマとのタイアップ企画とも重なり、静岡県内を中心に話題となりました。

  • 三島馬鈴薯を使ったコロッケのクリーミーさ
  • コッペパンとの相性の良さ
  • コンビニで気軽に買える手軽さ

といった点が評価され、「三島に行ったことはないけれど、名前は知っている」という人が全国的に増えるきっかけにもなりました。

そのほかにも、

  • 百貨店の物産展・ご当地グルメフェア
  • サービスエリア・道の駅での限定メニュー
  • パン屋や惣菜チェーンでのコラボ商品

など、三島市外・静岡県外で「みしまコロッケ」の名前を見る機会が増えたことで、“三島に行ったら本場で食べてみたい”という旅行需要にもつながっています。

8-4 聖地巡礼・ロケ地めぐりと、みしまコロッケの楽しみ方

ドラマやテレビで三島の風景と一緒にみしまコロッケが紹介されたことで、近年は、

「映像で見たあの風景で、実際にコロッケを食べてみたい」

というニーズも生まれています。

たとえば、こんな楽しみ方ができます。

  • 三島駅周辺でみしまコロッケをテイクアウトし、そのまま源兵衛川の遊歩道へ
  • 川のせせらぎや水辺の緑を眺めながら、ドラマを思い出して一口かじる
  • そのあと三嶋大社や楽寿園へ足を伸ばし、別の店でみしまコロッケや甘藷コロッケを食べ比べ

ドラマやバラエティ番組をきっかけに三島を訪れた人にとって、
「画面の向こう側だった場所で、同じようにコロッケを頬ばる」こと自体が、一つの観光体験になっています。

もちろん、作品の舞台になった場所は、今も地元の方々の日常の場所です。聖地巡礼を楽しむ際は、

  • 通行の邪魔にならない場所で立ち止まる
  • 食べ歩きのごみは必ず持ち帰る
  • 住宅地では静かに行動する

といった基本的なマナーを守りながら、「作品への愛」と「まちへの敬意」を両立させて楽しみたいところです。

第9章|三島食べ歩きモデルコースとおすすめの楽しみ方

三島食べ歩きコースを考える

9-1 三島駅スタート|駅前でまず一個、コロッケ片手にまち歩き

三島観光でみしまコロッケを楽しむなら、出発地点としていちばん便利なのはやはりJR三島駅です。新幹線・在来線ともに止まるターミナル駅なので、

  1. 三島駅に到着
  2. 駅構内や駅前で最初の一個をテイクアウト
  3. コロッケ片手に、楽寿園や三島広小路方面へゆっくり歩く

という流れがとてもスムーズです。

駅構内や駅周辺では、

  • 立ち食いそば店のみしまコロッケそばで、まずは温かい一杯
  • 改札近くや駅前の精肉店・惣菜店で、揚げたてコロッケを1〜2個テイクアウト

といった楽しみ方がしやすく、「とりあえず一口、どんな味か試してみたい」という方にぴったりです。

三島駅南口から楽寿園方面へは徒歩数分ですので、
最初の一個は駅前で、二個目・三個目はまちなかでという“段階的な食べ歩き”を楽しむイメージで回ってみてください。

9-2 源兵衛川・楽寿園・三嶋大社とコロッケの組み合わせ例

水辺の遊歩道(イメージ画像)
水辺の遊歩道(イメージ画像)

みしまコロッケは、三島の主要観光スポットと組み合わせることで、より印象的な思い出になります。半日〜1日観光の一例として、次のようなモデルコースをご紹介します。


モデルコース例(約半日)

  1. 三島駅 → 楽寿園
    • 駅前でみしまコロッケを1個テイクアウト。
    • 楽寿園内のベンチなど、飲食可能な場所でひと休みしながら味わいます。
  2. 楽寿園 → 源兵衛川周辺(白滝公園〜水辺の遊歩道)
    • 楽寿園を出たら、水辺の風景が美しい源兵衛川方面へ。
    • 道すがら、商店街の惣菜店・精肉店で2軒目のみしまコロッケを買って食べ比べ。
    • 川沿いの散策路では、歩きながら食べるのではなく、立ち止まって周囲の迷惑にならない場所でいただくと安心です。
  3. 源兵衛川 → 三嶋大社
    • 水辺散策を楽しんだら、三嶋大社へ参拝。
    • 参道周辺には、みしまコロッケを定食メニューにしている食堂や、甘藷みしまコロッケなど姉妹品を扱うお店もあり、ランチでコロッケを主役にすることもできます。
  4. 大社周辺カフェ・甘味処で一休み
    • 食べ歩きの締めくくりに、和菓子・洋菓子・三島甘藷スイーツなどを楽しめば、「三島野菜×三島スイーツ」の欲張りコースの完成です。

いろんな種類のみしまコロッケ(イメージ画像)
いろんな種類のみしまコロッケ(イメージ画像)

同じみしまコロッケでも、

  • 駅前の揚げたてコロッケ
  • 商店街の昔ながらのコロッケ
  • 食堂や定食屋でおかずとして出てくるコロッケ

と、スタイルによって印象がかなり変わります。
「1日で3軒くらいを目安に、少しずつ食べ比べる」と、お腹にも優しく、違いもよくわかります。

9-3 うなぎ・スイーツ・他の三島グルメとのセットで楽しむコツ

三島といえば、富士山の湧水を使ったうなぎ料理や、源兵衛川・白滝公園周辺の水の風景とスイーツも外せない魅力です。みしまコロッケは、それらと組み合わせることで、より満足度の高いグルメ旅になります。

うなぎ+みしまコロッケ

  • うなぎはどうしても価格が高くなりがちですが、「せっかく三島に来たから一度は…」という方も多いはず。
  • おすすめは、
    • 昼食にうなぎ重やひつまぶしをじっくり味わう
    • その前後で、みしまコロッケを1〜2個だけつまむ
      という組み合わせです。
  • コロッケを食べ過ぎてしまうと、せっかくのうなぎが入る余裕がなくなってしまうので、「コロッケは1回につき1個」を目安にするとバランスよく楽しめます。

スイーツ・甘味+みしまコロッケ

  • 三島甘藷を使ったスイートポテトやタルト、わらび餅・かき氷など、水の都らしいスイーツも豊富です。
  • みしまコロッケは“塩味系の軽食”なので、
    • 午前中〜昼前にコロッケ+軽い食事
    • 午後のおやつに三島甘藷スイーツやカフェ
      という流れにすると、一日を通してうまくリズムを作れます。

他のご当地グルメとのセット

  • わさび・箱根西麓野菜・地元の日本酒など、三島周辺にはまだまだ魅力的な食材があります。
  • お土産としては、
    • 冷凍のみしまコロッケ
    • 三島甘藷のお菓子
    • 箱根西麓野菜の加工品
      を組み合わせると、「三島らしさの詰め合わせセット」になり、贈る側ももらう側も楽しめます。

ポイントは、「みしまコロッケでお腹をいっぱいにし過ぎないこと」。
うなぎ・スイーツ・ほかの三島グルメと“少しずつ分け合いながら”味わうと、満足度がぐっと上がります。

9-4 時間帯別・天候別の楽しみ方(ランチ/午後の食べ歩き など)

最後に、時間帯や天候に合わせたみしまコロッケの楽しみ方をいくつかご紹介します。

午前〜昼前(10〜12時ごろ)

  • 精肉店や惣菜店では、この時間帯から揚げ始めるお店も多く、揚げたてを狙いやすい時間です。
  • 昼食前に1個だけ軽くつまむと、その後のランチの邪魔になりません。
  • 人出も比較的少ないため、写真を撮りながらゆっくり味わいたい方にもおすすめです。

ランチタイム(12〜14時ごろ)

  • 食堂やレストランでは、みしまコロッケ定食コロッケをメインにしたプレートランチが充実する時間帯です。
  • 「今日はコロッケをしっかりおかずとして食べたい」という日は、この時間帯にボリュームのある一皿を選ぶとよいでしょう。
  • 人気店は混み合うこともあるので、少し時間をずらして入店するとスムーズです。

午後の食べ歩き(14〜17時ごろ)

  • 観光スポットを回りつつ、1〜2時間かけて少しずつ食べ歩くのに向いた時間帯です。
  • みしまコロッケ1個+甘藷コロッケ1個+スイーツ1品くらいが、おやつとしてちょうどよいボリューム感です。
  • 日が傾き始める時間帯は、源兵衛川や三嶋大社周辺の雰囲気も変わり、写真撮影にもおすすめです。

雨の日・暑い日・寒い日の楽しみ方

  • 雨の日:屋外の食べ歩きが難しい場合は、駅ビル・商店街・屋根のある飲食店を中心に、「コロッケそば」「コロッケカレー」など室内で楽しめるメニューを選ぶと快適です。
  • 暑い日:昼間の歩き回りは控えめにして、午前早めと夕方に短時間の食べ歩き+カフェ休憩を組み合わせると楽に過ごせます。
  • 寒い日:温かいそば・うどんの上にみしまコロッケをのせたメニューや、コロッケ入りのシチュー・グラタンなど、体が温まる料理と一緒に楽しむとほっとします。

第10章|初めてのみしまコロッケQ&A(よくある質問)

Q1. みしまコロッケって何県・どこのご当地グルメですか?

A. 静岡県三島市のご当地グルメです。
箱根西麓で育ったブランドじゃがいも「三島馬鈴薯(メークイン)」を100%使ったコロッケで、三島市が認定するB級グルメとして全国的に知られるようになりました。

Q2. みしまコロッケの「定義」は?普通のコロッケと何が違うの?

A. みしまコロッケの定義は、とてもシンプルです。

  • 箱根西麓産の「三島馬鈴薯(メークイン)」を100%使用していること
  • 三島馬鈴薯の仕入れ先が確認できる認定店で作られていること

という2点が満たされていれば、具材・形・味付け・大きさは各店の自由です。

一般的なコロッケ(男爵いもが多く、ホクホク食感が主流)に対して、みしまコロッケは

  • しっとりなめらかで、クリーミーな食感
  • じゃがいも自体の甘みが強い

のが大きな違いです。

Q3. 中身は何が入っているの?肉なしタイプもある?

A. 基本のベースは三島馬鈴薯100%のマッシュポテトですが、中に入る具材はお店によってさまざまです。

  • ひき肉・玉ねぎ・コーン・ベーコン
  • チーズ・クリーム系ソース
  • 地元野菜・三島甘藷(さつまいも)・里芋 など

なかには、

  • 肉を使わない「じゃがいもオンリー」タイプ
  • 野菜メインで仕上げたタイプ

もあり、肉なしのコロッケも見つけることができます。ベジタリアンや宗教上の理由で肉を控えている方は、「肉なしタイプはありますか?」とお店に確認してみてください。

Q4. カロリーやアレルギーが心配です…

A. みしまコロッケ1個あたりのカロリーは、おおよそ120〜150kcal前後と言われています(サイズや具材によって変動)。

アレルギーについては、一般的なコロッケ同様、

  • 小麦粉(衣・パン粉)
  • 卵・乳製品(衣・つなぎ・チーズ)

などが使われることが多いため、小麦・卵・乳アレルギーの方は注意が必要です。

最近は、

  • 小麦粉を減らしたり別の粉を使う工夫
  • 肉・乳製品を使わないレシピ

など、アレルギーや食の多様性に配慮したメニューを用意する店も出てきていますので、心配な場合は注文前に必ず店舗で原材料を確認するようにしてください。

Q5. 値段はいくらくらい?高い?安い?

A. お店やサイズにもよりますが、1個120〜140円前後がひとつの目安です。

  • 精肉店・惣菜店のテイクアウト用:おおむね100〜150円台
  • レストラン・定食屋のセットメニュー:ごはん・味噌汁・おかずと組み合わせた定食価格

といったイメージで、「ちょっとしたおやつ」〜「ランチの主役」まで、幅広い価格帯で楽しめます。

Q6. どこで食べるのがおすすめ?駅だけでも楽しめますか?

A. すでに第6章でも詳しくご紹介しましたが、初めての方に特におすすめなのは次の3エリアです。

  • 三島駅構内・駅前:乗り換えの合間に、コロッケそば・コロッケパン・単品コロッケをサクッと。
  • 三嶋大社〜広小路〜楽寿園周辺:まち歩き+食べ歩きで、複数店を食べ比べ。
  • 三島スカイウォーク・道の駅・SA・PA:ドライブ途中に、ご当地コロッケや派生メニューをがっつり。

詳しい店舗情報や地図は、三島市公式サイト・観光協会サイトの「みしまコロッケ特集」ページで確認できます。

Q7. お土産にしたいのですが、持ち帰りや通販はありますか?

A. はい、あります。お土産・自宅用には、

  • 自宅で揚げる冷凍のみしまコロッケ(6個入りなど)
  • 甘藷みしまコロッケ・里芋コロッケとの詰め合わせギフトセット

といった商品が人気です。

市内の精肉店・土産物店・道の駅のほか、

  • 三島市やJA三島函南のオンラインショップ
  • 楽天市場などのECモール
  • ふるさと納税の返礼品

としても取り扱いがあり、遠方からでも注文可能です。

持ち帰る場合は、保冷バッグや保冷剤を用意し、表示に従って冷蔵・冷凍保存を心がけてください。

【楽天市場】みしまコロッケ8個入 静岡県三島市認定ご当地グルメ 三島馬鈴薯ばれいしょメークインを100%使用した衣サクサククリーミーコロッケ 三島コロッケ B-1グランプリ

Q8. 家で揚げるときのコツは?おいしく温め直す方法は?

家庭でみしまコロッケを揚げる(イメージ画像)
家庭でみしまコロッケを揚げる(イメージ画像)

A. 冷凍のみしまコロッケを自宅で揚げる際は、商品パッケージの指示に従うのが基本ですが、一般的には

  • 油の温度は170〜180℃前後
  • 凍ったまま投入し、表面がきつね色になってから1〜2分ほど余熱で中まで火を通す

といった揚げ方が推奨されています。

揚げてから時間が経ったコロッケを温め直す場合は、

  • 電子レンジだけだと衣がべたっとしやすいので、
  • レンジで中まで温めたあと、オーブントースターや魚焼きグリルで軽く焼く

と、衣がサクッとよみがえりやすくなります。

Q9. 「みしまコロッケ」は英語でどう説明すればいい?

Mishima Croquette
Mishima Croquette

A. 直訳するなら、

Mishima Croquette(みしまコロッケ)

と固有名詞扱いにしつつ、説明を加えるのが分かりやすいです。

例)

“Mishima Croquette is a local specialty potato croquette from Mishima City in Shizuoka, made with 100% Mishima potatoes grown at the foot of Mt. Hakone. It has a crispy coating and a creamy, sweet filling.”

といった形で、「三島市のご当地ポテトコロッケ」であること、三島馬鈴薯100%であること、クリーミーで甘い中身が特徴であることを添えると、イメージが伝わりやすくなります。

Q10. みしまコロッケの「ゆるキャラ」やロゴはあるの?

A. みしまコロッケには、公式ロゴマークやキャラクターがあり、のぼり旗・ステッカー・パンフレットなどに使われています。

  • 認定店の店頭には、みしまコロッケの認定ロゴ
  • イベント会場には、コロッケをモチーフにしたイラストやパネル

が掲示されていることが多く、「このマークがあるお店なら安心して“本物のみしまコロッケ”が食べられる」という目印にもなっています。

Q11. なぜここまで有名になったの?ブレイクのきっかけは?

A. いくつか要因がありますが、主なものは次のとおりです。

  • 2008年の誕生以降、B-1グランプリなどのご当地グルメイベントで入賞・話題になったこと
  • 2014年のドラマ『ごめんね青春!』で、三島市と源兵衛川のロケ地シーンとともに紹介されたこと
  • ローソンの「みしまコロッケパン」など、コンビニ・全国チェーンとのコラボ商品が登場したこと
  • 公式ソング「みしまコロッケンロール」やラッピングバス、イベントなど、ユニークなPR施策が次々と展開されたこと

これらが相乗効果となり、「ただのコロッケ」ではなく、三島市全体が一丸となって育ててきた地域ブランドとして、全国的な知名度を獲得しました。

Q12. みしまコロッケは郷土料理として残っていきますか?

A. みしまコロッケは、いわゆる「昔ながらの郷土料理」ではなく、2008年に誕生した比較的新しい“ご当地グルメ”です。

しかし、

  • 三島馬鈴薯という地域の農産物を主役にしていること
  • 農家・商店街・行政・市民が連携してブランドを育てていること
  • 学校給食や食育・イベントを通じて、次の世代にも親しまれつつあること

を考えると、「これから歴史を重ねていく“新しい郷土料理候補”」と言える存在です。

第11章|まとめ|みしまコロッケをもっと楽しむために

三島観光とみしまコロッケ

11-1 三島馬鈴薯が生んだ「しっとりクリーミー」なご当地コロッケ

みしまコロッケの一番の魅力は、なんといっても主役のじゃがいも「三島馬鈴薯(メークイン)」です。
箱根西麓の南向き斜面、富士山の火山灰由来の肥沃な土、昼夜の寒暖差という恵まれた環境で育ち、手掘り収穫と風乾熟成を経て、甘みが強く、きめ細かく、しっとりクリーミーな食味に仕上がります。

このブランドいもを100%使うことが唯一の条件であり、具材・形・味付けは各店の自由――。
そのシンプルなルールによって、王道のポテトコロッケから、半熟卵入り・ハート型・デミグラスソースがけ・うなぎ入りなど、実に多彩な「みしまコロッケワールド」が生まれています。

11-2 「みしまコロッケの会」とオール三島のまちおこし

みしまコロッケは、単なる人気メニューではなく、三島市全体で取り組んできた地域プロジェクトでもあります。

  • 2008年、観光客に「三島らしい手軽な名物を」との思いから誕生
  • 行政(商工観光課)、JA、商工会議所、観光協会、生産者、商店、一般市民が連携して「みしまコロッケの会」を結成
  • 高級食材である三島馬鈴薯の規格外品(B品)を通常の約2倍の価格で買い取る仕組みにより、生産者も支える6次産業化を実現

さらに、認定店制度・地域団体商標・公式ロゴ・のぼり旗などでブランドを守りながら、B-1グランプリ入賞、巨大コロッケ製作、ギネス世界記録、公式ソング「みしまコロッケンロール」まで、多彩なPRを展開してきました。

一粒のじゃがいもから、「農業」「商店街」「観光」「食育」「エンターテインメント」までがつながっている――。
みしまコロッケは、そんな“オール三島”の象徴的な存在と言えます。

11-3 バリエーション豊富な一粒の“物語”を味わう

みしまコロッケの楽しみ方は、「どの店で食べるか」でガラリと変わります。

  • 半熟卵入りのパン「ダイヤモンド富士」
  • ハート型の甘藷みしまコロッケ
  • デミグラスソース&チーズでハンバーグのような一皿
  • わさびがツーンとくる“罰ゲーム級”コロッケ
  • うなぎ入りや、コロッケそば・コロッケカレー・コロッケサンド など

ルールは「三島馬鈴薯100%」ただ一つ。
そこから先は、各店の職人やシェフが思い思いにアイデアを重ね、唯一無二の「うちのコロッケ」を生み出しています。

だからこそ、みしまコロッケを味わうときは、

  • 1店舗でお腹いっぱいにするのではなく
  • 1日で2〜3店舗を回って食べ比べる

という楽しみ方がおすすめです。
一見同じように見えるコロッケでも、衣の厚さ、成形の仕方、具材のバランス、塩気やソースの加減が微妙に違い、その差分を感じること自体が“みしまコロッケ旅”の醍醐味になります。

11-4 三島観光の“入口”としての役割

みしまコロッケは、「三島に寄り道してもらうきっかけ」としての役割も担っています。

  • 新幹線で通過しがちな三島に、「コロッケを食べてみたいから降りてみよう」と思わせる
  • 三島駅〜楽寿園〜源兵衛川〜三嶋大社と、食べ歩きをしながらまち歩きしてもらう
  • うなぎ・スイーツ・地元野菜料理など、ほかの三島グルメへと興味が広がっていく

といった流れが生まれ、観光滞在時間の延長や商店街の活性化にもつながっています。

さらに、学校給食や食育イベントでもみしまコロッケが提供され、子どもたちに「地元の野菜」「地元の味」として親しまれています。
こうして、観光客だけでなく、地元の暮らしの中にも自然に溶け込んでいる点が、みしまコロッケの大きな特徴です。

11-5 これからの「新しい郷土料理」として

みしまコロッケは、昭和から続く古典的な郷土料理ではなく、2008年生まれの比較的新しいご当地グルメです。

それでも、

  • 三島馬鈴薯という地域固有の農産物を主役にしていること
  • 規格外品の有効活用や6次産業化で、農家の収入や地域経済にも貢献していること
  • 行政・JA・商店街・市民が協力し、長期的なブランド育成に取り組んでいること
  • 子どもたちの食育や学校給食を通じて、次世代にも受け継がれつつあること

を踏まえると、みしまコロッケはまさに、

「いま、目の前で歴史を重ねつつある“未来の郷土料理”」

と呼べる存在でしょう。

11-6 最後に|三島を訪れたら、あなたの“一番”を見つけてみてください

ここまで、「みしまコロッケとは何か」に始まり、

  • 三島馬鈴薯とコロッケの魅力
  • 誕生の物語とまちおこしの背景
  • 認定店の探し方と代表的な人気店
  • コロッケそば・コロッケパンなどの派生メニュー
  • メディア・ドラマ・コンビニコラボによる全国展開
  • 三島観光と組み合わせたモデルコース
  • Q&Aで押さえておきたい実用情報

まで、みしまコロッケの“今”を一通りご紹介してきました。

あとは、実際に三島のまちを歩きながら、自分の舌で確かめるだけです。

  • 「衣サクサク、中はとろとろ系」が好きな人
  • 甘い系・スパイス系・変わり種が気になる人
  • おやつ感覚で少しずつ食べ比べしたい人
  • がっつりランチやコースの一品として味わいたい人

それぞれに、「ここがいちばん!」と思える一軒がきっと見つかるはずです。

みしまコロッケ

三島を訪れる機会があれば、ぜひ本記事を片手に、
あなた自身のベスト・オブ・みしまコロッケ”を探す旅に出てみてください。

その一口が、きっと三島というまちをもっと好きになる、最初のきっかけになってくれるはずです。

参考情報一覧

三島市公式サイト・行政資料

JA・農業関連

みしまコロッケ関連団体

観光総合情報

メディア・ニュース(地域情報・歴史の裏付けに使用)

(※個別記事は時期により非公開になるため、媒体トップ URL のみ記載)

関連動画

タイトルとURLをコピーしました