羊、牛、馬など牧場の動物と交流できる牧場型観光施設
まかいの牧場は、静岡県富士宮市内野の朝霧高原に位置する体験型の牧場です。富士山の麓にあり、晴れた日には絶景を望むことができます。園内では、羊やヤギ、牛、ウサギなど様々な動物とのふれあいが楽しめます。乗馬、牛の乳搾りや子牛へのミルク与え、動物飼育、パン作り、バターやチーズ、ソーセージ作りなど各種の体験ができ、家族皆で楽しめます。年間を通して営業しており、家族連れに人気のお出かけスポットとなっています。
施設内には、アスレチックや「ハイジのブランコ」、「ハンモックの森」などの遊具も充実しています。さらに、農場レストランやジェラートショップも併設されており、自家製品を味わうことができます。「農場レストラン」では地産地消を掲げ、地元の食材をふんだんに使った料理がバイキング形式で味わえます。
売店では自家製の牛乳、パン、アイスクリーム、ソーセージなど牧場ならではの製品も販売されています。
まかいの牧場の由来
「まかいの牧場」の名前の由来は実は「馬飼野さんの牧場」から来ています。「まかいの」とは「馬飼野」さんの事で、「まかいの牧場」は「馬飼野」さんがオーナーの牧場です。とても珍しい苗字ですが、ちゃんとした謂れがあります。源頼朝が家来に朝霧高原での軍馬育成を命じて、「馬飼野(まかいの)」の姓を授けたといわれています。「馬を飼う野はらで」という意味が込められていたようです。オーナーの「馬飼野」さんはその家来の子孫との事で、現在は朝霧高原の牧場型観光施設の経営に携わっています。
動物ふれあい体験・イベント開催
「まかいの牧場」では牛や羊などの動物と触れ合える牧場ならではの体験やイベントがたくさんあります。
「牛の乳搾り体験」、「羊の放牧」、「キッズファーム」、「引き馬体験」、「おさんぽヤギ」、「トラクターバス」、「仔牛のミルクやり体験」、「羊のかけっこショー」、「羊の毛刈り」、「動物飼育体験」、「牛乳ができるまでツアー」などの体験・イベントを開催しています。
朝霧高原といえば牧場と牛ですが、まかいの牧場では牛の乳搾りが体験できます。普段の生活ではなかなか体験できない牛の乳搾りは本当に新鮮で衝撃的です。
また、「引き馬体験」はスタッフの方がしっかりと手綱を引いてくれるので、子供や初心者でも安心です。
食の体験教室
「まかいの牧場」では「食」の大切さを伝えるための「体験教室」を開催しています。
朝霧高原の新鮮牛乳を使った「バター作り」、「クッキー作り」、「チーズ作り」、「アイスクリーム作り」や「クッキー作り」などがあります。どれも朝霧の牛乳をたっぷり使って一から作る事ができます。
また、本物の羊腸を使った本格的な「ソーセージ作り」も体験できます。
他にも期間限定で「みたらし団子作り」、「バームクーヘン作り」、「肉まん作り」や「桜餅作り」なども行っていて、本当に魅力満載の体験教室です。
自家製低温殺菌「ノンホモ牛乳」
「まかいの牧場」の看板商品はなんといっても「牛乳」です。
「まかいの牧場」では富士宮市内の特定の酪農家を指定農場として契約しており、優秀な酪農家から高品質の牛乳を仕入れています。
指定農場では牛に良質な草・飼料を食べさせ、徹底した健康管理と清掃を行い、牛乳本来の味を目指して飼育管理しています。
そうして生まれた牛乳は「まかいの牧場」の工場で「低温殺菌」して「成分無調整」で販売しています。
牛乳の栄養分を最大限保ち、風味や食味をなるべく損なう事なく殺菌するのが「低温殺菌」です。
しかも、牛乳本来の飲み口を残すため、乳脂肪を砕かず均質化処理しない「ノンホモ」牛乳として生産しています。
牛乳は本来時間が経過すると表面に乳脂肪分が浮いてきますが、一般のスーパーで大量販売している牛乳は浮いてきません。
これは乳脂肪分を均質化処理している「ホモジナイズ」された牛乳だからです。
こうした牛乳は冷蔵庫に何日保存していても乳脂肪分が簡単には浮いてきませんが、これは本来の牛乳の性質ではありません。
「まかいの牧場」では牛乳本来の性質・味を提供するため、あえて低温殺菌の「ノンホモ」牛乳を生産しています。
まかいの牧場のお食事処
まかいの牧場のお食事処は、入場料不要のエリアと入場料が必要なエリアに分かれています。
入場料不要のエリアでは、グランテラスに「Ticco Ticco」のクレープ店、「ミルクハウス」の牛乳・ソフトクリーム販売店、「王様のカレー」があります。また、ナチュラ・ヴィータでは手作りジェラートや軽食を提供し、バーベキューテラスではジンギスカンなどを楽しめます。「農場レストランでいただきます」では地産地消をコンセプトに地元生産の食材を使用した料理を楽しめます。
入場料が必要な場内のお食事処には、クレープハウス ふろんてぃあ、まきばのミルクカフェ、農園カフェがあります。これらの施設では、自家製牛乳を使用したソフトクリームやクレープ、コーヒーなどを提供しています。
どちらのエリアも、富士山麓で育った新鮮な食材や地元の特産品を使用した料理を楽しむことができ、まかいの牧場ならではの食の魅力を堪能できます。
バイキング形式の「農場レストラン」
「まかいの牧場」には、地元食材をふんだんに使用した料理を提供する「農場レストラン」があります。
レストランでは、地元の野菜はもとより、卵、肉、米、パン、そしてもちろん牛乳など地場食材を使用したメニューを60種類ほど提供しています。
食材には大変こだわっていて、富士宮市が推奨する「地産地消」の「フードバレー構想」にも積極参加しています。
レストランは「バイキング」形式になっているので、利用客のニーズにあわせてご利用頂けます。四季折々の旬の野菜を使ったメニューもおすすめで、季節ごとにいろんな野菜料理を楽しむ事ができます。
「農場レストラン」のバイキングは午前11時から午後3時までランチ時間のみの営業となっているので、注意が必要です。
農産物直売所「牧場deマルシェ」
まかいの牧場の農産物直売所は、「牧場deマルシェ」として運営されており、富士山の麓で育った新鮮な野菜を中心に販売しています。直売所では、地元の農家が丹精込めて育てた旬の野菜や果物が並び、季節ごとの新鮮な食材を手に入れることができます。
また、地元産の有機栽培や無農薬栽培の野菜も取り扱っており、健康志向の方にも人気です。「本物の味と生産者の顔が見える安心」をコンセプトに、消費者が直接生産者から購入できる仕組みを大切にしています。地域の農業を支えながら、新鮮で美味しい食材を提供することで、訪れる人々に地元の魅力を伝えています。四季折々の農産物を楽しむことができるこの直売所は、まかいの牧場を訪れる際にはぜひ立ち寄りたいスポットです。
以前は農産物直売所は「マルシェ・富士山」という名前でしたが、現在は「牧場deマルシェ」と改名しています。「マルシェ」とはフランス語で「市場」の事で、富士山麓の農産物市場という意味合いから名づけられているようです。
「まかいの牧場」のレストランでは地場産の野菜を使用した料理を提供していますが、「マルシェ富士山」ではその地場産の新鮮野菜を購入できます。
フジテレビの「もしもツアーズ」でも「農場レストラン」と「マルシェ・富士山」が紹介されました。
まきば農園
「まかいの牧場」には自社所有の農場があり、「まきば農園」として野菜づくり・収穫体験のイベントを実施しています。食の大切さを伝える牧場の理念から、一般の観光客を募って収穫体験の指導・案内をしています。 冬の季節を除いて、農園ではほぼ毎月旬の野菜が収穫できます。菜の花、シイタケ、たけのこ、梅、じゃがいも、とうもろこし、きゅうり、かぼちゃ、落花生、さつまいも、白菜、大根などを実際に畑に出て採る事ができるのです。
普段食べている野菜が畑でどんな状態で育っているか、どうやって収穫するかを畑で実際に自分が体験できるのです。
今、「食育」の重要性が叫ばれていますが、子供達に食の大切さを伝えるには絶好の体験イベントです。
本当の農作業は土作り、草取り、虫の駆除など大変な作業が伴う苦労の多い仕事ですが、それでも農作業の最大の喜びである「収穫」を気軽に体験できるのは良い事です。
グランピング
まかいの牧場のグランピングは、富士山の絶景を望む静岡県富士宮市の朝霧高原で楽しめる日帰り体験です。手ぶらで気軽に利用でき、アウトドア初心者でも楽しめるのが特徴です。
グランピング施設「森のかくれ家」には、4つのウッドハウスとロッジがあり、すべてに焚火ができる炉が備え付けられています。プランには以下の3種類があります:
- デイグランピング・ウッドハウス:大人9,800円
- デイグランピング・ロッジ:大人11,000円
- プチグランピング:1サイト5,000円
デイグランピングプランには、静岡県産ブランド牛のステーキ200g、サラダ、スープ、パン、デザート、飲み物が含まれます。プチグランピングでは、マシュマロと飲み物を楽しめます。
利用時間は4時間で、5名まで利用可能です。食材や調理器具、食器などが用意されているため、持ち込みの必要はありません。グランピング利用者は無料で足湯やアスレチックを利用できます。
予約は3日前までに必要で、食材や飲み物の持ち込みはできません。2023年3月1日より価格改定があり、デイグランピング・レギュラーテントは大人12,000円、小人8,000円となっています。
周辺観光案内
「まかいの牧場」がある朝霧高原周辺には観光スポットがたくさんあります。「白糸の滝」は国の名勝・天然記念物に指定されており、世界文化遺産の富士山の構成資産の一つになっています。「富士ミルクランド」では「まかいの牧場」と同じ様に朝霧高原の牛乳があり、牛の乳搾りなどを通じて動物と触れ合う事ができます。
また、「ドライブインもちや」では自慢の「草大福」を味わい、遊園地で遊んだりキャンプもできます。もちやから山梨方面に行くと「富士花鳥園」や「道の駅朝霧高原」もあります。「道の駅」では富士山麓の地場野菜を販売しています。
詳細情報
- 住所 – 静岡県富士宮市内野1327
- 電話 – 0544-54-0342
- URL- http://www.makaino.com/
- 営業時間 – 9:30~16:30(2月21日~10月20日 9:30~17:30)※急遽営業時間が変更する場合がございます。
- 休業日 – 4月~11月 不定休 12月~3月中旬の毎週水・木曜日(不定休有)
- 利用料金 – 入場料 大人(中学生以上)3月~11月1200円 12月~2月1000円 小人(3歳以上)3月~11月900円 12月~2月700円
- 駐車場 – 無料
- アクセス – 東名高速道路富士ICから、国道139号(西富士道路・富士宮道路)経由 / 中央自動車道河口湖ICから、国道139号経由
周辺地図
周辺観光情報
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