全国一の生産量の富士宮の特産品
富士山の伏流水が豊富な富士宮市は全国一のにじます(虹鱒)の生産量を誇ります。富士宮市では至る所に富士山の雪融け水が長い年月をかけて地下を通って湧き出ています。綺麗で冷たい富士の伏流水はにじますの生育には絶好の条件で、県営の「富士養鱒場」をはじめ、市内北部では盛んに養殖が行われています。養殖されたにじますは地元の特産品として、甘露煮やムニエル等にして販売されています。
富士宮市指定の魚の「にじます」
2009年6月、「にじます」が富士宮市の「市の魚」に指定されました。「にじます」は「富士宮やきそば」に次ぐ富士宮の特産品として昨今脚光を浴びて来ましたが、その気運を受けて「市の魚」に指定されました。指定のセレモニーではにじます音頭の「ヘルシーニジマスくん」も披露されました。「にじます」は元々富士宮の代表的な特産品で、生産量はもとよりにじますを扱う鱒料理店も多く、市民には馴染み深い魚です。市の指定にあたっても当然の如く受け入れられました。「富士宮やきそば学会」の成功にあやかって、「富士宮にじます学会」を設立し、にじますの広報活動を推進しています。
「にじます」の味
「にじます」は魚特有のクセも少なく、淡白で非常に食べやすくて美味しい魚です。川魚なので魚臭いイメージがありますが、実際は全くそんな事はありません。富士山系の綺麗な湧水で育ったにじますは刺身にしても美味しく、「鱒の家」をはじめとする富士宮市内の料理店では、水揚げされたばかりの新鮮な状態で食べれるので全くクセを感じる事はありません。
又、燻製、甘露煮、から揚げ、一夜干しなど様々な料理にも合います。最近では「マスバーガー」も登場し、にじます料理の新たなジャンルを開拓しています。
にじます加工品・料理
全国一の生産量を誇る富士宮市ではにじますを様々な加工、調理をして食しています。刺身はもちろん、寿司、甘露煮、ムニエル、味噌漬け、一夜干しやフライなど色んな食べ方があり、なかでも鱒寿司は評判が高いです。
市内の寿司屋では養鱒場などから水揚げされたばかりの新鮮なにじますを職人さんが腕を振るい、鱒の押し寿司やちらし寿司を提供しています。
そんな鱒寿司を気軽に食べる事ができるようにと、「道の駅朝霧高原」では鱒のおにぎりや鱒寿司弁当を販売しています。
職人が厳選して精魂込めて作った鱒寿司は極上の味で、富士宮市の特産品ともなっています。
又、同道の駅のレストランでは新鮮なにじますをフライにした「鱒カツ定食」を数量限定で提供しており、人気メニューの一つとなっています。
「鱒益分岐店」の「マスバーガー」
「富士山本宮浅間大社」前の「お宮横丁」の中の「鱒益分岐店(そんえきぶんきてん)」には虹鱒をハンバーガーにした「マスバーガー」(400円)を販売しています。虹鱒をフライにし、トマト、バジル、レタスなどをはさんであっさりと仕上げています。中にはおみくじならぬ鱒の「尾みくじ」が付いていて、実際に運勢を見る事ができマス。味はクセもなくさっぱりしており、某ファーストフード店のフィッシュバーガーのような感じです。食べやすいので機会があれば一度食べてみましょう。
県営「富士養鱒場」
富士宮市猪之頭には静岡県営のにじますの養殖場「富士養鱒場」があります。富士宮市は全国一のにじます生産量を誇るにじますの産地で、この養鱒場を中心に近隣ではにじますの養殖が盛んに行われています。「富士養鱒場」はにじますの養殖産業化を目的に昭和8年に設立され、養殖はもとより様々な研究開発をしています。現在、にじますの全国生産量は1万1千トンですが、静岡県全体では2400トンを占め、富士宮市はその内の1500トンと県内一、全国一を誇っています。
「鱒の家」
富士養鱒場の隣には「にじます」料理専門店の「鱒の家」があります。「鱒の家」は全国でも珍しい虹鱒料理専門店で、養鱒場で取れたばかりの新鮮な虹鱒を使ったコース料理を味わう事ができます。店では虹鱒の事を知り尽くした料理人が和洋中のにじます尽くしの料理を提供してくれます。「鱒の家」は昼間だけの営業で予約なしでも食べる事ができますが、繁忙期には混雑する事もあり、スムーズな食事の為にも予約する事をおすすめします。
関連リンク
富士宮市の魚「にじます」 / 富士宮にじます学会 / 富士養鱒漁業協同組合 / 富士養鱒場 / お宮横丁 / ここずらよ
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