富士山の水かけ菜
富士山周辺の季節限定の名物として「水菜漬」があります。「水菜」とは「水かけ菜」、別名「とう菜」の事で、一般的にスーパー等で見かける細長い水菜とは違います。形としては油菜や小松菜ににており、シャキシャキとした食感と苦味が特徴です。苦味があるので生で食べる事は少ないのですが、漬物にするとその苦味が逆に美味しさになります。管理人も何度も食べた事があるのですが、水菜漬の苦味と食感は本当に病みつきになります。苦味がある事で逆に美味しさを生み出しているのです。
水かけ菜の漬物
水かけ菜は収穫のほとんどが漬物に回るのですが、その理由は漬物にしたら美味しいからというだけでなく、保存も兼ねているからです。水かけ菜は毎年冬の時期に収穫されるのですが、同じ時期に一斉に収穫しなければなりません。生ものですから一度に収穫しても保存できないので、漬物にするというわけです。時期をずらして収穫しようとしても成長すればどんどん固くなってしまい、商品価値がなくなってしまいます。水かけ菜は必然的に漬物になるというわけです。水かけ菜は大体1~3月頃に収穫し、すぐに漬物として出荷されます。浅漬けが一般的なので漬けてから出荷まではそれほど時間はかかりません。
富士山周辺では静岡県御殿場市や静岡県富士宮市が産地として有名で、地元の農産物直売所等で販売されています。毎年3月位までは購入できますが、非常に人気が高いので早めに販売が終了してしまう事もあります。3月以降も冷凍したものが販売している事もあるのですが、やはり冷凍物はどうしても味が落ちてしまいます。できる限り生の水菜漬を味わいたいものです。
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