総延長34.5kmの静岡県表富士周遊道路
富士山スカイラインは静岡県富士宮市山宮から富士市大渕を経て御殿場市五本松まで続く、富士山麓の「周遊道路」と富士市大渕の富士山2合目から富士山新五合目まで続く「登山道路」を指す。1969年に富士宮区間、1970年に御殿場区間が有料道路として開通しましたが、1994年に静岡県道路公社により完全無料開放されました。富士宮富士間は「静岡県道180号富士宮富士公園線」、御殿場富士間は「静岡県道23号御殿場富士公園線」、登山区間は「静岡県道152号富士公園太郎坊線」で、3路線全て静岡県道となっています。
「登山区間」は冬期閉鎖
富士山スカイラインは「周遊区間」と「登山区間」に分かれていますが、毎年11月下旬から翌年4月下旬頃まで、新五合目までの「登山区間」が通行止めになります。これは積雪による通行止めですが、毎年の積雪状況により期間は多少変動します。通行止めの解除は毎年遅くてもゴールデンウィークの連休前に行われる事が多いようです。解除時期が近づくにつれ、「登山区間」の雪かきを急ピッチで行われます。解除日には「登山区間」の入口で式典が行われ、開通を祝います。
夏の「マイカー規制」
富士山スカイラインの「登山区間」は夏の登山シーズンの一定期間に自家用車の通行を禁止する「マイカー規制」を行っています。これは夏に多数の登山・観光客が訪れる事による渋滞回避、環境保全のためによるものです。規制期間中は富士山2合目から富士山新五合目までの「登山区間」は自家用車の乗り入れができず、観光バス、タクシー、シャトルバス等の営業者しか通行できません。登山ツアー等の団体客で観光バスで乗り入れする方は通行できますが、マイカーの方は2合目の「水ヶ塚駐車場」に駐車して、そこから「シャトルバス」を利用して新五合目まで行かなければなりません。駐車料金は1台1,000円で、別途バス料金が必要です。平成23年の規制期間は下記の通りですが、変更の場合もありうるので、各自静岡県のHP等で確認して下さい。
登山区間の令和1~2年規制期間
- 令和元年11月7日(木)午後2時に冬期閉鎖(全面通行止め)
- 冬期閉鎖の解除は令和2年4月下旬予定
「周遊区間」は通年通行可能
富士山スカイラインの富士宮市山宮から御殿場市中畑までの「周遊区間」は一年中通行可能です。「登山区間」のように冬期閉鎖やマイカー規制はありませんが、二合目は標高1460mありますので冬期は注意が必要です。距離的には富士宮から御殿場へ抜ける近道となりますが、道路が凍結している場合がありますので、むやみに通らないほうが無難です。冬用タイヤなどの装備があっても積雪が多い場合は通行不能の場合もありうるので、十分気をつけましょう。冬期は特に通行量が少なく、急勾配の道路の上、携帯電話もつながりにくい場合があるので、故障や事故等があると大変です。夏のシーズン中は通行量も多く発見されやすいので問題ありませんが、冬期の通行はなるべく避けた方が良いと思います。
自家用車で行ける「日本最高地点」
富士山スカイラインの新五合目は標高2400メートルで自家用車で行ける日本最高地点です(2011年5月現在)。以前は長野県道84号乗鞍岳線、「乗鞍スカイライン」の畳平の標高2702mが最高点でしたが、渋滞解消と環境保護のため2003年5月から通年マイカー規制されています。一方、山梨県側の富士スバルライン五合目は標高2300メートルです。ちなみに、国道での最高地点は長野県佐久穂町の国道299号線麦草峠の標高2185mです。
「登山区間」の道のり
富士山二合目から約13kmの「登山区間」を登れば「富士山新五合目」に到着です。二合目の標高1,460mから新五合目の2,400mまでは約1,000mの標高差があります。道路も二合目からは緩いカーブが続く程度ですが、五合目に近づくにつれて強烈なヘアピンカーブが続きます。カーブが続くのでスピードは出せない上にかなりの急勾配ですので、約13kmの区間ですが30分程度はかかります。軽自動車でもバイクでももちろん登れますが、さすがに馬力不足は否めません。
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