国道246号線沿いの道の駅
道の駅ふじおやまは、静岡県駿東郡小山町の国道246号沿いに位置する、富士山の絶景を楽しめる道の駅です。道の駅ふじおやまには地場産品販売所、レストランや観光案内所があります。
道の駅施設内には、新鮮な地元野菜や加工品を販売する地場産品直売所があります。また、金太郎をモチーフにしたオリジナル商品や地域の特産品を扱う物産品販売所も人気です。特に1月下旬頃に販売される「水かけ菜」は多くの人が楽しみにしている商品です。
レストランふじおやまでは、地元食材を使用した多彩なメニューを提供しており、広々とした空間で富士山を眺めながら食事を楽しむことができます。地元ブランド米「ごてんばこしひかり」を使用しているのが特徴です。軽食を求める方には、金太郎バーガーやクレープなどを提供する「ほっとスタンド金太郎」があります。週末限定で営業する「金太郎ベーカリー」では、パンや金太郎バウムを製造販売しています。
観光案内所では、小山町を中心に富士山・箱根周辺の観光情報を提供しており、旅行者にとって貴重な情報源となっています。
施設の利便性も高く、24時間利用可能な無料駐車場や休憩室、EVスタンドを完備しています。大型車や身障者用の駐車スペースも確保されており、多様なニーズに対応しています。

国道246号線で初めての道の駅
道の駅「ふじおやま」は、静岡県駿東郡小山町の国道246号線沿いに2004年11月にオープンした道の駅です。
国道246号線は、東京都千代田区を起点として、神奈川県を縦断し静岡県沼津を結ぶ、総延長も長く商業・運送・観光においても利用度の高い重要な道路です。
国道246号線は交通量が非常に多く、長距離輸送の大型車の運行も盛んな事から、以前からドライバーの休憩地として道の駅の設置要望が多かった道路なのです。
道の駅設置要望の声に加え、地域の活性化の希望があって、国土交通省と小山町との一体化事業として、このたび道の駅「ふじおやま」が建設されたわけです。
「道の駅」の本来の機能を重視した模範的な「道の駅」
道の駅「ふじおやま」は、道の駅の模範的存在たる素晴らしい施設です。
道の駅は全国各地にあり数も急増していますが、本来の最重要機能は「ドライバーの休憩所」としての施設です。駐車場、トイレが自由に利用でき、ドライブの疲れを癒せる場所こそが「道の駅」です。
そして、その為の施設が一番充実している所が、最高の「道の駅」なのです。
道路・観光情報の提供、食事、自販機、休憩室等はその最大目的から派生した施設又は機能であり、特産品の販売、各種イベント、温泉等の付属施設は二次的なものであって、道の駅の最重要機能ではないのです。
その意味で、交通量が激しく休憩所も少ない国道246号線に「ドライバーの休憩所」たる施設を完備した道の駅「ふじおやま」がオープンした事は、非常に意味のある事なのです。
富士山と金太郎の町「小山町」の道の駅

道の駅「ふじおやま」がある駿東郡小山町は、富士山の麓に位置し、童話や五月人形でお馴染みの「金太郎」生誕の地として有名です。
小山町東南部にある足柄山は金太郎が生まれた場所として知られ、小山町の各地には「金太郎」にゆかりのある伝説が今も残っています。
「金太郎」は単なる童話ではなく、鎌倉時代に源頼光に仕えた四天王の「坂田公時(きんとき)」の幼少時代をモデルにしたものだといわれています。
金太郎は、熊と相撲をとるほどの怪力で、動物を友達にし、まさかりをかついで、赤い腹掛け一つで野山を駆け回っていました。
幼少時代から「足柄山の怪童」として評判になり、当時の名将源頼光が見出し、家来にしたそうです。
このように足柄山をはじめ、小山町は金太郎にゆかりのある地とされ、道の駅「ふじおやま」にも小山町のシンボルとして金太郎の像が設置されています。
日本最大のレーシングコース「富士スピードウェイ」がある小山町
小山町には日本最大のレーシングコースである「富士スピードウェイ」があり、道の駅「ふじおやま」にはそのコースで実際に走行したレーシングカーが展示してあります。
「富士スピードウェイ」は、今まで数え切れないほどのレース大会が開催されてきた場所で、日本のモータースポーツの歴史の一角はここで発展してきたと言っても過言ではありません。
道の駅建物内では、実際にレースで使用されたレーシングカーが展示されており、外観だけでなく内部にいたるまで改造された様子を良く見る事ができます。
施設・サービス充実で利用し易い道の駅
道の駅「ふじおやま」は、2004年(平成16年)に開駅した施設で、開設から20年以上が経過した現在も、充実した施設・サービスを提供し続けています。
2025年1月現在、道の駅は全国で1,200以上あり、その数は増加を続けています。一般的に、道の駅は国土交通省や各自治体が主体となって整備されるため、充実した施設が多く見られます。
元々あったドライブインや美術館のような施設が後に道の駅として登録されるケースもありますが、新設の道の駅は規模・施設面で優れた設計がなされています。
さらに、新しい道の駅は、以前に建設された道の駅の経験を活かし、良い点と改善点を考慮して整備されているため、施設・サービスはより充実し、利用しやすくなっています。
道の駅「ふじおやま」も、開設時から利用しやすさを重視した設計がなされており、地場産品直売所、レストラン、観光案内所、EVスタンドなど、多様な施設・サービスを提供しています。また、2024年にはレストランがリニューアルされるなど、時代のニーズに合わせた改善も行われています。
レストランふじおやま
道の駅ふじおやまのレストランふじおやまは2024年4月にリニューアルされ、木のぬくもりあふれる和モダンな開放的な空間となっています。店内の大きな窓からは雄大な富士山を望むことができ、この絶景を楽しみながら食事ができることが最大の魅力です。レストランはセルフサービスですが、席数も多く、値段も手頃で種類も多いので、個人から家族、団体まで幅広い客層の利用があります。運転の疲れを癒しながら、ゆったりとした時間を過ごせる場所として多くの観光客やドライバーに親しまれています。
食券を購入すると自動的に厨房に注文が入るので、食券の番号が呼ばれるまで席で待っていれば大丈夫です。
メニューは地元の新鮮な食材を中心に、定食、丼物、うどん・そば、ラーメン、パスタなど多彩な料理を提供しています。レストランで提供されるごはんは全て静岡県産の「ごてんばこしひかり」を使用しており、定食やカレーは小盛りから大盛りまで変更可能です。
人気メニューには、足柄ポークを使用したカツカレーや、生姜とニンニクが効いた金太郎パワー丼があります。チキンカツ定食は衣がサクサクでボリュームも満点と評判です。
営業時間は朝8時から夜8時まで(ラストオーダー19時)で、朝食メニューは10時30分まで提供されています。朝から夜まで幅広い時間帯で利用でき、ドライブの休憩や観光の際の食事スポットとして重宝されています。
店内は全席禁煙で、テーブル席が65席あります。子連れでも利用しやすい雰囲気となっており、ファミリー層にも人気があります。
価格帯は比較的リーズナブルで、昼食で1,000円前後で満足できる内容となっています。コストパフォーマンスの良さも、多くの利用者から支持される理由の一つです。
また、バスツアーなどの団体客の受け入れも行っており、ご宴会や会食にも対応しています。道の駅の立地を活かし、観光客やビジネス客など幅広い層のニーズに応えています。
支払いは現金のみとなっていますが、道の駅の駐車場が利用でき、106台分の無料駐車スペースがあるため、車での来店に便利です。
レストランふじおやまは、富士山の絶景と地元の食材を活かした料理、そしてリーズナブルな価格設定により、道の駅ふじおやまの中心的な施設として多くの人々に利用されています。地域の特色を活かしたメニューと快適な空間で、訪れる人々に癒しと満足を提供し続けています。
金太郎ベーカリー

金太郎ベーカリーは、静岡県駿東郡小山町にある道の駅ふじおやまに隣接する人気のパン屋です。「見ておいしい・食べておいしい」をモットーに、バラエティ豊かな焼きたてパンを提供しています。
店舗では、金太郎をモチーフにしたユニークなパンが特徴的です。「金太郎プレミアムあんぱん」や「熊の足跡クリームパン」など、創意工夫を凝らした商品が並びます。また、「金太郎ピッコロ食パン」シリーズでは、レーズン、オレンジ、コーンなど様々な味が楽しめます。
パンは道の駅直売所のパンコーナーで販売されており、道の駅を訪れる観光客や地元の人々に親しまれています。予約注文も可能で、3日前までに電話で注文すれば、まとまった数量や特定のパンを確保できます。
金太郎ベーカリーは、地域の特色を活かしたパン作りと、観光客と地元をつなぐ役割を果たしており、道の駅ふじおやまの魅力を高める重要な存在となっています。
小山町農協の新鮮野菜を販売する地場産品直売所

道の駅ふじおやまの地場産品直売所「みくりやの郷」は、地元の新鮮な農産物や加工品を提供する人気スポットです。営業時間は朝7時から夜8時までと長く、地元の人々や観光客に幅広く利用されています。
この直売所の最大の魅力は、その日の朝に収穫された新鮮な野菜です。地元農家が直接持ち寄るため、鮮度が抜群です。商品には生産者の名前が表示され、壁には生産者の顔写真も掲示されており、消費者との顔の見える関係を大切にしています。
農産物は旬の野菜で、例えば12月では、大根、小松菜、ヤーコン、セロリ、白菜、里芋などが販売されていました。
野菜以外にも、つきたてのお餅、作りたてのお惣菜やお弁当なども販売されています。特に、地元素材を使用したお弁当やオードブルは人気があり、予約販売も行っています。
季節限定商品として注目を集めているのが「水かけ菜漬け」です。御殿場・小山の特産品「水かけ菜」を使用した漬物で、販売期間が1月下旬から3月上旬と非常に短いため、「幻の漬物」とも呼ばれています。道の駅ふじおやまでは、小山町阿多野産の水かけ菜を丹念に塩もみして製造・販売しており、多くのファンが待ち望む人気商品となっています。
直売所では、地元ブランド米「ごてんばこしひかり」の米粉100%で作られた「金太郎バウム」も人気です。グルテンフリーで健康志向の方にも支持されています。
また、地元のコーヒー店「山下珈琲」とコラボレーションした「ふじおやまブレンド」も販売されています。小山町をイメージしたこのブレンドコーヒーは、やわらかな甘みと香り、香ばしく華やかなフレーバーが特徴で、豆やドリップパックで購入できます。
直売所には植物の販売コーナーもあり、地元の方々が手作りした手芸品も並んでいます。これらの商品は、地域の文化や技術を反映しており、観光客にとっても魅力的な土産物となっています。
「みくりやの郷」は単なる直売所ではなく、地域の農業や文化を発信する場としても機能しています。地元の人々と観光客をつなぐ架け橋となり、小山町の魅力を伝える重要な役割を果たしています。新鮮な農産物や地元の特産品を通じて、訪れる人々に小山町の豊かな自然と食文化を体験してもらう、道の駅ふじおやまの中心的な施設となっています。
数々の名産品と雑貨を販売する物産販売所
道の駅ふじおやまの物産品販売所は小山町の名産品をはじめとして数々の商品が販売されています。金太郎をモチーフにしたオリジナル商品や厳選された銘品が豊富に取り揃えられています。特に小山・御殿場の特産物である「水かけ菜漬」は毎年1月下旬頃に販売される季節限定商品です。
また、地元ブランド米「ごてんばこしひかり」の米粉100%で作られた、グルテンフリーの「金太郎バウム」も人気商品の一つです。
さらに、地元のコーヒー店「山下珈琲」とコラボレーションした「ふじおやまブレンド」も販売されており、小山町をイメージしたこのブレンドコーヒーは、豆やドリップパックで購入できます。
他には小山町だけでなく、富士山周辺の特産品が多数販売されています。
「御殿場高原ビール」、「てづくり高原ハム」、「信玄餅」、「地酒」、「高原牛乳」など、富士山麓のお土産が数多く販売されています。
物産品販売所は、地域の特産品や文化を発信する重要な役割を果たしており、観光客や地元の人々に親しまれています。
周辺観光案内
道の駅「ふじおやま」は東京から静岡へ続く国道246号線にあるので利用客は非常に多いです。
しかしながら、利用客の多くが246号線の長距離ドライブの休憩地点として立寄るので、小山町の市街地まで足を伸ばす人は少ないです。
観光の場合はむしろ御殿場や富士五湖方面へ流れて行くので、道の駅は本当に休憩地点としての意味合いが高いです。
それでも道の駅からは「富士スピードウェイ」、「富士霊園」、「時の栖(ときのすみか)」、「富士山の日帰り温泉 天恵」などが近いので、観光の際にはぜひ立寄ってみたいものです。
詳細情報
- 住所 静岡県駿東郡小山町用沢72-2
- 電話 0550-76-6600
- URL – ① https://fujioyama.co.jp/ ② 小山町役場「小山町観光情報」
- 駐車場 ①大型車 33台 ②小型車 44台 ③身障者用 2台 ④駐輪場 ⑤EVスタンド(充電器)
- 施設概要 ①地場産品直売所 ②レストランふじおやま ③おみやげ・売店 ④観光案内所金太郎ステーション ⑤24時間休憩室・情報センター ⑥情報コーナー・休憩スペース ⑦ほっとスタンド金太郎 ⑧金太郎ベーカリー ⑨トイレ
- 営業時間 ①地場産品直売所 7:00~20:00 ②レストランふじおやま 8:00~20:00 ③おみやげ・売店 ④観光案内所金太郎ステーション 8:30~18:00 ⑤24時間休憩室・情報センター ⑥情報コーナー・休憩スペース ⑦ほっとスタンド金太郎 10:00~15:00 (土日祝)9:00~16:00 ⑧金太郎ベーカリー 10:00~14:00(土日のみ) ⑨トイレ
- アクセス ①国道246号線菅沼交差点南へ約1分 ②東名御殿場I.C.より約15分
周辺地図
周辺観光情報
富士スピードウェイ / レーシングカー博物館「レーシングパレス」 / 富士霊園 / 御殿場プレミアムアウトレット / あしがら温泉 / 御殿場スポーツガーデン / 足柄峠・足柄之関 / 御殿場高原ビール / 平和公園 / ふじみセンター
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