人口1,300人の大自然に囲まれた道の駅
道の駅「みとみ」は、山梨県北部の大自然に囲まれた道の駅です。甲府市街から石和を抜け、笛吹川沿いの国道140号線を北上した雁坂トンネルの手前にあります。世帯数わずか500程度、人口約1,300人の極めて小さな村の道の駅です。少数人口にも関わらず、この道の駅「みとみ」は建物も大きく、駐車場も広く、売店、食堂も充実していてとても素晴らしい施設です。
「雁坂トンネル」と「西沢渓谷」で有名な三富村
三富村が山岳の簡素な村にも関わらず、立派な道の駅が建てられたのは、「雁坂トンネル」と「西沢渓谷」が近くにあり多くの利用客が見込めた事も一因ではないかと思います。「雁坂トンネル」は埼玉県と山梨県をつなぐ、総延長6,625mもある日本一長い一般国道の山岳トンネルです。1998年に開通したばかりで、まだ比較的新しいトンネルです。今まで不通だった埼玉県と山梨県の境が有料ながらも繋がった事で非常に便利になったようです。私は埼玉県まではさすがに遠くて足を運ぶ機会は少ないですが、埼玉県には「夜祭り」で有名な秩父や、「ライン下り」で知られる長瀞があり、観光客にとっては「雁坂トンネル」開通の重要性は高いと思われます。
更に、奥秩父最後の秘境といわれる「西沢渓谷」も三富村の目と鼻の先にあります。「西沢渓谷」は、5000万年前にできたといわれる花崗岩が清流を侵食して造り出した渓谷で、神秘的な美しさの景観を生み出しています。ハイキングや登山愛好者で知らない者はいないほど有名な渓谷で、冬季を除き年間を通じて多数の観光客が訪れます。渓谷周辺にはコンビニやドライブインの様な施設は少なく、観光の休憩地として道の駅の需要が高かった事も道の駅「みとみ」の必要性に繋がったと思われます。
自然の宝庫「三富村」の特産品を販売
土産物の定番商品も販売
地元の特産品の他にも土産物の定番商品が多数販売されています。饅頭、クッキー、パイ、飴等のお菓子やお馴染みの「信玄餅」があります。他にもぶどうを使った「ブドウようかん」や、山梨の道の駅ならどこでも置いてある郷土料理の「ほうとう」などがあります。これらの商品は三富村ならではの商品というわけではありませんが、やはり道の駅、土産物屋、山梨県という事で販売されている商品が多々あるようです。
三富村名物の「いのぶた」って何?
名物「いのぶた料理」を食べれる食堂
情報コーナーで周辺観光情報を入手
総評:道の駅「みとみ」で大自然を満喫しながら休憩
道の駅「みとみ」は、面積の9割を森林に覆われ、人口わずか1,300人の大自然に囲まれた三富村にあります。周囲には見渡す限りの大自然が広がり、その大自然と調和した駅の建物は心地よい雰囲気を醸し出しています。
三富村は雁坂トンネルの開通により山梨県の北の玄関口として機能し、さらには秩父多摩甲斐国立公園内の観光名所「西沢渓谷」が県内外からの多数の観光客を呼び寄せています。
道の駅の利用度は必然的に高く、施設も充実していることもあって、観光シーズンは特に賑わいをみせています。利用客が増えても周囲の大自然は残されたままで、道の駅「みとみ」では緑に囲まれた澄んだ空気の中で森林浴にも近い休憩を取ることができます。近くをよる機会があったら、休憩も兼ねてぜひ訪れて頂きたいおすすめスポットです。
周辺観光案内
道の駅「みとみ」のすぐ近くには国内最高級の景観を誇る「西沢渓谷」がありますが、山梨県側の国道140号線には他にも観光スポットがあります。
武田信玄の墓所ともなっている「恵林寺」には国の名勝にも指定されている「庭園」があり、周囲の桜や紅葉も楽しむ事ができます。
また、国の重要文化財指定の「四脚門」や県指定有形文化財の「三門」など多くの文化財があります。
さらに「恵林寺」の手前には売店と食事処を兼ねた「信玄館」があります。
食事処では郷土料理の「ほうとう」や精進料理を提供し、売店では山梨県産の果物を使ったフルーツパイや「月の雫」など和菓子をはじめ、お土産物を販売しています。
又、石和方面から国道140号線の室伏トンネルを抜けると巨峰で有名な「道の駅牧丘」があります。ぶどうの時期になると、「牧丘の巨峰」を代表とするおいしいぶどうを直売所で販売しています。
詳細情報
- 住所 – 山梨県東山梨郡三富村川浦1822
- 電話 – 0553-39-2580
- URL – https://michinoeki-mitomi.fruits.jp/
- 施設概要 – ①特産品展示販売所 ②食堂 ③地域・道路情報コーナー ④交流広場 ⑤無料休憩所
- 営業時間 9時~17時半(季節により変更あり)
- 定休日 – 火曜日(無休期間あり)
- 駐車場 – ①大型車14台、②普通車85台
周辺地図
周辺観光情報
西沢渓谷 / 道の駅「まきおか」 / 笛吹の湯 / 笛吹川フルーツ公園
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