山梨県の代表的名物「ほうとう」
「ほうとう」は極太の麺を野菜をタップリ入れてみそで煮込む郷土料理です。
麺はうどんよりも太く、長時間煮込んでも煮崩れしないので、味噌仕立てでかぼちゃ、にんじん、里芋などの野菜を一緒に入れる事でじっくりと味が染み込みます。
長時間煮込むことで野菜の旨みとみその味がじっくりと麺に染み込み、煮込みうどんとは又違った美味しさが味わえます。
山梨県では戦国時代より「ほうとう」が郷土料理として普及し、現在でも山梨の料理店ならほとんどの店で味わえる人気料理です。
県各地には数多くのほうとう料理の名店が立ち並び、観光客にとっても山梨の定番料理として知られています。
「ほうとう」は山梨の土産物店でも必ずといって良いほど置いてある人気商品で、麺や味噌のセットなどが販売されています。
「ほうとう」の由来
「ほうとう」の由来は古くは戦国時代、戦国最強といわれた武田信玄の甲斐騎馬軍団の間で陣中食として広まったものだといわれています。
甲州地方では「おやき」が普及している様に、昔から麦の栽培が盛んで、「ほうとう」なる粉物料理が広く食べられていました。
麦の栽培が盛んだったのは、甲州地方が山岳地帯で富士山の溶岩地層の為、稲栽培に適していなかったからです。
「ほうとう」は武田信玄が生み出した料理との説もありますが、実際は元々あった「ほうとう」料理を信玄が陣中で普及したと言った方が真実に近いようです。
別の説で有力なのは、奈良時代に中国から禅宗と共に渡来した饂飩(はくたく)、うどん粉を水でこねて切ったすいとんの様なもの、が始まりらしいです。
ほうとう専門店「ほうとう不動」
山梨県には「ほうとう」料理を出す店は数え切れないほどありますが、中でもほうとう専門店として名高いのが「ほうとう不動」です。
「ふじやま」さんも以前ここで食べた事がありますが、専門店だけあって味は抜群です。
「ほうとう不動」は河口湖北本店、河口湖南店、河口湖駅前店と3店舗ありますが、前者2店は特に蔵造り風の建物で店内も450席、300席と広々としています。
趣のある店舗で出されるメニューは専門店というだけあって、飲み物を除けば「ほうとう」をメインにして「稲荷寿司」や「馬刺し」位しかありません。
「ほうとう不動」はまさに「ほうとう」を食べるために来るお店であって、実際「ほうとう」をメインにしたメニューしかないのです。
夏のほうとう、「おざら」
「ほうとう」は煮込み料理の為、必然的に夏の需要は低下します。
そこで夏でも「ほうとう」を食べようと考え出されたのが、「おざら」です。
「おざら」は「冷やしほうとう」ともいえる料理で、冷やしそうめんやうどんに酷似しています。
茹で揚げたほうとうの麺を冷水に浸し、温かい濃い目のつゆをつけて、そうめんの様に食べます。
アツアツの煮込んだほうとうと違い、「おざら」は夏の暑い時にぴったりのサッパリとした料理です。
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周辺観光情報
ほうとう不動 / ほうとう小作 / ほうとう屋敷 / 「みさか路」
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