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【信玄餅】桔梗屋(甲府市丸の内)

桔梗屋信玄餅 グルメ
信玄餅なう / Nori Norisa
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山梨の代表的土産「桔梗信玄餅」

山梨の土産菓子のダントツ人気が「信玄餅」です。創業明治22年の桔梗屋は昭和43年に「桔梗信玄餅」を商品化し、現在では全国区にまで知られる山梨県を代表するの土産菓子となりました。山梨の観光地ではほとんどの店で取り扱っており、山梨を訪れる観光客にとっても欠かせないみやげになっています。桔梗屋の店舗は県内全域、首都圏の高島屋、西武百貨店、三越、松坂屋などにも出店しており、みやげ店として不動の地位を確立しています。

桔梗屋信玄餅
信玄餅なう / photo by Nori Norisa

第19回全国菓子大博覧会「名誉総裁賞」受賞

 桔梗屋の「信玄餅」は「第19回全国菓子大博覧会」で最高位の「名誉総裁賞」を受賞しました。「全国菓子大博覧会」は1911年(明治44年)開催の第1回「帝国菓子飴大品評会」から始まり、現在は「全国菓子大博覧会」と名を変え、2008年で第25回を迎えています。別名、「和菓子のオリンピック」とも称され、賞を取る事は菓子メーカーにとっては最高の栄誉です。全国から名だたる菓子が集まり、その中で賞を取った菓子は最高級の菓子である事のお墨付きを得た事になります。賞を得た事で更に知名度が上がり、今では山梨県ナンバー1の売り上げを誇る菓子に成長しました。

「桔梗信玄桃」

桔梗屋信玄桃
桔梗屋信玄桃 / photo by Yuichi Sakuraba

桔梗屋は「信玄餅」だけではなく、「信玄桃」でも有名です。桔梗屋といえば信玄餅しか知らない方が多いのですが、信玄餅に勝るとも劣らない銘菓が「信玄桃」です。

「信玄桃」はピーチゼリー入りの白餡を桃の形をした生地で包んだお饅頭で、見た目も香りも桃そっくりのお菓子です。「信玄餅」と同様、「第20回全国菓子大博覧会」で「名誉総裁賞」を受賞した最高級の和菓子です。包装も本物の桃が入っているかのような箱で、山梨特産の桃をイメージした商品になっています。

信玄餅といい、信玄桃といい、「味」、「包装」、「形」など地域の土産菓子を生み出す桔梗屋の商品開発力は本当に素晴らしいです。

半額以下の価格で買える「桔梗屋工場アウトレット」

山梨県一宮市の桔梗屋本社工場には定価の半額以下で購入できる「工場アウトレット」があります。「工場アウトレット」ではアウトレットの名の通り、規格外品を安値で販売しています。規格外品といっても、「賞味期限が短い」、「変形している」、「包装なし」、「セルフサービス」などの理由で正規の値段で売れないという事であって、正規商品に劣る味ではありません。規格外品、いわゆる「訳あり商品」ですから贈答用には適しませんが、自宅用なら全く問題ありません。味さえ良ければ多少形が悪くても、包装がなくても大丈夫という方は多いと思います。そうした方には「工場アウトレット」はたまらないお店です。

「工場アウトレット」で信玄餅詰め放題

桔梗屋 袋詰め放題
桔梗屋 袋詰め放題 / photo by Cookie M

桔梗屋「工場アウトレット」で最大の魅力は「信玄餅」をわずか210円(税込)で詰め放題できる事です。賞味期限が短いなどの規格外の「信玄餅」を備え付けのビニール袋に詰め込みます。「信玄餅」以外にも大福や饅頭などの和菓子もありますが、やはり1番人気は「信玄餅」です。ビニール袋に詰め放題といっても必ず口を結ばなければなりません。ビニール袋を限界まで伸ばして15個も詰める方もいるそうですが、初心者が普通にやっても10個位は詰める事ができると思います。「信玄餅」の正規の値段は1個百数十円ですから、2個以上詰めれば元は簡単に取れる事になります。アウトレット品で賞味期限が短い等の難点はありますが、すぐに食べるのであれば問題ありません。そう考えれば「詰め放題」はとてつもなくお買い得です。実際、「工場アウトレット」での「詰め放題」には開店前から行列ができ、あまりの混雑で並ぶ事もできない場合もあります。バスツアーの団体客も押し寄せたりして、100人以上の行列ができる事も珍しくありません。「詰め放題」をしたい方は季節や時間帯に注意して訪れた方が良いと思います。

数々の銘菓と季節菓子

桔梗屋信玄プリン
桔梗屋信玄プリン / photo by Cookie M
桔梗屋信玄餅ロール
桔梗屋信玄餅ロール / photo by Cookie M

桔梗屋は「信玄餅」と「信玄桃」だけではありません。創業百年の歴史と伝統の中で数々の「銘菓」と「季節菓子」が生まれてきました。桔梗屋では13種類の銘菓と7種類の季節菓子を販売しています(2010年)。銘菓では「信玄餅」、「桔梗信玄餅吟造り」、「信玄桃」、「団十郎十八番」、「花かげのうた」、「甲斐の雅」、「増穂のゆず」、「求真庵」、「きんつば」、「カステラ焼風林火山」、「梅こぶ茶風林火山」、「こだわりのどらやき」、「信玄だるま」です。季節菓子では「甲斐浪漫ロール木の実」、「木の実プッセ」、「栗どらやき」、「柿大福」、「くるみ饅頭」、「栗まんじゅう」、「甲州丸」です。

お菓子の美術館

 山梨県一宮市の桔梗屋本社工場には「お菓子の美術館」があります。「入場無料」で、菓子職人の技術の粋を結集した工芸菓子の数々を鑑賞する事ができます。菓子博覧会の「工芸大賞」を受賞した作品、「花爛々」は牛車に菓子で作られた5種類の花が飾られており、まさにお菓子の芸術品です。他にも本物と見間違うほどの紅葉を表現した「錦秋」をはじめ、あじさい、梅、椿、コスモスなど四季の花を表現した作品があります。他にも2メートル近くにもなる鶏、たけのこ、魚などどれもこれも美術品といえるほどの作品でとてもお菓子には見えません。こうした高い技術を持つ菓子職人がいるからこそ、「信玄餅」や「信玄桃」の様な素晴らしいお菓子を生み出すことが出来るのだと感心してしまいました。

空港、百貨店、直営店舗の販売網

桔梗屋は従業員500名、売上高はグループ全体で60億円(2010年3月期)の菓子メーカーです。看板商品の「信玄餅」は山梨県の土産菓子の中でも一位の売り上げを獲得しています。販売網も多岐に渡り、山梨県下に直営の店舗が17店あります。又、成田空港、関西空港、羽田空港で実施された外国人による日本のおみやげアンケートで「信玄餅」が賞を獲得したこともあり、現在成田、羽田空港でも販売されています。更に、首都圏では新宿高島屋、西武池袋本店、日本橋三越、そごう八王子などの百貨店でも販売しています。数ある直営店だけでなく、空港や百貨店でも取り扱われている桔梗屋は本当に商品力があります。

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