桜えびと並ぶ由比の名産「しらす」
いわしの稚魚である「しらす」は「桜えび」と並ぶ由比の名産品です。しらす漁は毎年、3月から1月頃まで行われ、由比漁港に水揚げされます。しらすといえば釜揚げやちりめんじゃこが馴染み深いですが、一番美味しいのは何といっても「生しらす」です。水揚げされたばかりの獲れたての「生しらす」は産地以外では滅多に味わえない貴重品で、透き通るようなしらすの身とプリプリした歯ごたえは本当にやみつきになる位のおいしさです。そのまま食べてもいいですが、しょうがやネギを添えてごはんの上にのせて醤油をかけて食べる「生しらす丼」はほっぺが落ちてしまう位の美味しさです。現地に寄ったらぜひ食べて欲しい逸品です。
全国一の静岡のしらす
全国のしらす漁獲量は4万8千トンで、静岡県の漁獲量は約15%の7千3百トンを占めており全国一です(平成18年)。静岡市は一世帯当たりのしらす干しの支出額も5千3百円と全国一であり、購入数量も全国一となっています(平成20年)。しらすは桜えびと同様に静岡名物として名高く、地元でも消費が盛んです。生のしらすは鮮度保持が難しいので、静岡県内でも漁港周辺でしかなかなか手に入らないですが、釜茹でされた「釜揚げしらす」は多少の保存もきくので、県内各地のスーパーにも広く出回っています。
富士川楽座で「釜揚げしらす丼」
水揚げされてから日持ちがしない生のしらすは釜揚げにされる事が多く、生しらすは鮮度保存が難しいのであまり流通しません。ですから「生しらす」を提供する店を探すのはなかなか大変です。しかしながら、「釜揚げされたしらす」は比較的流通量も多く、スーパーや食堂でも販売しています。
「生しらす」を食べる事ができれば申し分ありませんが、「釜揚げしらす丼」なら道の駅「富士川楽座」の「まるせん食堂」でも気軽に食べる事ができます。水揚げされたばかりの生しらすを釜で塩茹でしたのが「釜揚げしらす」です。この「釜揚げしらす」をアツアツの御飯にのせて、お好みでネギ、しょうが、わさびなどをトッピングして醤油をかけて食べるのが「釜揚げしらす丼」です。
「生しらす丼」が食べれる店
静岡県内でも「生しらす丼」が食べる事ができるお店は数少なく、しらすが水揚げされる漁港周辺に集中しています。しかも、当然の事ながら「生しらす丼」はしらす漁が行われる4月~11月の時期にしか食べる事ができません。
富士市の田子の浦漁港「漁港食堂」では毎週末限定(除外日あり)で「生しらす丼」を提供しています。2010年は残念ながら不漁のため、漁協食堂は営業中止でしたが、翌年の再開が望まれています。
又、静岡市駿河区の用宗港では漁協直営の「どんぶりハウス」で「生しらす丼」を販売しています。港の駐車場のプレハブ小屋で営業している簡素な店ですが、漁港で漁協直営とあって、鮮度、味、値段は大満足です。高級料亭の様な格式はありませんが、漁師の賄い飯の様な鮮度最高の「しらす丼」を食べれます。
関連リンク
「ゆい桜えび館」 / 由比桜海老商工業協同組合 / 「由比港漁業協同組合」 / 「富士山しらす街道」
詳細情報 由比港漁協直売所
- 住所 – 〒421-3111 静岡県静岡市清水区由比今宿字浜1068-2
- 電話 – 054-377-1111
- URL- http://www.jf-net.ne.jp/soyuikougyokyo/index.html
- 営業時間 – 午前8時~午後5時
- 定休日 – 月曜日・祝日の翌日・年末年始
- アクセス – 国道1号・由比港前交差点から由比港内に入り左側
周辺地図
周辺観光情報
道の駅「富士川楽座」 / 由比本陣公園 / 由比港漁業協同組合直売所
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