山梨甲府市近郊の郷土料理
「甲府鳥もつ煮」は2010年のB級グランプリで優勝した山梨の甲府市近郊の郷土料理です。元々は甲府市近郊の蕎麦屋を中心に、普段は捨てられていた鳥もつを料理として提供し始めたのが「鳥もつ煮」の始まりです。
もつといえば煮込みが定番ですが、普通のもつ煮と異なり汁気は少なく、少量のタレで水気を飛ばし照り煮にするのが甲府の「鳥もつ煮」です。甘辛い醤油ダレで味付けされており、一品料理だけでなく丼にして食べるのも好評です。
甲府市近郊では50店舗以上の蕎麦屋が鳥もつ煮を扱っており、蕎麦定食の一品料理や鳥もつ丼として販売されています。
2010年のB1グランプリ優勝
鳥もつ煮は元々地元で細々と消費されていた郷土料理です。その独自性に目をつけた甲府市職員が地元活性化の為に「みなさまの縁をとりもつ隊」を結成してから人気が高まりました。地元だけで消費されていた「鳥もつ煮」の地道な普及活動を続け、2010年のB1グランプリで第1位のゴールドグランプリを獲得した事で一躍全国的に有名になりました。グランプリ獲得直後には全国から連日観光客が山梨の鳥もつ煮を出す店に殺到し、大変な経済効果を生み出しました。
「みなさまの縁をとりもつ隊」
「甲府鳥もつ煮」が一躍有名になったのは料理自体の美味しさだけでなく、そのPR作戦が巧みであった事も要因です。
甲府市の職員が有志で立ち上げた「みなさまの縁をとりもつ隊」はそのユニークなネーミングで注目され、またその隊の名前通りに鳥もつをPRするだけでなく人々の縁を広げる、全ての人々の縁をとりもつ事を目標に掲げました。
さらに、「とりもつ隊」のマスコットして登場したゆるきゃら、「とりもっちゃん」と「えん丸くん」が人気を博し、素朴な郷土料理の鳥もつの注目度を高めました。
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