戦国時代の名将「武田信玄」を祭神とする神社
「武田神社」は山梨県甲府市古府中町、甲府駅からわずかの所にある甲斐の国を代表する武田信玄公を祀る神社です。甲斐の名将・武田信玄を主祭神として祀り、かつて武田氏の本拠地であった躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)跡に1919年(大正8年)に創建されました。
神社は戦国時代、甲斐の国を軍事・経済・文化等の面で発展させた、武田信虎、武田信玄、武田勝頼が三代に渡り約60年間住んでいた「つつじが崎館跡」に建立されました。 境内には当時の面影を残す濠、土塁、石垣、古井戸などが現存しており、1940年(昭和15年)に国の史跡に指定されています。


武田神社は、甲府の歴史と文化を象徴する重要な観光スポットとして、多くの観光客や参拝客を迎えています。武田氏の栄華を偲ぶとともに、甲府の歴史を肌で感じることができる貴重な場所となっています。
武田信玄は「人は城、人は石垣」と考えて、拠点に城を建てなかった為、「つつじが崎館」はその名の通り、只の屋敷だったそうです。
武田信玄は人材こそが国の礎と考え、いくら立派な城をつくっても国はできないという考えだったようです。
信玄は戦とは国の外で行うものであり、敵を自国内に引き入れて戦をする事などありえないと考え、城を作らなかったともいわれています。
境内には「姫の井戸」と呼ばれる井戸があり、信玄の娘の産湯に使用されたという言い伝えがあります。また、信玄が生前信仰していた高野山から飛んできたとされる三葉の松も植えられており、延命長寿や金運のご利益があるとされています。
武田神社は、勝負事の神としてだけでなく、産業や経済の神としても信仰を集めています。主なご利益には、健康祈願、無病息災、商売繁盛、千客万来、勝運などがあります。
神社の境内は四季折々の美しい景色を楽しむことができ、特に桜の季節(3月下旬から4月上旬)と紅葉の季節(11月中旬から12月上旬)には多くの参拝客で賑わいます。また、境内からは富士山や南アルプスの眺望も楽しむことができます。

神社の宝物殿では、国指定重要文化財の太刀銘「一」をはじめ、武田氏ゆかりの鎧、甲冑、刀剣などの貴重な遺品が展示されています。
アクセスは、JR中央本線甲府駅からバスで10分、武田神社停下車すぐの場所にあります。車の場合は、中央自動車道甲府昭和ICから約30分です。駐車場は普通車150台、大型バス10台を収容可能です。

毎年4月には武田二十四将を真似た甲州軍団行列のイベントが市内で行われ、地域の伝統行事となっています。
甲斐の守護神とされる信玄公を祀る神社では信玄の勝負強さに肖ろうと例年多数の参拝者が訪れています。

武田信玄公まつり
武田信玄公まつりは、山梨県甲府市で毎年開催される大規模な祭りです。
毎年4月12日の武田信玄の命日には「武田二十四将騎馬行列」が行われます。武田神社の例大祭と併せて開催され、一般参加者が武将に扮して馬に乗り、甲府市内をパレードします。
毎年10月には「信玄公祭り」が行われます。このイベントの目玉は「甲州軍団出陣」で、武田信玄と上杉謙信の川中島の合戦に向かう様子を再現します。約1,600人の武者と30頭以上の騎馬による行列は、ギネス世界記録に認定された世界最大規模のものです。
祭りでは、戦勝祈願式、出陣式、武者行列のほか、湖衣姫コンテストや信玄グルメ横丁、子ども武者行列など多彩なイベントが行われます。甲府の街中が戦国時代にタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれ、多くの観光客で賑わいます。
周辺地図
詳細情報
- 住所 〒400-0014 山梨県甲府市古府中町2611
- 電話 055-252-2609
- URL http://www.takedajinja.or.jp/
- 営業時間 ①宝物殿 9時30分~16時30分
- 駐車場 大型バス10台 乗用車154台
- アクセス 中央自動車道 甲府昭和I.C.より30分程
周辺観光情報
躑躅ヶ崎館 / 武田信玄公像 / 信玄公墓所 / 円光院 / 甲州ほうとう小作甲府駅前店