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【世界遺産富士山構成資産】河口浅間神社(山梨県南都留郡富士河口湖町)

富士山
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創建865年の浅間神社

「河口浅間神社」は貞観6年(864年)の冨士山大噴火の翌年に冨士山の鎮火を祈願して河口に冨士山の神を祀ったのがはじまりです。河口湖から約1kmの御坂方面の国道137号線沿いにあり、古来より甲州と駿州を結ぶ鎌倉街道沿いの神社として多くの参拝客を受け入れてきました。

室町時代以降に冨士山信仰の富士登山が盛んになると、周辺の街道は御師による宿場町が形成されるようになりましたが、江戸時代後期には吉田口登山道の北口本宮冨士浅間神社に参拝者が集中する様になり、次第に宿場は衰退していきました。

境内には「河口浅間神社の七本杉」、「参道の杉並木」など樹齢数百年にも及ぶ立派な杉が並んでいます。

河口浅間神社の七本杉

境内には昭和33年に山梨県の天然記念物に指定された「河口浅間神社の七本杉」があります。七本それぞれに名前がつけられており、拝殿前の1番杉「御爾(みしるし)」、2番杉「神綿(しんめん)」、3番杉「齢鶴(れいかく)」、4番杉「産射(うぶや)」、5番、6番杉「父母」、7番杉「天壌(てんじょう)」です。

「二柱の杉(父母)」とも呼ばれる5番、6番杉は「縁結びの杉」ともいわれており、男が右、女が左から杉の外側を回って杉の向こう側で巡りあい、杉の間の通ってお参りすれば縁が結ばれるというものです。

1番杉の幹周りは6.85m、根回り13.3m、樹高46mで樹齢約1,200年といわれており、全ての杉が樹高40m以上もある巨木です。

河口の稚児舞

「河口浅間神社」では毎年4月25日の例大祭(孫見祭)と7月28日の太々御神楽祭(おだいだいまつり)の年2回、「稚児舞」が奉納されます。

「稚児舞(ちごのまい)」は山梨県無形民俗文化財にも指定されており、「オイチイサン」と呼ばれる7、8歳から12歳までの少女10人の舞手(稚児)による華麗な舞です。

「稚児舞」がいつから始まったのかは定かではありませんが、元々は864年の冨士山大噴火で鎮火を祈願して創建された浅間神社において、噴火を収めてくれた祭神を慰めるために舞を奉納したのが起源とされています。

「稚児舞」は「御幣の舞」、「扇の舞」、「剣の舞」、「八方の舞」、「宮めぐり」の5部構成となっています。

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