富士山山開き・開山式
冨士山登山シーズンの始まりを告げる「冨士山山開き」のイベントが毎年7月1日に開催されます。富士登山のシーズンは7月、8月の2ヶ月間で、登山解禁となる7月1日には登山の無事を祈る「開山式」が行われます。
静岡県富士宮市の冨士山本宮浅間大社では冨士山まつり開幕宣言と共に「開山式典」、「大金剛杖パレード」、「山岳救助隊夏山救助開始式」、「1番バス・安全者等登山祈願」、「湧水献上」、「交流会」などが催されます。
浅間大社での開山式終了後は村山浅間神社にて「富士山入山式」、「正式参拝」、「お山開き式」、「開山宣言」、「オールコック碑献花」などが行われます。1860年に外国人として初登山した人物が英国公使オークコック卿であった為、村山浅間神社には記念碑があり、毎年英国大使館関係者を招いて「日英親善交流事業」を行っています。
同日夜には冨士山本宮浅間大社前の神田川ふれあい広場にて白糸原手筒花火保存会による「富士開山奉納手筒花火」が行われます。
尚、イベントの開催日や時間は変更もあるので、富士宮市役所や富士宮市観光協会のホームページにて確認して下さい。
村山浅間神社で入山式
村山浅間神社では「冨士山入山式」と共に「みそぎ神事」、「護摩焚き神事」が行われます。「禊(みそぎ)神事」では冨士山信仰の行事としてかつて修験者が富士登山の前に神社の水垢離場にて身を清めたように、地元の青少年達がふんどし姿で水に打たれて身を清めます。
ミス富士山コンテスト
また、冨士山祭りに関連して毎年「ミス冨士山コンテスト」が開催され、冨士山と富士宮市の魅力を伝える女性が選ばれています。
「ミス冨士山コンテスト」は平成元年以来から続くイベントで、毎年「ミス富士山グランプリ」と「ミス富士山」の2名が選ばれます。
応募条件は18歳以上の女性で、冨士市又は富士宮市に在住、もしくは富士宮市に勤務しており、1年間富士宮市の顔として冨士山や富士宮市に関連する行事に参加できる事です。
1次選考を通過した応募者はコンテストにて公開審査が行われ、冨士山祭りに華を添えるイベントとして盛り上がりを見せています。
世界遺産登録の影響もあってか2013年は応募者が38人と例年より多く、ミス富士山決定者には大きな活躍が期待されています。
北口本宮浅間神社で開山前夜祭
山梨県富士吉田市の「北口本宮浅間神社」では冨士山の開山前夜祭が6月30日に行われました。冨士急行線の冨士山駅近くの金鳥居市民公園に富士講行者に扮した参加者が集まり、浅間神社までの出発式が執り行われました。300人にも及ぶ白装束に杖をついた行者のパレードは圧巻で、地元の幼稚園児や婦人会をはじめ、各地の富士講団体も参加しています。浅間神社に到着すると開山を告げて登山期間中の安全を祈る神事が行われます。吉田口登山道入口の鳥居前に張られたしめ縄を大力の神「手力男命(たぢからおのみこと)」が木槌で切ります。綱を切る事で登山道を開く「お道開き」が行われると登山シーズンの幕開けとなります。
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