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【桜の名所】富士芝桜まつり(4月下旬~5月)

富士芝桜まつり 観光イベント
富士芝桜まつり
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富士芝桜まつり
富士芝桜まつり / photo by Raymond Ling

首都圏最大級約70万株の芝桜

2008年4月、富士本栖湖リゾートに「芝桜の楽園」が誕生しました。

約2.4ヘクタールの植付面積に約70万株の芝桜の咲き誇ります。静岡県や山梨県でも染井吉野などの桜の名所は数多くありますが、「芝桜」となるとなかなかありません。

一面の芝桜の傍に「竜神池」という池があり、天気が良い日は富士山も背後に望めて、絶好の景勝地となります。

静岡県と山梨県の県境を越え、本栖湖手前の国道139号線沿いにあります。

富士山と池と芝桜の絶景

「富士芝桜まつり」の最大の魅力は何といっても「富士山」、「竜神池」と「芝桜」が組み合わさった絶景です。「芝桜まつり」のチラシにも掲載されている絶景は、「富士山」、「池」、「芝桜」のどれが欠けても見る事ができません。芝桜まつり」の売りはもちろん「芝桜」自体そのものですが、「富士芝桜まつり」と謳っている通り、やはり「富士山」が見えないと魅力が半減してしまいます。霊峰「富士山」をバックに地面は芝桜の絨毯で覆われた景色は最高です。「芝桜まつり」に行く際には当日の天気を確認して富士山が見える時に行きたいものです。

「芝桜」とは

「芝桜」は春にピンクや白の花が咲くハナシノブ科の北米原産の多年草です。

別名、「ハナツメクサ(花詰草、花爪草)」。桜に似た花が芝のように地面に咲くので「芝桜」と呼ばれています。

毎年4~5月頃に直径2cmほどの小さな花を咲かせ、枝分かれして生長します。

比較的寒さにも強いので寒冷地でも芝生代わりに栽培されています。

実際、北海道滝上町の滝上公園では芝桜が約10万平方メートルにわたって栽培されており、北海道羅臼町にも芝桜公園があります。

芝桜では北海道の滝上公園が有名ですが、関東近郊では埼玉県秩父市の「羊山公園」が有名です。

5種類の芝桜

「富士芝桜まつり」の会場には5種類の芝桜が咲いていて、色とりどりの花の絨毯を楽しめます。

「マックダニエルクッション」は濃いピンク色の芝桜、「スカーレットフレーム」は鮮やかな赤い芝桜、「オータムローズ」は優雅でエレガントなピンクの芝桜、「多摩の流れ」は白とピンクのストライプの芝桜、そして「モンブラン」は細身の白い芝桜です。

芝桜の満開時期はいつ頃

「富士芝桜まつ芝桜の満開時期はいつ頃り」の開催期間は4月下旬から5月一杯までと約1月半近くありますが、芝桜が満開で見頃の時期はわずかしかありません。

毎年の気候変動により開花状況は異なりますが、3年目を迎えた2010年までの状況を見ると5月中旬が一番の見頃のようです。

会場の入場料は大人500円ですが、料金は開催期間中、開花状況に関わらず一律です。

開催期間の初期や末期で芝桜が全く咲いてないか散ってしまった場合に無料になる事もありましたが、多少でも咲いていれば有料になっています。

入場料に加えて、自家用車では駐車料金も払わなければなりませんので、せっかく行くのでしたらやはり満開の時期に行きたいものです。

オープン当時の大混雑

 山梨県富士河口湖町本栖の「富士芝桜まつり」がオープンした2008年の開催期間は大盛況でした。

オープンした初年度ははじめての「芝桜まつり」との事もあり、マスコミでも大々的に取り上げられ、全国から信じられないほどの観光客が押し寄せ、国道139号線は大渋滞となりました。

「富士芝桜まつり」の会場には東名高速道路富士インターを降りて、西富士道路から国道139号線を山梨方面へ約30キロで、普段なら30分程度で行けるのですが、開催期間には最大2時間以上かかる大渋滞となりました。

国道139号線は会場手前数キロに渡って上下線とも渋滞し、ピーク時には時速10キロ以下、あるいは全く進まない状況にもなりました。

山梨と静岡を結ぶ国道139号線が芝桜まつりの為に完全に麻痺してしまいました。

来場者数30万人の「芝桜まつり」

2008年から開催された「富士芝桜まつり」は初年度は30万人の来場者を迎えました。

会場へ向かう国道139号線の上下線が大混雑し、交通機能が麻痺するほどの盛況振りでした。第2回目の2009年には36万人の来場者を数えています。

今ではすっかり全国的に有名になった「河津桜祭り」の毎年100万人の来場者数には及びませんが、開催1、2年目でこれだけの人数を集めたのは驚異的です。

「芝桜」といえば埼玉県秩父市「秩父の芝桜」が有名ですが、こちらも毎年80万人以上の来場者があります。

まだまだどちらにも来場者数では及びませんが、開催間もない「富士芝桜まつり」は発展途上のイベントです。

主催者側も回数を重ねるにつれ、芝桜の一層の充実や渋滞解消にも尽力し、更なる発展を目指しています。

photo by: stan chow

「富士芝桜まつり」の渋滞問題

開催期間中30万人以上が訪れる「富士芝桜まつり」では会場周辺で大変な渋滞が発生します。

開催初年度の驚異的な渋滞状況はもう起こらないと思いますが、それでも毎年4月下旬から5月一杯のまつり期間は会場へとつながる国道139号線が渋滞します。

会場へ向かう139号線の上下線がそれぞれ数キロに渡って渋滞してしまうと、芝桜まつり目的以外の車にとっては頭の痛い問題です。

大型トラックの配送業者、地元住民、そして山梨・富士方面への旅行者にとっては「芝桜まつり」に行くわけではないのに渋滞に巻き込まれたくはありません。

主催者側も開催初年度の渋滞があまりにもひどかったので、次回からは迂回路の案内を周知するようになりました。

富士芝桜まつりの渋滞回避の方法は?

「富士芝桜まつり」の大渋滞に巻き込まれない為には渋滞の時期・時間帯を避けるのが一番です。

芝桜まつりに寄らない方は迂回路の県道71号線を利用すれば良いのですが、芝桜目的で会場に行く方は会場までの国道139号線を通らなければなりません。

会場にたどり着くまでに1時間も2時間もかかるのは誰しも避けたいところです。

ゴールデンウィークには通常の連休の渋滞に加え、芝桜目的の観光客で渋滞はピークに達し、車が全く動かないほどになる場合もあります。

そうした大渋滞を避けるには、当然ですが、渋滞の時期・時間帯を避けるしかありません。

例年、芝桜の満開時期は5月中旬位なので、連休後の平日に行けば見頃の芝桜が見れるし、それほど混雑しないと思います。

土日しか行けない場合でも、朝8時から9時位には営業しているので、朝一番に訪れて10時位に帰れば十分楽しめます。

どうしてもゴールデンウィークにしか行けない場合は、GW期間中の特別早朝営業で朝5時位から営業していますので、渋滞に巻き込まれる前に来るのも良いと思います。

photo by MATSUOKA Kohei

静岡県道・山梨県道71号富士宮鳴沢線で渋滞回避

「富士芝桜まつり」の渋滞を回避するには「静岡県道・山梨県道71号線」(「富士宮鳴沢線」)を利用するのが一番です。

県道71号線は静岡県富士宮市の上井出から山梨県南都留郡鳴沢村まで続く全長約17キロの道路です。

富士宮から本栖湖、精進湖を通らずに西湖、河口湖方面へ向かう近道として良く利用されています。

道路の幅、街灯、整備状況は国道139号線には及びませんが、国道139号線が渋滞している場合は迂回路として利用できます。

静岡から山梨方面、あるいは山梨から静岡方面へと抜けるには県道71号線を利用すると便利です。

「芝桜まつり」の主催者も渋滞解消の為に県道71号線の利用を勧めています。

但し、国道358号線(通称「精進湖線」)を利用して甲府方面へ行く場合は精進湖まで行かなければなりませんので、多少の渋滞に巻き込まれることは覚悟しなければならないかもしれません。

県道71号線を利用して西湖へ抜けても精進湖方面へ戻らなければなりませんので、芝桜まつり会場方面が向かう車の渋滞に巻き込まれる可能性があります。

ゴールデンウィークなどは特に混雑しますので、時間に余裕を持って出かけたいものです。

「富士山うまいものフェスタ」

「富士芝桜まつり」の会場の一角には開催期間限定で「富士山うまいものフェスタ」が開催されます。

「富士山うまいものフェスタ」は富士山周辺の「うまいもの」が集結した飲食・物販エリアで、「吉田のうどん」、「甲州かぼちゃほうとう」、「富士宮やきそば」、「富士桜ポーク」の豚汁・串カツなど地元の名物が販売されます。

これらは一例でメニューは開催回毎に多少の変更がありますが、富士山周辺のうまいものを販売している事は間違いありません。

もちろんお土産の販売ブースもあり、「信玄餅」をはじめとする地元土産品の数々や芝桜にちなんだお菓子なども販売しています。

綺麗な芝桜の写真がパッケージになっている「富士芝桜まんじゅう」や「富士芝桜きんつば」など、まつりに行って来たお土産にピッタリの商品が販売されています。

富士芝桜写真コンテスト

「富士芝桜まつり」事務局では芝桜まつりの期間中、静岡放送・山梨放送の特別企画で「富士芝桜写真コンテスト」を開催しています。

期間中、アマチュアの方なら誰でもデジカメや携帯で撮影した芝桜の写真を応募できます。

一般写真部門ではデジカメ等で撮影した写真を紙焼きの形式で封筒に入れてコンテスト応募係へ送付します。

又、携帯部門では携帯電話で撮影した写真をメールで送ります。もちろん、どちらの部門も芝桜が写っていなければなりません。

入賞者には豪華賞品が用意され、富士急ハイランド隣接の「フジヤマミュージアム」に展示される事になっています。

募集要項は開催ごとに変更があるかもしれないので、詳細は「富士芝桜まつり事務局のホームページ」でご確認下さい。

ペット入場不可

芝桜まつり会場へはペットは入場できません。ケージに入れての入場も不可です。

駐車場で車の中に置いてくるか、もしくは会場入り口にペット預かり所があるので、そちらで預かってもらう事もできます。

サービスを希望する方は事務局へ直接問い合わせてみて下さい。

周辺観光案内

「富士芝桜まつり」会場の富士河口湖町本栖周辺には芝桜以外の観光スポットがたくさんあります。

東名富士インターを降りて国道139号線を上り、会場手前約4キロの静岡県富士宮市根原には「道の駅朝霧高原」があります。 地元の農産物、特産品、朝霧高原の牛乳やソフトクリームなどがおすすめで、ぜひ立寄りたいスポットです。 「朝霧高原」のブランド豚「朝霧ヨーグル豚」を使った「肉丼」や「豚カツ定食」もレストランで販売しています。

  中央道河口湖インターから国道139号線を会場の本栖方面へ向かうと山梨県南都留郡鳴沢村に「道の駅なるさわ」があります。 富士山を間近に見れる絶好のロケーションに位置し、地元の農産物や土産物を扱う物産館もあります。

道の駅の隣には「富士眺望の湯ゆらり」があり、旅の疲れを癒す事ができます。「ゆらり」には16種類の風呂があり、食事処や休憩場所も充実しています。  

又、「富士芝桜まつり」の入場者には山梨県富士吉田市の「ふじやま温泉」の入浴料が割引になるサービスもありました。私が訪れた時には芝桜まつりの入場券を「ふじやま温泉」で見せれば入浴料が1,500円(平日大人)から1,000円に割引されるとの事でした。 帰りが河口湖方面の方は帰りがけに寄っても良いと思いますが、静岡方面の方は少し遠いのでどうでしょうか。 芝桜まつりも「ふじやま温泉」も富士急グループで経営しているのでこのような連携サービスが可能だと思います。 毎年この割引サービスが実施されているかは、会場HP等で確認した方が良いと思います。

詳細情報

  • 住所 -「富士芝桜まつり事務局」 〒401-0337 山梨県南都留郡富士河口湖町本栖212 富士本栖湖リゾート
  • 電話 – 0555-89-3031
  • URL- ① https://www.fujimotosuko-resort.jp/https://www.fujimotosuko-resort.jp/flower/shibazakura/index.html
  • 営業時間 – 4月下旬~5月 AM8:00~PM5:00
  • 休日 – 無休
  • 利用料金(時期による変動有) – 大人(中学生以上)800円~ 子供(3歳以上)250円~
  • 駐車場 – 約1,000台 有料
  • アクセス – ①東名高速富士インター、国道139号線を約50分 ②中央道河口湖インター、国道139号線を約30分

周辺地図

周辺観光情報

道の駅朝霧高原 / 本栖湖 / 道の駅なるさわ / 富士急ハイランド / 西湖いやしの里富士花鳥園 / 富士眺望の湯ゆらり / 富士緑の休暇村 / ふじやま温泉

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