富士山西麓の一大酪農地帯
「朝霧高原」は、静岡県と山梨県の境に近い富士宮市北部にあり、富士山西麓の標高八百~千メートル辺りの広大な高原地帯を指します。
この地域は昔から酪農・畜産が盛んで、朝霧高原といえばとりわけ牛や牛乳の産地として知られています。
実際、地域一体は所々に草原が広がり、富士山の麓で牛が放牧されているというのどかで牧歌的な風景がみられます。
「朝霧高原」の地名の由来
「朝霧高原」の地名の由来は、その独特の地形・気候条件によって生み出される「霧」によります。
雨が降ると特に、霧が発生し易くなり、朝霧高原一帯では見渡す限りの深い霧が立ち込めることがあります。
朝霧高原を抜けた山梨県上九一色村、又は静岡県富士宮市市街地まで来れば霧は発生していませんが、朝霧高原だけがその特異性からか深い霧が立ち込めることが多々あります。
その頻繁に発生する霧に由来して「朝霧高原」と名付けられたのでしょうが、実際朝だけでなく昼も夜も霧が立ち込める事があります。
「朝霧高原」へのアクセス
朝霧高原へは東名高速富士インターから国道139号線沿いを北上、又は御殿場又は河口湖からの富士五湖経由で国道139号線を西へ、又は中央道甲府南インターから向かうなど複数のアクセス方法があります。
車なら不自由なく訪れる事ができますが、電車は通っておらず、定期バスは本数が極端に少なく不便なので、自家用車か観光バスでなければかかなり大変です。
「朝霧さわやかパーキング」
朝霧高原といえばどこら辺を指すのか、結構皆さんはわからない方が多いと思います。
なぜなら、朝霧高原は地名であって住所ではないので、ここからここまでとハッキリしているわけではないからです。
しかし、一般的には富士山西麓の標高800M~1,000M付近の高原地帯で、国道139号線沿いからみれば「まかいの牧場」から「道の駅朝霧高原」辺りまでの地域を指すのではないでしょうか。
では、その中でこれぞ「朝霧高原」というのはどこかといえば、やはり「朝霧さわやかパーキング」付近の牧草地帯を指すのではないでしょうか。
朝霧高原温泉「グリーンパーク」と「道の駅朝霧高原」の間にある「朝霧さわやかパーキング」からは、ここからの眺めこそが朝霧高原である事を感じさせる素晴らしい景色があります。
眼前には牧草地が広がり牛が放牧され、富士山がバックに見える高原ののどかな風景が飛び込んできます。
朝霧高原に来た事を実感したいのなら、ぜひ「朝霧さわやかパーキング」に足を運んで欲しいものです。
朝霧高原の観光名所
富士山西麓の広大な高原地帯の朝霧高原は、酪農・畜産地帯としてだけではなく、観光リゾート地としても有名です。
広大な高原地帯を生かして、ゴルフ場、パラグライダースクール、キャンプ場、遊園地、温泉、牧場体験施設、地域特産物販売施設など素晴らしい観光施設がたくさんあります。
観光地としても酪農畜産を主力に展開しており、朝霧高原ならではのリゾートやサービスが楽しめます。
又、毎年朝霧高原で開催される「朝霧JAM」は世界のジャズミュージシャンが一堂に会し、野外会場で行われるジャズフェスティバルです。
開催日になると、全国からジャズファンが殺到し、会場周辺は大混雑になります。
今では、朝霧高原といえば「朝霧JAM」だねと言われるほど有名になりました。
大会当日には何万人もの観客が訪れて地域全体が大変活気付きます。
会場となる朝霧アリーナには演奏ステージや出店が設置され、周辺のキャンプ場は満杯になります。
朝霧高原のキャンプ場
朝霧高原には富士山西麓の大自然を満喫できるキャンプ場が多数あります。
「朝霧高原ふもとオートキャンプ場」、「朝霧ジャンボリーオートキャンプ場」、「朝霧高原オートキャンプ場」、「猪之頭オートキャンプ場」、「朝霧高原ペンギン村オートキャンプ場」、「田貫湖キャンプ場」、「朝霧高原もちやキャンプ場」、「天子の森キャンプ場」など朝霧高原はキャンプ場のメッカです。
2010年にはボーイスカウト日本連盟の全国大会である「日本ジャンボリー」も朝霧高原で開催され、2万人規模のキャンプが行われました。
又、毎年開催される「朝霧JAM」では「all camp in」で参加者全員が朝霧高原の会場でキャンプします。
野外ライブイベントを楽しんで、夜の公演終了後は静かに朝霧高原でのキャンプを楽しむ事を目的としています。
周辺観光案内
富士山西麓の酪農畜産地帯の朝霧高原には、魅力溢れる観光スポットがたくさんあります。
朝霧高原の北部の県境付近には、「道の駅朝霧高原」と「富士花鳥園」があります。
花鳥園はベゴニア・フクシアが咲き誇る花のテーマパークで、他にも世界中のフクロウを飼育しています。
巨大な温室になっているので、雨の日でも安心です。
また、朝霧高原で牛の「乳搾り」をしたいのでしたら、「まかいの牧場」や「富士ミルクランド」がおすすめです。
牛以外にも、馬、羊、ヤギなどもいて動物と触れ合う事ができます。
そして、「ドライブインもちや」では有名な「草大福」をはじめ、つきたての焼き餅、きな粉餅、おろし餅を食べる事ができます。
二輪車会館もあり、バイク好きには好評なスポットです。
道の駅「朝霧高原」
「朝霧さわやかパーキング」を北上約3km。国道139号線沿いの東側。平成12年3月にオープンした静岡県富士宮市の道の駅。富士宮市の北端の酪農畜産地帯の朝霧高原に位置し、駅建物を地域にちなんで牛舎風の建物に統一してあります。朝霧高原ならではの「高原牛乳」や「あさぎり牛乳のソフトクリーム」など、地元の名物・特産品が販売されています。
詳細情報
- 住所 静岡県富士宮市
- 電話 0544-27-5240(富士宮市観光協会)
- URL http://www.fujinomiya.gr.jp/(富士宮市観光協会)
- 駐車場 さわやかパーキング(国道139号線沿い西側)
- 交通アクセス①東名高速富士インターから約40分 ②中央道甲府南インターから約50分
周辺地図
周辺観光情報
道の駅「朝霧高原」 / 富士花鳥園 / ドライブイン「もちや」 / 富士ミルクランド / 田貫湖 / まかいの牧場 / 陣場の滝 / 東海自然歩道 / 小田貫湿原 / 白糸の滝 / 毛無山 / 富士山本宮浅間大社
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