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いでぼく(静岡県富士宮市北山)【牛乳・ソフトクリーム・クレープ】

牛乳 観光施設
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乳製品

「井出種畜牧場」の「いでぼく」

「いでぼく」は静岡県富士宮市北山の国道139号線から離れた北山小学校近くにある「井出種畜牧場」の事です。

明治初期に農業を始め、1960年より酪農を開始し、1996年に有限会社井出種畜牧場を設立しました。

牛を飼育するだけでなく、牛乳処理工場やミルクハウスを開業し、牛乳やアイスクリームを直売しています。

2001年にはヨーグルトも製造し、2004年にチーズ工房を開設したりと生産直売体制を一貫して行っています。

生産から販売まで一貫して管理、責任を負う事で高品質で安全な商品を提供しています。

2008年には「しずおか農水産物認証制度」を取得し、安心安全な「いでぼく」ブランドとして親しまれています。

日本でも珍しい3種類の乳牛の同時飼育

 「いでぼく」の牛舎では「ホルスタイン種」、「ジャージー種」、「ブラウンスイス種」の3種類の牛を飼育しています。

一つの牧場で3種類の牛を飼育しているのは日本でも珍しく、それぞれの特徴を生かした製品を販売しています。

 「ホルスタイン種」は黒と白模様の最も一般的な種類の牛で、日本の乳牛のほとんどがこの種類です。乳質は薄めで乳脂肪分は3.6%前後とあっさりとした牛乳です。

ホルスタイン種 / photo by Banzai Hiroaki

「ジャージー種」はイギリスジャージー島原産の淡い褐色の牛です。

乳量はホルスタイン種より少ないですが、乳質は濃く、乳脂肪分も5%近くあるコクのある牛乳が搾れます。

ジャージー牛のソフトクリームはコクがあって美味しいと評判が高いです。

ジャージー牛
ジャージー種 / photo by yuki_alm_misa

「ブラウンスイス種」は黒褐色からシルバーがかったブラウンのスイス原産の牛です。

乳質はあっさりしていますが、舌触りは滑らかでコクがあり、乳脂肪分は4%前後あります。

日本ではほとんど飼育されていない稀少種ですが、乳質はナチュラルチーズ作りに適しています。

ブラウンスイス種 / photo by kbrookes

「しずおか農水産物認証制度」取得

「いでぼく」は静岡県の農水産物の生産者の安全・安心を認証する「しずおか農産物認証制度」を2008年に取得しました。

2011年3月には43件の生産者が取得していますが、野菜や茶などの農産物が27件、豚、牛や採卵鶏などの畜産物が15件、うなぎ等の水産物が1件となっています。

「いでぼく」は乳用牛の部類で初めて取得しましたが、同部類では他に1件のみにとどまっています。

認証制度は農水産物生産者の安全性確保及び情報提供のシステムを認証するもので、具体的には飼育管理法令等の遵守、安全管理情報の提供、消費者とのコミュニケーションについて県が審査及び認証するものです。

製品自体を保証又は認証するものではありませんが、生産者の製品の製造工程の取り組みを認証する事で安心安全な農水産物の普及促進に努めています。

 「いでぼく」では牛舎での乳牛の飼育管理、搾乳から牛乳、チーズ、アイス等の乳製品の製造を一貫して行っており、製造の川上から川下まで責任を持って管理しています。

自社生産販売の乳製品

「いでぼく」では乳牛の飼育から乳製品の製造及び販売まで行う自社生産販売体制を確立しています。

自社で乳牛の飼育まで行っているので、新鮮で管理の行き届いた高品質な原料を使って、原料の特徴を生かした高品質の商品を提供しています。

3種類の乳牛を飼育している事からも商品の種類は多岐に渡り、「ホルスタイン種」、「ジャージー種」、「ブラウンスイス種」の各特徴を生かした商品を販売しています。

「牛乳」はもちろん、「ヨーグルト」、「ジャム」、「ジェラート」、「キャンディー」、「ミルクロール」、「ミルクあめ」、「生キャラメル」、「チーズケーキ」、そして「牛乳石鹸」まであります。

「牛乳」でも乳牛の種類によって3種類あり、どれも口当たりや濃さは違います。

「いでぼく」製品取扱店

「いでぼく」の乳製品は本社直売所「ミルクハウス」だけでなく、県内外でも手に入れる事ができます。富士宮市内のスーパーでは牛乳を販売しています。

東名高速道路牧之原SA、富士川SA、由比PA、愛鷹PA、足柄SA、海老名、中井SAでは牛乳やソフトクリームなどの各種乳製品を取り扱っています。

静岡109の1階のセレクトショップ「CHAURU」でもソフトクリームを販売しています。各所の規模や取扱商品は異なりますが、富士川SA(上り)・ 富士川楽座 や海老名SA(上り)でも「いでぼく」の牛乳やソフトクリームを味わえます。

最近では山梨県富士河口湖町本栖の 「富士芝桜まつり」 にも出店しており、各地で「いでぼく」の味を楽しめる機会が増えています。

「いでぼく Green Field 大地」

「いでぼく」は本社直売所「ミルクハウス」の隣にピザ&ハンバーガーショップ「Green Field 大地」を2008年に開業しました。

自社牧場の新鮮牛乳やチーズをふんだんに使い、又地元産の野菜や肉を材料にしたピザやハンバーガーが自慢です。

 ハンバーガーは「朝霧牛」、「萬幻豚又はLYB豚」、「富士の鶏」の3種類から選ぶ事ができ、単品でもポテトやサラダがつくプレートセットでも注文できます。

自家製チーズがのったピザも「ジェノベーゼ」、「ラタトゥーユ」、「大地」の3種類あります。ドリンクは「いでぼく」自慢の牛乳をはじめ、「シェイク」、「ロックミルク」などもあります。

 ショップはウッドデッキもあり、周囲は緑に囲まれて、まさにグリーンフィールド、大地の感覚に触れながら食事を楽しめます。

北山インターを降りて県道414号線を北上

「いでぼく」は国道139号線の北山インターを降りて、県道414号線を 「白糸の滝」 方面に北上する途中の道からわずかの北山小学校の近くにあります。

 国道139号線沿いにはなく、大きな看板で道案内している訳でもないので少々わかりづらい場所にあります。これから訪れようという方はナビや地図であらかじめ調べておいた方が良いかもしれません。

 北山インターを降りて、大石寺方面へ西に向かうと県道414号線との交差点があります。交差点の西側には北山郵便局があり、414号線を1キロほど北上すると東側に斜めに入る道路があって、「いでぼく」の看板が出ています。その看板さえ見つければあとはその小路に入っていけば「いでぼく」に辿り着けます。

周辺地図

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