静岡県富士市の子供の遊び場
富士山こどもの国は、静岡県富士市桑崎にある94.5ヘクタールの大規模な公園施設です。1999年に開園し、「街」「草原の国」「水の国」の3つのエリアで構成されています。カヌー、アスレチック、牧場など、子供から大人まで楽しめる多様な施設があります。園内には宿泊施設、レストラン、バーベキューエリアも完備しています。春~秋季まではこどもの国列車で各エリアを移動でき、季節ごとに様々なイベントも開催されています。
富士山こどもの国は富士サファリパークに通じる国道469号線沿いにあり、標高800~900mほどの富士の裾野にある約190haの公園施設です。こどもの国は「山の国(32ha)」、「地の国(15ha)」、「草原の国(48ha)」、「森の国(62ha)」、「水の街(18ha)」、そして「街(18ha)」の6つのエリアで構成されています。現在、施設として開放されているのは「草原の国」、「水の街」と「街」の3エリアの合計94.5haです。今後、「山の国」、「地の国」、「森の国」は順次整備されていく予定です。
「富士山こどもの国」は遊園地でもレジャーランドでもなく、大地と自然が遊び場の公園施設です。東京ディズニーランドや富士急ハイランドのようなジェットコースターや観覧車といったアトラクションはありませんが、富士山麓の大自然を利用した遊び場となっています。都会に住んでいれば外で遊ぶ場所も限られますが、こどもの国では東京ドーム18個分の広さを持つ94haの敷地で伸び伸びと思いっきり遊ぶ事ができます。
「街(まち)」エリア
富士山こどもの国の「街」エリアは、公園の中心に位置し、様々な施設が集まる賑わいのある場所です。「街」はこどもの国の入園受付、総合案内をするこどもセンターや管理事務所があり、こどもの国の中核的役割を果たします。街の売店、まちのレストラン、ホテルロッジ、こどもホールなどこどもの国の都市機能が集積しています。
このエリアは、「草原の国」と「水の国」への出発点としての役割も果たしています。街にはこどもの国列車のりばがあり、機関車の形をしたトレーラー自動車が草原の国、水の国まで運行しています。
「街」エリアの特徴的な施設として、園内移動用の「こどもの国列車」の乗り場があります。この列車は、広大な園内を効率的に移動するための交通手段で、「水の国」や「草原の国」といった他のエリアへのアクセスを容易にしています。小さな子供連れの家族や歩行に疲れた来園者にとって、この列車は非常に便利な移動手段となっています。
「街」エリアには、宿泊施設である「ホテル ロッジ」があり、家族連れや団体客が滞在できるようになっています。また、お土産を販売する売店やレストランも設置されており、来園者の食事や買い物のニーズに応えています。
雨天時でも楽しめる施設として、「こどもホール」と呼ばれる小体育館があります。ここでは、ボール遊びやフラフープなどの室内遊びが可能で、小さな子供たちも安心して遊ぶことができます。さらに、ミニボルダリングも設置されており、子供たちの冒険心を刺激する遊具となっています。
また、「街」エリアは公園のユニバーサルデザインの一環として、バリアフリー設備が充実しています。スロープや身障者用トイレが完備されており、オフロード用車いすの貸出しも行われています。これにより、身体障害者や高齢者も安心して公園を楽しむことができるようになっています。
「街」エリアは、富士山こどもの国の玄関口としての機能も果たしています。ここで入園手続きを行い、公園全体の情報を得ることができます。また、富士山こどもの国クラブの会員証を提示することで、入場料が半額以下に割引されるサービスもあります。
このように、「街」エリアは富士山こどもの国の中心的な役割を担い、来園者の快適な滞在をサポートする様々な施設やサービスを提供しています。子供から大人まで、そして身体の不自由な方々も含めて、誰もが楽しめる空間として設計されており、公園全体の魅力を高める重要な要素となっています。
「草原の国(そうげんのくに)」エリア
「草原の国」エリアは、富士山こどもの国の中で最も広いエリアです。「草原の国」は緩やかな草原となっており、凧揚げ、かけっこ、ボール遊び、そして冬には雪そり遊びもできます。動物とふれあえる「まきば」、キャンプ場、アスレチック施設がある「わんぱくの森」などがあります。
「まきば」では、子どもたちが動物と直接触れ合える機会があり、自然や生き物への理解を深めることができます。キャンプ場は、家族や友人と自然の中で宿泊体験ができる人気のスポットです。
「わんぱくの森」のアスレチック施設では、子どもたちが体を動かし、冒険心を育むことができます。これらの施設は、富士山麓の雄大な自然を背景に、子どもたちの創造性や冒険心を刺激する環境を提供しています。
季節限定の施設もあり、冬には人工雪を降らせた「雪の丘」が登場します。ここでは、雪遊びやソリ滑りを楽しむことができ、雪の少ない地域の子どもたちにも冬の遊びを体験する機会を提供しています。
「草原の国」エリアは、自然を活かした遊びと学びの場として、子どもたちの成長を支援する重要な役割を果たしています。
展望の丘は富士山こどもの国園内で最高峰の標高940mあり、頂からは駿河湾も見通せます。
丘のそばには遊牧民の住居「パオ」の集落があり、宿泊利用もできます。
草原の国レストハウスでは富士山カレー、ハンバーグランチ、ラーメン、オムライス、富士市のB級グルメ「つけナポリタン」など子供も大人も楽しめるメニューを提供しています。
草原の家ではバーベキューも可能で、焼きそばや海鮮などの食材を申し込んでおく事もできますし、自分達で持込もできます。
爆裂火口(溶岩を利用した遊歩道)や溶岩谷の遊び場では溶岩を利用した遊び場が広がっています。
また、草原の迷宮はイタリアのポンペイ遺跡をイメージにつくられている迷路で、子供たちが大はしゃぎで駆け回ること間違いありません。
「まきば」ではポニー、アルパカ、ヤギ、ヒツジやうさぎなどの動物とふれあったり、乗馬体験もできます。初心者でもインストラクターが親切に教えてくれますので、心配ありません。屋内の馬場もあるので天気が悪くても乗馬も可能です。
また、まきばでは南アメリカ原産の家畜動物「アルパカ」にあう事ができます。長い首に愛らしい顔のアルパカはこどもの国で大人気です。
「水の国(みずのくに)」エリア
富士山こどもの国の「水の国」エリアは、水をテーマにした多彩な体験型施設です。子どもたちが水と直接触れ合い、自然を学べる場所として知られています。
「水の国」には大きな池を中心に水上集落、湿生の森、水の遊び場(季節限定)があります。水深80cmの池にはおたまじゃくしやヤゴが生息し、期間限定でいかだやカヌー遊びができます。水深約30cmの水の遊び場には大滝、足こぎ水車、水のすべり台があります。
カヌー体験は期間限定で行われています。2歳から乗船可能で、5歳以下の子どもはライフジャケットの着用が義務付けられています。子どもたちは、安全な環境で水上での冒険を楽しむことができます。
いかだづくり体験は、期間限定の小学生以上が参加できるプログラムで、自分で作ったいかだで池を渡る冒険的な活動です。時には、いかだが沈むスリル満点の体験も用意されており、子どもたちの創造性と挑戦心を育みます。
巨大砂場と水の遊び場は、子どもたちの想像力を刺激する空間です。水深約30cmの遊び場には、水のすべり台や広場、砂場が設置されています。
ニジマス釣り体験は、期間限定ですが特に人気のあるアクティビティです。有料で竿1本の貸出とニジマス1尾が含まれます。釣ったニジマスを塩焼きにする体験や、つかみ取り体験も人気です。
水の国エリアは、子どもたちが水を通じて自然を学び、冒険心と協調性を育む特別な場所となっています。季節や天候によって変化するプログラムは、子どもたちに新鮮な体験を提供し続けています。
富士山こどもの国の周辺地図
詳細情報
- 住所 – 〒417-0803 静岡県富士市桑崎1015
- 電話 – TEL:0545-22-5555
- URL – 富士山こどもの国 – https://www.kodomo.or.jp/
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