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富岳風穴と鳴沢氷穴どっちがおすすめ?違い・アクセス・所要時間を解説|青木ヶ原樹海の溶岩洞窟ガイド

富岳風穴入口 観光施設
富岳風穴入口
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はじめに

富士山のふもと・青木ヶ原樹海にある「富岳風穴(ふがくふうけつ)」と「鳴沢氷穴(なるさわひょうけつ)」は、どちらも国の天然記念物に指定された溶岩洞窟です。洞内は一年じゅう約0〜3℃。真夏でもひんやり涼しく、まさに“天然の冷蔵庫”のような体験ができます。2つはすぐ近く(車で約2分/徒歩約20分)なので、セットでまわる観光コースとしても人気です。

一方で、2つの洞窟は“体験のタイプ”がはっきり違います。富岳風穴は「横穴式」で比較的平坦・歩きやすく、家族連れやシニアにも安心。鳴沢氷穴は「縦穴式」で急階段や狭い通路があり、探検気分を味わえます。本記事では、「違い」「料金・共通観覧券」「所要時間」「服装・靴」「アクセス」を中心に、初めての方でも迷わず計画できるよう、やさしく解説します。

この記事のポイント

  • 2つの違いが一目でわかる:横穴(歩きやすい)=富岳風穴/縦穴(急階段・狭所)=鳴沢氷穴。向いているタイプも解説。
  • 料金とお得な共通観覧券:単独は大人350円、小学生200円。共通観覧券は大人600円でお得。割引の有無も整理。
  • 所要時間と巡り方:各洞窟の見学は約15〜20分。2つあわせて滞在目安は約1.5時間。人気は「富岳風穴→鳴沢氷穴」。
  • 服装・靴のコツ:洞内は通年0〜3℃。夏でも長袖+上着、滑りにくいスニーカー推奨。ヒールやサンダルは避ける。
  • アクセスが簡単:2スポットは車で約2分(約1.6km)/徒歩約20分の樹海コースで移動可。駐車場無料、バス停も目の前。

第1章|基本情報と読み方・場所・天然記念物の指定

富岳風穴入口
富岳風穴入口 photo by Danny Choo
鳴沢氷穴入口
鳴沢氷穴入口 photo by f59t8y

読み方

  • 富岳風穴:ふがくふうけつ
  • 鳴沢氷穴:なるさわひょうけつ

どこにある?(場所)

  • 2つとも、富士山の西側・青木ヶ原樹海にある溶岩洞窟で、山梨県南都留郡富士河口湖町に位置します。富士五湖観光とセットで訪れやすい立地です。
  • 住所の目安
    • 富岳風穴:山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ヶ原2000-1
    • 鳴沢氷穴:山梨県南都留郡富士河口湖町鳴沢8533

国の天然記念物

  • 両方とも国指定の天然記念物。富士山の噴火がつくり出した自然の造形を、いまに伝える貴重なスポットです。

どうやってできた?(成り立ちの概要)

  • 形成のきっかけは、約1150年前の貞観大噴火(864年)。流れ出た溶岩が冷える過程で空洞が生まれ、洞窟になりました。

洞内の気温(年間を通じてひんやり)

  • 洞内の平均気温はおおむね0〜3℃。真夏でも涼しく、“天然の冷蔵庫”のようだといわれます。

※名前は似ていますが、富岳風穴=横穴で歩きやすい/鳴沢氷穴=縦穴で階段・狭所ありという体験差があります。詳しくは次章「違いの比較」で解説します。

第2章|違いを最短理解:横穴式 vs 縦穴式(比較早見表)

富岳風穴 vs 鳴沢氷穴

まずは“体験のタイプ”の違いを一目で。

比較早見表

  • 洞窟のタイプ
    • 富岳風穴:横穴式。通路が比較的平坦で広め、歩きやすい。溶岩棚・溶岩のしずく(溶岩鍾乳)など「でき方」がよくわかる展示も見どころ。総延長約201m。
    • 鳴沢氷穴:縦穴式(堅穴型)急な階段や狭い通路があり、身をかがめて進む箇所も。一年中見られる氷柱がハイライト。総延長約153m。
  • 歩きやすさ/難易度
    • 富岳風穴:段差が少なく、体力に自信がない方やシニア、子連れにも比較的安心。
    • 鳴沢氷穴:急階段・低い天井・濡れた床で滑りやすい箇所あり=探検要素が強い
  • 主な見どころ
    • 富岳風穴:溶岩棚/溶岩鍾乳、「天然の冷蔵庫」だった時代の蚕の卵・種子の貯蔵庫展示。
    • 鳴沢氷穴:氷柱(氷の柱)や冷気、地獄穴の雰囲気。売店やギャラリー併設。
  • 所要時間(洞内)
    • 両方とも約15〜20分(混雑や足元状況で前後)。
  • こんな人におすすめ
    • 富岳風穴:初めての洞窟体験/子連れ/シニア/足元に不安がある人。
    • 鳴沢氷穴:アクティブ派/探検気分を味わいたい人。狭所・階段に対応できる装備で。
  • 入洞に関する注意(制限の有無)
    • 鳴沢氷穴は狭い場所(最低高さ90cm)や急階段があるため、年齢・身長などの入洞制限が設けられる場合があります(最新情報は公式で事前確認を推奨)。

2つを上手に楽しむコツ(要点だけ)

  1. 順番は「富岳風穴 → 鳴沢氷穴」が定番:平坦な横穴でウォーミングアップ→急階段の縦穴で“探検”へ。
  2. 服装は共通して“防寒・滑りにくい靴”:洞内は通年0〜3℃、夏でも長袖+上着必須。鳴沢氷穴はとくに両手が空く装備を。
  3. 無理をしない:低い天井・濡れ床では頭上・足元に注意。不安があれば富岳風穴だけでも十分満足できる。

第3章|所要時間の目安とベストな巡り方

富岳風穴入口
富岳風穴入口
鳴沢氷穴入口
鳴沢氷穴入口

基本の所要時間

  • 洞内見学はどちらも約15〜20分が標準。鳴沢氷穴は急階段・狭所でゆっくり進む分、やや長くなる場合もあります。
  • 2か所をセットで回るなら、移動や売店・トイレ休憩も含めて合計約1.5時間を見込むと安心です。

2施設間の移動

  • 距離は約1.6km、車なら約2分。徒歩は樹海の自然遊歩道で約20分。ドライブ派も、自然を感じたい派も選べます。

おすすめの巡り順

  • 定番は「富岳風穴 → 鳴沢氷穴」。平坦な横穴でウォーミングアップしてから、急階段の縦穴へ向かうと無理がありません。

モデルタイムテーブル(例:車移動)

  • 10:00 富岳風穴見学(〜10:20)
  • 10:20 売店・トイレ(〜10:35)
  • 10:35 車で移動(約2分)→鳴沢氷穴へ
  • 10:40 鳴沢氷穴見学(〜11:00)
  • 11:00 休憩・写真・次の目的地へ
    ※混雑時は駐車場待ちや入洞列で余裕が必要。ピーク期は+15〜30分を見込みましょう。

徒歩でつなぐ“樹海ショートトレイル”

  • 双方を歩いてつなぐ場合は、青木ヶ原樹海の遊歩道で約20分。根の露出や湿り気で滑りやすい箇所があるため、スニーカー以上の靴で。雨上がりは特に注意。

時間短縮のコツ

  • 開館直後昼過ぎは比較的スムーズ。
  • チケットは現地購入でOKだが、共通観覧券を最初の施設で買うと会計が一度で済みます。
  • ベビーカーは不可。抱っこ紐+両手が空く装備で。段差・急階段のある鳴沢氷穴は特に慎重に。

第4章|料金・チケット・共通観覧券・割引まとめ

基本料金(個人)

  • 単独入場券:大人350円/小学生200円(幼児無料)。富岳風穴・鳴沢氷穴どちらも同額です。
  • 共通観覧券(2施設セット)大人600円/小学生200円(幼児無料)。2か所まわるならこちらがお得です。

購入方法・使い方

  • チケットは現地窓口で購入できます(共通観覧券も同様)。
  • 有効期間は購入当日限り再入場は基本不可です。最初に入る施設で共通券を買っておくと、会計が1回で済みスムーズです。

割引情報

  • JAF会員割引団体割引(目安:15名以上)障害者割引があります。時期によりクーポンで大人料金が約50円引きになる例も。詳細は最新情報を出発前に確認してください。

予約の要否(参考)

  • 個人は予約不要団体(20名以上)は予約が必要です。

料金をムダにしないコツ

  • 2つを必ず回るなら共通観覧券を選ぶ。単独で十分なら各350円でOK。
  • 繁忙期は入場列が発生することもあるため、先に共通券を購入→連続で見学がスムーズ。

※料金・割引は変更される場合があります。訪問前に公式情報をご確認ください。

第5章|営業時間・最終入洞・休業情報(季節変動に注意)

基本の営業時間(目安)

  • 富岳風穴9:00〜17:00(季節変動あり。12月は〜16:30)。
  • 鳴沢氷穴9:00〜17:30最終入洞 17:00)。

最終入洞(最終受付)の目安

  • 両施設とも:閉館の約30分前までが基本。混雑時は早まることがあります。
  • 個別指定がある場合(例:鳴沢氷穴 17:00)は、その時刻を厳守。

定休日(休業)

  • 基本年中無休。ただし天候(積雪・凍結・強風等)で臨時休業や時短の可能性あり。出発前に最新情報の確認を。

所要時間の再確認(計画時の目安)

  • 洞内見学は各15〜20分。2施設セットなら移動・休憩を含め約1.5時間の想定が安心です。

季節変動のポイント

  • 冬季は短縮営業(例:富岳風穴は〜16:30)。日の短い時期は特に最終入洞に注意
  • 悪天候や路面凍結で変更されることがあるため、当日朝に公式情報をチェックしましょう。

計画づくりのコツ

  • 開館直後に入るとスムーズ。混雑日(GW・お盆・紅葉期)は最終入洞が早まる前提で余裕を。
  • 2か所回るなら共通観覧券を最初の施設で購入→会計1回で時短。

第6章|服装・靴・持ち物チェックリスト(安全第一)

富岳風穴内
富岳風穴内

洞内は一年中0〜3℃。真夏でも“冬の装い”が目安です。濡れた床や急階段・低い天井もあるため、防寒&滑りにくい靴が基本装備です。

6-1 基本の服装

  • 上半身:長袖+脱ぎ着しやすい上着(夏でも必須)
  • 下半身:動きやすいパンツ(階段で大股にならないもの)
  • 冬季:厚手コート・手袋などしっかり防寒を。
  • 温度差対策:外気との寒暖差で体調を崩しやすいので、体温調整しやすい重ね着が安心。

6-2 靴の選び方(最重要)

  • 推奨:滑りにくいスニーカー/トレッキングシューズ
  • 避けたい靴:ヒール/サンダル/厚底(不安定で危険)。特に鳴沢氷穴は階段・水滴が多く滑りやすいため厳禁。

6-3 あると安心の持ち物

  • レインウェア(軽量):地上や遊歩道が雨でも動きやすい。
  • タオル:滴り対策・手すり拭きに便利。
  • 両手が空くバッグ(小さめのリュック):急階段や狭所で安全。
  • 帽子(ニット帽など):頭上の低い場所でクッション代わりに。
  • 手袋:冷え対策+手すりをつかみやすい。
    ※洞内は照明あり。懐中電灯は不要です(撮影時は他の見学者に配慮を)。

6-4 赤ちゃん連れ・シニアの装備ポイント

  • ベビーカー不可/抱っこ紐必須。階段・狭所があるため、両手が空く装備で。
  • シニアや小さな子ども連れは、比較的平坦な富岳風穴から。無理のない範囲で楽しみましょう。

6-5 ペット同伴の注意

  • 富岳風穴抱っこ・ケージで入洞可(大型犬の預かりなし/交代見学が現実的)。
  • 鳴沢氷穴入洞不可(階段が多く危険)。

6-6 洞内での安全マナー(必読)

鳴沢氷穴
鳴沢氷穴
  • 足元:濡れて滑りやすい箇所あり。ゆっくり歩く。
  • 頭上:低い場所は必ずかがむ
  • 階段:手すりを使い、片手は常にフリーに。大きな荷物は避ける。
  • 休憩:寒さで体調不良を感じたら、無理せず一度外へ
  • 写真撮影:立ち止まり過ぎると渋滞・接触の原因。周囲に声かけを。

まとめ:「長袖+上着」×「滑りにくい靴」×「両手フリー」が、快適で安全に楽しむための三種の神器です。

第7章|アクセス完全ガイド(車/バス)+駐車場

7-1 車でのアクセス

  • 中央自動車道・河口湖ICから約15〜20分で到着します。道中は案内看板が整っており、2施設間は約1.6km(車で約2分)と至近です。

7-2 駐車場(普通車・大型可)

  • 富岳風穴・鳴沢氷穴ともに駐車場は無料。大型バスにも対応できる十分な台数が確保されています。繁忙期(GW・お盆・紅葉期)は満車・入場待ちになることがあるため、時間に余裕を。

7-3 バス(公共交通)

  • 発着の基点は富士急行線「河口湖駅」や「富士山駅」。ここから路線バスで向かいます。
  • 最寄りバス停は「風穴」「氷穴」で、降りてすぐ目の前の立地です。観光レトロバスや西湖周遊バス系統を利用できます。出発前に時刻表を要確認

7-4 歩いてつなぐ場合(樹海の自然遊歩道)

  • 2施設は遊歩道で徒歩約20分。青木ヶ原樹海の雰囲気を味わえるショートトレイルとして人気です。路面は根の露出や湿りがある区間もあるため、滑りにくい靴でゆっくり歩きましょう。

7-5 初めてでも迷わない動線づくりのコツ

  • 「富岳風穴 → 鳴沢氷穴」の順で回ると、駐車・会計・体力配分がスムーズ。共通観覧券は最初の施設で購入しておくと会計が1回で済みます。
  • 車・バスともに案内板や観光案内が整備されているため、初訪でも動きやすいです。

ワンポイント:バスは季節・曜日でダイヤが変わることがあります。帰りの最終便時刻もあわせて確認しておくと安心です。

第8章|でき方と歴史(貞観大噴火/天然冷蔵庫の時代)

8-1 どうして洞窟ができたの?

きっかけは約1150年前、貞観6年(864年)の富士山の大噴火。大量の溶岩が流れ、冷え固まる過程で内部の熱いガスや流動した溶岩が抜け、空洞=溶岩洞窟が生まれました。
その結果、富岳風穴は横穴型鳴沢氷穴は縦穴(環状に降りて回るタイプ)として形づくられたと考えられています。

8-2 青木ヶ原樹海との関わり

両洞窟は、富士山の溶岩流がつくった青木ヶ原樹海の一角にあります。樹海の地表は、溶岩が冷えた岩の上に土が薄く積もった環境で、根の露出や起伏が多いのが特徴。洞窟はその“溶岩台地の内部”に刻まれた空洞です。洞内は通年0〜3℃と低温で、夏でもひんやりしています。

8-3 「天然の冷蔵庫」としての時代

富岳風穴天然冷蔵庫
富岳風穴天然冷蔵庫

この低温環境を活かし、両洞窟は長く“天然の冷蔵庫”として使われてきました。なかでも富岳風穴では、蚕の卵や種子を保存するための貯蔵施設が整備され、江戸〜昭和初期にかけて地域の農業・養蚕を支える重要な役割を担っていました。

8-4 鳴沢氷穴の“氷”が語るもの

鳴沢氷穴の氷柱
鳴沢氷穴の氷柱

鳴沢氷穴の名物は氷柱(通年)。縦穴の形状と冷気のたまりやすさから、内部には氷の柱や氷の池が発達します。かつては氷の貯蔵に使われたほか、神秘的な場所として信仰の対象となってきた歴史も伝わっています。

8-5 いまに残る“学べる展示”

富岳風穴では、溶岩が固まるときにできる溶岩棚・溶岩鍾乳など、でき方を理解できる展示が見られます。鳴沢氷穴では、狭い通路や急階段を降りていく探検的な動線の中で、冷気や氷の景観を体感できます。どちらも国の天然記念物として、自然の成り立ちを学べる場所です。

まとめ:両洞窟は864年の噴火が残した“生きた教科書”
富岳風穴は“横に広がる地形と人の暮らしの歴史”、鳴沢氷穴は“縦に落ちる冷気と氷の神秘”が魅力です。

第9章|季節・混雑・雨天の楽しみ方&注意点

9-1 雨の日でも楽しめる?

  • 洞窟内は天候の影響が少ないため、雨の日の観光にも向いています。ただし、入口までの樹海の遊歩道は濡れて滑りやすいので、レインウェアと滑りにくい靴で。
  • 台風や豪雨・雷などの荒天時は中止・臨時休業の可能性があるため、当日朝に最新情報を確認しましょう。

9-2 季節ごとの見どころ

  • 冬〜早春:氷の“見頃”
    鳴沢氷穴は氷柱や氷の池が最も見応えのある季節。幻想的な氷の世界を楽しめます。
  • 夏:ひんやり避暑
    両洞窟とも通年0〜3℃のため、真夏でも息が白いほど涼しい。避暑スポットとして人気です。

9-3 混雑を避けるコツ

  • 混雑が増えるのはGW・お盆・紅葉シーズン朝イチ(開館直後)や平日の訪問がスムーズです。
  • 2施設を回るなら、共通観覧券を最初の施設で購入→会計1回で時短。「富岳風穴 → 鳴沢氷穴」の順で回ると体力配分も◎。
  • 駐車場は無料ですが、繁忙期は入場待ち・駐車待ちが発生する場合あり。行程に余裕を持ちましょう。

9-4 安全に楽しむためのチェックリスト

  • 足元:洞内は湿って滑りやすい区間あり。スニーカー/トレッキングシューズでゆっくり歩く。
  • 頭上:一部は天井が低い。必ず体をかがめて通過。子ども連れは先導して安全確認を。
  • 階段:鳴沢氷穴は急階段が多いので両手が空く装備(リュック)で、手すりを活用。
  • 寒さ対策:季節を問わず長袖+上着で体温調整。体が冷えたら無理せず外で休憩
  • 最新情報:荒天時や路面凍結の際は営業時間や運営に変更が出ることがあります。出発前に公式の案内を確認。

ワンポイント:雨でも“洞窟内は快適”ですが、行き帰りの遊歩道と階段が勝負。足元と防寒を整えれば、季節を問わず安心して楽しめます。

第10章|年齢・身長制限/ペット/ベビーカー/バリアフリー

10-1 入洞制限(年齢・身長・体力の目安)

  • 鳴沢氷穴急階段・狭い通路が続き、最低高が低い区間もあります。小さなお子さまや階段が苦手な方は無理をしないでください(最新の入洞条件は出発前に公式で要確認)。
  • 富岳風穴横穴で比較的平坦・広め。初めての洞窟見学やシニア・小さな子連れに向いています。

10-2 ペット同伴

  • 富岳風穴抱っこまたはケージで入洞可。ただし大型犬の預かりはなし。ペット連れは交代見学が現実的です。
  • 鳴沢氷穴入洞不可階段が多く危険なため)。
  • Q&A形式の追加資料でも同旨が繰り返し案内されています。

10-3 ベビーカー・抱っこ紐・妊婦

  • 両洞窟ともベビーカーは入れません抱っこ紐必須で、両手が空く装備が安心です。
  • 鳴沢氷穴急階段・狭所が多く、赤ちゃん連れや妊婦さんには非推奨。無理せず富岳風穴のみにする選択も◎。

10-4 バリアフリーの考え方

富岳風穴の階段
富岳風穴の階段
鳴沢氷穴の階段
鳴沢氷穴の階段
  • 富岳風穴:通路は比較的平坦ですが、完全なバリアフリーではありません。足元の濡れや軽い段差に注意して、介助者と一緒にゆっくり見学を。
  • 鳴沢氷穴:急な階段・濡れた床・低い天井など、段差回避が難しい構造。車いすでの見学は困難です。
    • いずれの施設も、当日の路面状況や混雑で安全性が変わります。心配があれば現地スタッフに相談してください。

10-5 安全チェック(同伴時のポイント)

  • 子ども連れ:先導して頭上の低い箇所を声かけ、手すり利用を徹底。休憩をこまめに。
  • シニア富岳風穴から先に入ると体力配分がやさしい。すべりにくい靴+上着で体温管理を。
  • ペット同伴(風穴):抱っこorケージで周囲に配慮。混雑時は他の来場者との距離を確保。

まとめ:
「鳴沢氷穴=急階段&狭所で制限あり」/「富岳風穴=平坦で初見・同伴向き」
ベビーカー不可・ペット条件あり・バリアフリーは限定的――不安があれば“富岳風穴メイン”で安全第一が安心です。

第11章|周辺観光スポット・ランチ・モデルコース

11-1 周辺で立ち寄りたい観光スポット

道の駅なるさわ
道の駅なるさわ
西湖いやしの里根場
西湖いやしの里根場
  • 道の駅なるさわ
    富士山の展示を楽しめる施設や売店が充実。名物のソフトクリームやお土産も評判で、休憩・買い物の拠点に最適です。
  • 西湖いやしの里根場
    茅葺き屋根の古民家が並ぶ集落で、伝統工芸体験や散策が楽しめる癒やしスポット。洞窟のひんやり体験と対照的な、のどかな時間をどうぞ。
  • 富士山世界遺産センター(山梨)
    富士山の歴史や自然を学べる展示が充実。富士五湖観光の情報収集にも便利です。
  • 青木ヶ原樹海の散策(ガイドツアーあり)
    洞窟の成り立ちを肌で感じられる自然歩道が魅力。安全第一で、装備は第6章のチェックを参考に。

11-2 ランチ・休憩のアイデア

売店(イメージ画像)
  • ほうとう(郷土麺):野菜たっぷりで冷えた体が温まる定番メニュー。洞窟見学後のランチにおすすめ。
  • 道の駅グルメ:軽食やスイーツ、ソフトクリームが人気。手早く食べて次の目的地へ。
  • カフェ休憩:河口湖周辺は眺望のよいカフェが点在。移動の合間に温かいドリンクで体を整えましょう。

11-3 1日モデルコース(ドライブ想定)

  • 09:30 道の駅なるさわで休憩&情報収集(トイレ・朝の軽食)
  • 10:00 富岳風穴見学(約15〜20分) → 売店で小休止
  • 10:40 (車2分)鳴沢氷穴へ移動・見学(約15〜20分)
  • 11:30 ランチ(ほうとうなど地元料理)
  • 13:00 西湖いやしの里根場で散策・体験(〜14:30)
  • 15:00 富士山世界遺産センターで学びの時間(〜16:00)

所要の再確認:洞窟2か所だけでも合計約1.5時間が目安。周辺観光を加えると、半日〜1日コースで程よく回れます。

11-4 公共交通で回るショートプラン

  • 起点:河口湖駅 → レトロバス/西湖周遊バスで「風穴」下車 → 富岳風穴 →(遊歩道徒歩約20分)→ 「氷穴」下車(またはバス移動)→ 鳴沢氷穴 → 河口湖方面へ戻る。各停留所は降りてすぐの立地で、移動がシンプルです。

コース作りのコツ

  • 混雑期は開館直後スタートが快適。共通観覧券は最初の施設で購入すると会計が1回でスムーズ。
  • 天候・季節で営業時間や足元状況が変わるため、当日朝に最新情報を確認してから出発しましょう。

第12章|Q&A(予約は必要?怖い?英語案内は? など)

Q1. 予約は必要ですか?
A. 個人は予約不要。当日、現地でチケットを買えばOKです(団体は要予約のことがあります)。

Q2. 怖い?暗い?初心者でも大丈夫?
A. 洞内は照明があり、富岳風穴は横穴で広め・比較的歩きやすいため初心者向き。鳴沢氷穴は急階段や狭所があり探検要素が強めです。無理せず、ご自身の体力や同行者に合わせて選びましょう。

Q3. 子どもや赤ちゃん・妊婦でも入れますか?
A. ベビーカーは不可、赤ちゃん連れは抱っこ紐必須。妊婦や小さなお子さま連れは、平坦な富岳風穴が無理なく楽しめます。鳴沢氷穴は急階段・狭所が多く非推奨です。

Q4. ペットは入れますか?
A. 富岳風穴は抱っこ/ケージで入洞可(大型犬の預かりなし)。鳴沢氷穴は入洞不可です。同行時は交代見学が現実的です。

Q5. 服装と靴の目安は?
A. 通年0〜3℃と寒いので、夏でも長袖+上着滑りにくいスニーカー/トレッキングシューズが安心です。鳴沢氷穴は階段・狭所があるため両手が空く装備で。

Q6. 所要時間はどのくらい?順番は?
A. どちらも洞内15〜20分が目安。2か所あわせて約1.5時間みておくと安心。順番は「富岳風穴 → 鳴沢氷穴」が定番です。

Q7. 雨の日でも楽しめますか?
A. 洞内は天候の影響が少なく雨の日観光にも向きます。ただし、遊歩道は滑りやすいので靴とレインウェアに注意。荒天時は臨時中止の可能性もあるため、出発前に最新情報を確認しましょう。

Q8. トイレ・売店はありますか?
A. 入口側に売店や休憩スペースがあり、見学の前後に利用できます(混雑時は時間に余裕を)。具体の位置や営業時間は当日現地でご確認ください。

Q9. 支払い方法や割引は?
A. 当日窓口で購入。共通観覧券など料金体系・割引(JAF・団体・障害者割引など)は第4章を参照ください。

Q10. 英語案内や多言語対応は?
A. 英語表記や多言語の案内・パンフに関する詳細は資料内に明記が少ないため、最新の対応状況は公式で要確認をお願いします(窓口での掲示・案内があるケースあり)。

Q11. コインロッカーはありますか?
A. 大きな荷物は階段・狭所で危険です。ロッカーの有無は資料に明記がないため、最寄り駅や道の駅のロッカー利用も検討しつつ、身軽な装備で訪れるのが安心です。

Q12. どうして“寒い”の?
A. 溶岩洞窟の構造上、冷気がたまり外へ逃げにくいため、通年で低温が保たれます。

第13章|まとめ(どっちに行く?時間があれば“両方”がおすすめ)

ポイントは3つだけ。

  1. 体験の違いを理解して選ぶ
     - 富岳風穴=横穴・比較的平坦で歩きやすい。初めての洞窟体験、子連れ・シニアに向く。
     - 鳴沢氷穴=縦穴・急階段と狭所で“探検感”。装備と体力に余裕がある方向き。
  2. 計画はシンプルに
     - どちらも洞内15〜20分。2か所セットなら約1.5時間を目安に。順番は「富岳風穴 → 鳴沢氷穴」が定番。
     - 2施設間は約1.6km(車2分/徒歩20分)で移動ラクラク。徒歩は樹海のショートトレイルとしても楽しい。
  3. 装備とチケットで“快適さ”が変わる
     - 洞内は通年0〜3℃長袖+上着滑りにくい靴、両手が空く小さめリュックで安全に。
    • 共通観覧券(大人600円/小学生200円)を最初の施設で購入すると、会計1回でスムーズ。単独なら各大人350円

迷ったら――
“歩きやすさ重視=富岳風穴/探検気分重視=鳴沢氷穴”。時間に余裕があれば両方めぐるのが満足度◎です。

参考情報一覧

公式サイト・案内

料金・所要時間・巡り方の参考

総合ガイド/周辺観光の参考

公式ブログ・最新案内(臨時情報の確認に)

関連動画

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