天下一の桜、高遠の「コヒガンザクラ」
「高遠の桜」と言えば、日本を代表する桜の一つで、花見をする人達にとっては知らない者はいないと言われるほど有名です。公園となった高遠城跡に明治時代から桜の植樹が続けられ、今では公園内外に約1,500本の桜が植えられています。桜自体は薄いピンク色の綺麗な花が咲く「タカトオコヒガンザクラ」で、「天下一の桜」とも呼ばれ絶賛されてきました。その天下一の1,500本の桜が公園を埋め尽くす様に咲き誇る姿は、まさに最高です。
毎年4~5月頃開催「高遠桜祭り」
毎年、気候条件の変動によって多少の時期のずれはありますが、毎年4月上旬から5月上旬あたりまで「高遠桜祭り」が催されます。
城址公園の「高遠小彼岸桜」は早ければ3月下旬頃から咲き始め、その年によって異なりますが4月下旬頃まで咲いています。
開花時期に変動があるので、観光ツアーなどで日程を予約して訪れると、必ず最高の花見ができるとはいえないようです。
毎年30万人以上の観光客
城址公園入口で「入場料」
「高遠桜祭り」には毎年多数の観光客が訪れます。毎年約100万人が訪れる「河津桜祭り」には観光客の数では及ばないものの、桜の美しさでは引けをとりません。
「天下第一の桜」を見所とする「高遠桜祭り」は、毎年花見を楽しもうとする多数の観光客で賑わいます。
「高遠城址公園」は、公園であるにも関わらず「桜祭り」期間中は入場料を支払わなければなりません。個人 大人(高校生以上) 500円、子供(小・中学生) 250円です。入口に設置された券売機で入場券を購入すれば、当日何度でも出入りできます。
駐車場はシーズン中は満車状態
城址公園は元々は戦国時代の城の跡ですので、平地ではなく攻めにくい丘・高台の上にあります。
城址公園のすぐそばには幾つも駐車場があるのですが、「桜祭り」のシーズン中はほぼ満車状態です。
私もはじめは公園の入口近くの駐車場を利用しようと思ったのですが、あまりの混雑さに断念してしまいました。
一旦公園近くを抜けて、周囲を走り回ってみると、1km程離れた河原の無料駐車場に止める事ができました。
織田軍と武田軍の決戦場「高遠城」
甲斐・信濃を平定し、戦国時代最強と言われた「武田騎馬軍」を擁した武田信玄が没すると、織田信長は天正10年(1582年)、武田氏一掃の為に大軍を送り込みました。
信濃伊那口からは5万3千の大軍を送り込み、圧倒的な兵力の前に武田勢はなす術もなく侵攻を許さざるを得ませんでした。
その中で、最後まで頑強に抵抗し続けたのが、高遠城城主「仁科盛信」以下城兵3千でした。
敢然と織田軍に立ち向かった仁科軍でしたが、圧倒的な兵力の前にことごとく討ち死にしてしまいました。
後に武田氏は滅亡してしまうのですが、「高遠城の戦」はその武田氏の滅亡を象徴するような決戦として今も語り継がれています。
戦後の高遠城、「城址公園」
織田、武田軍の激戦地となった「高遠城」も、戦国時代、江戸時代、そして明治時代になると廃藩置県となり、城の面影もなくなりました。
城跡には次々と桜が植樹され、1本2本と増えていき現在の約1,500本からなる桜並木になった様です。
伊那市・観光協会のHPで開花状況をチェック
桜祭りは1月ほど続きますが、最高の桜が見れる時期はそんなに長くはありません。せいぜい1週間か、長くて2週間位でしょうか。
伊那市と観光協会のHPでは城址公園の桜の開花状況をリアルタイムで掲載してるので、日程に都合がつく場合は開花状況と相談して訪問日を調整するのがおすすめです。
詳細情報
- 住所 長野県上伊郡高遠町
- 電話 0265-94-2552 (高遠町観光協会)
- URL 「伊那市公式ホームページ」‐ https://www.inacity.jp/index.html
- URL 高遠桜まつり – https://takato-inacity.jp/2024/
- 入場料 大人600円 *子供300円 *団体(20名以上)大人 500円 *子供250円
- 駐車場 約400台 ※有料・無料共にあるが無料だと遠い ①有料:高遠町営駐車場:普通乗用車1日700円
- 開催時期 「高遠桜祭り」:4月上旬~5月上旬
- アクセス ①中央道諏訪インター下車、152号線を約1時間 ②中央道伊那インター下車、361号線を約35分
- 備考 桜の開花時期は、当然ながら毎年異なります。伊那市のHPや役場・観光協会に問合せる等して、見頃の時期を把握しておきましょう。
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