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富士山白糸庵(富士宮市)|白糸の滝近くで味わう手打ちそば・うどんと名物おにぎりの人気店ガイド

富士山白糸庵(イメージ画像) グルメ
富士山白糸庵(イメージ画像)
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はじめに

世界遺産・白糸の滝から少し離れた田んぼの真ん中に、ぽつんと建つ一軒家のようなそば処「富士山白糸庵」。目の前には裾野まで広がる富士山、周囲にはのどかな田園風景が広がり、観光地の喧騒を少し離れて、ほっとひと息つける里山ランチスポットです。

看板メニューは、挽き立て・打ち立て・茹でたてにこだわった手打ちそば・うどんに、古代米を使った黒米ごはんと、手作り惣菜がつく定食スタイル。春にはふきのとうやたらの芽などの山菜天ぷらが並び、季節の野菜と一緒に「里の台所」をそのまま味わえるのも魅力です。

テーブル席・座敷席に加えて、富士山を正面に望むテラス席も用意されており、子連れやドライブ途中の休憩はもちろん、ペット連れでのランチにも利用しやすい雰囲気。白糸の滝や音止の滝、朝霧高原の観光と組み合わせれば、一日を通して「富士山×里山ごはん」を満喫できます。この記事では、そんな富士山白糸庵の魅力やメニュー、アクセス、周辺観光との組み合わせ方まで、詳しくご紹介していきます。

1.富士山白糸庵とは?|白糸の滝そばの田園にたたずむ里山のそば処

富士山白糸庵(ふじさん・しらいとあん)は、世界遺産・白糸の滝エリアから少し離れた田園地帯にぽつんと建つ、小さな手打ちそば・うどんのお店です。観光施設の並ぶエリアから一歩外れ、田んぼの真ん中に現れる民家風の建物は、初めて訪れる人にとってちょっと意外な“隠れ家”のような存在。大きな道路沿いではなく、あえて静かな里山のロケーションを選んでいるのが、このお店らしいところです。

店内では、地元のベテランお母さんたちが中心となって切り盛りしており、「実家に帰ってきたような安心感がある」「家庭料理を食べているみたい」といった声があがるほどアットホームな雰囲気。観光客相手の“観光レストラン”というよりも、地元の人がふだん使いする食堂に近い温度感で、いい意味で肩肘張らずに入れるお店です。

提供しているのは、挽き立て・打ち立て・茹でたてにこだわった手打ちそば・うどんと、古代米を使った黒米ごはん、季節の天ぷらや手作り惣菜といった“里山の家庭料理”。華美な演出や奇抜なアレンジはありませんが、富士山のふもとで暮らす人たちの日常の食卓を、そのまま旅人にも開いているような素朴さが魅力です。

客層は、白糸の滝や朝霧高原へのドライブ途中に立ち寄る観光客はもちろん、近隣に住む常連さんまで幅広く、週末のお昼時には地元ナンバーと県外ナンバーの車が並ぶこともしばしば。世界遺産エリアのすぐそばにありながらも、観光地価格ではなく“日常と地続き”の価格帯と雰囲気を守っている点も、富士山白糸庵が愛されている理由のひとつと言えるでしょう。

2.富士山世界遺産エリアのロケーション|白糸の滝と田園風景・富士山ビュー

白糸の滝エリアと富士山(イメージ画像)
白糸の滝エリアと富士山(イメージ画像)

富士山白糸庵があるのは、富士山世界文化遺産の構成資産にもなっている「白糸の滝」エリア。世界遺産のビュースポットとして知られる白糸の滝・音止の滝から車で数分、観光駐車場やおみやげ店が並ぶエリアから少し離れた、のどかな田園地帯の一角にお店があります。

周囲には田んぼが広がり、季節ごとに違った表情を見せてくれるのも魅力です。春〜初夏は水をはった田んぼに空と山が映り込み、真夏には青々とした稲が風に揺れ、秋には黄金色の稲穂と富士山という、まるで絵葉書のような風景が広がります。観光地の中心からほんの少し移動するだけで、「にぎやかな観光地」から「静かな里山」へと、空気ががらりと変わるのを感じられるはずです。

店の前やテラス席からは、天気の良い日には正面にどんと構える富士山を望むことができ、裾野まできれいに見渡せる開放感も格別。目の前には田んぼ、その向こうに富士山というシンプルな構図は、写真に収めても美しく、「富士山のふもとでごはんを食べている」という特別感をしっかり味わわせてくれます。

白糸の滝周辺には観光バスも多く、滝そのものはどうしても人出が多くなりがちですが、富士山白糸庵の周辺は比較的ゆったりとした空気が流れています。滝や高原を歩き回ったあと、少し静かな場所で腰を落ち着けて食事をしたいときに、「ちょうどよい距離感」のロケーションと言えるでしょう。

世界遺産エリアの見どころから離れすぎず、それでいて喧騒からは一歩引いた場所にある――。富士山白糸庵は、そんな絶妙なポジションに建つ、里山ランチスポットなのです。

3.基本情報|住所・営業時間・定休日・座席・支払い方法

まずは、訪問前にチェックしておきたい基本情報を整理しておきます。カーナビ設定や到着時間の目安などに役立ててください。

・店名:富士山白糸庵(ふじさんしらいとあん)
・住所:〒418-0105 静岡県富士宮市原1199-2
・電話番号:0544-54-3050
・公式サイト:https://fujisansiraitoan.wixsite.com/fujisansiraitoan

営業時間は、基本的に「11:00〜15:00」で、ラストオーダーは14:30ごろ。お昼どきに集中するお店なので、13時台は混雑しやすく、早めか少し遅めの時間帯にずらすとゆっくりしやすくなります。

定休日は火曜日で、現在は水曜日も暫定的に休業日となっています。さらに、そば・うどんが売り切れた時点でその日の営業が終了となるため、特に週末や観光シーズンは「閉店時間前でも食べられない」ケースもあります。確実に味わいたい場合は、早めの時間帯の来店がおすすめです。

駐車場は、店舗前に普通車が約20台停められる無料駐車場があります。白糸の滝周辺は観光駐車場が有料のことも多いので、「無料でゆったり停められる」というのはドライブ派にはうれしいポイントです。

座席は、店内にテーブル席が22席、座敷席が12席あり、子ども連れでも利用しやすい構成。小さな子ども連れなら座敷、大人同士や少人数ならテーブル席と、グループに合わせて選べます。晴れた日には、富士山を正面に望むテラス席も開放され、外の空気を感じながら食事を楽しむこともできます。

支払い方法は「現金のみ」で、クレジットカードや交通系IC、QR決済などのキャッシュレス決済には対応していません。近くに大型の商業施設も少ないエリアなので、来店前にあらかじめ現金を用意しておくと安心です。

利用条件としては、子連れ歓迎で、家族旅行のランチにも使いやすい雰囲気です。ペット同伴については、店内は不可ですがテラス席のみ一緒に利用できます。また、日本酒やビールなどのアルコールも提供しているので、ドライバー以外の方なら、そばと一緒に地酒を少し楽しむ…といった過ごし方もできます。

4.アクセスと駐車場|車・バスでの行き方と目印

4-1 車でのアクセス(ICからのルートと目安時間)

富士山白糸庵は、基本的には「車でのアクセス」が前提の立地です。

  • 東名高速・富士ICから
    富士ICを降りたら、国道139号を北へ進み「白糸の滝」方面へ。富士ICからお店までは、おおよそ30〜35分前後が目安です。
  • 新東名高速・新富士ICから
    新富士ICを降りたら、西富士道路〜国道139号経由で白糸の滝方面へ。渋滞がなければ、約35〜40分前後で到着します。

カーナビや地図アプリでは、
「富士山白糸庵」または「静岡県富士宮市原1199-2」
を目的地に設定すればOKです。

お店は、白糸の滝駐車場エリアの近く、「フジヤマ病院」の裏手あたりの田んぼの中に建つ一軒家風の建物が目印。白糸の滝のメイン通りから1本入った細い農道沿いにあるため、「観光駐車場のそばにある病院の裏手に、小さな民家風の建物がある」とイメージしておくと見つけやすくなります。

道幅自体は極端に狭いわけではありませんが、最後の数百メートルは田んぼの中の細い道を走る形になるので、対向車とのすれ違いには少し注意して運転すると安心です。

また、道の駅「あさぎり高原」からは車で約20分ほどなので、朝霧高原方面と組み合わせたドライブコースの途中立ち寄りにも向いています。


4-2 公共交通機関でのアクセス(電車+バス)

公共交通機関を利用する場合は、電車+路線バスを組み合わせます。

  1. 最寄り駅まで
    • JR身延線 富士宮駅 または 西富士宮駅 が最寄りです。
  2. 駅からバスで白糸の滝エリアへ
    • 富士急静岡バスの 「白糸の滝」行き に乗車し、
    • 「白糸の滝観光案内所前」バス停 で下車します。
    • 所要時間の目安は、富士宮駅から約30分ほどです。
  3. バス停からお店まで徒歩
    • 「白糸の滝観光案内所前」バス停から、富士山白糸庵までは徒歩約5分
    • 滝方面とは反対側、田んぼの広がる方向へ少し歩くと、民家風の建物が見えてきます。

バスの本数は、季節や曜日・時間帯によって変わるため、訪問前に富士急静岡バスの公式サイトや時刻表を確認しておくと安心です。「白糸の滝観光+ランチ」を公共交通で楽しみたい場合は、帰りのバス時間もあわせてチェックしておくと、ゆとりをもって過ごせます。


4-3 駐車場情報と利用のポイント

富士山白糸庵の駐車場は店舗前に約20台分が用意されており、すべて無料で利用できます。白糸の滝周辺には有料駐車場も多いなかで、ゆったり停められる無料駐車場があるのは、ドライブ派にはうれしいポイントです。

駐車場への出入りは比較的しやすく、普通車であれば切り返しに苦労するような狭さではありません。観光シーズンには白糸の滝エリア全体が混み合いますが、「とりあえず車を停めて落ち着いて食事ができる場所」として、口コミでも高く評価されています。

また、駐車場からも富士山の裾野まできれいに見えるロケーションで、食事前後に駐車場から写真を撮る人も多いようです。旅の記念に、富士山と田んぼとお店を一緒に収めた一枚を撮っておくのもおすすめです。

なお、周辺は公共交通も利用できますが、観光地から少し離れた田園地帯ということもあり、「車があるとより便利」な立地です。白糸の滝や朝霧高原などとあわせて巡る場合は、レンタカーやマイカーでの訪問を前提に計画すると、行動の自由度がぐっと高まります。

5.メニューの全体像|手打ちそば・うどん+黒米ごはん+里山おかず

富士山白糸庵のメニューは、大きく分けると
「麺類単品」「定食メニュー」「トッピング・サイド」 の三本柱です。


5-1 麺類の基本メニューと価格帯

まずは、ベースとなる手打ちそば・うどんの単品メニューから。

  • かけそば/かけうどん 800円前後
    温かい汁に麺が入った、いわゆる“かけ”スタイル。出汁のきいたつゆと手打ち麺の食感を、シンプルに味わえる定番です。
  • もりそば/もりうどん 800円前後
    冷たくしめた麺をざるや皿に盛り付け、つけつゆでいただくスタイル。富士山を眺めながら、つるりと喉ごしを楽しみたいときにぴったりです。
  • おろしそば/おろしうどん 1,000円前後
    大根おろしがたっぷりのった、さっぱり系の人気メニュー。脂っこいものが続いた旅の途中でも、軽やかに食べ進められます。

ここで言う「かけ」は温かい汁に入った麺、「もり」は冷たく盛り付けた麺をつけ汁で食べるスタイルのこと。季節やその日の気分に合わせて、「温かいかけ」「冷たいもり」を選べるのがうれしいところです。


5-2 旅ランチ向きの定食スタイル

黒米ごはん付きそば定食(イメージ画像)
黒米ごはん付きそば定食(イメージ画像)

富士山白糸庵の“顔”ともいえるのが、黒米ごはん+季節の天ぷら+手作り惣菜3品 がセットになった定食メニュー。これ一つで、里山ごはんを丸ごと楽しめます。

  • そば定食/うどん定食
    一番人気のスタンダード。手打ちそば(またはうどん)に、黒米ごはん、季節の天ぷら、惣菜3品が付いて、1,000円前後というコスパの良さが魅力です。
  • かけ定食(そば・うどん)/もり定食(そば・うどん)
    「温かい汁ものが欲しい」「冷たい麺でさっぱりと」など、その日の気分に合わせてスタイルを選べる定食。観光で冷えた体を温めたい冬場や、さっぱりしたい夏場など、季節ごとの使い分けもしやすい構成です。
  • 天ぷら定食
    季節野菜たっぷりの天ぷらが主役の定食で、黒米ごはんと惣菜3品が付くボリューム満点のセット。麺よりも「ごはん+おかず」でしっかり食べたい方に向いています。

いずれの定食にも、黒米ごはん・季節天ぷら・手作り惣菜3品 が共通で付くため、麺だけでなく「地元の家庭料理」を一度に味わえるのがポイント。旅先でのランチとして、栄養バランスもボリュームも満足しやすい構成です。


5-3 トッピング・サイドメニューと予算感

もう少しだけ何かつけたいときや、シェアして食べたいときに便利なのが、トッピング・サイドメニューです。

  • 天ぷら 1皿100円〜
    季節の野菜を中心とした天ぷらが、1皿100円からというリーズナブルな価格で追加できます。春にはふきのとう・たらの芽などの山菜天ぷらも登場し、揚げたてサクサクを少しずつ楽しめるのが魅力。
  • 黒米ごはん 100円
    古代米を使った黒米ごはんは、単品での追加も可能。麺だけでは足りなさそうなときや、シェアして味見したいときにもおすすめです。
  • 大盛り +300円
    麺やごはんをしっかり食べたい人向けに、大盛り対応もあります(+300円)。ボリューム重視の方は、定食+大盛りでかなり満腹になるはずです。
  • そば湯(別途)
    食後には、そば湯をお願いすることもできます。冷たいもりそばを選んだ場合は、締めにそば湯でほっと一息つくのもおすすめです。

こうした追加メニューを含めても、ランチ予算の目安はおおよそ700〜1,000円台前半。世界遺産エリアのすぐそばで、手打ち麺と黒米ごはん、手作り惣菜、季節の天ぷらまで楽しめることを考えると、「家庭的でコスパの良い里山ランチ」と言える価格帯です。

6.手打ちそば・うどんのこだわり|挽き立て・打ち立て・茹でたて

手打ちそば・うどん(イメージ画像)
手打ちそば・うどん(イメージ画像)

富士山白糸庵の主役は、なんといっても手打ちのそば・うどんです。店頭の張り紙にも「挽き立て・打ち立て・茹でたて」と掲げられているとおり、その場で丁寧に仕込んだ麺を、いちばんおいしいタイミングで提供することにこだわっています。注文が入ってから茹で上げるため、混雑時には少し待ち時間が生じることもありますが、「待った甲斐がある」と感じる人が多いのも、このお店ならではです。

そばに使う蕎麦粉は、茨城県ひたちなか市産を中心に複数産地をブレンドし、香りと食感のバランスを大切にしています。さらに、生地には長芋を練り込むことで、ほどよいコシと、つるりとしたのどごしを両立。一般的な二八そばよりも、ややもっちりした独特の食感で、「噛んでもおいしい」「冷たくしても硬くなりすぎない」と好評です。

うどんももちろん手打ちで、太さや厚みは「田舎の家庭うどん」を思わせる素朴なスタイル。きれいに整いすぎた工業製品的な麺とは違い、一本一本に表情があり、噛むほどに小麦の甘みが感じられるタイプです。そばとうどん、どちらも“きれいに揃いすぎていない”ところに、手打ちならではの魅力があります。

出汁やつゆにも、できるだけ添加物に頼らない姿勢が貫かれています。かつお節や昆布などの風味を生かしたつゆは、塩気や甘さが強すぎず、「飲み干してもつらくない」「あと味が軽やか」といった声も多いところ。濃い味に慣れていると最初は物足りなく感じるかもしれませんが、食べ進めるほどにじんわりとおいしさが増していく、やさしい味わいです。

「かけ」を選べば、湯気の立つつゆとともに、麺の香りをじんわり楽しめます。肌寒い日や、滝や高原散策で体が冷えたあとには、温かいかけそば・かけうどんがぴったり。一方で、「もり」は冷水でキュッと締めた麺のコシとのどごしが主役。富士山を眺めながら、つゆにさっとくぐらせてすする一口は、夏場はもちろん、春・秋でも格別です。

初めて訪れる方には、そば好きなら「もりそば+天ぷら」、うどん派なら「かけうどんの定食」あたりがとくにおすすめ。二度目以降は、季節やその日の気分に合わせて「冷たいもり」「温かいかけ」を使い分けて、自分好みの一杯を見つけてみてください。

7.黒米ごはんと手作り惣菜|“里の台所”をそのまま味わう

富士山白糸庵の定食を特徴づけているのが、古代米を使った黒米ごはんと、素朴な手作り惣菜3品です。麺だけでさっと済ませるランチとは違い、「地元の家庭の食卓」におじゃましたような満足感があるのは、このセットのおかげと言ってもよいでしょう。

7-1 古代米・黒米ごはんの栄養と味わい

黒米ごはん(イメージ画像)
黒米ごはん(イメージ画像)

黒米ごはんに使われている黒米は、白米とは品種の異なる古代米の一種です。白米に比べて、亜鉛・マグネシウム・食物繊維などが多く含まれており、栄養価に優れた雑穀として知られています。

白米とブレンドして炊き上げることで、ごはん全体がほのかな薄紫色に色づき、ひと口食べると「もちっ」「プチッ」とした独特の食感が感じられます。見た目にも華やかで、香りも穏やかなので、雑穀が苦手な方でも比較的食べやすいタイプです。

定食では、小ぶりのお茶碗によそった黒米ごはんが一膳付きますが、単品(100円)での追加注文も可能。麺だけでは少し物足りないときに「ごはんも少しだけ食べたい」というニーズにちょうどよく、雑穀好きのリピーターからも好評です。

「旅先でも、野菜や雑穀をしっかり摂りたい」「麺だけの炭水化物になりすぎるのが気になる」という方にとって、黒米ごはんが付く定食は、味だけでなく健康面でもうれしい組み合わせと言えるでしょう。


7-2 季節で変わる“いなかのおかず”3品

定食に必ず付いてくる手作り惣菜3品は、いわゆる「いなかのおかず」をイメージした素朴なお惣菜です。内容は季節や仕入れによって変わりますが、たとえば、根菜たっぷりの煮物や、青菜のおひたし、豆の和え物、きんぴら、ポテトサラダなど、家庭の食卓にそのまま並びそうな一品が小鉢に少しずつ盛られます。

派手さこそありませんが、どれも出汁や素材の味を大切にしたやさしい味付けで、手打ちそば・うどんとの相性も良好。麺類だけでは単調になりがちなところを、惣菜の甘辛・酸味・香りが程よく補ってくれます。

惣菜の内容は日によって違うため、「今日は何が出てくるかな?」というちょっとしたお楽しみ感も。観光の合間に立ち寄った旅人にとっては、土地の野菜や家庭料理に触れられるプチ体験にもなりますし、地元の常連さんにとっては「いつものおかず」としてほっとできる存在です。


7-3 旅ランチとしての満足感とテイクアウトの可能性

そばまたはうどんに、黒米ごはん、季節の天ぷら、手作り惣菜3品が付くことで、「主食+主菜+副菜」が一度にそろったバランスの良いランチになります。量もほどよく、観光中のエネルギー補給としても十分なボリューム。「麺だけよりもしっかり食べた感じがする」といった声も多く、旅ランチとしての満足度は高めです。

また、黒米ごはんや惣菜の一部については、追加注文や持ち帰りに対応している場合もあるため、気に入った味があればスタッフに確認してみるのもおすすめです。ちょっとしたおかずをテイクアウトして宿での晩酌のお供にしたり、自宅で旅の余韻を楽しんだりといった使い方もできます。

こうして見ると、富士山白糸庵の定食は、単に「そば・うどんにごはんが付く」だけではなく、栄養バランスや満腹感、里山らしさまで含めて設計された一膳と言えます。麺が主役のお店でありながら、「黒米ごはんと手作り惣菜」もまた、この店を語るうえで欠かせない大きな魅力のひとつです。

8.季節の天ぷらと山菜|ふきのとう・たらの芽など春の楽しみ

富士山白糸庵に来たら、そば・うどんと並んでぜひ味わっておきたいのが季節の天ぷらです。揚げたてを少しずつ楽しめるスタイルで、しかも1皿100円からといううれしい価格設定。テーブルに運ばれてきたときの香りと、サクッとした衣の軽さは、「ついもう1皿…」と頼みたくなるおいしさです。


8-1 一皿100円から楽しめる“ちょい足し天ぷら”

天ぷらは、定食にセットとして付いてくるほか、追加の単品天ぷらを注文することもできます。小さな皿に2〜3種類が盛り合わせになっていることも多く、

  • まずは定食についてくる天ぷらを味わう
  • 気に入った食材や気になるものを、追加で1〜2皿頼む

といった楽しみ方がしやすいのがポイントです。

価格はおおよそ1皿100円〜とお手ごろなので、「もう少し野菜を食べたい」「せっかくなら色々な具材を試してみたい」というときにも気軽に追加できます。家族や友人とシェアしながら、「これは何かな?」と話題にしつつ食べられるのも、旅先ランチならではの楽しみです。


8-2 春は山菜天ぷらが主役|ふきのとう・たらの芽など

春の山菜天ぷらの盛り合わせ(イメージ画像)
春の山菜天ぷらの盛り合わせ(イメージ画像)

特におすすめしたいのが、春の山菜天ぷらです。

雪解けが進み、富士山麓にも春の気配が感じられるころ、店先には

  • ふきのとう
  • たらの芽
  • よもぎ
  • こごみ

など、その時期ならではの山菜が天ぷらとして並ぶことがあります。

ふきのとう特有のほろ苦さや、たらの芽の香りとほっくりした食感は、まさに「春をかじっている」ような味わい。揚げることで苦味がほどよく和らぎ、そば・うどんのつゆとも相性抜群です。

その日の山菜の有無や内容は、季節や仕入れ状況によって変わるため、訪れたときに「今日は山菜ありますか?」とひと言たずねてみるのがおすすめです。運よく山菜の時期に当たれば、里山ならではの贅沢を、手軽な価格で楽しめます。


8-3 定番野菜天ぷらとおすすめの組み合わせ

山菜のほかにも、季節ごとに

  • かぼちゃ
  • なす
  • さつまいも
  • ピーマン
  • まいたけ など

親しみのある野菜天ぷらが登場します。衣は厚すぎず軽めで、素材の甘みや香りをしっかり感じられるタイプ。油っこさが前面に出ないため、そば・うどんと一緒に食べても重くなりにくいのが特徴です。

おすすめの組み合わせ例としては、

  • さっぱり派:もりそば+野菜天ぷら2皿
  • しっかり派:そば定食(天ぷら付き)+追加で山菜天ぷら1皿
  • みんなでシェア:天ぷら定食+単品天ぷら数皿をテーブルで取り分け

といった頼み方があります。少人数でも、大人数でもアレンジしやすいのが「ちょい足し天ぷら」の良いところです。


8-4 野菜好き・ヘルシー志向の人にもおすすめ

「旅先ではどうしても炭水化物や肉料理に偏りがち」という方にとって、富士山白糸庵の天ぷらは、野菜をしっかり摂れるうれしい存在です。

黒米ごはんと手作り惣菜に加え、季節野菜の天ぷらを組み合わせれば、

  • 麺(炭水化物)
  • 野菜・山菜
  • 雑穀(黒米)

と、バランスの良い一食になります。揚げものではありつつも、野菜中心で軽めの衣のため、罪悪感は控えめ。ヘルシー志向の方でも「これなら安心して楽しめる」と感じられるはずです。

山の空気と富士山ビューに包まれながら、揚げたての山菜天ぷらをつまむ時間は、まさに里山ランチの醍醐味。春に限らず、季節ごとに変わるラインナップを楽しみに、何度でも足を運びたくなるポイントです。

9.店内・テラス席・過ごし方|昭和のぬくもりと富士山ビュー

富士山白糸庵の店内(イメージ画像)
富士山白糸庵の店内(イメージ画像)

富士山白糸庵の魅力は料理だけでなく、昭和の空気が残る店内と、雄大な富士山を正面に望むテラス席にもあります。観光の合間にほっと一息つく「居場所」としてもおすすめです。


9-1 古民家風の店内|昭和レトロで落ち着く空間

店内は、民家を改装したような古民家風のつくりで、どこか昭和の雰囲気が漂う落ち着いた空間です。木のテーブルや椅子、座敷の畳、素朴なインテリアが肩の力を抜いてくれて、「観光地の食堂」というよりも地元の家におじゃましたような感覚で過ごせます。

座席は、

  • テーブル席:22席
  • 座敷席:12席

という構成で、段差が少ない座敷は子連れにも使いやすい造りになっています。小さなお子さん連れのファミリーも多く、実際の口コミでも「子どもと一緒にゆっくりできた」という声が見られます。

また、厨房では地元のお母さんたちが切り盛りしているのもこの店ならでは。明るく気さくな接客と、家庭料理の延長のようなあたたかい料理が相まって、「アットホームでほっとする」と評されています。


9-2 富士山ビューのテラス席|絶景を独り占め

テラス席(イメージ画像)
テラス席(イメージ画像)

晴れた日には、ぜひ利用したいのがテラス席です。

お店のテラスは、白糸の滝近くの田園地帯に面しており、正面に雄大な富士山がどんと構える絶景ロケーション。田んぼ越しに裾野まで見渡せることも多く、「富士山を眺めながらそばをすする」という贅沢な時間を味わえます。

富士山とそば・天ぷらの組み合わせは、写真映えも抜群で、テラス席は写真撮影スポットとしても人気。SNSでも「富士山をバックにしたそばランチ」の写真が多く投稿されており、旅の一枚を撮るのにもぴったりです。

テラス席は屋外のため、春〜秋の気候が穏やかな時期に特におすすめ。夏でも高原側からの風が抜けるので、日差しを避けられる時間帯なら気持ちよく過ごせます。


9-3 子連れ・ペット連れでの過ごし方

子連れ利用(イメージ画像)

富士山白糸庵は、子連れ・ペット連れにも優しいお店です。

  • 子連れ:店内利用OK。座敷席があり、段差も少ないため、小さな子どもを連れていても過ごしやすい環境です。
  • ペット同伴テラス席のみ同伴可。犬連れの観光客が、富士山ビューのテラスで一緒に食事を楽しむこともできます。

テラス席をペットと利用する場合は、

  • リードの着用
  • 椅子やテーブルの上に乗せない
  • 無駄吠えをさせない

といった基本的なマナーを守ることが大切です。観光地とはいえ、周囲は静かな田園環境ですので、周りの人への配慮を忘れずに楽しみましょう。


9-4 のんびり派にうれしい“ゆったりランチ”の雰囲気

店内・テラスともに、「ゆっくり落ち着いて食事ができる」という評価が多いのも富士山白糸庵の特徴です。

  • 観光の合間に、少し腰を据えてしっかりランチを取りたい
  • 白糸の滝の余韻を感じながら、田園風景と富士山を眺めてぼんやりしたい

といった、のんびり派の旅のスタイルと相性ぴったり。口コミでも「長居しやすい」「家庭的でリラックスできる雰囲気」といった声が見られます。

ただし、そば・うどんが売り切れ次第営業終了となるため、ピークタイムには待ち時間が発生することもある点には注意が必要です。特に週末や連休、観光シーズンは、少し早め・遅めの時間にずらすと、よりゆったり過ごしやすくなります。

田園風景に囲まれた小さな民家風のお店で、昭和レトロなぬくもりと富士山の絶景を同時に味わえる――そんな空間が、富士山白糸庵の大きな魅力です。

10.利用シーンと注意点|混雑・売り切れ・予約・支払い

富士山白糸庵は、白糸の滝エリアを訪れる観光客と、近隣の常連さんが入り混じるお店です。どんなシーンで利用しやすいか、また訪問前に知っておきたい注意点をまとめておきます。


10-1 こんなときに使いたいお店です

富士山白糸庵が特にフィットするのは、次のようなシーンです。

  • 白糸の滝・音止の滝観光のあとのランチに
    滝の観光駐車場から車で数分という立地なので、「滝を一巡りしてから、少し落ち着いた場所でごはんを食べたい」というときにちょうどよい距離感です。
  • 朝霧高原ドライブの途中に
    朝霧高原〜白糸の滝をつなぐドライブルート上にあり、高原で遊んだあとに下りながら立ち寄るランチスポットとしても便利です。
  • 家族旅行や三世代旅行の昼食に
    テーブル席と座敷席があり、量も価格も「がっつり過ぎず、足りなさ過ぎない」ちょうどよいバランス。子どもから年配の方まで一緒に楽しめる素朴な味わいで、三世代旅行の昼食にも向いています。
  • 静かな場所でゆっくりしたいひとり旅に
    観光地の中心から少し離れた田んぼの中にあるため、ピークを外せば比較的のんびり過ごせることも多め。ひとり旅で「落ち着いて本当の意味で一息つきたい」ときにもおすすめです。

10-2 混雑しやすいタイミングと、狙い目の時間帯

人気店であるぶん、混雑しやすい時間帯・時期があります。

  • 混雑しやすいタイミング
    • 土日祝日の12:00〜13:30ごろ
    • ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィークなどの大型連休
    • 白糸の滝のハイシーズン(桜・新緑・夏休み・紅葉など)

この時間帯は、席が埋まりやすく、料理の提供にもやや時間がかかることがあります。

  • 比較的ゆったりしやすい狙い目
    • 開店直後の11:00〜11:30ごろ
    • 13:30以降のお昼のピークを過ぎた時間帯

特に、確実に富士山を眺めながらテラス席で…と考えている場合や、子連れでゆっくりしたい場合は、できるだけ早めの時間帯に訪れると安心です。


10-3 売り切れ次第終了に注意

富士山白糸庵では、手打ちのそば・うどんを毎日分だけ仕込んでいるため、麺がなくなり次第その日の営業は終了となります。

  • 特に、
    • 連休中
    • 観光のハイシーズン
    • 団体客が重なった日

などは、15:00の閉店時間を待たずに早めに「本日売り切れ」となることもあります。

「白糸庵で絶対に食べたい」と決めている場合は、

  • できるだけお昼の早い時間帯に到着する
  • 人数が多い場合は事前に電話で混雑状況を聞いておく

といった工夫をしておくと安心です。


10-4 予約・団体利用・時間に余裕をもつコツ

座席数はそこまで多くないため、大型の団体での飛び込み利用は難しい場合もあります。

  • 数名〜10名程度までであれば、時間帯によっては受け入れてもらえることが多い
  • 団体での利用や、どうしてもこの時間にという希望がある場合は、事前に電話で相談しておくのがおすすめ

また、麺は注文を受けてから茹でるため、混雑時はどうしても提供までに多少の時間がかかることがあります。

  • 白糸の滝の次の予定(バス時間、体験予約など)が決まっている場合は、余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。

10-5 支払い方法とその他の注意点

支払いは現金のみで、クレジットカードや交通系IC、QRコード決済などのキャッシュレス決済には対応していません。

  • 白糸の滝周辺はコンビニや大型スーパーが多いエリアではないため、
    事前に現金を用意してから向かうのが安全です。

そのほか、

  • 店内は禁煙(屋外も含めて喫煙は控えるのがマナー)
  • ペット同伴はテラス席のみ可(店内には入れない)
  • 富士山ビューは天候によっては見えないこともある(曇天・雨天など)

といった点も、あらかじめ頭に入れておくと、当日「思っていたのと違った…」というギャップを減らせます。

旅先でのランチは、どうしても時間に追われがちですが、富士山白糸庵ではぜひ少しゆとりを持ったスケジュールで、「待つ時間も含めて里山ランチを楽しむ」つもりで訪れてみてください。

11.口コミ・レビューから見る人気の理由

実際に訪れた人の口コミを見ていくと、富士山白糸庵が「また来たい」と言われる理由が、いくつかの共通点として浮かび上がってきます。ここでは、その代表的な声をまとめてご紹介します。


11-1 「家庭的でほっとする」味と雰囲気

もっとも多いのが、「家庭的」「ほっとする」という声です。

  • 手打ちそば・うどんは素朴で飽きのこない味
  • 黒米ごはんや惣菜は、まさに“おふくろの味”
  • 店内の雰囲気や接客も含めて、「実家に帰ってきたような安心感がある」

といった感想が多く見られます。華やかなインスタ映えを狙ったお店というよりは、日常の延長線上にある“里山の食堂”として評価されているのが印象的です。


11-2 「コスパが良い」「満腹になる」定食スタイル

次に目立つのが、コストパフォーマンスの高さに関する口コミです。

  • 手打ち麺に黒米ごはん、天ぷら、惣菜が付いてこの価格はうれしい
  • 観光地価格ではなく、ふだん遣いもできる“地元値段”
  • しっかりお腹いっぱいになるのに、値段は控えめ

といった評価が多く、「観光地なのに良心的」「この内容なら安い」といった声も見られます。特に、1,000円前後でバランスの良い一膳が味わえる点は、旅のランチとして高評価です。


11-3 「そばつゆが好み」「天ぷらがおいしい」味の評価

味については、

  • 濃すぎず飲み干せるやさしいそばつゆ
  • 揚げたてで衣が軽い天ぷら
  • もっちりとした黒米ごはんの食感

といったポイントが特に好評です。

そばつゆは、出汁の風味を生かしつつ塩気や甘さを抑えたタイプで、「最後まで飽きずに食べられる」「あと味が軽い」といった感想も。天ぷらについては、「サクサクで油っこさを感じない」「100円とは思えない満足感」といった声が目立ちます。


11-4 「富士山がきれい」「ロケーションが最高」

ロケーション面でも、

  • 駐車場やテラス席からの富士山がきれい
  • 田んぼ越しに裾野まで見える雄大な眺め
  • 白糸の滝の喧騒を少し離れて、静かに景色を楽しめる

といった評価が集まっています。

「富士山を見ながらそばが食べられる」「旅らしさを感じられるランチスポット」として、景色込みで高く評価されているのが、他店との大きな違いと言えるでしょう。


11-5 ネガティブな声と、その受け止め方

一方で、少数ながら次のような声もあります。

  • 混雑時は提供まで時間がかかる
  • 売り切れで入れなかった/希望のメニューが注文できなかった
  • 車がないと行きにくい立地

これらは、手打ち・少人数での切り盛り・田園ロケーションという、この店ならではのスタイルの裏返しでもあります。

  • 時間に余裕を持って行く
  • 早めの時間帯を狙う
  • 車(レンタカー)利用を前提に計画する

といった点を押さえておけば、多くの人が口コミで書いているように、「待ってでもまた行きたい」「次は別の季節にも訪れたい」と感じられるはずです。


総じて口コミを眺めると、派手さや話題性ではなく、“里山のごはん屋さん”としての誠実さと心地よさが、富士山白糸庵の人気を支えていることがわかります。

12.白糸の滝周辺観光と組み合わせるモデルコース

富士山白糸庵は、単体で訪れてももちろん魅力的ですが、白糸の滝や朝霧高原の観光と組み合わせることで、1日の満足度がぐっと高まるお店です。ここでは、旅のイメージがふくらむよう、代表的なモデルコースを2パターンご紹介します。


12-1 白糸の滝・音止の滝+白糸庵ランチの半日コース

「世界遺産・白糸の滝エリアをコンパクトに楽しみたい」という方には、半日でまわるこのコースがおすすめです。

モデルコース例(所要目安:半日)

白糸の滝
白糸の滝

【午前】白糸の滝・音止の滝を散策(所要:約1.5〜2時間)

  1. 白糸の滝駐車場に車を停め、遊歩道を歩きながら滝へ
  2. 白糸の滝の展望スポットをいくつか巡り、落ちる水のカーテンや、富士山の伏流水が湧き出る様子をじっくり鑑賞
  3. 少し足を伸ばして、豪快な水量が迫力の音止の滝も見学

遊歩道はそれほど長くありませんが、写真を撮ったり、売店をのぞいたりしていると、自然と1〜2時間ほど経ってしまいます。

【昼】富士山白糸庵で里山ランチ(所要:約1時間)

白糸の滝エリアから車で数分、あるいはバス停「白糸の滝観光案内所前」から歩いて数分移動し、富士山白糸庵へ。

  • 手打ちそば・うどんの定食に、黒米ごはんと山菜天ぷらをプラス
  • テラス席が空いていれば、富士山を眺めながらゆったりランチ
  • 食後は駐車場から、田んぼ越しの富士山を写真におさめる

【午後】白糸自然公園や平成棚田をのんびり散策(所要:約1〜1.5時間)

ランチのあと、まだ時間と体力に余裕があれば、近隣の里山スポットへ足を延ばすのもおすすめです。

  • 白糸自然公園:季節の草木や遊歩道が整備された、静かな公園
  • 平成棚田:段々になった田んぼ越しに富士山を望める、知る人ぞ知るビュースポット

どちらも派手な観光施設ではありませんが、「白糸の滝=滝だけで終わらない」里山の雰囲気を味わえる場所です。午前中に滝でマイナスイオンを浴び、昼は白糸庵でお腹を満たし、午後は里山の景色を眺めながら軽く散策――そんな半日コースなら、ゆったりとした富士山麓の時間を楽しめます。


12-2 朝霧高原ドライブ+白糸庵ランチの一日コース

朝霧高原
朝霧高原

「せっかくなら朝霧高原も一緒に楽しみたい」という方には、ドライブを組み合わせた一日コースがおすすめです。高原の広々とした景色と、白糸の滝エリアの里山ランチをセットで楽しめます。

モデルコース例(所要目安:一日)

【午前】朝霧高原エリアで遊ぶ(所要:約2〜3時間)

朝はいったん白糸の滝エリアを通り過ぎて、標高の高い朝霧高原へ。例えば、

  • まかいの牧場(動物ふれあい・体験・ソフトクリームなど)
  • 道の駅あさぎり高原(地元野菜や乳製品、ソーセージなどの直売)
  • 朝霧高原のビュースポット(富士山と草原の広大な景色)

といった定番スポットを巡りながら、「高原×富士山」のダイナミックな風景を満喫します。

【昼】富士山白糸庵で手打ちそば・うどんランチ(所要:約1〜1.5時間)

朝霧高原から国道139号を南下し、白糸の滝方面へ戻ってくる途中で、富士山白糸庵に立ち寄ります。

  • 高原の爽やかな空気の余韻を感じつつ、里山の田園風景の中で一休み
  • そば定食やうどん定食に、春なら山菜天ぷらをプラス
  • 運転をしない同行者がいる場合は、日本酒やビールを少し楽しむのも◎

【午後】白糸の滝・音止の滝をのんびり観光(所要:約1.5〜2時間)

食後は、車で数分移動して白糸の滝駐車場へ戻り、午後の時間を使って白糸の滝・音止の滝をじっくり見学します。午前中に比べて観光バスの便が落ち着く時間帯であれば、比較的ゆったり滝を眺められることもあります。


12-3 モデルコースを楽しむうえでのポイント

どちらのコースでも共通して意識しておきたいのは、次の3点です。

  1. ランチ時間は早めを意識
    • 富士山白糸庵は、麺が売り切れ次第営業終了となるため、遅い時間の訪問はリスクがあります。コース全体の流れを組み立てるときは、11:00〜13:00ごろの間に食事に入れるようスケジューリングするのがおすすめです。
  2. 移動時間にゆとりを持つ
    • 白糸の滝周辺は、連休やハイシーズンには道路が混み合うこともあります。朝霧高原との行き来も含め、「カーナビの表示+α」の時間を見込んでおくと安心です。
  3. 天気・季節による見え方の違いを楽しむ
    • 富士山は天候によって見え方が大きく変わりますが、その日の条件も含めて「一期一会」。晴れていれば絶景、雲がかかっていても、田園風景や里山の空気を楽しむつもりで計画すると、どの季節にもそれぞれの良さが見つかります。

こうしたモデルコースを参考にしつつ、立ち寄りたいスポットや滞在時間をアレンジすれば、自分だけの「富士山麓一日プラン」が作れます。富士山白糸庵は、その真ん中でお腹と心を満たす“ランチ拠点”として、きっと頼もしい存在になってくれるはずです。

13.よくある質問Q&A|子連れ・ペット・予約・支払い ほか

訪問前によく気になるポイントを、Q&A形式でまとめました。
初めて行く方は、ざっと目を通しておくと安心です。


Q1.クレジットカードや電子マネーは使えますか?

A.支払いは現金のみです。
クレジットカード、交通系ICカード、QRコード決済などのキャッシュレス決済には対応していません。白糸の滝周辺はコンビニやATMが多いエリアではないので、来店前にあらかじめ現金を用意しておきましょう。


Q2.子ども連れでも利用しやすいですか?

A.子連れ歓迎で、座敷席もあり利用しやすいお店です。
店内にはテーブル席に加えて座敷席もあり、段差も少なめ。小さなお子さん連れのファミリーもよく利用しており、「子どもと一緒にゆっくりできた」という声も多く聞かれます。


Q3.ペット同伴は可能ですか?

A.テラス席のみ、ペット同伴OKです。
店内へのペットの同伴はできませんが、屋外のテラス席であれば一緒に過ごせます。リードの着用や、椅子・テーブルに乗せないなど、基本的なマナーを守って利用しましょう。


Q4.予約はできますか? 団体利用は?

A.状況により電話で相談できます。
座席数は多くないため、大人数での飛び込み利用は難しいことがあります。
確実にこの時間に入りたい、人数が多い、といった場合は、事前に電話で相談しておくと安心です。


Q5.混雑や待ち時間はどれくらいですか?

A.土日祝日の昼どきは待ち時間が発生することがあります。
特に12:00〜13:30ごろは混み合いやすく、提供にも時間がかかる場合があります。
ゆっくり過ごしたい方は、開店直後(11:00〜)か、ピークを過ぎた13:30以降を狙うのがおすすめです。


Q6.営業時間内なら、いつ行っても必ず食べられますか?

A.麺が売り切れ次第、その日の営業は終了となります。
手打ちそば・うどんは毎日仕込める分に限りがあるため、繁忙期や連休中は、閉店時間前でも「本日売り切れ」で営業終了になることがあります。
確実に食べたい場合は、できるだけ早い時間帯の来店を心がけましょう。


Q7.タバコは吸えますか?

A.基本的に禁煙と考えておいた方が安心です。
小さな子ども連れの家族や観光客も多く訪れるお店であり、静かな田園環境に配慮した運営がなされています。食事中の喫煙は控え、喫煙可能な場所があるかどうかは、必要に応じて現地で確認してください。


Q8.車がなくても行けますか?

A.公共交通機関でも行けますが、車があるとより便利です。
JR富士宮駅・西富士宮駅から白糸の滝行きの路線バスを利用し、「白糸の滝観光案内所前」バス停から徒歩でアクセスできます。ただし本数は限られるため、時刻表の事前確認が必須です。白糸の滝や朝霧高原も併せて巡るなら、レンタカーやマイカーがあると行動の自由度が高まります。


このようなポイントを押さえておけば、当日の流れもぐっとイメージしやすくなります。

14.まとめ|富士山と田園風景の中で“里山ごはん”を楽しむならここ

世界遺産・白糸の滝からほど近い田んぼの真ん中に建つ、民家風の小さなそば処「富士山白糸庵」。観光エリアの喧騒から一歩離れたこの場所では、目の前に広がる田園風景と、正面にそびえる富士山を眺めながら、ゆったりと“里山ごはん”を味わうことができます。

ここで楽しめるのは、挽き立て・打ち立て・茹でたてにこだわった手打ちそば・うどんを中心に、古代米の黒米ごはん、季節の天ぷら、手作り惣菜など、派手さはないけれど心に残る家庭的な一膳。春にはふきのとうやたらの芽といった山菜天ぷらも登場し、まさに「季節をそのまま食べる」感覚を味わえます。

店内は昭和の面影が残る古民家風、外には富士山ビューのテラス席。子連れの家族旅行から、ひとり旅、朝霧高原ドライブの途中休憩、ペット連れでのランチまで、さまざまな旅のスタイルになじむ懐の深さも、このお店の魅力です。

あらためて、富士山白糸庵のポイントをまとめると――

  • 世界遺産・白糸の滝エリア近く、田園地帯にたたずむ里山のそば処
  • 手打ちそば・うどん+黒米ごはん+手作り惣菜+季節の天ぷらで“里山定食”を満喫
  • 昭和レトロな店内と、富士山を正面に望むテラス席という二つの居心地の良さ
  • 観光地でありながら、地元の人の日常にも根づいた、良心的な価格帯とアットホームな雰囲気
  • 白糸の滝・音止の滝や朝霧高原と組み合わせたモデルコースの“ランチ拠点”として便利

白糸の滝を訪れる予定がある方はもちろん、「富士山のふもとで、観光地すぎない、素朴なごはん屋さんに寄ってみたい」という方にも、ぜひ候補に入れていただきたい一軒です。
富士山と田園風景に囲まれた静かな時間の中で、身体も心もほっと満たされる里山ランチを、富士山白糸庵で味わってみてください。


15.参考情報一覧

白糸の滝・音止の滝(世界文化遺産関連情報)


白糸の滝周辺 観光情報(地図・モデルコース)


朝霧高原エリア

公共交通機関(白糸の滝アクセス)

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