富士山朝霧菊芋パワープロジェクト
静岡県富士宮市の朝霧高原では現在「富士山朝霧菊芋パワープロジェクト」と称して「菊芋」の栽培を推進しています。朝霧高原は富士山麓の有名な酪農地帯ですが、近年は酪農家が減少し酪農放棄地も増加しています。このままでは地域経済、観光の衰退に繋がると地元の有志によりこのプロジェクトがスタートしました。
菊芋は秋に黄色い花を咲かせますが、朝霧高原の広大な土地で菊芋の黄色い花畑と富士山のコラボレーションは新たな観光資源となる事を期待されています。
菊芋自体を朝霧高原の新たな特産品として売り出すと共に、菊芋の花畑で観光名所を生み出すといった一石二鳥のプロジェクトなのです。
健康食材としての菊芋
北米原産の菊芋は芋と名付けられて外見はショウガに似ていますが、キク科の植物で塊茎を食用にします。菊芋は天然のインスリンとも呼ばれる「イヌリン」という成分を含み、血糖値を下げる働きがあるといわれています。
又、イヌリンには食物繊維が豊富で整腸作用もある上に低カロリーの為、菊芋はヘルシー食材として近年は人気が高まっています。
菊芋の調理法
菊芋はクセがなくあっさりしているのでどんな料理にも良く合います。生で刻んでドレッシングをかけてサラダにしても良いし、じゃがいもの代わりにカレーなどの煮物に入れても良いです。
又、グラタンに入れたり、天ぷらにすればサクサクして美味しいです。
さらにオススメなのが味噌漬けです。あっさりした菊芋に味噌が良く漬かって美味です。
他にもいろんな調理法があるので、いろいろ試してみると良いかもしれません。
菊芋新商品誕生
プロジェクトでは菊芋の普及活動の為、「菊芋パウダー」と「菊芋茶」の2つの新商品を開発しました。
「菊芋パウダー」は菊芋を乾燥させてパウダー状にする事で保存可能にしました。
クセもなく食べやすいので、コーヒーや味噌汁に入れたり、ご飯やカレーにふりかけるなど様々な用途で利用されています。
また、「菊芋茶」は朝霧高原の菊芋と地元のお茶をブレンドし、ティーバッグとして商品化したものです。
富士山朝霧きくいも祭り
プロジェクトでは富士宮市の朝霧高原できくいも祭りを開催してきました。
「まかいの牧場」では「秋の大感謝祭いただき祭り」を開催。朝霧牛と菊芋の料理「まきばのランチワゴン」、菊芋染めのエコバッグ・ハンカチ作り、地場野菜市など充実したイベントでした。
「冨士ミルクランド」の「きくいも祭り」では菊芋の花見、菊芋染め体験、菊芋ヨーグルトの発表などを実施しました。
又、富士山YMCAでは「きくいも大収穫際」を開催。菊芋カレーや菊芋豚汁の試食会、菊芋染め体験教室を開きました。
富士山朝霧地区ではこのように菊芋を新たな特産品及び観光資源として盛り上げていく活動をしています。
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