富士吉田名物「吉田のうどん」
「吉田のうどん」は富士吉田市に伝わる伝統的郷土料理です。富士山麓標高700m以上の富士吉田では厳しい気候条件により稲作が難しく、昔より小麦などを栽培してでうどんやほうとうを食べていました。現在でも富士吉田市内・周辺には「吉田のうどん」を出す店が50軒以上あり、地元に定着した庶民の味となっています。「吉田のうどん」の最大の特徴は「麺のコシの強さ」で、通常のうどんとは比べ物になりません。同じ山梨の郷土料理で「ほうとう」がありますが、麺のコシの強さはそれに匹敵するかもしくはそれ以上ではないでしょうか。「吉田のうどん」はまさに麺が主役という感じで、汁や具は麺を引き立たせる脇役に徹しています。
シンプルな味付けで麺を味わう
「吉田のうどん」は前述の通り、強烈なコシの強さが特徴のうどんです。うどんにしても濃い目、薄めのスープを使ったり、天ぷら、卵、山菜などトッピングに工夫を凝らしたりと様々ですが、「吉田のうどん」に関してはスープやトッピングなどは完全に脇役です。すなわち、スープやトッピングは主役たる「うどんの麺」を食べてもらうためにあり、それ自体はシンプルそのものです。麺の歯ごたえや美味しさを味わうためにスープは味噌や醤油の合わせなどを使用した薄味に仕立て、具はキャベツや油揚げなど素朴なものを使っています。店舗それぞれ味付けは異なりますが、基本的には薄めのシンプルな味付けになっています。
まずは道の駅「富士吉田」で味わう
富士吉田市内にはうどん屋さんが50軒以上ありますが、初めての方ならば道の駅「富士吉田」で食べてみる事をおすすめします。 道の駅「富士吉田」ではお土産の人気商品として販売され、又駅施設の軽食喫茶店でも食べる事ができます。50軒以上も店があるとどこがおいしいのかとか味付けがどう違うのかとか、選ぶのに迷ってしまいます。地元の住民に尋ねるのも良いですが、一人の方が全部知っているという事はまずありません。基本的な吉田のうどんとはどういうものかを知るにはやはり地域の代表的な顔である道の駅を訪れるのが一番です。
驚異的なコシの強さの麺
実際に、駅内の軽食コーナー「吉田のうどん(肉うどん400円)」を食べてみると、定評通り食べ応えがある麺でコシがつよい。「吉田のうどん」はこういうものだと知らない人は、「ちゃんと茹でてあるの?」と店員さんに聞いてしまいそうな位の歯ごたえです。吉田のうどんはどうも麺が全てを物語るというような感じで、味付けは極めてシンプル。あっさりしょうゆ味で茹でキャベツと注文どおりの牛肉がのっかり、お好みで天かすや七味をいれる。とにかく麺を味わうといったうどんです。
詳細情報
関連リンク 「吉田のうどん」 / にっぽんの郷土料理-「吉田うどん」 / 財団法人「ふじよしだ観光サービス」
周辺地図
周辺観光情報
道の駅「富士吉田」 / 北口本宮富士浅間神社 / 富士急ハイランド
コメント