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富士山スカイラインと富士スバルライン徹底比較|料金・規制・眺望・五合目の違い

富士スバルライン 交通事情
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第1節:はじめに|この記事でわかること(最短で違いを把握)

富士山の五合目に車でアクセスできる道路は大きく2つあります。南側(静岡県側)から向かう「富士山スカイライン」と、北側(山梨県側)から向かう「富士スバルライン」です。どちらも富士山の魅力を味わえる人気ルートですが、立地・料金・雰囲気に違いがあるため、目的によって選び方が変わってきます。

まずは要点を整理すると――

  • 方角と入口:スカイライン=静岡・富士宮口/スバルライン=山梨・吉田口
  • 料金:スカイラインは無料(かつては有料)、スバルラインは有料(普通車で往復約2,100円)
  • 五合目の雰囲気:スカイラインは静かで落ち着き、スバルラインは観光施設やお土産店が充実して賑やか
  • 標高:五合目の標高はスカイライン側が約2,400m、スバルライン側が約2,300m

また、冬季は閉鎖や時間制限があるほか、夏の登山シーズンにはマイカー規制が行われるため、訪れる際は最新の交通情報を必ず確認する必要があります。

この記事では、料金・通行期間・景色・混雑・五合目の設備・登山ルートの特徴などを整理しながら、「どっちが自分の旅に合っているか」をわかりやすく解説します。難しい専門用語は避け、初めて富士山を訪れる方でも理解できる内容を目指します。

先に結論を知りたい方は「第2節:結論早わかり」へ、詳細を知りたい方は順番にお読みください。

第2節:結論早わかり|用途別「どっちが向いてる?」

最短結論(ひとことで)

  • にぎわい・お店・お土産重視 → 富士スバルライン(吉田口五合目)
  • 静かな高原ドライブ&より高い五合目 → 富士山スカイライン(富士宮口五合目)

用途別おすすめ

  • 家族で五合目観光・買い物・食事も楽しみたい
    富士スバルライン(売店・飲食・撮影スポットが充実)
  • 運転を楽しみつつ、落ち着いた雰囲気を味わいたい
    富士山スカイライン(無料で景観重視のドライブに向く)
  • できるだけ費用を抑えたい(有料道路は避けたい)
    富士山スカイライン(無料)
  • 初めての富士山で“わかりやすい”観光動線がほしい
    富士スバルライン(定番の王道ルート)
  • 五合目の標高を少しでも稼ぎたい/涼しい環境を狙いたい
    富士山スカイライン(富士宮口五合目の方がやや高い)
  • 夏の登山期に登山口へ行く(マイカー規制期)
    → どちらも規制情報の確認が必須(シャトルバス利用前提)
  • 冬〜春先のドライブ(積雪・凍結期)
    → どちらも通行可否・閉鎖区間・時間帯を事前確認(装備も必須)

5つの比較ポイント(サッと把握)

観点富士山スカイライン(南・静岡)富士スバルライン(北・山梨)
料金無料有料(普通車往復の料金設定あり)
五合目の雰囲気静かめ・落ち着いた山小屋風観光施設・売店が多く賑やか
標高の目安(五合目)やや高い(涼しさ・眺望を得やすい)わずかに低いが滞在設備は充実
ドライブの楽しさ自然景観の変化をゆったり満喫定番&アクセスしやすい王道ルート
向いている人費用を抑えたい/静かに楽しみたい初めての富士山/家族・お土産重視

迷ったらこの順で決める(判断チャート)

  1. お店やお土産・記念撮影スポットを重視?
     → Yes = スバルライン / No = 次へ
  2. 通行料金はできれば節約したい?
     → Yes = スカイライン / No = 次へ
  3. 運転しながら自然景観をじっくり楽しみたい?
     → Yes = スカイライン / No = スバルライン
  4. とにかく“王道”で失敗したくない?
     → スバルライン

すぐ役立つメモ

  • 混雑の傾向:スバルラインは繁忙期に混みやすい。スカイラインは比較的ゆったり。
  • 撮影・景観:どちらも雄大だが、静けさ・自然感はスカイラインに軍配。
  • 快適性:売店・飲食・トイレなど“滞在設備”はスバルラインが手厚い。
  • 季節運用:冬季の閉鎖・時間制限、夏のマイカー規制は両路線とも発生。出発前に最新情報を必ず確認。

次章では、基本情報と地図(場所・ルート・距離・五合目の標高)をわかりやすく整理します。

第3節:基本情報と地図|場所・ルート・距離

富士山スカイライン(静岡・富士宮口)

静岡県側から五合目へ向かう観光道路で、かつては有料でしたが現在は無料で利用できます。
御殿場市と富士宮市を結び、途中に「周遊区間」と「登山区間」が設けられているのが特徴です。周遊区間はドライブや景観を楽しむのに適しており、登山区間を進むと終点の富士宮口五合目に到着します。五合目の標高はおよそ2,400mで、スバルラインよりやや高い位置にあります。

富士スバルライン(山梨・吉田口)

山梨県側の河口湖から吉田口五合目へ通じる有料道路です。全長はおよそ24km、走行時間は40〜50分が目安。終点の吉田口五合目は標高約2,300mで、観光施設や土産店が充実し、富士登山で最も利用者が多いルートの出発点になっています。

地図イメージ(位置関係の理解)

  • スカイライン:富士山の南側(静岡県富士宮市方面)から登る
  • スバルライン:富士山の北側(山梨県富士河口湖町方面)から登る
    地図で見ると、富士山を挟んで正反対の位置にあり、行き先や観光と組み合わせる地域によって選ぶと効率的です。

第4節:料金(無料/有料)と支払いの違い

富士山スカイライン|無料で通行可能

富士山スカイラインは、かつて有料道路として整備されましたが、現在は全区間無料で利用できます。自動車・バイクを問わず料金はかからず、気軽に高原ドライブや五合目までのアクセスを楽しめるのが魅力です。維持管理は自治体や関係機関によって行われており、無料ながら路面や施設は概ね整備されています。

富士スバルライン|普通車は往復で約2,100円

富士スバルラインは現在も有料道路として運営されています。料金は車種によって異なりますが、普通車で往復約2,100円が目安です(季節や利用条件により若干変動する場合があります)。支払いは現金のほか、近年は一部でキャッシュレスにも対応してきています。

料金がもたらすサービスの違い

スバルラインは有料である分、休憩施設や展望スポット、案内標識の整備などが比較的充実しています。一方、スカイラインは無料ながら自然景観をシンプルに楽しめる道路で、商業的な施設は少なく静かな雰囲気を味わえます。

まとめ

  • 「費用を抑えてドライブや五合目を体験したい」なら 富士山スカイライン
  • 「観光施設の整った王道ルートを選びたい」なら 富士スバルライン

第5節:営業時間・季節運用|冬季閉鎖と通行時間

富士山スカイライン(静岡・富士宮口)

富士山スカイラインは標高が高いため、冬季は全面通行止めや区間閉鎖が行われます。例年の目安としては、11月上旬から翌年4月下旬ごろまでは積雪・凍結の影響で登山区間が通れなくなることが多いです。
周遊区間についても、天候によっては通行規制がかかる場合があります。春から秋にかけてはおおむね24時間通行可能ですが、荒天や道路工事の影響を受けることもあるため、出発前の確認が必須です。

富士スバルライン(山梨・吉田口)

富士スバルラインは年間を通して利用できますが、通行時間が季節によって変動します。特に冬季は夜間通行止めとなり、時間制限が設けられます。五合目までのアクセスは、積雪や凍結の状況によって通行止めになることもあります。
夏季の繁忙期やイベント開催時にも交通規制がかかることがあり、観光客が多い時期は朝早い時間から夜遅くまでの限定運用になるのが一般的です。

現地情報のチェックが必須

富士山周辺の道路は天候の変化が早く、急に濃霧や路面凍結が発生することも珍しくありません。予定を立てる際は、公式サイトや道路情報サービスで直前の通行状況を確認することが何より重要です。

第6節:マイカー規制(夏期)|どこからどこまで?いつ?

マイカー規制の目的

富士山の夏山シーズン(7月上旬〜9月上旬頃)は、多くの登山客や観光客が集中します。環境保護や渋滞緩和のために、マイカー規制(自家用車の通行制限)が毎年行われています。これにより、五合目付近の混雑や排気ガスの集中を防ぎ、登山者が安全に利用できる環境を守っています。

富士山スカイライン(静岡・富士宮口)

  • 規制区間:水ヶ塚駐車場から先、五合目までの登山区間
  • 規制期間:おおむね7月中旬〜9月上旬
  • 規制内容:一般車両は通行不可となり、水ヶ塚駐車場に車を停めて、そこからシャトルバスまたはタクシーを利用して五合目へ向かいます。

富士スバルライン(山梨・吉田口)

  • 規制区間:料金所から五合目までの全区間
  • 規制期間:こちらも7月上旬〜9月上旬が一般的
  • 規制内容:自家用車の通行はできず、麓の指定駐車場に車を停め、シャトルバスやタクシーを利用して五合目にアクセスします。

利用者が知っておくべきこと

  • シャトルバスの本数は多く、早朝から夜まで運行するため、登山にも観光にも対応可能。
  • 駐車場の混雑が予想されるため、朝早めの到着がおすすめ。
  • ペットや荷物の扱い、料金などは路線ごとに異なるので、事前確認が必要。

第7節:眺め・走行体験の違い|景観・ドライブの楽しさ

富士山スカイライン(静岡・富士宮口)

富士山スカイライン
富士山スカイライン
  • 自然感の濃い高原道路
    樹林帯から亜高山帯へ、植生の変化を体で感じられるのが魅力。商業施設は少なめで、走行中の静けさと空気の澄みを楽しむタイプのルートです。
  • ダイナミックな雲海・光の演出
    南面は太陽の動きに合わせて陰影が付きやすく、朝夕は山肌のコントラストが出て写真映え。標高が上がるにつれ雲海を抜ける瞬間に出合えることも。
  • ビューストップの例
    水ヶ塚公園周辺(富士山の全景)/標高が上がるにつれ視界の抜けが良いカーブ外側の安全な待避所など。
  • 運転のポイント
    勾配とカーブが続く区間ではエンジンブレーキを活用。標高差で気温が下がるため、ブレーキの熱ダレ対策上着を用意すると安心。

富士スバルライン(山梨・吉田口)

富士スバルライン
富士スバルライン
富士スバルライン
  • 王道の眺望ルート
    北側からのアプローチで、途中に展望駐車場や撮影スポットが点在。富士五湖方面の水面と稜線の重なりが美しく、初めてでも「ここで撮ればOK」が分かりやすい動線です。
  • 賑わいと景観のバランス
    休憩施設や案内が整っており、家族連れでも回りやすい。売店や軽食を挟みつつ、気軽にビューポイント巡りができます。
  • ビューストップの例
    中腹の展望駐車帯(富士山の裾野+湖方面の眺め)/五合目の展望デッキや遊歩道。
  • 運転のポイント
    観光バスも多く走るため、合流・追い越しは無理をしない。休日は上り下りとも渋滞が発生しやすいので、早出・遅出でピーク回避を。

写真派・ドライブ派へのヒント

  • 写真重視なら
    素朴な自然感や雲海・ドラマチックな陰影を狙うならスカイライン。湖と山並みを絡めた“わかりやすい絶景”はスバルライン
  • 走りの手応えなら
    交通量が比較的落ち着く平日や肩シーズンのスカイラインが快適。
  • 快適休憩&家族向けなら
    スバルラインの整備された駐車帯・施設を拠点に、短時間の散策を組み合わせるのがおすすめ。

第8節:五合目の違い|設備・にぎわい・過ごし方

富士山スカイライン(富士宮口五合目)

  • 雰囲気:静かめ。観光客はいるものの、全体に“山の入口”らしい落ち着きがあります。
  • 施設:売店や軽食の規模は控えめ。トイレ・駐車場・登山届ポストなど、基本機能が中心。
  • 過ごし方の例
    • 展望:天候が良ければ駿河湾方面までの抜け感。雲の流れが早く、光の変化がダイナミック。
    • 散策:短時間の外歩きで高所の空気感を味わうのがおすすめ。遊歩道はシンプルで、長居よりも“風景の切り取り”向き。
    • 食事・買い物:小規模。“静かに景色と空気を楽しむ”前提で行くと満足度が高い。
  • 注意点:標高がやや高い分、風・寒さが強まりやすい。夏でも上着必須。酸素の薄さで頭痛やだるさを感じたら無理をしない。

富士スバルライン(吉田口五合目)

富士吉田口五合目
富士吉田口五合目
  • 雰囲気:賑やか。団体客・家族連れ・登山者が入り混じり、フォトスポットもわかりやすい。
  • 施設:売店・飲食・展望スペース・遊歩道などがまとまり、“到着してから何をするか”が決めやすい。郵便や各種サービスが季節運用で用意されることも。
  • 過ごし方の例
    • 展望:富士五湖方面の“ザ・王道”の景観。天候が合えば雲海や影富士の撮影チャンス。
    • 散策:整備された遊歩道で短いウォーク。記念写真→軽食→買い物の観光動線が組みやすい。
    • 食事・買い物:選択肢が多く、滞在型に向く。
  • 注意点:繁忙期は混雑・渋滞・駐車待ちが発生。早到着で快適度が大きく変わります。

共通の持ち物・服装チェック

  • 防寒:平地より約10〜15℃低い想定で。ウインドブレーカーやフリース、手袋・帽子があると安心。
  • 日差し・乾燥:紫外線が強め。サングラス・日焼け止め・リップ・飲料は必携。
  • 足元:濡れた路面や火山砂で滑りやすい。歩きやすい靴で。
  • 体調:高所が合わないと感じたら無理をしない。こまめな休憩と水分補給
  • マナー:ゴミは持ち帰り。植生保護のため踏み込み禁止のエリアには入らない

滞在時間の目安とコツ

  • 写真重視:朝のクリアな空気か、夕方のドラマチックな光。人混みを避けるなら午前の早い時間が有利。
  • 家族連れ:スバルライン五合目は滞在1〜2時間でも満足度が高い。食事やお土産を絡めて計画。
  • 静けさ重視:スカイライン五合目は短時間でも“山の空気”を堪能できる。混雑の少ない平日や肩シーズンが狙い目。

第9節:登山をするなら|ルートの向き・違い

富士宮ルート(富士山スカイライン側)

  • 特徴:最も標高の高い五合目(約2,400m)から登山を開始するため、山頂までの距離が短いのが大きな魅力です。健脚なら往復6〜7時間程度で登頂できることもあり、効率的に登りたい人に向いています。
  • メリット:短時間で山頂を目指せる、景観が雄大、下山時間も短い。
  • デメリット:傾斜が急で体力消耗が大きく、山小屋の数も限られるため、初心者や子連れにはややハード

吉田ルート(富士スバルライン側)

  • 特徴:標高約2,300mの五合目からスタートし、富士山で最も利用者が多い定番ルート。山小屋が多く、休憩や宿泊の選択肢が豊富です。
  • メリット:施設や山小屋が充実、道標が多く安心感がある、混雑時でも情報が入りやすい。
  • デメリット:利用者が多いため渋滞や混雑が起きやすい。登山距離も長く、時間は8〜10時間かかるのが一般的。

選び方の目安

  • スピード優先・体力に自信がある人富士宮ルート
  • 初心者・家族・安心重視吉田ルート
  • 山小屋泊を前提にゆっくり登りたい吉田ルート
  • 日帰りや短時間で挑戦したい富士宮ルート

第10節:アクセス実用情報|クルマ・バイク・公共交通

クルマで行く場合

  • 富士山スカイライン(富士宮口)
    東名高速道路の富士ICや新東名高速道路の新富士ICからアクセスが便利です。富士宮市街を経由して登山区間へ入ります。駐車場は水ヶ塚公園駐車場が拠点となり、夏のマイカー規制期間中はここでシャトルバスに乗り換えます。
  • 富士スバルライン(吉田口)
    中央自動車道の河口湖ICからすぐ。アクセスは非常にわかりやすく、観光バスの多くもこちらを利用します。規制期にはふじてんリゾートや道の駅富士吉田などの指定駐車場からシャトルバスで五合目へ向かいます。

バイクで行く場合

どちらの道路も二輪車の通行が可能です。スカイラインは無料なので気軽に走れます。スバルラインは有料ですが、富士五湖とセットで楽しむツーリングルートとして人気。標高差が大きく気温が下がるので、防寒装備は必須です。

サイクリング(ヒルクライム)

  • スバルラインはヒルクライム大会が開かれるほど人気が高く、挑戦者も多いコースです。
  • スカイラインは観光車両が少なめな時間帯を選べば、自然の中を走る爽快感が味わえます。
    どちらも標高2,000mを超えるため、高所順応と体調管理が重要です。

公共交通を使う場合

  • スカイライン(富士宮口五合目)
    新富士駅や富士駅から路線バスが運行(夏季中心)。規制期間は水ヶ塚公園からシャトルバスに乗り換え。
  • スバルライン(吉田口五合目)
    富士急行線の河口湖駅から直通バスが頻発。首都圏からの高速バスも河口湖駅まで直通するため、観光客には便利です。

利用者向けアドバイス

  • マイカー規制期は「どこに停めて、どのバスに乗り換えるのか」を事前に調べておくとスムーズ。
  • 混雑期は公共交通のほうが効率的な場合も多く、朝早い便の利用が快適です。
  • 天候によりバス運行が急に止まることもあるため、計画には余裕を持たせるのがおすすめです。

第11節:安全・快適のポイント|高所・天候・服装・車両装備

高所の基本(共通)

  • 平地より10〜15℃低い想定で計画(風が強いと体感はさらに低下)。
  • 高所症状(頭痛・吐き気・めまい・息切れ・手足のしびれ)は「無理をしない」が最重要。
    • こまめに休憩、水分+電解質を摂る。
    • 悪化時は高度を下げる
  • 紫外線・乾燥対策:サングラス、日焼け止め、リップ、保湿、飲料。

服装・持ち物チェック

  • 重ね着の基本:薄手の吸汗速乾インナー+保温(フリース等)+防風・防水シェル。
  • 必携小物:帽子/手袋/ネックゲイター(風・日差し)/使い捨て雨具/携帯トイレ(渋滞時の安心)/モバイルバッテリー。
  • 足元:溝の深いスニーカーやトレッキング寄りの靴。ヒール・サンダルは避ける。
  • 子ども・高齢者:保温を手厚く。体調の小さな変化でも早めに休憩。

天候と時間帯の注意

  • 濃霧・にわか雨・雷雨は急変しやすい。
  • 夏は午後ほど対流が発達しやすく、早出が安全快適。
  • 風が強い日はドアの開閉に注意(隣車・歩行者側に風が抜ける向きで開閉)。

クルマの準備(通年)

  • ブレーキと下り方:長い下りはエンジンブレーキ(シフトD→B/S/L等)主体で。ペダル踏みっぱなしはフェード(効き低下)の原因。
  • タイヤ・空気圧:摩耗・損傷なし、指定空気圧に。スペア/パンク修理キットの確認。
  • 視界:ワイパー、ウォッシャー液、ガラス内外の油膜除去。
  • 燃料:山中はスタンドが限られる。余裕を持って給油
  • EV/PHV:標高・寒冷で消費増。復路の回生で少し戻るが、出発時は多めに確保(五合目周辺の充電環境は限定的)。

冬〜早春の追加装備

  • タイヤ:スタッドレスが基本。チェーン携行(金属or非金属)、装着練習を事前に。
  • 車内常備:解氷スプレー、スノーブラシ、手袋、ブランケット、非常食、保温ボトル。
  • 運転:ブラックアイスに注意。発進・制動は穏やかに、車間は通常の2〜3倍

バイク&自転車

  • 保温:防風インナー+中間着+防水アウター、冬用グローブ、ネックウォーマー。
  • 路面読み:日陰は終日ウェット・凍結残りやすい。橋・カーブ出口は特に慎重に。
  • 補給:高所は汗が乾きやすい。飲料と塩分を小分けで。

歩く・遊ぶ時の安全

  • 転倒対策:火山砂は滑る。遊歩道外へ踏み込まない。
  • 雷の兆し:ゴロゴロ遠雷・積乱雲・急な冷たい風→速やかに屋内・車内へ退避
  • 写真撮影:路肩での停止は見通しの良い退避スペースに限定。車線側に背中を向けない。

混雑・渋滞への備え

  • 渋滞=車内温度低下(冬)/脱水・日焼け(夏)。エアコンに頼りきらず、衣類・飲料で調整。
  • トイレ計画:立ち寄りポイントを事前に把握。携帯トイレが安心。
  • 時間戦略:行きは早出、帰りはピークを外す。余裕ある行程で事故リスクを下げる。

第12節:モデルプラン例(半日/1日)

すべて日本時間(JST)の目安です。季節・規制・天候で前後します。朝は早出が快適。

A. 富士山スカイライン活用(静岡・富士宮口)

半日(午前メイン:静けさと景観重視)

07:30 新東名・新富士IC または 東名・富士IC 着 → 給油・トイレ
08:15 水ヶ塚公園(駐車・展望)

  • 富士山全景を撮影。軽く散策(15–30分)。
    09:00 富士宮口五合目へドライブ
  • 途中の安全な退避所で景観を1〜2回ピットイン(停車可否を現地標識で確認)。
    09:30 五合目着(標高約2,400m)
  • 展望/短い遊歩・外気浴(30–45分)。上着を忘れずに。
    10:30 下山開始 → 水ヶ塚公園でコーヒーブレイク
    11:30 富士宮市街へ(昼食:富士宮やきそば など)
    12:30 解散(午後予定に接続)

ポイント

  • 無料で“高原の静けさ”とダイナミックな光を満喫。
  • 風が出やすいので防寒は一段厚めに。

1日(周遊+高原ドライブ)

08:00 水ヶ塚公園(朝の撮影)
09:00 五合目(短い散策・外気浴)
10:30 下山 → 朝霧高原方面へ周遊
11:30 昼食(牧場レストラン/道の駅)
13:00 まかいの牧場・体験 or 朝霧高原の展望スポット
15:30 富士宮浅間大社(湧玉池など)
17:00 帰路

季節アレンジ

  • 夏(マイカー規制期):水ヶ塚公園Pに駐車→シャトルバスで五合目へ。朝一便が快適。
  • 冬〜春先:登山区間閉鎖の可能性。水ヶ塚公園で雪化粧の富士+周遊ドライブに切替。

B. 富士スバルライン活用(山梨・吉田口)

半日(“王道”をさくっと)

07:30 中央道・河口湖IC 着
07:45 スバルライン料金所通過 → 途中の展望Pで1回撮影
08:30 吉田口五合目(標高約2,300m)

  • 展望デッキ・遊歩道・記念写真(45–60分)
    09:45 下山開始
    10:30 河口湖周辺でブランチ(ほうとう/カフェ)
    11:30 解散

ポイント

  • 施設が充実しており動線がわかりやすい。
  • 混雑期は早到着で快適度が大きく変わる。

1日(五合目+富士五湖セット)

08:00 料金所通過 → 展望P 1〜2か所で撮影
09:00 五合目着(展望・買い物・軽食)
10:30 下山 → 河口湖/大石公園(花と湖越しの富士)
12:00 昼食(吉田のうどん など)
13:30 忍野八海 or 山中湖パノラマ台
16:00 温泉(ふじやま温泉 など)
17:30 帰路

季節アレンジ

  • 夏(マイカー規制期):指定P(道の駅富士吉田 等)→シャトルバスで五合目。朝一番を狙うと渋滞回避。
  • :夜間通行時間に制限あり。日中中心の行程に。

C. 悪天候・強風・濃霧時の“代替プラン”

  • 五合目断念 → 中腹周遊
    展望台は低めに下げ、水ヶ塚公園/河口湖畔で“雲の切れ間待ち”。
  • 屋内+短距離フォト
    資料館・ミュージアム・道の駅で休憩しつつ、雨上がりのクリアを狙って再挑戦
  • 温泉投入
    夕方に天候が回復しやすい日も。温泉→夕景ワンチャンの流れは相性◎。

D. 写真派の“時間戦略”メモ

  • :空気が澄みやすく、山肌のディテールが出る。
  • 夕方:ドラマチックな陰影・雲海・影富士の可能性。
  • 休日ピーク:上りは早出、下りはピークずらし
  • 必須:風対策の上着・手袋、レンズ拭き、飲料

E. 共通チェック(出発前)

  • 規制:マイカー規制の有無/駐車場とシャトルバス動線
  • 通行状況:通行止め・時間制限・工事
  • 気象:強風・雷予報・路面凍結
  • 装備:防寒・雨具・歩きやすい靴・モバイルバッテリー
  • 代替案:悪天候時の寄り道候補(カフェ・温泉・資料館)

参考文献一覧

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