西湖野鳥の森公園は、富士山の北西麓・西湖の南側に広がる、自然豊かな公園です。周囲を青木ヶ原樹海の森に囲まれ、野鳥のさえずりを聞きながらのんびり散策したり、芝生広場で富士山を眺めたりと、静かな時間を過ごせるのが大きな魅力です。観光地としてにぎわう河口湖エリアから少し足を伸ばすだけで、ぐっと落ち着いた「森のリゾート」のような雰囲気に出会えます。
公園のコンセプトは、「自然と仲良しになれる一日」。樹海の自然やそこに暮らす野鳥たちを身近に感じてもらうために、園内には巣箱や餌台、水場、バードウォッチング室を備えた樹海ギャラリーなど、観察しやすい工夫が随所に凝らされています。子ども連れのファミリーから、本格的なカメラマン、ハイキング好きの方まで、それぞれのスタイルで自然と触れ合えるスポットです。
さらに冬には、園内の木々に水をかけて凍らせた氷のオブジェが立ち並ぶ「西湖こおりまつり(樹氷まつり)」が開催されます。ライトアップされた氷と雪に包まれた森の風景は、ここならではの期間限定の絶景です。春の新緑、夏の涼しい避暑、秋の紅葉、冬の樹氷と、四季折々に違った表情を見せてくれるのも西湖野鳥の森公園ならではと言えるでしょう。
うれしいポイントとして、入園料・駐車場ともに無料で利用できることが挙げられます。西湖周辺の観光や、富士五湖ドライブの途中に立ち寄りやすく、「ちょっと自然を感じたい」「静かな場所で一息つきたい」といったニーズにもぴったりです。
この記事でわかること
- 西湖野鳥の森公園の場所やコンセプト、園内の全体像
- 住所・連絡先・営業時間・定休日・料金・駐車場などの基本情報
- 樹海ギャラリーや芝生広場、樹海散策路、クラフト体験など主な施設の特徴
- 見られる野鳥の種類と、バードウォッチング初心者でも楽しむコツ
- 「西湖こおりまつり(樹氷まつり)」をはじめとした季節ごとの見どころとベストシーズン
- トイレ・バリアフリー・ペット同伴・持ち物・服装など、訪問前に知っておきたい実用情報
- 西湖いやしの里根場や富岳風穴・鳴沢氷穴など、周辺スポットと組み合わせたモデルコースのヒント
このあと、第1章では「西湖野鳥の森公園の基本情報とコンセプト」について、より詳しくご紹介していきます。
第1章|西湖野鳥の森公園の基本情報とコンセプト
1-1 位置と基本スペック

西湖野鳥の森公園(さいこやちょうのもりこうえん)は、
山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068 にある町営の自然公園です。
場所としては、
- 富士山の北西麓
- 富士五湖のひとつ「西湖」の南側
- 青木ヶ原樹海に隣接するエリア
に位置し、標高はおよそ 953m。夏でも下界より気温が約6度低いと言われる、涼しくさわやかな高原環境です。
公園の広さは 約72,000㎡(約7.2ヘクタール)。芝生広場や樹海に続く林、樹海ギャラリーなどがコンパクトにまとまりつつも、森の静けさと開放感をしっかり味わえる規模感になっています。
1-2 施設の基本データ(住所・連絡先・営業時間・定休日・料金)
名称
- 西湖野鳥の森公園
住所
- 〒401-0332
山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068
電話番号
- 0555-82-2160
営業時間(目安)
- 樹海ギャラリー・園内施設:9:00〜17:00
※季節やイベントにより、開園時間や一部エリアの開放時間が変わる場合があります。実際のお出かけ前には、できるだけ最新の公式情報をご確認ください。
定休日
- 木曜日(樹海ギャラリー休館日)
※公園自体は散策可能な場合がありますが、館内施設の利用ができないことがあります。
料金(入園料・駐車場)
- 入園料:無料
- 駐車場:無料(普通車 約40台、バス 約10台)
駐車場・入園ともに無料のため、富士五湖ドライブの途中に「ちょっと寄ってみる」という使い方がしやすいのも大きな魅力です。
1-3 コンセプト「自然と仲良しになれる一日」と公園の役割
西湖野鳥の森公園のテーマは、
「自然と仲良しになれる一日」。
単なる「野鳥がいる公園」ではなく、次のような役割を兼ね備えた施設として整備されています。
- 野鳥観察の拠点
巣箱・餌台・水場・バードウォッチング室など、野鳥を身近に観察できる環境が整備されており、初心者でも野鳥観察の楽しさを体験しやすい場所になっています。 - 青木ヶ原樹海の自然学習の場
樹海ギャラリーでは、動物のはく製や解説パネルを通じて、樹海の生態系や地形・地質について学ぶことができます。「樹海=こわい」というイメージではなく、「豊かな自然の森」として知ってもらうことも目的のひとつです。 - 体験学習・クラフトの拠点
自然素材を使った工作や、ボルトアート・銀ねん土アクセサリーなどの体験プログラムも用意されており、学校の校外学習や団体旅行の自然体験スポットとしても活用されています(多くは事前予約制)。 - ハイキング・トレッキングの起終点
青木ヶ原樹海を歩くハイキングコースや、三湖台方面へのトレイルにアクセスしやすい位置にあり、トレッキング前後の休憩ポイントとしても利用されます。
こうした役割を通して、「見る・知る・体験する・歩く」というさまざまな形で自然と触れ合えるのが、西湖野鳥の森公園の大きな特徴です。
1-4 西湖野鳥の森公園の「ここが魅力」総まとめ
本文の導入でも触れましたが、あらためて西湖野鳥の森公園の魅力を整理しておきます。
- ① 野鳥観察のしやすさ
約210種の野鳥が飛来し、約60種が生息するといわれるエリアに位置しており、ヤマガラやシジュウカラをはじめとした身近な野鳥から、季節ごとに姿を見せる夏鳥・冬鳥まで、多彩な鳥たちに出会えます。餌台や水場、観察用の望遠鏡が整備されているので、バードウォッチング初心者でも楽しみやすい環境です。 - ② 芝生広場と森林浴で味わう「森のリゾート感」
富士山を望む芝生広場では、レジャーシートを広げてピクニックをしたり、子どもと一緒に走り回ったりと、のびのびと過ごせます。周囲を取り囲む樹海の森は、夏でも涼しく、鳥のさえずりや風の音を聞きながらのんびり森林浴を楽しめます。 - ③ 樹海ギャラリー・クラフト体験で「学び」も充実
樹海の成り立ちやそこに暮らす動植物を学べる展示に加え、自然素材を使ったクラフト体験やボルトアートなど、手を動かしながら自然と親しめるメニューも用意されています。雨の日や冬場でも楽しみやすいインドア要素があるのも嬉しいポイントです。 - ④ 四季ごとに表情を変えるイベントと景色
春の新緑、夏の避暑、秋の紅葉に加え、冬には「西湖こおりまつり(樹氷まつり)」が開催されます。氷のオブジェや樹氷、ライトアップされた園内は、他ではなかなか見られない幻想的な雰囲気。季節を変えて何度訪れても、新しい楽しみ方が見つかります。 - ⑤ 入園・駐車無料で気軽に立ち寄れる
入園料も駐車場も無料なので、「西湖いやしの里根場」「富岳風穴・鳴沢氷穴」「道の駅なるさわ」など周辺観光と組み合わせた気軽な寄り道スポットとしても最適です。
このように、西湖野鳥の森公園は「野鳥」「樹海」「四季のイベント」を一度に味わえる、バランスのよい自然公園と言えます。
第2章|アクセス・地図・駐車場情報
2-1 車でのアクセス
西湖野鳥の森公園は、マイカーでのアクセスがとても便利な場所にあります。富士五湖エリアをドライブしながら立ち寄るスポットとしてもおすすめです。
中央自動車道方面から
- 中央自動車道「河口湖IC」
→ 国道139号(本栖湖・富士宮方面)経由
→ 「西湖入口」付近から県道21号線(通称:西湖湖畔道路)へ - 所要時間の目安:約25〜30分/約15km
河口湖ICからは、基本的に国道139号をまっすぐ本栖湖方面へ進み、「西湖」方面への分岐を案内する標識に従って進めば到着できます。カーナビに「西湖野鳥の森公園」または住所「山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068」を入力するとスムーズです。
東名高速道路方面から
- 東名高速道路「富士IC」
→ 西富士道路〜国道139号を北上(本栖湖・富士吉田方面)
→ 「西湖入口」付近で県道21号線へ - 所要時間の目安:約50分/約45km
富士ICからは、富士宮市街〜朝霧高原〜本栖湖方面を経由して北上するルートになります。道中は景色の良い高原道路が続きますが、冬季は凍結しやすい区間も多いため注意が必要です。
冬季の道路状況と装備について
富士山周辺は標高が高く、冬季(12〜3月頃)は路面凍結や積雪が発生することがあります。
- スタッドレスタイヤまたはタイヤチェーンの装着を強く推奨
- 早朝・夜間は特に橋の上や日陰のカーブに注意
- 公園内は雪が残ることもあるため、歩きやすい防水性の靴がおすすめ
安全に楽しむためにも、出発前に天気予報・道路情報を確認しておくと安心です。
2-2 電車・バスでのアクセス
公共交通機関を利用する場合は、富士急行線「河口湖駅」発の路線バスが便利です。
電車
- 新宿方面から:
JR中央線〜大月駅乗り換え〜富士急行線「河口湖駅」 - 静岡方面から:
東海道線〜三島駅〜富士急行の高速バスなどで河口湖方面へ
※出発地によってルートが変わるため、乗換案内アプリ等での事前確認をおすすめします。
バス
- 富士急行線「河口湖駅」から
→ 西湖周遊バス(Green Line) に乗車
→ 「西湖野鳥の森公園」バス停で下車すぐ
所要時間は 約43分。バス停から公園入口まではほぼ目の前で、徒歩数分以内で到着できます。
西湖周遊バスは1時間に数本程度の運行となる時間帯が多く、季節や曜日によってダイヤが変わる場合があります。
訪問前に「西湖周遊バス Green Line」の最新時刻表を必ず確認しておきましょう。
タクシー利用の目安
- 河口湖駅〜西湖野鳥の森公園
→ 所要時間:約25分前後
→ 人数が多い場合や、バスの本数が少ない時間帯に便利です。
2-3 駐車場の規模と利用のポイント


西湖野鳥の森公園には、来園者用の無料駐車場が整備されています。
- 普通車:約40台
- 観光バス:約10台
- 利用料金:いずれも無料
駐車場は公園入口すぐの場所にあり、車を降りてから
- 樹海ギャラリー
- 芝生広場
- トイレ
までは徒歩数分ほど。園内の主な施設へ、ほぼフラットな動線でアクセスできます。
イベント時の混雑について
- 「西湖こおりまつり」開催期間(2月上旬〜中旬)は、特に休日の昼間〜夕方にかけて混雑しやすくなります。
- 早い時間帯(午前中)やライトアップ開始直後など、時間を少しずらすと比較的スムーズに駐車できることが多いです。
駐車場は公園利用者専用が原則ですので、長時間の車中泊や周辺観光だけを目的とした駐車は控えるようにしましょう。
2-4 園内マップで押さえておきたい主要スポット
この記事では園内マップの画像自体は掲載しませんが、現地で配布されるマップや案内板を見る際に押さえておきたい、主なエリアを言葉で整理しておきます。


- 樹海ギャラリー
駐車場や入口からすぐの場所にある、公園の中心施設。
野鳥や動物の展示、バードウォッチング室、クラフト体験教室などがここに集約されています。 - 芝生広場
樹海ギャラリーの奥に広がる開放的なエリア。
富士山の眺望が楽しめるほか、ピクニックや休憩、野鳥観察の拠点にもなります。 - 樹海散策路(林内の遊歩道)
芝生広場の先から樹海へと延びる短い散策路。
本格的な樹海ハイキングコースへと接続する起点にもなっており、足慣らしや雰囲気を楽しむのにも適しています。 - 餌台・水場エリア
芝生広場や樹海ギャラリー周辺に点在する、野鳥観察スポット。
ヤマガラやシジュウカラなどが訪れる様子を間近に観察できます。 - トイレ施設
樹海ギャラリー1階と芝生広場側の2ヶ所に配置。
多目的トイレも整備されており、ファミリーや高齢の方でも安心して利用できます。
このように、駐車場から樹海ギャラリー → 芝生広場 → 樹海散策路という流れで、無理のない動線で自然を満喫できるレイアウトになっているのが西湖野鳥の森公園の特徴です。
第3章|園内施設ガイド|樹海ギャラリー・芝生広場・体験教室
3-1 樹海ギャラリー|展示とバードウォッチング室

西湖野鳥の森公園の中心となる建物が「樹海ギャラリー」です。駐車場からほど近い場所にあり、はじめて訪れる方はここを起点に園内を回るのがおすすめです。
館内には、青木ヶ原樹海に暮らすシカやタヌキ、キツネなどの野生動物のはく製、樹海の成り立ちや溶岩台地の特徴を紹介するパネル展示が並びます。森の仕組みや生き物の関係性が分かりやすく解説されているので、「樹海ってどんなところ?」という素朴な疑問もここでスッキリ整理できます。

さらに大きな特徴が、館内に設けられたバードウォッチング室です。大きな窓の外に設置された餌台や水場にやってくる野鳥を、望遠鏡や双眼鏡でじっくり観察できます。天候が悪い日や真冬の寒い日でも、室内から落ち着いて野鳥観察ができるのはうれしいポイントです。
- 利用時間:9:00〜17:00
- 休館日:木曜日
- 利用料金:無料
まずは樹海ギャラリーで、園内の自然や野鳥についての基礎知識をインプットしてから外へ出ると、その後の散策や観察がぐっと楽しくなります。
3-2 芝生広場と富士山ビュー|ピクニックと森林浴のメインエリア

樹海ギャラリーの奥には、明るく開けた芝生広場が広がっています。ここは西湖野鳥の森公園の「居心地の良さ」を象徴するエリアで、晴れた日にはレジャーシートを広げてピクニックを楽しんだり、ベンチでのんびり休憩したりと、思い思いの時間を過ごせます。
広場の向こう側には、天気が良ければ富士山の姿が見えるビューポイントもあり、野鳥のさえずりとともに「森×富士山」の組み合わせを満喫できます。周囲は青木ヶ原樹海の森に囲まれているものの、芝生広場自体は開けた空間なので、小さなお子さん連れでも比較的安心して過ごせます。
- 野鳥観察の拠点としても人気(近くに餌台・水場あり)
- ファミリーのピクニック・お弁当スポットに最適
- 夏でも下界より気温が低く、避暑地として快適
なお、芝生広場は柵で囲まれており、シカやイノシシなど野生動物が入り込みにくい構造になっています。自然の多いエリアながら、安全面にも配慮されたつくりです。
3-3 樹海散策路とハイキングの入口
芝生広場の奥側からは、青木ヶ原樹海の中に続く短い散策路(林内の遊歩道)が伸びています。ここは「本格的な樹海トレッキングの前に、まずは雰囲気を味わってみたい」という方にちょうど良いミニコースです。
- 溶岩地形の上に広がる森
- 苔むした岩や起伏のある地面
- 日差しが柔らかく差し込む静かな林内
といった、樹海特有の雰囲気を手軽に体験できます。
また、西湖野鳥の森公園は、樹海ウォーキングコースや三湖台方面のトレイルへの起点・終点として利用されることも多い場所です。しっかりとした登山・ハイキングを計画する場合は、事前にルート情報を調べたうえで、スタート/ゴール地点として公園を活用すると便利です。
ただし、樹海内の本格的なルートは、
- 分岐が多い
- 似た景色が続く
- 電波が届きにくい場所もある
といった特徴があるため、慣れていない方が単独で奥まで入り込むのはおすすめできません。はじめての場合は、整備された遊歩道の範囲内で雰囲気を楽しむ程度にとどめると安心です。
3-4 クラフト体験教室・自然体験プログラム
西湖野鳥の森公園には、自然の素材やオリジナルキットを使って楽しむクラフト体験教室も用意されています。樹海ギャラリー内や専用スペースで行われることが多く、雨の日や冬の寒い日にも楽しめる人気メニューです。
代表的な体験内容の例
- ボルトアート
ボルトやナットなどを組み合わせて、小さな動物やキャラクター風のオブジェを作る工作体験。 - 銀ねん土アクセサリー体験
銀色のねん土を使って、ペンダントトップやキーホルダーなどの小物を作る体験。焼成して仕上げる本格的な内容のものもあります。 - 自然素材を使った工作
木の実・落ち葉・枝など、樹海周辺で採取された素材を活用したクラフト体験。季節によって内容が変わる場合もあります。
利用の目安としては、
- 料金:1人あたり500円程度
- 所要時間:30〜60分前後
- 多くの場合、事前予約制(特に団体利用)
となっています。団体や学校の校外学習で利用されることも多いため、グループでの参加を考えている場合は、必ず事前に確認・予約をしておきましょう。
3-5 施設設備とユニバーサルデザイン
西湖野鳥の森公園は、子どもから高齢の方まで、できるだけ多くの人が安心して楽しめるよう、バリアフリーやユニバーサルデザインにも配慮されています。
主な設備のポイント
- トイレ
- 樹海ギャラリー1階
- 芝生広場側
の2ヶ所に設置されており、多目的トイレも完備されています。
- アクセス動線
駐車場〜樹海ギャラリー〜芝生広場までは、比較的フラットで段差の少ないルートが確保されており、
車椅子やベビーカーでも移動しやすい構造になっています。 - 建物の出入口
樹海ギャラリーの出入口付近には、スロープや手すり、自動ドアなどが設けられているため、足腰に不安がある方でも利用しやすくなっています。 - 補助犬の受け入れ
盲導犬・介助犬などの補助犬については、一般的な公共施設と同様に受け入れ対象となるケースが多いため、必要な場合は事前に確認のうえで訪問すると安心です。
このように、西湖野鳥の森公園は「自然の中の公園」でありながら、トイレや動線の整備がしっかりしているのが魅力です。小さな子ども連れや高齢のご家族と一緒でも、比較的安心して利用できる環境が整っています。
第4章|青木ヶ原樹海と生態系|どんな自然環境の中にあるの?
4-1 西湖と青木ヶ原樹海の成り立ち
西湖野鳥の森公園があるのは、富士山の北西側に広がる青木ヶ原樹海の一角です。公園周辺の森は、平地の雑木林とはまったく違う、独特の雰囲気を持っています。
その理由は、この一帯が富士山の噴火によって流れ出た溶岩の上にできた森だからです。かつての噴火で大量の溶岩流が流れ、冷えて固まった広大な溶岩台地の上に、少しずつコケや草木が根を張り、長い年月をかけて現在のような森が形づくられました。
- 地面のすぐ下に溶岩があるため、土の層がとても薄い
- 溶岩がゴツゴツと露出している場所も多く、起伏のある地形になっている
- その隙間を埋めるように、コケや低木がびっしりと広がる
こうした条件が重なり、青木ヶ原樹海ならではの、ひんやりと静かな森ができあがっています。西湖野鳥の森公園は、この樹海の森の「入口」にあたる場所といえます。
4-2 樹海の植物・動物たち
青木ヶ原樹海の森は、見上げれば針葉樹と広葉樹が混ざり合い、足元にはコケやシダが広がる、立体的な自然環境です。
代表的な植物の例
- カラマツ・アカマツ・ヒノキなどの針葉樹
- ミズナラ・カエデ類・シラカンバなどの広葉樹
- 溶岩の上を覆うフカフカとしたコケ類
- 暗い林内を好むシダ植物
土壌が薄く栄養も限られているため、樹木は太く大きく育ちにくい一方で、コケや低木、ツル植物などが上手くバランスを保ちながら共存しています。じっくり観察してみると、岩の割れ目や倒木の上など、さまざまな場所に植物がしたたかに根を張っている様子が分かります。
動物たちの例
- ニホンジカ
- イノシシ
- キツネ・タヌキ・テンなどの小型哺乳類
- アズマヒキガエルなどの両生類
- 多くの昆虫やクモの仲間たち
これらの動物は、主に樹海の奥や周辺の山林を生活圏としていますが、夜間や早朝には公園近くまで姿を見せることもあります。そのため、芝生広場は柵で囲って野生動物が入り込みにくい構造になっており、来園者が安心して過ごせるよう配慮されています。
普段目にする機会が少ない動植物が、実はすぐそばで静かに暮らしている――そんなことを教えてくれるのが、この樹海の森の魅力です。
4-3 熊は出る?森を安全に歩くための基本マナー
「樹海」というイメージから、クマなどの危険な動物を心配される方もいらっしゃいます。公園周辺はあくまで富士山麓の山林地帯ですので、シカやイノシシをはじめとした野生動物が生息しているのは事実です。一方で、園内は整備された公園エリアが中心で、芝生広場は柵で囲われ、日中は多くの人が出入りするため、クマが頻繁に現れるような環境ではありません。
とはいえ、自然の中である以上、基本的な安全マナーを守ることが大切です。特に樹海散策路や周辺のハイキングコースを歩く場合は、次の点に注意しましょう。
- 複数人で歩く
一人で奥深くまで入り込まないようにし、できるだけグループで行動します。 - 音を出しながら歩く
鈴やラジオ、小さなベルなどを鳴らして歩くことで、動物のほうから距離を取ってくれる可能性が高まります。 - ゴミや食べ物を残さない
野生動物を引き寄せる原因になります。ゴミは必ず持ち帰り、休憩時の食べこぼしにも注意しましょう。 - むやみに藪の中へ入らない
整備された遊歩道から外れて奥に入り込むと、道に迷ったり、思わぬ危険に遭遇するリスクが高まります。 - 動物を見かけても近づかない・追いかけない
写真撮影などで距離を詰めすぎると、動物にとっては「追いかけられている」と感じる場合があります。
こうした基本的なマナーを守れば、公園内やその周辺の散策は、十分に安全に楽しむことができます。
「野生動物の暮らすエリアにお邪魔している」という気持ちで、静かに森を味わう心構えが大切です。
4-4 「樹海=心霊スポット」というイメージとのギャップ
青木ヶ原樹海というと、テレビやインターネットの影響から、どうしても「怖い場所」「心霊スポット」というイメージが一人歩きしがちです。しかし、実際に日中の森を歩いてみると、そこにはまったく別の姿が広がっています。
- 木々の間を抜ける風の音
- 野鳥のさえずりや、木の幹をつつくキツツキの響き
- 足元に広がるコケやシダの鮮やかな緑
といった、静かで落ち着いた自然の風景がそこにはあります。西湖野鳥の森公園は、そんな樹海の「穏やかな一面」を、安全に体験できる場所です。
- 園内はきちんと整備された公園
- 樹海散策路も、短いコースで迷いにくい
- 案内板やスタッフのいる樹海ギャラリーからスタートできる
といった環境が整っているため、いわゆる「心霊スポット巡り」とはまったく別の、安全で健全な自然体験として樹海を楽しめます。
むしろ、誤ったイメージだけが広がってしまうことは、この地域にとっても望ましいことではありません。西湖野鳥の森公園では、樹海ギャラリーの展示や自然観察を通して、
「樹海は、怖い場所ではなく、豊かな自然が息づく森である」
という正しい理解を広めていく役割も担っています。
第5章|西湖野鳥の森公園で出会える野鳥たち
5-1 野鳥観察の基本|初心者でも楽しめる理由

西湖野鳥の森公園は、約210種の野鳥が飛来し、そのうち約60種が生息していると言われる、日本有数のバードウォッチングスポットです。
園内には、
- 巣箱
- 餌台(エサ台)
- 水場
- 望遠鏡を備えたバードウォッチング室
などが整備されており、「野鳥観察に特化した公園」として初心者でも楽しみやすい環境が整っています。
とくに樹海ギャラリーに併設されたバードウォッチング室では、窓の外に設置された餌台や水場に集まる鳥たちを、室内から落ち着いて観察できます。雨の日や真冬の冷え込む日でも、暖かい屋内から観察できるのは大きな魅力です。
初心者にも優しいポイント
- 野鳥が集まりやすい餌台・水場が整備されている
- 代表的な種が多く、図鑑やパンフレットと照らし合わせて見分けやすい
- 室内観察ができるため、天候や寒さの影響を受けにくい
- スタッフや解説パネルから、鳥の名前や特徴を学びやすい
双眼鏡をお持ちならもちろん便利ですが、初めてであれば肉眼+観察窓だけでも十分楽しめる公園です。
5-2 留鳥・漂鳥|一年中会える森の常連たち


西湖野鳥の森公園には、一年を通して見られる留鳥・漂鳥が数多く暮らしています。代表的な種は次のとおりです。
- ヤマガラ
- シジュウカラ
- ホオジロ
- メジロ
- ゴジュウカラ
- アオゲラ
- カワラヒワ
- ウグイス
- コガラ
- コゲラ
- ヒガラ
- キセキレイ
- モズ
- カケス
- キバシリ
- イカル
- アカゲラ
- トラツグミ
- ミソサザイ
- エナガ など
なかでも、公園の“顔”ともいえるのがヤマガラです。人懐っこい性格で知られ、園内の餌台では手のひらからヒマワリの種をついばむ「手乗り体験」も楽しめることがあります。

- ヤマガラ:オレンジ色の腹と黒い頭が特徴的。手乗り体験で人気No.1。
- シジュウカラ:胸の黒いネクタイ模様がトレードマーク。街中でもおなじみの種ですが、森の中で見るとまた違った趣があります。
- エナガ:丸い体に長い尾がついた、愛らしいシルエットの小鳥。「雪の妖精」と呼ばれることもある人気者です。
こうした常連組は、季節を問わず観察されるため、いつ訪れても何かしらの野鳥に出会える安心感があります。まずはヤマガラやシジュウカラなど、特徴の分かりやすい鳥から覚えていくと、どんどん森の世界が身近に感じられてきます。
5-3 夏鳥・冬鳥|季節ごとに入れ替わる主役たち
西湖野鳥の森公園の魅力は、季節によって主役の野鳥が入れ替わることです。春〜夏にかけては「夏鳥」、秋〜冬には「冬鳥」が訪れ、森の雰囲気をガラリと変えてくれます。
夏鳥(主に春〜秋)


- オオルリ
- キビタキ
- クロツグミ
- コルリ
- ツツドリ など
新緑の季節になると、オオルリやキビタキのさえずりが森中に響き渡ります。
オオルリの透き通るような青い姿や、キビタキの鮮やかな黄色と黒のコントラストは、バードウォッチャー憧れの存在。姿が見えなくても、声を手がかりに探してみる楽しさがあります。
冬鳥(主に秋〜春)


- ルリビタキ
- イスカ
- ベニマシコ
- アトリ
- カシラダカ
- シメ
- マヒワ
- ミヤマホオジロ など
冬になると、公園周辺はルリビタキやベニマシコなど、色鮮やかな冬鳥が主役になります。特に、青い体色が美しいルリビタキは「幸せの青い鳥」とも呼ばれ、出会えたら思わず写真に収めたくなる存在です。
また、このエリアで注目度が高まっているのがイスカです。嘴が交差した独特の姿を持ち、マツの実を器用についばむ様子が人気の冬鳥で、2023年・2024年は「当たり年」と言われるほど多く観察された年でもあります。
このように、
- 春〜夏:さえずりの美しい夏鳥
- 秋〜冬:カラフルな冬鳥
というように、季節によって森の主役が変わるため、何度訪れても違う発見があるのが西湖野鳥の森公園の大きな魅力です。
5-4 ヤマガラの手乗り体験とマナー|イスカ観察のコツも

西湖野鳥の森公園の「名物体験」といえば、やはりヤマガラへのエサやりです。
園内の餌台では、管理棟などで販売されているヒマワリの種(100円程度)を手のひらに乗せて静かに待っていると、ヤマガラが勇気を出して手の上に止まり、種をついばむことがあります。
指先に伝わる小さなくちばしの感触は、一度体験すると忘れられない思い出になりますが、同時に「野鳥はあくまで野生動物」であることを意識したマナーも大切です。
ヤマガラ手乗り体験のマナー
- 大きな声を出さず、静かに待つ
- 追いかけたり、無理に手に乗せようとしない
- エサは公園で指定・販売されているものだけを使う(持ち込みはNG)
- 長時間同じ個体にエサを与え続けない(負担軽減のため)
こうした配慮を心がけることで、野鳥との距離を保ちながら、やさしい形でのふれ合いが楽しめます。
イスカなど冬鳥を楽しむコツ

冬場にイスカやベニマシコなどの冬鳥を狙う場合は、次のポイントも意識してみてください。
- 時間帯:比較的活動が活発な朝〜午前中が狙い目
- 観察場所:マツやカラマツの林・実のなる木の周辺を中心にゆっくり歩く
- 服装・装備:冬の西湖周辺は非常に冷え込むため、防寒着・手袋・防寒ブーツは必須
- 双眼鏡・カメラ:8倍程度の双眼鏡があると観察がぐっと楽になります。カメラは望遠レンズがあるとなお良いですが、まずは「見て楽しむ」ことを優先してOKです。
写真撮影に夢中になると、つい足元や周囲への注意がおろそかになりがちです。
- 遊歩道から外れない
- 他の来園者の通行をふさがない
- フラッシュ撮影を多用しない
といった基本マナーも意識しながら、冬ならではの出会いを楽しんでください。
第6章|野鳥観察・撮影の楽しみ方と持ち物
6-1 ベストシーズンとベストな時間帯
西湖野鳥の森公園では一年を通じて野鳥観察が楽しめますが、見やすさ・快適さ・種類の豊富さを総合すると、次の時期がおすすめです。
春〜初夏(4〜6月頃)
- 新緑の中で、夏鳥のオオルリ・キビタキなどがさえずりの最盛期を迎えます。
- 繁殖期のため、縄張り宣言のさえずりが多く、声を頼りに探しやすい季節です。
- 気温も比較的穏やかで、服装の調整もしやすい時期です。
秋〜初冬(10〜12月頃)
- 紅葉と野鳥を一緒に楽しめるのがこの時期。
- 冬鳥が徐々に増え始め、常連の留鳥+冬鳥というバラエティ豊かな顔ぶれになります。
- 空気が澄み、写真撮影ではくっきりとした描写を得やすい季節です。
真冬(1〜2月頃・こおりまつりの時期)

- 防寒装備は必須ですが、イスカやベニマシコ、ルリビタキなど冬ならではの鳥に出会えるチャンスが高まります。
- 雪景色の中の野鳥は、写真映えも抜群です。こおりまつり見学とセットで楽しむのもおすすめです。
時間帯の目安
- 早朝〜午前中(開園〜11時頃)
野鳥の活動が最も活発で、さえずりも多く聞こえる時間帯です。光も柔らかく、写真撮影にも向いています。 - 夕方(15〜17時頃)
鳥たちがねぐらに戻る前に活動が増える時間帯。冬場は日没が早いため、暗くなる前に切り上げるようにしましょう。
日中の真ん中(正午前後)は、鳥の動きが少し落ち着くことも多いので、
午前中心に観察し、午後は樹海ギャラリーの展示や周辺観光に回る、という過ごし方も効率的です。
6-2 野鳥観察・撮影にあると便利な持ち物リスト

西湖野鳥の森公園での野鳥観察・撮影をより楽しむために、あると便利な持ち物をまとめておきます。
基本アイテム
- 双眼鏡(8倍前後がおすすめ)
初心者でも扱いやすく、手ブレも少ない倍率です。1台あるだけで楽しさがぐっと広がります。 - フィールドノートやメモ帳・ペン
見つけた鳥の特徴や場所、時間などをメモしておくと、後から図鑑で調べるときに役立ちます。 - 野鳥図鑑・鳥のアプリ
紙の図鑑でもスマホアプリでもOK。特徴や鳴き声を調べながら観察すると、覚えやすくなります。
写真撮影が目的の方に

- カメラ本体(ミラーレス・一眼レフなど)
- 望遠レンズ(35mm換算で300mm以上があると◎)
近づきすぎずに自然な姿を撮影できます。 - 予備バッテリー・メモリーカード
寒さでバッテリーの消耗が早くなることもあるため、冬場は特に予備があると安心です。
服装・装備

- 歩きやすい靴
スニーカー〜軽めのトレッキングシューズがおすすめ。冬場や雨上がりは滑りにくいソールが安心です。 - 防寒着・レインウェア
標高が高いため、春・秋でも冷え込みやすく、天候の変化も早めです。重ね着できる服装がベストです。 - 帽子・手袋・ネックウォーマー(冬)
指先がかじかむとカメラ操作がしづらくなるため、薄手の手袋もあると便利です。 - 虫よけスプレー(春〜秋)
林内には蚊や小さな虫がいることもあるので、気になる方は準備しておきましょう。
その他あると便利なもの
- 飲み物・軽食(ただし野鳥や動物には与えない)
- ウエットティッシュ・ハンカチ
- ゴミ袋(自分のゴミは必ず持ち帰る)
- 日焼け止め(特に芝生広場で長時間過ごす場合)
6-3 初心者でも失敗しない観察・撮影マナー
西湖野鳥の森公園は、野鳥たちの「生活の場」をそっと覗かせてもらう場所です。
お互いに無理のない距離感で楽しむために、基本的なマナーも知っておきましょう。
野鳥に対するマナー
- 大きな声を出さない・急な動きをしない
近くで大声を出したり走り回ると、鳥たちは驚いて姿を消してしまいます。小さなお子さん連れの場合も、「鳥さんがびっくりしないようにね」と声をかけてあげると良いですね。 - 距離を詰めすぎない
巣やヒナを見つけても、近づきすぎると親鳥が警戒したり、子育ての邪魔になってしまいます。望遠レンズや双眼鏡に任せて、無理に近寄らないようにしましょう。 - エサやりは公園のルールに従う
ヤマガラへのエサやりなど、公園が認めている範囲・エサの種類の中で楽しむことが大切です。
持ち込みのパンくずやお菓子などは、鳥の健康を損ねる原因になるためNGです。 - 巣や巣箱をつついたり、触ったりしない
ちょっとした刺激でも、鳥にとっては大きなストレスになります。そっと見守る気持ちを大切に。
カメラマンとしてのマナー
- 遊歩道や通路をふさがない
三脚や荷物を広げる際は、他の来園者の通行を妨げない場所を選びましょう。 - フラッシュ撮影は控えめに
野鳥にとって突然の強い光は負担になります。基本的には自然光で撮影し、暗い場面でのフラッシュは避けるのが無難です。 - 長時間同じ場所を独占しない
人気の観察ポイントでは、他の人も野鳥を見たいはずです。譲り合いの気持ちを忘れず、「撮れたら一歩引く」心構えで楽しみましょう。
自然環境への配慮
- ゴミは必ず持ち帰る(小さなお菓子の包みやティッシュも忘れずに)
- 枝を折ったり、苔をはがしたりしない
- 遊歩道から外れての無理なショートカットはしない(踏み荒らし防止・安全確保のため)
これらのマナーを守ることで、野鳥たちの負担を減らし、次に訪れる人たちも同じ環境を楽しむことができます。
第7章|季節ごとの見どころ|新緑・紅葉・こおりまつり
7-1 春・夏|新緑と避暑の森
春の西湖野鳥の森公園は、青木ヶ原樹海の新緑が一気に芽吹くシーズンです。
3〜5月頃にかけて森が柔らかな黄緑色に包まれ、森林浴やハイキングがとても気持ちのよい時期になります。
- 樹海の木々が一斉に芽吹き、爽やかな森の空気に包まれる
- 夏鳥(オオルリ・キビタキなど)が到来し、さえずりが一段とにぎやかになる
- 気温もまだ極端に上がらず、長時間の散策や観察に最適
続く夏(6〜8月)は、公園の標高が約953mと高いため、下界より約6度気温が低い“天然の避暑地”として人気を集めます。
- 標高953m、街中より約6度低い涼しさで、真夏でも比較的過ごしやすい
- 日中の強い日差しを避けつつ、芝生広場でのピクニックや森林浴が楽しめる
- 野生のアジサイや高原らしい植物、昆虫観察もできる季節
春・夏の楽しみ方のポイント
- 午前中は野鳥観察、日中は芝生広場でゆったりピクニック、という過ごし方がおすすめ
- 夏でも早朝・夕方はひんやりするため、薄手の上着があると安心
- 周辺の「西湖いやしの里根場」などと組み合わせた、ゆったりした一日観光にも最適です
7-2 秋|紅葉と野鳥撮影のベストシーズン


秋の西湖野鳥の森公園は、紅葉と野鳥撮影のベストシーズンです。
紅葉の見頃は例年10月下旬〜11月上旬で、カエデやシラカバ、ブナ、ナナカマドなどが鮮やかに色づきます。
- 主な紅葉樹種:カエデ、シラカバ、ブナ、ナナカマド
- 澄んだ秋の空気の中、赤・黄・オレンジのグラデーションが森を彩る
- 条件が良ければ、富士山と紅葉を同時に眺められる希少なロケーション
この時期は、冬鳥が少しずつ姿を見せ始めるタイミングでもあり、
- 夏鳥の名残
- 通年の留鳥
- 到来し始めた冬鳥
が混ざり合うことで、一年の中でもとくにバラエティ豊かな野鳥観察・撮影が楽しめる季節になります。
秋の楽しみ方のポイント
- 紅葉の見頃は10月下旬〜11月上旬が目安(週末は駐車場が混み合う場合も)
- 朝〜午前中は野鳥撮影、日中は紅葉散策という流れが効率的
- 気温がぐっと下がる日も多いため、薄手のダウンやフリースなど、一枚多めの防寒着を用意しておくと安心です
カメラをお持ちでなくても、紅葉に包まれた芝生広場でゆっくり過ごすだけで、秋の高原ならではの時間を堪能できます。
7-3 冬|西湖こおりまつり(樹氷まつり)と雪景色


冬の西湖野鳥の森公園は、一年でもっともドラマチックに表情を変える季節です。
最大のハイライトが、毎年2月上旬〜中旬に開催される「西湖こおりまつり」(旧・西湖樹氷まつり)。
公園内には、樹木や骨組みにホースで水を吹きかけ、厳しい寒さのなかで少しずつ凍らせて作る樹氷のオブジェが立ち並びます。資料によっては「高さ5メートル級」「最大10メートルにもなる」と紹介されるほど、スケール感のある氷のアートです。
- 高さ約5m級の樹氷オブジェが会場一面に林立
- 日没〜19:00頃までライトアップされ、青・紫・ピンクなどの照明に照らされた幻想的な夜景が楽しめる
- 和太鼓演奏などのステージイベントや、土日祝日のキッチンカー出店で温かいフード&ドリンクも味わえる
2025年の開催予定(参考情報)
- 開催期間:2025年2月1日(土)〜2月11日(火・祝)
- ライトアップ:日没〜19:00
- 入場料:無料(駐車場も無料)
※天候や気温(氷づくりには最低気温-7℃以下が理想)により、内容が変更・中止される場合があります。最新情報は公式サイトや観光情報ページでご確認ください。
冬の野鳥・雪景色も見逃せない
こおりまつりの時期は、イスカ・ルリビタキ・ベニマシコなど冬鳥が最も活発になる季節でもあります。
- 樹氷と雪を背景にした、冬ならではの野鳥写真が狙える
- イスカがマツの実をついばむ様子など、冬ならではの生態観察も期待できます
冬に訪れる際の注意点
- 道路凍結の可能性が高く、スタッドレスタイヤやチェーンの装着が推奨されます
- 公園内も非常に冷え込むため、厚手のコート・手袋・ニット帽・防寒ブーツなど、しっかりした防寒対策が必須です
- 夜間のライトアップを楽しむ場合は、気温がさらに下がるため、ホッカイロなどの防寒グッズもあると安心です。
第8章|施設利用情報|トイレ・ペット・ランチ・雨の日対策
8-1 トイレ・売店などの基本設備
西湖野鳥の森公園には、トイレが2ヶ所あります。場所は次のとおりです。
- 樹海ギャラリー1階
- 芝生広場側のトイレ棟
どちらにも多目的トイレが完備されており、車椅子利用の方や小さなお子さん連れでも安心して使えるよう、バリアフリーに配慮された造りになっています。スロープや手すり、主要出入口の自動ドア、AEDなども整備されており、ユニバーサルデザインを意識した公園です。
トイレや樹海ギャラリーなど、館内施設の基本的な利用時間は9:00〜17:00で、木曜日が定休日です(公園自体の出入りは基本的に自由)。訪問前には、最新の営業情報も念のため確認しておくと安心です。
売店・軽い買い物について
中心施設の樹海ギャラリー内には、小さな売店スペースがあり、次のようなものを取り扱っています。
- ペットボトル飲料などの簡単な飲み物
- ヤマガラのエサに使えるひまわりの種(約100円)
- バードコールなどのオリジナルグッズや自然系の小物
一方で、レストランや本格的な物販コーナーは園内にはありません。お土産やしっかりした食事を取りたい場合は、後述する周辺施設(西湖いやしの里根場、道の駅なるさわ など)を利用する形になります。
8-2 ペット同伴の可否と注意点
西湖野鳥の森公園は、ペット連れの場合に利用エリアが分かれている点に注意が必要です。
- 芝生広場内:ペット立ち入り禁止
野鳥や野生動物への影響、他の来園者の安全性・快適性を考慮し、芝生広場はペット不可となっています。 - 樹海散策路:リード着用でペット同伴可
樹海の遊歩道エリアについては、必ずリードをつけたうえでの散策が可能です。足元の溶岩地形や木の根などもあるため、ペットの足元にも気を配りながら歩きましょう。 - 補助犬:全エリアで受け入れ
盲導犬・介助犬などの補助犬については、園内全域で受け入れが明示されています。
樹海散策路をペット同伴で歩く際は、次のようなマナーも心がけたいところです。
- 排泄物は必ず持ち帰る・土の中に埋めない
- 野鳥やシカ・イノシシなどの野生動物を追いかけさせない
- リードは短めに持ち、人や自転車とすれ違う際は特に注意
「野鳥の森」という性格上、鳥や野生動物にストレスを与えないことが大切なポイントになります。
8-3 ランチ・草餅などのグルメ情報
西湖野鳥の森公園の園内には、レストランや食堂はありません。食事の基本スタイルは、
- お弁当や軽食を持ち込んで芝生広場でピクニック
- 観光の前後に、周辺施設でランチやカフェを利用
という形になります。
園内でのランチ・おやつの楽しみ方
芝生広場は、富士山や西湖方面の景色を眺めながらお弁当を広げるのにぴったりの場所です。
- レジャーシートや折りたたみチェアを持参すれば、より快適に過ごせます。
- 風が通り抜ける高原の芝生で、気持ちのよいランチタイムが楽しめます。
ただし、食べ物を野鳥や野生動物に与えないこと・ゴミを残さないことは必須マナーです。残り物や食べこぼしは、野生動物を引き寄せる原因にもなります。
周辺でランチができるスポット(概要)
公園周辺には、次のような施設があり、ランチや甘味を楽しむことができます。


- 西湖いやしの里根場
茅葺き屋根の集落風観光施設。ほうとう・そば・郷土料理、甘味などを扱う食事処が複数あります。 - 道の駅なるさわ
地元野菜やお土産、軽食コーナーが充実した道の駅。ドライブと組み合わせたランチスポットとして便利です。 - 季節によっては、西湖周辺のカフェや食堂でクニマス関連のメニューや、山梨の郷土料理などが楽しめることもあります。
記事全体では、別章で周辺グルメや立ち寄りスポットを詳しくご紹介する予定ですので、ここでは「園内に飲食店はなく、周辺施設を併用する必要がある」という点だけ押さえておいていただければ大丈夫です。
8-4 雨の日・暑い日の過ごし方
標高953mの高原に位置する西湖野鳥の森公園は、夏でも比較的涼しいとはいえ、天候によっては「雨で外に出にくい」「日中の陽ざしが強い」といった場面もあります。そんな時に頼りになるのが、樹海ギャラリーです。
雨の日のおすすめ
- 樹海ギャラリー内の展示をじっくり見学
- 野生動物のはく製展示
- 樹海の生態系や溶岩地形を解説したパネル
- 富士山や周辺地域の自然に関する資料
- バードウォッチング室で、屋内から野鳥観察
雨の日でも、餌台や水場にやってくる野鳥を、ガラス越しに落ち着いて観察できます。
暑い日の過ごし方
- 日中の強い日差しを避け、午前中に外の散策・芝生広場でのピクニックを済ませ、暑い時間帯は樹海ギャラリーに避難
- 樹海の中は直射日光が遮られ、気温も下がるため、散策路の涼しさを活かしてショートトレイルを楽しむのもおすすめです。
天候に左右されにくいポイント
- 展示室・バードウォッチング室・クラフト体験教室など、屋内で楽しめるコンテンツがそろっている
- 公園全体がコンパクトにまとまっているため、天候の変化にも対応しやすい
雨の日や真夏日でも、「今日は屋内中心でゆったり」「小雨なら短時間だけ散策路へ」というように、天気に合わせた柔軟な過ごし方ができるのが、西湖野鳥の森公園の強みです。
第9章|周辺観光スポットとモデルコース
9-1 西湖エリアで一緒に回りたい主なスポット


西湖野鳥の森公園は、西湖と青木ヶ原樹海のほぼ中心にあり、周辺には立ち寄りやすい観光スポットがコンパクトに集まっています。ここでは、公園と組み合わせやすい代表的な場所を整理しておきます。
西湖いやしの里根場(ねんば)


- 西湖の西側にある、茅葺き屋根の集落を復元した観光施設。
- 約20棟の茅葺き民家に、食事処・体験工房・資料館・ギャラリーなどが入り、
ほうとうなどの郷土料理や工芸体験、昔ながらの日本の原風景が楽しめます。 - 春はしだれ桜、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季ごとに雰囲気が変わるのも魅力です。
富岳風穴


- 青木ヶ原樹海の中にある、総延長約201mの横穴型溶岩洞窟。
- 平均気温は約3℃とされ、夏でもひんやりとした「天然の冷蔵庫」として知られています。蚕の卵や種子の貯蔵に使われていた歴史もあり、国の天然記念物に指定されています。
鳴沢氷穴


- 富岳風穴と対になる、竪穴環状型の溶岩洞窟(全長約153m)。
- 一年を通して氷柱が見られることで有名で、階段の上り下りが多く、より「探検気分」を味わえるコースです。
西湖コウモリ穴・竜宮洞穴・三湖台など


- 西湖コウモリ穴:その名の通り、コウモリが生息してきた溶岩洞穴で、樹海散策と組み合わせて訪れられるスポット。
- 竜宮洞穴:溶岩洞穴の内部に祠が祀られ、信仰とも結びついたスポット。
- 三湖台(さんこだい):天気が良ければ、本栖湖・精進湖・西湖の「三湖」と富士山を一望できる展望地で、ハイキングコースの目的地として人気があります。
(これらは、いずれも本格的な樹海・山歩きの範疇に入るため、登山装備やルート確認が前提になります)
道の駅なるさわ・なるさわ富士山博物館




- 国道139号沿いの道の駅なるさわには、地元野菜やお土産コーナー、軽食スペースなどがあり、ドライブの拠点として便利です。
- 併設のなるさわ富士山博物館では、富士山の地質模型や鉱物・水晶の展示などを入館無料で楽しむことができます。道の駅での買い物や周辺観光の「合間」に立ち寄るスポットとしても紹介されています。
ブルーベリー農園
- 西湖周辺には、夏季にブルーベリー狩りが楽しめる農園も点在しています。
- 夏の避暑ドライブのついでに立ち寄ると、森・湖・洞窟観光とはまた違った「味覚体験」を組み合わせることができます。
9-2 半日モデルコース|西湖野鳥の森公園+いやしの里根場
「西湖の森と里山の原風景」をまとめて楽しむ、ゆったり半日プランです。
<午前スタート想定>
- 西湖野鳥の森公園(午前)
- 9:00頃到着。樹海ギャラリーの展示で樹海や野鳥の基礎知識をインプット。
- バードウォッチング室や芝生広場周辺で、ヤマガラやシジュウカラなどの観察を楽しむ。
- 小一時間ほど、樹海散策路を歩いて森の雰囲気を味わう。
- 芝生広場で早めのピクニックランチ
- お弁当やテイクアウトしたパンなどを持参して、富士山方向の景色を眺めながらランチ。
- 食べ物・ゴミを野鳥や野生動物に与えない/残さないことが大切です。
- 西湖いやしの里根場へ移動(車で10〜15分程度のイメージ)
- 午後は、茅葺き屋根の集落を散策しながら、工芸体験や甘味・郷土料理を楽しみます。
- 四季ごとの景色+富士山ビューが魅力なので、写真撮影が好きな方にもおすすめです。
こんな方におすすめ
- 小さなお子さん連れ、三世代旅行など、あまり移動距離を増やさずにゆったり過ごしたい方
- 歩きやすい靴さえあれば楽しめる、ライトな自然体験&里山景色を求める方
9-3 一日モデルコース|洞窟&道の駅と組み合わせるドライブ旅
洞窟や道の駅が好きな方には、「溶岩洞窟+野鳥の森+道の駅」を組み合わせた一日コースがおすすめです。
モデルコース例(河口湖IC発着イメージ)
- 富岳風穴
- 朝一番で横穴型洞窟の富岳風穴へ。
- 約15分の見学コースで、夏でも平均気温3℃といわれるひんやり空間と、溶岩棚・氷柱・天然冷蔵庫としての歴史を体感します。
- 鳴沢氷穴
- そのまま近くの鳴沢氷穴に移動し、竪穴環状型の洞窟でより「探検感」のあるルートを楽しみます。
- 足元や階段のアップダウンが多いので、滑りにくい靴が必須です。
- 道の駅なるさわ・なるさわ富士山博物館(昼頃)
- 洞窟観光の後は、道の駅なるさわでランチと買い物。
- 併設の富士山博物館では、水晶や溶岩樹型の展示などを無料で見学でき、富士山の成り立ちを学ぶことができます。
- 西湖野鳥の森公園(午後)
- 午後は西湖野鳥の森公園へ移動し、芝生広場や樹海ギャラリーでゆったりと過ごします。
- 洞窟で「富士山の地下世界」、公園では「樹海の森と野鳥」という、富士山の違った顔を一日で味わえる組み合わせです。
時間配分のイメージ
- 富岳風穴・鳴沢氷穴:それぞれ見学30〜40分前後+移動
- 道の駅なるさわ・博物館:1〜1.5時間(昼食・休憩込み)
- 西湖野鳥の森公園:2〜3時間(散策・野鳥観察)
洞窟はどちらも雨天でも楽しみやすいスポット(雨天OK)なので、天気があやしい日のプランとしても組み立てやすいコースです。
9-4 タイプ別のおすすめの過ごし方
最後に、「どんな目的で訪れるか」に応じたおすすめの組み合わせ方を簡単に整理しておきます。
① 野鳥観察・写真撮影がメインの方
- 「西湖野鳥の森公園」中心に、午前〜昼過ぎまでたっぷり滞在
- 余裕があれば、夕方前に西湖湖畔で風景撮影
- 冬季はこおりまつりのライトアップと、日中の野鳥撮影をセットにするプランも◎
② ファミリー・三世代旅行の方
- 午前:西湖野鳥の森公園(芝生広場でピクニック&バードウォッチング)
- 午後:西湖いやしの里根場 or 道の駅なるさわ
- 歩きやすい場所+屋内施設を組み合わせることで、小さな子ども〜高齢の方まで無理なく楽しめる一日になります。
③ 洞窟・地形・自然に興味のある方
- 富岳風穴・鳴沢氷穴+西湖野鳥の森公園のセットが定番。
- 体力と装備に余裕があれば、西湖コウモリ穴や樹海ウォーキングコース、三湖台ハイキングなどを追加して、よりディープな「樹海と溶岩地形の旅」にすることもできます。
④ のんびり景色と雰囲気を楽しみたい方
- 春・秋なら、西湖野鳥の森公園+西湖いやしの里根場の組み合わせが特におすすめです。
- 富士山と茅葺き集落の眺めを楽しんだ後、静かな森で野鳥の声に耳を傾ける――という流れは、「歩く量を抑えつつ、景色と空気を味わいたい」という方にぴったりです。
第10章|よくある質問(FAQ)
西湖野鳥の森公園を訪れる前によく寄せられる疑問を、まとめてご紹介します。すでに本文で触れた内容もありますが、「さっと確認したいとき用」のダイジェストとしてご活用ください。
Q1. 入園料や駐車場料金はいくらですか?
A. 公園は「ほぼすべて無料」で楽しめます。
- 入園料:無料
- 樹海ギャラリー・バードウォッチング室:無料
- 駐車場:無料(普通車約40台・バス約10台)
有料になるのは、クラフト体験教室(1人500円/要予約)など一部の体験プログラムだけです。
Q2. トイレや多目的トイレはありますか?
A. トイレは2ヶ所、多目的トイレも完備されています。
- 樹海ギャラリー1階
- 芝生広場側
どちらにも多目的トイレがあり、車椅子利用者や小さなお子さん連れでも安心です。利用できるのは樹海ギャラリーの開館時間に準じて9:00〜17:00(木曜定休)となります。
Q3. 西湖野鳥の森公園の「いちばんの魅力」は何ですか?
A. 青木ヶ原樹海の中で、野鳥と富士山の景色を無料でじっくり楽しめることです。
主なポイントは次のとおりです。
- 約210種が飛来・約60種が生息する野鳥の宝庫
- 餌台やバードウォッチング室が整備され、野鳥との距離が近い
- 富士山を望める芝生広場でピクニックも楽しめる
- ほとんどの施設が無料で、自然学習や体験プログラムも充実
「自然と仲良しになれる一日」というコンセプトどおり、バードウォッチングも森林浴も一度に楽しめるのが特色です。
Q4. どんな鳥が見られますか?初心者でも楽しめますか?
A. 年間を通じて多彩な野鳥が観察でき、初心者にもやさしい環境です。
- 留鳥・漂鳥:ヤマガラ、シジュウカラ、ホオジロ、メジロ、エナガなど
- 夏鳥:オオルリ、キビタキ、クロツグミなど
- 冬鳥:イスカ、ルリビタキ、アトリ、ベニマシコなど
園内には巣箱や餌台、水場、バードウォッチング室(望遠鏡付き)が整備されており、双眼鏡がなくても野鳥の姿を楽しみやすいのが特徴です。
Q5. 野鳥にエサやりはできますか?
A. 園内の「決められた場所」で、控えめなエサやり体験ができます。
- 園内のあちこちに餌台が設置され、ヤマガラなどがやってきます
- 条件が良ければ、手のひらからエサを食べてくれる「手乗り体験」ができることも
- ひまわりの種(エサ)が園内で販売されています(目安100円程度)
ただし、与えすぎや大きな音・急な動きは野鳥の負担になるので、マナーを守って静かに楽しむのがおすすめです。
Q6. 服装や持ち物はどんなものが良いですか?
A. 山の公園に来るつもりで、「一枚多め」と「歩きやすい靴」を意識しましょう。
- 全体的に:標高約950mで、麓の町より気温が5〜6℃ほど低いことが多いです
- 春・秋:薄手のフリースやウインドブレーカーなど、脱ぎ着しやすい防寒着
- 夏:日陰は涼しいものの、日差しが強いので帽子・日焼け止め
- 冬:ダウンジャケット、手袋、ニット帽などしっかりした防寒具が必須
持ち物としては、
双眼鏡・望遠レンズ付きカメラ・飲み物・軽食・雨具・トレッキングシューズなどがあると、野鳥観察も散策も快適に楽しめます。
Q7. 冬に行っても大丈夫?道路状況や装備が心配です
A. 冬はとても魅力的ですが、「車の冬装備」と「防寒対策」が必須です。
- 冬季は道路凍結や積雪が発生することがあり、スタッドレスタイヤやチェーンの装着が強く推奨されています
- 公園周辺は標高が高く、体感温度もかなり低め。防寒着・手袋・帽子は必ず準備しましょう
その代わり、2月上旬の「西湖こおりまつり」期間中は、樹氷と冬鳥の両方が楽しめる一年で最も幻想的なシーズンでもあります。
Q8. ペット同伴は可能ですか?
A. 条件付きで可能です。エリアごとにルールがあります。
- 樹海散策路:ペット同伴OK
- 芝生広場:ペット立入禁止(柵で区分けされています)
- 補助犬(盲導犬など)は受け入れ対象です
散策路ではリードを必ずつけ、他の来園者や野生動物への配慮を忘れずに歩きましょう。
Q9. 「西湖こおりまつり」とはどんなイベントですか?
A. 公園の冬を代表する、樹氷とライトアップの人気イベントです。
- 開催時期の目安:毎年2月上旬〜中旬
- 2025年予定:2月1日(土)〜2月11日(火・祝)
- 内容:
- 高さ5m級の樹氷オブジェ展示
- 夜間ライトアップ(日没〜19:00)
- 和太鼓演奏などのステージイベント
- 土日祝日のキッチンカー出店(軽食・温かい飲み物など)
入場・駐車場ともに基本的に無料ですが、防寒対策と冬用タイヤは必須と考えておきましょう。
Q10. アクセス方法(車・バス)をもう一度教えてください
A. 河口湖を拠点に、車でもバスでもアクセスしやすい立地です。
電車+バスの場合
- 富士急行線「河口湖駅」
- 西湖周遊バス「Green Line」に乗車(約43分)
- 「西湖野鳥の森公園」バス停下車すぐ
車の場合
- 中央自動車道「河口湖IC」から国道139号経由で約15km(25〜30分ほど)
- 駐車場は無料・普通車40台+バス10台程度
バスは本数が多くないため、事前に時刻表を確認してからの来園がおすすめです。
第11章|まとめ|西湖野鳥の森公園をもっと楽しむために
11-1 「野鳥の森・樹海・四季のイベント」3つの顔を持つ公園
西湖野鳥の森公園は、富士五湖の中でも少し“通好み”の立ち位置にある公園です。
これまでの内容を振り返ると、この公園には大きく分けて 3つの顔 があることが分かります。
- 「野鳥の森」としての顔
- 約210種が飛来し、約60種が生息すると言われる野鳥の宝庫。
- 餌台・水場・巣箱・バードウォッチング室が整備され、初心者でも野鳥観察を楽しみやすい環境。
- ヤマガラの手乗り体験や、夏鳥・冬鳥の入れ替わりなど、季節ごとの出会いが豊富。
- 「樹海の入口」としての顔
- 溶岩台地の上に広がる青木ヶ原樹海の一角に位置し、樹海の雰囲気を安全に体験できる場所。
- 樹海ギャラリーで成り立ちや生態系を学び、短い散策路で“樹海の空気”を実感できる。
- 「怖い場所」ではなく「豊かな自然の森」であることを伝える、自然学習の拠点。
- 「四季のイベント会場」としての顔
- 春の新緑・夏の避暑・秋の紅葉・冬の西湖こおりまつり(樹氷まつり)と、季節ごとに表情が一変。
- 特に冬のこおりまつりは、樹氷のオブジェとライトアップが楽しめる、地域を代表するイベント。
この3つの顔が重なり合うことで、「見る・歩く・学ぶ・撮る・体験する」を一度に味わえるのが、西湖野鳥の森公園ならではの魅力です。
11-2 初めて行く人が押さえておきたいポイント
初めて訪れる方に向けて、この記事全体の“要点”をコンパクトにまとめておきます。
基本情報のポイント
- 入園料・駐車場ともに無料
- 樹海ギャラリー・トイレ・芝生広場などがコンパクトにまとまり、短時間でも一通り回りやすい
- 標高約950mで、麓より気温が5〜6℃低いことが多い(服装は「一枚多め」を意識)
野鳥・自然の楽しみ方
- まずは樹海ギャラリーで、樹海と野鳥の基礎知識をインプット
- バードウォッチング室や芝生広場周辺で、ヤマガラ・シジュウカラなど身近な鳥から観察
- 時間に余裕があれば、樹海散策路で溶岩地形とコケ・シダの森を体感
滞在時間の目安
- “さっと”回る場合:1〜2時間
- 野鳥観察や撮影を中心にじっくり楽しむ場合:半日〜1日
「富士五湖ドライブの途中に立ち寄る」使い方も、「ここをメインにゆっくり過ごす」使い方も両方できる、柔軟な公園と言えます。
11-3 アクセス・ベストシーズン・持ち物・服装のおさらい
アクセス(概要)
- 車:
- 中央道「河口湖IC」から国道139号経由で約25〜30分
- 東名「富士IC」から朝霧高原経由で約50分前後
- バス:
- 富士急行線「河口湖駅」から西湖周遊バス(Green Line)で約40分、「西湖野鳥の森公園」バス停下車すぐ
ベストシーズン
- 春〜初夏:新緑と夏鳥のさえずり、快適な気候
- 秋:紅葉と野鳥撮影のベストシーズン
- 冬:西湖こおりまつり+冬鳥(イスカ・ルリビタキなど)の観察
持ち物・服装(最低限これだけは)
- 季節を問わず:
- 歩きやすい靴
- 脱ぎ着しやすい上着(標高が高く、天候が変わりやすい)
- 飲み物・タオル・雨具(折りたたみ傘 or レインウェア)
- あるとさらに良いもの:
- 双眼鏡 or 望遠レンズ付きカメラ
- レジャーシート(芝生広場でピクニックする場合)
- 冬場は、帽子・手袋・ネックウォーマー・カイロなど本格的な防寒具
とくに冬季は、車の冬装備(スタッドレスタイヤ・チェーン)と徹底した防寒対策が必須と考えておきましょう。
11-4 マナーと安全のポイント
西湖野鳥の森公園は、あくまで「野鳥と野生動物の暮らす森」に、人間がお邪魔している場所です。
長くこの環境を守っていくためにも、次のポイントを意識して楽しみたいところです。
- 大きな声・急な動き・走り回りは控えめに(野鳥が驚いてしまいます)
- エサやりは、公園が指定した場所・エサの種類の範囲で楽しむ
- 巣や巣箱に近づかない・触らない
- 遊歩道から外れて樹海の奥へ入り込まない(迷子・安全面のリスク回避)
- ゴミは必ず持ち帰る(食べ残しやお菓子の包みも含めて)
- ペット同伴の場合は、芝生広場の立ち入り禁止・リード着用・排泄物持ち帰りを徹底
こうしたマナーを守ることで、野鳥・動物たちへの負担を減らし、次に訪れる人たちも同じ環境を楽しむことができます。
11-5 富士五湖観光の中での立ち位置と、おすすめの組み合わせ方
富士五湖周辺には、
- 河口湖の温泉街や遊覧船・ロープウェイ
- 山中湖の湖畔リゾート
- 本栖湖・精進湖の展望スポット
- 富岳風穴・鳴沢氷穴・道の駅なるさわ など
観光地らしい賑やかなスポットが多数あります。その中で、西湖野鳥の森公園は、
「人が多すぎない静かな環境で、森と野鳥に向き合える場所」
というポジションにあります。
こんな組み合わせ方がおすすめ
- 「静かな自然×里山の景色」プラン
- 西湖野鳥の森公園 + 西湖いやしの里根場
→ 樹海の森と、茅葺き集落の原風景を一度に楽しむ、のんびり系コース。
- 西湖野鳥の森公園 + 西湖いやしの里根場
- 「自然学習×洞窟探検」プラン
- 西湖野鳥の森公園 + 富岳風穴 + 鳴沢氷穴 + 道の駅なるさわ
→ 地下の溶岩洞窟と、地上の樹海・野鳥を合わせて体験する、学びの多い一日コース。
- 西湖野鳥の森公園 + 富岳風穴 + 鳴沢氷穴 + 道の駅なるさわ
- 「冬の絶景×野鳥写真」プラン
- 西湖こおりまつり(樹氷ライトアップ) + 日中の野鳥観察
→ 氷のオブジェと冬鳥の撮影を楽しむ、フォトグラファー向けコース。
- 西湖こおりまつり(樹氷ライトアップ) + 日中の野鳥観察
賑やかなテーマパークや大型観光施設とは違い、
「静かに自然の音を聞きながら過ごせる時間」が、この公園最大の贅沢です。
11-6 おわりに|「また別の季節にも来たくなる」公園
西湖野鳥の森公園は、一度訪れると、
- 「次は紅葉の時期に来てみたい」
- 「冬のこおりまつりとイスカを見に行きたい」
- 「子どもがもう少し大きくなったら、また一緒に連れてきたい」
と、“季節を変えて何度も訪れたくなる”タイプの公園です。
富士五湖観光の中で、
- 観光地らしい華やかさよりも、
- 森の静けさや鳥のさえずり、樹海のひんやりした空気
を求めている方には、きっと相性の良い場所になるはずです。
第12章|参考情報・公式サイト・関連リンク集
※各サイトの内容・営業情報・イベント日程などは変更になる場合があります。
お出かけ前に、必ず最新情報をご確認ください。
12-1 西湖野鳥の森公園|公式情報・自治体サイト
◆ 西湖野鳥の森公園(富士河口湖 総合観光情報サイト・事実上の公式ページ)
公園の基本情報・施設紹介・こおりまつりの概要などがまとまっているページです。
開園時間やアクセス、園内の写真なども確認できます。
URL:https://fujisan.ne.jp/pages/345/
◆ 西湖野鳥の森公園(山梨県公式観光サイト「富士の国やまなし」)
山梨県観光推進機構が運営する公式観光情報サイト内のスポットページです。
体験学習・紅葉・こおりまつりの時期など、季節情報の目安も掲載されています。
URL:https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p2_4612.html
◆ 西湖野鳥の森公園(富士河口湖町観光連盟/観光情報サイト)
公園の概要や樹海ギャラリー、芝生広場、周辺で見られる主な野鳥リストへのリンクなどが掲載されています。
URL(観光情報ページの一例):
・https://kawaguchiko.net/park/yachonomori/
・https://kawaguchiko.gr.jp/show_detail.php?id=5
◆ 西湖野鳥の森公園(JAFナビ スポット情報)
住所・駐車場台数・地図など、ドライブ時に役立つ基本情報がコンパクトにまとまっています。
URL:https://drive.jafnavi.jp/spots/900119990047/
12-2 富士河口湖町・山梨県の観光総合情報
◆ 富士河口湖町 公式観光ポータル(富士山巡礼の旅ほか)
町全体の観光情報・モデルコース・イベントカレンダーなどがまとまったポータルサイトです。
西湖野鳥の森公園の紹介ページや、富士五湖エリアの他スポット情報も辿れます。
URL:https://www.mt-fuji.gr.jp/
◆ 富士河口湖町 公式ホームページ(クニマス・ネイチャーセンター関連等)
西湖ネイチャーセンターや「茅葺住居とクニマス」など、西湖エリアの学習・展示施設情報が掲載されています。
カーナビ設定の注意点なども記載されています。
URL:https://www.town.fujikawaguchiko.lg.jp/
◆ 山梨県公式観光サイト「富士の国やまなし」トップ
県内全域の観光スポット・イベント情報が検索できる公式サイトです。
西湖・富士五湖エリアの観光計画を立てる際に便利です。
URL:https://www.yamanashi-kankou.jp/
12-3 西湖こおりまつり(樹氷まつり)関連リンク
◆ 2026西湖こおりまつり(富士河口湖 総合観光情報サイト)
西湖野鳥の森公園で開催される「西湖こおりまつり」の公式イベントページです。
最新年度の開催日程・ライトアップ時間・アクセスなどが掲載されます。
URL:https://fujisan.ne.jp/pages/405/
◆ 2025西湖こおりまつり(富士河口湖町イベント情報集約サイト)
2025年開催分のイベント概要ページです。
開催期間・ライトアップ時間・アクセス・駐車場などの詳細がまとまっています。
URL:https://fujikawaguchiko-event.com/events/01HZHMNMK77R6QXSBSQYSDG2SP
◆ 西湖こおりまつり(旅行・観光系メディア記事)
・たびらい(tabirai)による特集記事
イベントの見どころや写真が多数掲載され、雰囲気を掴むのに便利です。
URL:https://www.tabirai.net/localinfo/article/article-21773/
・GOOD LUCK TRIP(gltjp)による紹介ページ
イベントの歴史や概要・アクセスが整理されています。
URL:https://www.gltjp.com/ja/directory/item/16472/
◆ 2025西湖こおりまつり関連記事(宿・周辺施設ブログ等)
・root field(宿泊施設)による近隣イベント紹介記事
URL:https://root-field.com/info/%E3%80%90%E8%BF%91%E9%9A%A3%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%80%912025-%E8%A5%BF%E6%B9%96%E3%81%93%E3%81%8A%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%A4%E3%82%8A%E3%81%8C%E9%96%8B%E5%82%AC/
・個人ブログ/note記事(フォトレポート)
URL:https://note.com/photoimage/n/ne3b6196f96ad
12-4 基本情報・口コミ・周辺情報サイト
◆ いこーよ|西湖野鳥の森公園
子ども連れ視点での情報がまとまったお出かけ情報サイトです。
営業時間・定休日・料金(クラフト体験など)の目安が参考になります。
URL:https://iko-yo.net/facilities/2379
◆ じゃらんnet|西湖野鳥の森公園
訪問者の口コミ・写真を中心に、公園の雰囲気を掴むのに役立ちます。
URL:https://www.jalan.net/kankou/spt_19428ah3330041319/
◆ Yahoo!トラベル|西湖野鳥の森公園
公園の写真や概要、周辺宿泊施設情報と合わせて確認できます。
URL:https://travel.yahoo.co.jp/kanko/spot-00025584/
◆ 富士眺望の湯ゆらり「富士の自然が育む野鳥の楽園」特集
周辺温泉施設がまとめた、西湖野鳥の森公園の野鳥観察スポットとしての魅力紹介記事です。
野鳥の種類や見どころが、観光客向けに分かりやすく解説されています。
URL:https://www.fuji-yurari.jp/recommend-info/fuji-wild-bird.html
以上が、西湖野鳥の森公園の記事を読む際・実際に訪れる際に役立つ参考リンク集です。
この章をブックマーク代わりにしておけば、最新の開催情報やアクセス情報の確認用ハブとしても活用していただけます。



