- はじめに
- 1. 基本情報(はじめて行く人向けの要点)
- 2. 忍野八海の価値(世界遺産×名水の里)
- 3. まずは全体像:8つの池+「中池」の位置関係
- 4. 池めぐりの歩き方(モデルコース)
- 5. 各池ガイド(写真・見どころ・豆知識)
- 6. 写真の撮り方・時間帯のコツ
- 7. 天気・服装・季節の楽しみ・ライブカメラ
- 8. 所要時間・混雑回避・バリアフリーメモ
- 9. アクセス(車・公共交通)とカーナビ目安
- 10. 駐車場と料金の目安
- 11. 見学料・資料館ガイド(底抜池は館内)
- 12. 食べ歩き&ランチ徹底ガイド
- 13. マナー&注意(自然と景観を守るために)
- 14. 近隣スポット&温泉(合わせて回る)
- 15. よくある質問(FAQ)
- 16. 参考情報一覧(出典)
- 周辺地図
- 関連動画
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はじめに
富士山の雪どけ水が数十年かけて地中を流れ、澄みきった湧水となって現れる―それが「忍野八海」。八つの池と茅葺きの里並みがつくる“日本の原風景”は、国の天然記念物であり、世界文化遺産「富士山」の構成資産にもなっています。
この記事のポイント(読む前にサクッと判断)
- 価値が分かる:天然記念物×名水百選×世界遺産の構成資産という“3つの格”をやさしく解説。
- 回り方が分かる:標準の所要は60〜90分。出口池まで含めるかで時間配分が決めやすい。
- お金と時間が分かる:見学は基本無料。底抜池を見られる榛の木林資料館は有料(大人約300円)、開館は目安9:00〜17:00。
- 行き方が分かる:富士山駅・河口湖駅から路線バスでアクセス良好。車はICから約10〜15分。
- 現地の実用情報が分かる:周辺Pは有料1回300円目安/一部で無料Pあり(例:池本P)。食べ歩き&ランチ情報も充実。
富士山の伏流水が育てた“青い水”の美しさと、歩きやすい散策導線を両立した名所。これ以降の章で、池ごとの見どころ、モデルコース、食べ歩き・ランチ、アクセスと駐車場、写真のコツ、マナーまで順に紹介します。
1. 基本情報(はじめて行く人向けの要点)
- 名称・読み方:忍野八海(おしのはっかい)
- 所在地:山梨県南都留郡忍野村 忍草周辺(標高 約940m)
- 指定:国指定天然記念物/名水百選/世界文化遺産「富士山」の構成資産
- 見学:基本無料(24時間自由見学)。ただし底抜池がある「榛の木林資料館」は有料:大人300円・小人150円(目安)/開館 9:00〜17:00/休館は不定(要確認)
- 所要時間の目安:中心部のみなら約60分、出口池まで含めるなら1.5〜2時間
- アクセス(公共交通):富士急行線富士山駅または河口湖駅から路線バス「忍野八海」下車(目安25〜30分)。東京/新宿からは中央本線→大月→富士急行線→バスで約2時間30分。
- アクセス(車):東富士五湖道路山中湖IC/富士吉田ICから約10〜15分
- 駐車場:周辺に民営P多数。普通車1回300円が相場/店舗利用で無料になる例あり(例:池本P)。繁忙期は早めの到着が安心。
- 連絡先・公式:管理=忍野村(観光産業課)。公式観光サイト「おしのナビ」、資料館公式サイトあり。
2. 忍野八海の価値(世界遺産×名水の里)
ひとことで言うと:富士山の雪どけ水が長い年月をかけて自然にろ過され、湧き出した“名水の泉”が8つ集まった場所。自然の美しさと、富士山信仰の歴史が重なる、日本を代表する水景の聖地です。
- “3つの格”を持つ場所
忍野八海は、国の天然記念物(1934年)/名水百選(1985年)/世界文化遺産「富士山」の構成資産(2013年)に位置づけられています。観光地というだけでなく、学術的・文化的にも価値が高い場所です。 - なぜ水が“青く澄む”の?
水は富士山に降った雨や雪が溶岩層を通って約20年以上かけてろ過されて湧き出します。自然のフィルターを通るため不純物が少なく、抜群の透明度と、光の吸収・散乱で生まれる深い青が見られます。 - 信仰と“禊(みそぎ)”の場
8つの池は古くから富士講の巡礼と結びつき、登拝前に身を清める場として大切にされてきました。池ごとに伝承が残り、今も“霊場”としての面影が色濃く感じられます。 - 地形の物語
8つの池は、かつてこの地にあった湖(忍野湖)が干上がった後も湧水として残った“名残の水面”。だからこそ、周囲の里景色と一体になった“日本の原風景”が体験できます。
ここが見どころの要点
・“透明度×青さ”に心をつかまれる/水の写真が映える
・歴史と信仰の背景を知ると、1池1池の意味が分かる
・世界遺産の一部として、保全とマナーが徹底されている(後章で解説)
3. まずは全体像:8つの池+「中池」の位置関係
八つの“本家”の池は、出口池・御釜池・底抜池・銚子池・湧池・濁池・鏡池・菖蒲池のこと。中心エリアに比較的コンパクトにまとまっており、徒歩60〜90分で一通り巡れます。
- 中心部に近い池(撮影&食べ歩きと相性◎)
湧池・濁池・御釜池・銚子池・鏡池・菖蒲池は中心に近く、写真や食べ歩きと組み合わせやすい動線です。とくに湧池は湧出量・透明度が高く“青”が映える代表格。鏡池は無風の朝に“逆さ富士”を狙えることで有名です。 - 少し離れた静けさの池
出口池は北側の離れた位置にあり、静かな雰囲気が魅力。時間に余裕があれば足を延ばす価値があります。 - “底抜池”は有料施設の中
底抜池は榛の木林資料館の敷地内にあり、有料エリアに入って見学します(中流の御釜池とは地下水で繋がると伝わります)。
よくある誤解:中池=八海ではありません
観光写真でよく見る“深い青の大きな池”=中池は人工池。正式な「八海」には含まれません。写真映えで人気ですが、現地マップでも区別が案内されています。
回り方の目安(最初の一周)
- まずは中心6池(湧池・濁池・御釜池・銚子池・鏡池・菖蒲池)を時計回りでサクッと把握
- 余裕があれば出口池へ足を延ばして“里の静けさ”を味わう
—この順番だと60分→90分に拡張しやすく、混雑時も調整しやすいです。
ワンポイント
足元は石畳や細い通路もあるため、歩きやすい靴で。撮影は人の流れを妨げない場所で行いましょう。
4. 池めぐりの歩き方(モデルコース)
所要の目安:中心部だけなら約60分、出口池や資料館も回るなら90分前後。滞在時間は混雑状況と撮影時間で前後します。
4-1|60分ベーシック(中心6池を時計回り)
湧池 → 濁池 → 御釜池 → 銚子池 → 鏡池 → 菖蒲池
- ポイント:最も見どころが凝縮した“中心6池”だけを効率よく一周。湧水の“青”(湧池)と、朝なら逆さ富士(鏡池)を押さえつつ、食べ歩きも挟みやすい動線です。
- 足もと:石畳や細い通路もあるため歩きやすい靴で。人の流れを妨げない位置で撮影を。
4-2|90分ゆったり(出口池+資料館)
中心6池一周 + 出口池(北側) + 底抜池(資料館内)
- 出口池:中心から少し離れた静けさが魅力。里の風景と合わせて落ち着いて撮れます。
- 底抜池:榛の木林資料館の有料エリア内。時間に余裕があれば、池の成り立ちや民具展示も見学を。開館は9:00〜17:00(目安)。
- 時間調整のコツ:まず中心6池を回ってから、余裕があれば出口池→資料館へ“拡張”すると無理がありません。
4-3|30分だけサクッと(駆け足)
湧池 → 御釜池 → 鏡池
- 見どころだけ凝縮:湧出量と透明度が高い“定番”と、色味が美しい小さめの池、そして逆さ富士候補の鏡池を短時間で。
- 注意:超混雑時は移動に時間がかかるため、撮影は“1スポット長居しない”のがコツ。
4-4|時間帯×写真プラン
- 早朝(無風・晴天):鏡池で“逆さ富士”に最適。先に鏡池→その後に中心部へ。
- 日中(順光):湧池や御釜池の“青”を水面越し・低いアングルで。人流を避けるなら脇から狙う。
- 夕方:人が減りやすい時間。色の深みを出しつつ、池の周辺は足元暗くなるので安全優先で。
4-5|混雑回避&安全のヒント
- 混雑回避:平日午前スタートが快適。中心6池→出口池の順に回すと調整しやすいです。
- 通行マナー:三脚は人の往来を妨げない場所で。中池は人工池で“八海”ではない点も覚えておくと、動線設計がスムーズ。
- 足元:段差・狭路あり。滑りにくい靴で無理をしない。小さなお子さま連れは手をつなぎ、池の縁に近づきすぎない。
4-6|ミニチェックリスト
- 歩きやすい靴/両手が使える小さめバッグ
- ハンカチ・ポケットティッシュ(手洗い後用)
- バス・駐車場の時間と料金の確認(普通車1回300円目安)
- 資料館を見たい場合は開館時間(9:00〜17:00 目安)を事前チェック
5. 各池ガイド(写真・見どころ・豆知識)
まずは名前だけ一覧:出口池・御釜池・底抜池・銚子池・湧池・濁池・鏡池・菖蒲池。中心部の6池は徒歩で回りやすく、出口池は少し離れた静けさが魅力です。
5-1|出口池(でぐちいけ)

- 雰囲気:北側に外れ、里山の静けさを感じられるエリア。人出が落ち着きやすい。
- 撮り方:水面+周囲の樹木や社(やしろ)を余白多めに入れて“祈りの場”感を表現。
- 豆知識:八海の“第一霊場”と伝わる。時間に余裕があるなら足を延ばす価値あり。
5-2|御釜池(おかまいけ)

- 見どころ:小さめだが青の濃淡がきれい。水の透明感を間近で楽しめる。
- 撮り方:低いアングル+水面に寄り、背景を少しぼかすと青が際立つ。
- 豆知識:地下で底抜池とつながると伝わる(科学的な導水路の説明は資料館で)。
5-3|底抜池(そこなしいけ)

- 場所:榛の木林資料館の敷地内(有料)。開館9:00〜17:00が目安。
- 見どころ:館内展示で八海の成り立ちを理解してから池を見ると、地形と湧水の関係が分かりやすい。
- 撮り方:反射を活かし、周囲の木立を映り込ませると落ち着いた雰囲気に。
5-4|銚子池(ちょうしいけ)

- 見どころ:こぢんまりとした水面に湧き玉(気泡)が立つ様子が可憐。
- 撮り方:動画/連写で水の“動き”を切り取ると表情が出る。
- 豆知識:縁結びなどの伝承が残るとされ、静かに手を合わせる参拝者も。
5-5|湧池(わくいけ)

- 見どころ:湧出量が多い代表格。圧倒的な透明度と“青”で、初めての人でも感動しやすい。
- 撮り方:偏光フィルター(あれば)で反射を抑え、真上から“のぞき込む”構図が定番。
- 注意:人が集まりやすいので、立ち止まり時間は短めに。
5-6|濁池(にごりいけ)

- 見どころ:名前は“濁”でも、現在は澄んだ水色が楽しめるのがギャップ。
- 撮り方:対角線を意識して奥行きを作ると、小さな池でも画に迫力が出る。
5-7|鏡池(かがみいけ)

- 見どころ:条件次第で“逆さ富士”が狙える名所。無風の朝がベスト。
- 撮り方:三脚は人の動線を妨げない場所で。水平(地平線)を正確に取ると仕上がりが安定。
5-8|菖蒲池(しょうぶいけ)

- 見どころ:周りの季節の草花と水の色のコントラストが美しい。春〜初夏は特に爽やか。
- 撮り方:前ボケに草花を使い、水面の青との色の重なりで季節感を演出。
補足:中池は「八海」ではありません
観光写真でよく見る中池は人工池で、正式な“八海”には含まれません。写真映えスポットとして人気ですが、ルート設計の際は区別して考えましょう。
6. 写真の撮り方・時間帯のコツ
結論から:“早朝×無風×晴れ”が最強。とくに鏡池は逆さ富士の定番です。水面の“青”を出したいときは低いアングル+反射コントロールを意識しましょう。
ベスト時間帯と天候
- 早朝(夜明け〜朝のうち):空気が澄み、風が弱いので逆さ富士が映りやすい。まず鏡池に直行→その後に中心部へ。
- 午前中:太陽が低いうちは水面の青が強調されやすい。昼前後は人が増えるので撮影は手早く。
- NG条件:曇天や風が強い日は水面が揺れて逆さ富士が崩れがち。
逆さ富士を狙うなら(鏡池が本命)
- 場所:鏡池(定番)。“中池”は人工池だが背景に富士山が入って写真映え。※中池は八海ではありません。
- 構図:低い位置から、水面に映る富士山の全体が入るようフレーミング。必要に応じて三脚でブレ防止。
水面の“青”をきれいに出す基本
- 偏光フィルター(C-PL):反射を抑えて透明度や底のディテールを強調。色の深みが出やすい。
- 光の角度:斜光を活かすとキラッとしたハイライトや奥行きが出る。
失敗しない立ち回り
- 最初に鏡池→中心部へ:風が出る前に“勝負カット”を確保。
- 混雑前行動:午前9〜11時前後は光がきれい&混雑前。土日・繁忙期はさらに早めが安心。
- ワンポイント:水面“だけ”でなく茅葺き屋根・小舟・里並みを入れて物語性を。
マナー&安全(大事)
- 人の流れを妨げない位置で三脚・撮影待機を。細い通路や石畳は譲り合いが基本。
- 水や自然に触れない:池に手や物を入れない・餌やり厳禁。撮影時も立入禁止の表示に従う(詳細はマナー章で)。
まとめ:“早朝の鏡池”で逆さ富士 → 日が上がる前に中心部の青を狙う → 午前後半は混雑と光を見て手早く。この順番が、初訪でも満足度の高い撮影ルートです。
7. 天気・服装・季節の楽しみ・ライブカメラ
ポイント先取り:忍野八海は標高約940mの高地。平地より体感で1〜3℃ほど涼しいことが多く、朝夕の寒暖差に備えると快適です。湧水は通年およそ12〜13℃でひんやり。冬は冷え込みが強い一方、空気が澄んで富士山の眺めが冴えます。
服装の基本(通年)
- 重ね着が正解:春・秋は日中暖かくても朝夕は冷えるため、薄手の上着を足し引きできるように。
- 夏でも一枚羽織る:木陰&湧水で体感が下がります。薄手カーディガン/ウインドブレーカーがあると安心。
- 冬はしっかり防寒:防風性のある上着+手袋・帽子まで。路面凍結に備えて滑りにくい靴を。
- 共通装備:歩きやすい靴/日焼け止め/飲み物(自販機・売店はあるが混雑時の待ち回避に)。
季節ごとの楽しみ方
- 春(3〜5月):桜×富士山×青い水の三拍子。朝夕は冷えやすいので薄手ダウンやフリースがあると快適。
- 夏(6〜8月):涼しく避暑に最適。湧水の冷たさが心地よく、8月は「忍野八海まつり」でにぎわいます。トップスは速乾素材+羽織りを。
- 秋(9〜11月):紅葉×水面の映り込みが写真映え。朝晩は冷え込むため、ニット+防風アウターを。
- 冬(12〜2月):澄んだ空と冬の富士、条件が合えば木々に霧氷も。保温インナー+厚手コートが目安。路面凍結に注意。
気候の豆知識
- 平均気温の目安:夏は約17.8〜22.5℃で過ごしやすく、冬は平均2.3℃・最低-2.9℃まで下がる日も。湧水は通年で約12〜13℃。
- 視界と風:風が弱く空気が澄む季節・時間帯は逆さ富士の好機(詳細は「6.写真のコツ」参照)。
現地での過ごし方ヒント
- 朝活がおすすめ:混雑前&光がきれいな時間に中心部→余裕があれば出口池へ。
- 安全第一:冬季は凍結、通年で狭い通路・石畳あり。足元に注意して無理せず。
- 体温調整を意識:日差し・風・湧水の冷気で体感が変わりやすいので、脱ぎ着しやすい服装がベター。
ライブカメラ
忍野八海のライブカメラ。富士山の伏流水が湧く神秘的な忍野八海や水車小屋、雄大な富士山をリアルタイムで。天気予報も確認できます。
まとめ:標高が高くて涼しめ、水は年中ひんやり。重ね着+歩きやすい靴が基本装備。四季それぞれの景色が楽しめるので、季節に合わせた服装で“青い水”と富士の風景を満喫しましょう。
8. 所要時間・混雑回避・バリアフリーメモ
所要時間の目安
- 中心6池だけ:徒歩約60分(写真少なめなら45分前後も可)。
- 出口池+資料館まで:約90分(展示見学を含めるともう少し余裕を)。
混雑回避のコツ
- 時間帯:平日×午前(とくに早朝〜10時台)が快適。まず中心6池をさっと一周→余裕があれば出口池へ“拡張”がおすすめ。
- 動線:人の流れに逆らわない時計回りが歩きやすい。長時間の立ち止まりや三脚の設置は人の往来を妨げない場所で。
- 撮影の段取り:風が弱い朝のうちに鏡池(逆さ富士)→日中は湧池・御釜池の“青”を狙う順が効率的。
バリアフリー・歩行の注意
- 路面:一部に石畳・狭路・段差あり。滑りにくい靴で、雨後や冬季は特に注意。
- ベビーカー/高齢の方:中心部の6池だけを短時間で回すプランが無理が少ない。適宜ベンチや売店で休憩を。
- 車いす:主要エリアは比較的平坦な区間もあるが、狭い通路や段差が点在。同行者と迂回を前提に計画を。
休憩・トイレ・小さな準備
- 休憩:売店・飲食店が点在。混雑時でもこまめな水分補給と短い休憩で体力管理を。
- トイレ:中心部に公衆トイレがあるが、繁忙期は混みやすい。早めの利用を心がける。
- 持ちもの:ハンカチ/ポケットティッシュ、小さめの肩掛け(両手が使えると安全)、季節に応じた羽織り。
まとめ:60 → 90分へ“拡張”できる回り方+平日午前+歩きやすい装備が鉄則。無理をせず、安全第一で景色と写真を楽しみましょう。
9. アクセス(車・公共交通)とカーナビ目安
車で行く
- 最寄りIC:東富士五湖道路山中湖IC/中央道富士吉田ICから約10〜15分。主要観光地(山中湖・富士吉田・河口湖)へも車で15〜20分の連携がしやすい立地です。
- 駐車場の相場:周辺に民営駐車場が多数。普通車1回300円程度が目安。店舗利用で無料になる場合あり(例:池本・大林・ひのでや 等)。繁忙期は早め到着が安心です。
電車+路線バスで行く
- 富士山駅(富士急行線)→ 忍野八海:富士急バスで約15分、本数は1時間に1〜2本。下車は「忍野八海」または「忍野八海入口」。停留所から散策エリアまでは徒歩数分。
- 河口湖駅(富士急行線)→ 忍野八海:富士急バスで約25〜30分。特急系を含む複数路線がありアクセス良好。
- 東京・新宿方面からの目安:中央本線で大月→富士急行線で富士山駅へ。駅からバスを乗り継いで約2時間30分が目安。
バス利用のコツ:季節や曜日でダイヤが変わります。出発前に公式サイトの時刻表を確認しましょう。
カーナビ入力のコツ
- 目的地は「忍野村役場(山梨県南都留郡忍野村忍草1514)」が分かりやすい目印。あるいは駐車場名を直接(「池本駐車場」「大林駐車場」「ひのでや」など)入力してもOK。
近隣の道路事情メモ
- 繁忙期(夏休み・連休・8月8日の忍野八海まつりなど)は周辺道路が混みやすいので、午前中の早い時間の到着・臨時駐車場の案内に注意しましょう。
10. 駐車場と料金の目安
結論:周辺には民営駐車場が10か所以上。普通車は1回300円程度が相場です。店舗利用で無料になる場合もあるので、券売方式やレシート提示の有無を現地で確認しましょう。
代表的な駐車場(例)
- 池本駐車場:八海エリア至近/300円〜/店舗利用で無料扱いのケースあり。
- 大林駐車場:300円〜/台数多め・大型可・お土産店併設。
- ひのでや駐車場:300円〜/観光スポット近く・24時間営業の案内あり。
- オサダ駐車場:300円〜/キャッシュレス対応(例:PayPay)との記載あり。
無料について
常設の無料Pは基本的に稀です。店舗利用で無料になるケースや、祭りなどの臨時無料P(例:忍野中学校校庭)が出る場合があります。
使いこなしのコツ
- 混雑期は早着:夏休み・連休・8/8 忍野八海まつりは満車・渋滞が起きやすいので午前中早めに。
- カーナビ:目的地は「忍野村役場」または駐車場名で設定するとスムーズ。
- 精算方式:1回払い(前金/後払い)が中心。店舗レシート提示で割引・無料の有無を確認。
- 団体・バス:予約可の駐車場もあるので事前連絡が安心。
まとめ:相場は300円/回。立地の良さ×混雑を見て選び、早め到着+店舗利用の無料化を上手に活用するとムダなく停められます。
11. 見学料・資料館ガイド(底抜池は館内)
11-1|基本は“無料で自由見学”
- 忍野八海の散策そのものは基本無料で、自由見学できます(中心部の池は屋外の公共エリア)。
11-2|底抜池を見るには「榛の木林資料館」へ
- 底抜池(そこなしいけ)は、榛の木林資料館(はんのきばやし しりょうかん)の有料エリア内にあります。
- 料金(目安):大人300円・小人150円。
- 開館時間(目安):9:00〜17:00。休館日は不定のため、訪問前に最新情報の確認を。
- 見どころ:民具・地史の展示で八海の成り立ちを学んだあとに底抜池を見ると、伏流水と地形の関係が理解しやすくなります(学習向き)。
11-3|上手な回り方(時間配分のコツ)
- 60分プラン:中心6池のみ(無料エリア)。時間が足りないときは資料館を次回に回す。
- 90分プラン:中心6池→底抜池(資料館)→時間に余裕があれば出口池まで。展示をゆっくり見るときは+15〜20分を見込む。
11-4|注意・マナー
- 館内外ともに掲示・案内に従う(立入禁止や撮影可否の指定がある場合あり)。
- 池に手や物を入れない/コイン投入や餌やりは禁止。周囲の自然・文化財保護のためのルールです(詳細は「13. マナー&注意」章で解説)。
まとめ:屋外の“八海めぐり”は無料。ただし底抜池だけは資料館の有料エリア。9:00〜17:00の開館時間内に立ち寄れるよう、行程に組み込みましょう。
12. 食べ歩き&ランチ徹底ガイド
結論:中心エリアは食べ歩き天国。名水そば・吉田のうどん・川魚の塩焼き・草餅・ソフトまで短時間で“ご当地”をつまみ食いできます。下のミニカードで要点だけサッと把握して、散策ルートに差し込みましょう。
12-1|食べ歩きの定番(立ち寄りやすい順)
- 池本(売店・茶屋)|草餅・名水とうふ・漬物
よもぎ香る草餅は“出来たて派”に人気。おみやげも幅広い。 - まる天(磯揚げ)|海老マヨ棒 ほか
揚げたての“棒”を片手に散策。価格は400円前後が目安。 - 塩焼き(屋台・茶屋)|ヤマメ/マス
清流育ちの川魚を豪快に。香ばしさが散策のご褒美。 - ソフトクリーム|白桃・ラムネ風味 など
ご当地フレーバーが揃う“クールダウン担当”。
ワンポイント:屋外テイクアウトが多く、短時間で複数店を回しやすいのが忍野八海の強みです。ベンチは譲り合って使いましょう。
12-2|名水そば・うどん(“麺”で迷ったらここ)
- 忍野そば:名水で打つ手打ちそばは風味とコシが持ち味。
- 吉田のうどん:極太麺×馬肉×キャベツの郷土ど真ん中。ボリューム派に。
12-3|ミニカード(おすすめ店まとめ)
表の読み方:推し=まず食べてほしい/目安=大人1人の昼食イメージ
- 丸天(食事処)|推し:名水そば・ほうとう/鯉のあらい・虹ます塩焼き|目安:昼1,000〜1,500円|11:00〜14:30・不定休|池本敷地内の別棟にあり、富士山の天然水使用の一杯が評判。
- 池本茶屋(売店・茶屋)|推し:草餅・山女魚の塩焼き・山菜そば|目安:軽食500〜1,000円/食事1,000円前後|店舗利用で駐車無料の例あり。食べ歩き拠点に好立地。
- お食事処 いろり|推し:ほうとう・(冬)おじや|目安:1,200〜1,800円|昼 11:30〜14:00/夜 18:00〜23:00・火曜定休。地元野菜たっぷりの甲州味が嬉しい。
- 麺処 びわ|推し:そば|目安:1,000円前後|木曜定休。つゆとそばの素朴な旨さで評判。
- 八海櫻|推し:定食類/国産特上うな丼(話題)|目安:1,200〜2,000円台(うな丼は別格)|静かな和食処。桜の時期は店前の景色も◎。
- 魚芳 旬鮮道場|推し:海鮮丼|目安:1,500〜2,000円|予約制の静かな環境で丁寧な海鮮を。
- 中の家亭|推し:そば・うどん・和定食|目安:1,000〜1,500円|名水グルメを落ち着いた雰囲気で。
- (周辺エリア)渡辺うどん|推し:吉田のうどん(肉玉など)|目安:800〜1,000円弱|村周辺で行列もある人気店。ドライブ派に。
住所・連絡先(抜粋)
・池本:山梨県南都留郡忍野村忍草354/0555-84-2236/公式
・丸天:山梨県南都留郡忍野村忍草114/0555-84-2109/公式
・いろり:山梨県南都留郡忍野村忍草200-1/0555-84-3741/公式
12-4|“通はここも” 小ネタ&おみやげ
- 草餅は池本と渡辺食品が定番。日持ちが短い生餅は当日〜翌日を目安に。
- 名水とうふ・八海せんべいなど“名水仕込み”の加工品は軽くて配りやすい。
- 川魚は“その場焼き”が醍醐味。手指を拭けるもの(ハンカチやウェットティッシュ)を持っておくと快適。
12-5|上手な回り方(モデルコースと合わせて)
- 60分コース:中心6池を一周しながら、まる天→池本(草餅)の“1甘1塩”で小腹を満たす。
- 90分コース:出口池まで足を延ばしたあと、いろりや丸天でほうとう/名水そばを昼食に。
注意:営業時間・定休日は季節や仕入れで変動します。昼ピーク前(〜11:30)の入店が快適。最新情報は現地掲示や各店公式でご確認ください。
13. マナー&注意(自然と景観を守るために)
まず大前提:忍野八海は、富士山信仰の“霊場”としての背景を持つ名水景勝地です。観光地である前に、地域の暮らしと信仰の場――という意識で歩きましょう。
現地で守りたい基本マナー
- 掲示に従う・立入禁止を越えない
池や岸辺には保全のための注意書き・ロープがあります。手や物を水に入れない、柵を越えない、草花を採らない――などのルールは現地掲示に従ってください。通路は石畳や狭路・段差もあるため、無理な三脚設置や長時間の場所取りは避け、人の流れを妨げない場所で撮影を。 - 夜間の散策は控えめに
忍野八海の見学自体は24時間自由見学ですが、夜間は街灯が少なく安全面の観点から非推奨です。日中の明るい時間に楽しみましょう。 - ペット同伴の配慮
リード(またはカート)必須で散策可。店舗や施設内は可否が分かれるため入店前に確認を。混雑時はとくに周囲への配慮を。 - 飲用水・持ち帰りについて
一部に湧水の汲み場がありますが、飲用は自己責任。衛生面に配慮し、設置場所以外での採水は控えましょう。 - “中池”の扱いに注意
写真でよく見る中池は人工池で、正式な八海には含まれません。表記や案内に従い、歴史的な“八つの本家の池”と区別して見学を。
写真撮影の心がけ(再掲)
- 混雑前の行動と短時間撮影:早朝は風が弱く、光もきれい。鏡池→中心部の順で手早く。人の往来がある細道では長居しない。
- 機材の配慮:三脚は通行を妨げない位置・時間で。譲り合いを基本に。
安全のために
- 足元に注意:石畳や段差・狭路が点在。滑りにくい靴で、濡れた路面や冬季は特に慎重に。
- 子ども連れ:池の縁に近づき過ぎない/手をつなぐ。ベビーカー利用時は無理のない範囲で中心部の平坦区間を。
まとめ:掲示に従う・水に触れない・撮影は短時間で――この3点を守れば、自然と文化財の保全にしっかり貢献できます。次章では「14. 近隣スポット&温泉」を紹介します。
14. 近隣スポット&温泉(合わせて回る)
結論:忍野八海は、山中湖エリア・花の都公園・展望温泉と組み合わせると満足度が一気に上がります。移動はシンプルで、午前=八海の散策/午後=花の都公園や山中湖/夕方=温泉の流れが王道です。
14-1|花の都公園(季節の花×富士山の絶景)
- 見どころ:広いお花畑と富士山の大パノラマ。季節の花(チューリップ、ひまわり、コスモスなど)と青い空が映える写真が狙えます。
- 回り方:八海を午前中に歩いたあと、明るい日中に立ち寄るのが◎。園内は歩く距離がそれなりにあるので、歩きやすい靴を継続。
14-2|山中湖エリア(湖畔散歩・カフェ・アクティビティ)
- 見どころ:湖畔からの富士山ビュー、静かな遊歩道、カフェやベーカリーめぐり。季節や天候がよければボート・サイクリングも候補に。
- 回り方:時間が読みにくい繁忙期は、湖畔の滞在時間を可変にして全体の行程を調整するとラク。
14-3|紅富士の湯などの展望温泉(しめの癒やし)
- 見どころ:露天から富士山の眺望を楽しめることで有名。歩き疲れた夕方の“しめ温泉”にぴったり。
- 回り方:夕方〜日没前が心地よい時間。タオルレンタルの有無や混雑状況を出発前にチェックしておくとスムーズ。
14-4|半日/1日モデル(組み合わせ例)
- 半日プラン(午前派):
忍野八海(60〜90分)→ 花の都公園(写真&休憩) → ランチ(忍野または山中湖) - 半日プラン(午後派):
花の都公園 → 忍野八海(逆さ富士は風次第) → 温泉 - 1日プラン(王道):
早朝:鏡池で逆さ富士 → 午前:中心6池を一周 → 昼:名水そば/ほうとう → 午後:花の都公園 or 山中湖 → 夕方:展望温泉でしめ
ワンポイント
・車移動が便利。繁忙期は駐車・道路の混雑が読みにくいので、午前早めのスタートが安心です。
・公共交通派は、富士山駅/河口湖駅 ⇄ 忍野八海 ⇄ 山中湖方面のバスを時刻表ベースで逆算して計画すると失敗しにくいです。
15. よくある質問(FAQ)
Q1|どれくらいの時間で回れますか?
A. 中心6池だけなら約60分、出口池や資料館まで含めると約90分(〜120分)が目安です。
Q2|ベストシーズンはいつ? 混雑を避けるには?
A. 春(桜)と秋(紅葉)が特におすすめ。混雑を避けるなら平日×午前中が快適です。
Q3|入場料はかかりますか?
A. 散策は基本無料です。底抜池を見学できる榛の木林資料館は有料(大人約300円/小人約150円)です。
Q4|駐車場はありますか?料金は?
A. 民営駐車場が多数あり、普通車は1回300円程度が相場です(店舗利用で無料になる例も)。繁忙期は早め到着を。
Q5|水は飲めますか?持ち帰れますか?
A. 富士山の伏流水で、飲用可能な汲み場もありますが、飲用は自己責任で。設置場所以外での採水は控えましょう。
Q6|犬(ペット)と一緒に歩けますか?
A. リード(またはカート)必須で散策可能。店舗や施設内はルールが異なるため入店前に確認を。
Q7|“一番きれいな池”はどこ?
A. 一般に湧池(わくいけ)が湧出量・透明度とも最大で、“青”が映える代表格として人気です。
Q8|写真でよく見る“大きくて青い池”は八海の一つ?
A. それは中池(人工池)のことが多く、正式な「八海」には含まれません。
Q9|何時から何時まで見学できますか?夜は?
A. 自由見学(実質24時間)ですが、夜間は街灯が少なく安全面から非推奨。資料館は9:00〜17:00が目安です。
Q10|電車+バスでの行き方は?
A. 富士山駅から約15分/河口湖駅から約25〜30分の富士急バスで「忍野八海(または忍野八海入口)」下車。下車後は徒歩数分です。
Q11|子ども連れ・高齢の家族でも回れますか?
A. 中心6池だけを短時間で回すプランが無理が少なめ。狭路・石畳・段差があるため、足元に注意しこまめな休憩を。
Q12|そのほか“迷ったら”の目安は?
A. 午前中スタート→60分で中心6池→余裕があれば出口池や資料館を追加、が初回の王道です。
16. 参考情報一覧(出典)
公式・基本情報
- 忍野村公式観光サイト「おしのナビ」:https://oshino-navi.com/
- 忍野村役場 観光産業課(管理):https://www.vill.oshino.lg.jp/site/kanko/list4-14.html
- 忍野八海 概要・文化的背景(資料PDF内記載):(本ドキュメント配布資料)
資料館(底抜池)
- 榛の木林資料館 公式:http://hannoki.com/index.html
時刻表・アクセス
- 富士急バス(富士急モビリティ) 忍野方面 時刻表PDF:https://www.fujikyumobility.com/_pdf/timetable13.pdf
- 富士急バス 公式案内(富士五湖周遊・路線案内):https://www.fujikyubus.co.jp/fujikko
- NAVITIME(富士山駅→忍野八海 系統例・時刻検索):https://www.navitime.co.jp/bus/diagram/timelist?departure=00255871&arrival=00082688&line=00050286
現地マップ・散策資料
- 忍野八海エリア散策マップ(PDF):https://oshino-navi.com/wp-content/uploads/2021/06/hakkaiaruki_map.pdf
祭り・イベント(参考)
- 忍野八海まつり(参考情報):https://enjoy-events2525.jp/oshino-hakkai-festival/
気象・ライブビュー(参考)
- 忍野村 観光案内所 ライブカメラ(混雑・天候確認の参考): https://livecamera.fujiyamasan.com/yamanashi-oshino-oshinohakkai.html
周辺・観光情報(補足リサーチ用)
- じゃらん 忍野八海 総合案内:https://www.jalan.net/kankou/spt_19424aj2200023619/




