湯河原の源泉を運んで温泉にしている贅沢なリゾート施設
沼津・湯河原温泉「万葉の湯」は、神奈川県湯河原の地下800メートルから湧き出る源泉を運んで温泉としているれっきとした温泉です。通常は温泉施設といえば、源泉が湧き出る土地のすぐ傍に出来るか又は単に水道水を沸かして銭湯としていますが、「万葉の湯」はそのどちらでもありません。施設がある沼津市岡宮で源泉が湧き出ている訳ではないのに、信じられない事に、「美人の湯」として知られる名湯「湯河原温泉」を運んで温泉にしているのです。毎日2回、タンクローリーで計40トンの温泉を輸送し、施設内の130トンの貯水タンクに溜めて循環処理しているとの事です。これにより、温泉が湧き出ることのない土地でも上質の温泉が楽しめるという非常に贅沢な施設がこの「万葉の湯」なのです。
「沼津ぐるめ街道の駅」
沼津「万葉の湯」は東名高速道路沼津インターから国道1号線方面へ約1キロほど南下した西側にあります。伊豆地区最大級のドライブイン「沼津グルメ街道の駅」と同じ建物にあり、「グルメ街道の駅」が1階、「万葉の湯」が2階にあります。「ぐるめ街道の駅」は小さな伊豆があるがここにあるをテーマに作られた800坪もある巨大ドライブインで、大型24台、普通車250台が収容可能な駐車場があります。沼津港や伊豆の海産物を中心に豊富な商品を取り揃えており、近隣のお土産品はほぼ全て手に入ります。施設内には飲食店もあり、伊豆の旬の海産物を使用した寿司店や喫茶店もあります。
種類豊富で上質の湯河原温泉
「万葉の湯」の最大の魅力は、何といっても「湯河原の上質のお湯を使った風呂」です。「湯河原温泉」の素晴らしさは既に述べたとおりですが、その上質の温泉にふさわしい立派な風呂が作られています。内風呂の「大浴場」は、非常に広く造られていて何十人もの人が不自由なく入浴できるほどの大きさです。外に出てみると、これまた広くゆったりとした露天風呂があります。又、ここでは「万葉の湯」のコンセプトになっている「和の空間」を味わうことができます。洗練された造りの日本庭園の傍には「露天檜風呂」があり、檜を至る所に使用した屋根付きの風呂で都会の喧騒を忘れて癒しの時間を過ごす事ができます。
1日ゆったりくつろげる温泉施設
「万葉の湯」は立ち寄り湯というより、1日ゆったりくつろぐ事を前提としてつくられた温泉です。 風呂の充実度もさることながら、お食事処、休憩室、貸部屋、リラックスルーム、マッサージ、エステ、キッズランド、ゲームプラザ、インターネットコーナー等温泉以外の施設がとても充実しています。温泉に浸かり、食事をして、マッサージを受け、休憩室でテレビを見て、インターネットを使い、ゲームコーナーUFOキャッチャーを楽しむ。しばらくしたら、また温泉に浸かりサウナに入る。沼津の混雑した街中という場所を忘れ、時の経つのも気にせずにゆったりと1日くつろげるのが「万葉の湯」です。休みの日に昼間来ても楽しめるのはもちろんですが、仕事帰りの疲れた体を癒すのにもピッタリのスポットです。
宿泊施設はないが泊まることも可能
「万葉の湯」は、深夜料金を別途払えば、深夜3時以降の翌朝9時まで滞在できるので、チョットした宿泊場所にもなります。施設内にはリラックスルームという部屋があり、ここでは仮眠だけでなく夜を明かす事もできます。部屋の中は薄暗くなっていて幾つものリクライニングチェアーがあり、備え付けの毛布を借りて寝る事ができます。ホテルの様に個室ではなくベッドもないので宿泊するには不便ですが、宿泊場所の予約がないとか多少不便でも手頃な値段で泊まる場所が欲しいという方にはおすすめです。
豪華な施設だけに入館料は少々割高
既述の通り、沼津・湯河原温泉「万葉の湯」は素晴らしい施設ですが、その分料金は少々割高です。入館料を払えば1日タップリと滞在できますが、大人は1,600円とあまり安くはありません。もちろん入館料が高いか安いかは人によって意見が別れる所で、各人の利用状況によっても異なります。家族連れで1日ゆったりとくつろぐとか夕方来て深夜料金を払って朝帰るとかいう利用者にとっては、相応の値段だと思います。一方、2~3時間位の立ち寄り湯として利用する人達にとってはチョット勿体無い値段という事になります。私などは後者の部類なので、少々割高感を感じました。しかしながら、この「万葉の湯」自体が、前者の長時間ゆったりくつろぐ客をターゲットとして作られている施設のようなので、入館料は妥当なのかもしれません。とはいっても、幅広い客層を掴む為にも短時間利用の別料金があればいいなと感じました。
入館料以外の各種サービス料金は?
更に、入館料とは別の様々なサービス料金も少々割高です。食事についてですが、軽食から寿司などの本格的料理がありますが、どれもさすがに値が張るようです。当然の事ながら、食事処は入館者しか利用しません。必然的に利用者は少なく、値段も高くなってしまうようです。また、各種マッサージ、エステも当然ながら入館料を上回る料金です。その上、マッサージチェアが有料です。それなりの入館料を払っているにも関わらず、マッサージチェアを有料にしているのは非常に残念でした。「駿河健康ランド」や「富嶽温泉 花の湯」では無料で使い放題でしたのに、マッサージ好きの私にとってはこれは減点対象になりました。
総評:「上質な温泉」、「和の空間」、「充実した施設」でゴージャスな時を過ごす
沼津・湯河原温泉「万葉の湯」は、湯河原温泉の源泉を使用した温泉と洗練された和の空間、そして豊富な施設で至福の時を過ごす事ができます。本物の温泉に入ることができるだけでなく、1日ゆったりとくつろげる様に施設が非常に充実しています。日常の忙しさを忘れ、都会の喧騒から離れて、ゆったりと癒しの時間を過ごす事ができる温泉です。チョッとした立ち寄り湯には向きませんが、たまにはのんびりと過ごしたいという方にはおすすめです。
詳細情報
- 住所 〒410-0011静岡県沼津市岡宮1208-1
- 電話 055-927-4126
- URL http://www.manyo.co.jp/numazu/
- 営業時間 24時間営業
朝8:00〜朝10:00は⼤浴場の清掃時間の為、ご⼊浴出来ません。
ただし、館内の滞在やご⼊館いただく事は可能です。 - 休業日 年中無休 (臨時休館有)
- 駐車場 ①乗用車250台 ②バス24台
- アクセス ①東名高速道路沼津I.C.を下り、直進1.2km ②国道1号線沼津インター線を沼津I.C.方面へ 料金
- 入館料(午前10:00~翌朝3:00) -【平日】大人(中学生以上) 1,900円 子供(小学生) 800円 幼児(3才~未就学児) 600円 3歳未満 無料【土日祝日】大人(中学生以上) 2,400円 子供(小学生) 1100円 幼児(3才~未就学児) 700円 3歳未満 無料
コメント