PR

富士山の湧水どこで汲める?無料スポットとマナー完全版

富士山の水汲み場 グルメ
富士山の水汲み場
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

第1節|はじめに:富士山の湧き水の魅力

富士山のまわりは、日本でも指折りの“名水エリア”。雨や雪どけ水が多孔質の溶岩(玄武岩)層にゆっくり染み込み、長い時間をかけて自然にろ過されます。こうして磨かれた水は、口当たりがやわらかい軟水になり、ほんのり甘みを感じるのが特徴です。バナジウムなどのミネラルもほどよく含まれ、日々の飲み水はもちろん、お茶やコーヒー、料理にもよく合います。

富士山の伏流水は、各地で湧水として地表に姿を現します。代表的なスポットは、気軽に立ち寄れる「道の駅」や、歴史ある神社の境内、公園や滝の近くなど。無料で汲める場所が多く、旅行のついでに“富士山の恵み”を持ち帰れるのが人気の理由です。

水質の“やさしさ”も人気の秘密です。たとえば「道の駅富士吉田」の水は超軟水(硬度の目安がとても低い)で、雑味が少なくすっきりした味わい。ペットボトルやタンクに詰めて持ち帰る人が多く、空容器を現地で買える場所もあります。

一方で、安全に楽しむための基本も大切です。消毒処理された水汲み場もありますが、滅菌されていない湧水は“生で飲まずに煮沸”が安心。持ち帰った水は清潔な容器で冷暗所に保管し、早めに使い切るのがおすすめです。現地では順番を守り、長時間の占有やこぼし過ぎに注意するなど、マナーも忘れずに。

このガイドでは、「どこで汲める?」「持ち帰りのコツは?」「保存やマナーは?」を、観光の動線に合わせてやさしく解説します。初めての方でも迷わず楽しめるよう、主要スポットの“使い勝手”や“注意点”もセットで紹介していきます。

第2節|人気No.1!道の駅で気軽に水汲み

2-1 道の駅富士吉田|手ぶらOK・蛇口が多くてスムーズ

道の駅富士吉田
道の駅富士吉田

富士山北麓の定番スポット。屋外の水汲み場には複数の蛇口(通常用+少量用)が並び、ペットボトルやタンクに素早く給水できます。空のボトル販売や維持のための募金箱もあるので、手ぶらでも利用しやすく、マナー面の配慮もしやすいのが魅力です。味わいは超軟水でスッキリ。休日は行列もあるため、平日や朝の時間帯が狙い目です。

使い方のコツ

  • 容器は清潔なものを用意し、順番が来たら手早く給水。長時間の占有は避けましょう。
  • 現地で空容器の購入も可。初めてでも準備に困りません。

2-2 道の駅なるさわ(不尽の名水)|地下300mの伏流水

道の駅なるさわ
道の駅なるさわ
不尽の名水
不尽の名水

敷地内の「不尽の名水」は、地下約300mからくみ上げた冷たい天然水。無料で汲めますが、利用時間は9:00〜17:00持ち帰りは1人1タンクまでの目安があり、混雑時は行列になることも。吐水口の構造上、大容量タンクはやや汲みにくいため、口径の合う容器が便利です。

使い方のコツ

  • 滞在時間に余裕を。閉鎖時間が明確なので、午後遅い時間の到着は避けるのが安心です。
  • 行列時は順番・譲り合いを徹底。こぼさないよう静かに給水を。

2-3 道の駅すばしり|東麓ルートの便利な寄り道

道の駅すばしり
道の駅すばしり

富士山東側・須走口方面のドライブ休憩と水汲みが同時にできるスポット。複数の給水口があり、ドライバーや登山客に人気です。館内には足湯やドッグランもあって、滞在型の休憩にぴったり。旅の合間に短時間でサッと給水できます。

使い方のコツ

  • 週末は駐車場も混みがち。立ち寄り時間を短めにして回転を良くするとスムーズです。

安全メモ(道の駅共通)
道の駅の一部は消毒処理済みでその場で飲用可ですが、長期保存には不向きです。基本は持ち帰り後早めに消費し、滅菌されていない水は必ず煮沸してから飲みましょう。

第3節|信仰と湧水|神聖な水汲み場

3-1 富士山本宮浅間大社「湧玉池」

湧玉池
湧玉池
富士山本宮浅間大社富士山御霊水
富士山本宮浅間大社富士山御霊水
浅間大社御霊水水汲み場
浅間大社御霊水水汲み場

富士山信仰の総本宮に湧く聖なる池。古くは登山前の禊ぎの場として用いられ、現在も特別天然記念物に指定される清澄な湧水です。境内には水汲み所があり、参拝とあわせて富士山の恵みをいただけます(池そのものからの直接採水は不可)。持ち帰って飲む場合は“煮沸”が安心です。

使い方のポイント

  • 参拝動線を妨げないよう短時間で給水し、こぼさない配慮を。
  • 境内では大声・長時間の場所取り・大量タンク占有を避けましょう。

3-2 小室浅間神社(富士吉田)|御神水

境内で頂ける御神水は、地下からの自然水。滅菌処理はされていないため、その場での生飲みは避け、当日中の煮沸を基本に。やわらかな口当たりが好評で、少量を清潔な容器に汲んで持ち帰るのがおすすめです。

使い方のポイント

  • 参拝者優先。行列時は譲り合い、長時間の占有はNG。

3-3 忍野八海|世界遺産の“名水”を少量だけ

忍野八海
忍野八海

富士山の伏流水が数十年かけて湧き出す八つの池で知られる景勝地。観光地として賑わいますが、湧池付近や中池周辺の売店前などに水飲み場・小さな水汲みスポットがあり、手ぶらでも空ペットボトルの購入が可能。撮影マナーと歩行者優先を守って、列ができたら少量・短時間での採水を心がけましょう。

使い方のポイント

  • 景観保護のため、池へ容器を直接入れない・水際での長居をしない。

安全メモ(神社・景勝地共通)
神社の御神水は非加熱が原則。持ち帰りは清潔な容器で、冷暗所保存+早めに消費。現地は参拝・観光の場でもあるため、静粛・短時間・譲り合いが基本です。

第4節|自然の中で味わう!富士山麓の湧き水

4-1 陣馬の滝(富士宮市)|滝音を聞きながらサッと給水

陣馬の滝
陣馬の滝
陣馬の滝の水汲み場
陣馬の滝の水汲み場

朝霧高原の近く、主瀑と岩盤からの湧水が合流する珍しい滝。入口付近に水汲み用パイプが設置され、誰でも自由に利用できます。夏は水遊び客で賑わうため、短時間での採水・譲り合いが基本。冬季は路面凍結や足元に注意しましょう。

使い方のコツ

  • パイプ周辺は滑りやすいので、滑り止めのある靴で。容器のフタは事前に外しておくとスムーズ。

4-2 柿田川湧水群(清水町・柿田川公園)|日本三大清流の源へ

柿田川湧水群
柿田川湧水群
柿田川公園の水汲み場
柿田川公園の水汲み場

富士山の伏流水が1日100〜110万m³も湧き出す日本有数の名水。公園内には複数の水汲み場が整備され、9:00〜17:00の時間帯で自由に汲めます。年間を通じて水温約15℃と冷たく、展望デッキからは“ブルーホール”と呼ばれる湧出点の景観も楽しめます。

使い方のコツ

  • 園内は遊歩道が多いので台車よりリュック型の容器が便利。撮影者も多いので通路の占有は避けましょう。

4-3 富士山の霊水(高嶋酒造/沼津市)|旧東海道ゆかりの湧水

酒蔵脇に開放された無料の水汲み場で、地下145.5mから自噴する湧水をいただけます。富士の雪解け水が数百年単位でろ過されたとされ、蔵の銘酒「白隠正宗」の仕込み水にも使われる良水。観光とあわせて立ち寄りやすいのも魅力です。

使い方のコツ

  • 近隣への配慮のため路上駐車は厳禁。容器は事前洗浄し、こぼさない注水を心がけましょう。

安全メモ(自然スポット共通)
自然の水は滅菌されていない場合が多いため、持ち帰り後は必ず煮沸して飲用を。冷暗所で保管し、早めに使い切るのが安心です。現地は観光地・生活道路に接する場所もあるため、通行・駐車マナーを徹底しましょう。

第5節|知っておきたい!水汲みマナーと保存法

富士山の水汲み
富士山の水汲み

5-1 基本マナー(現地で)

  • 順番・譲り合い:行列時は占有せず、手早く交代。複数口がある場所でも1人で複数をふさがない。
  • こぼさない・汚さない:こぼした水は軽く拭き取り、周辺を汚さない。ごみは必ず持ち帰る。
  • 施設・地域への配慮:駐車ルール順守。水量や利用時間に制限がある場所は必ず従う。
  • 参拝地・景勝地では:参拝動線や撮影者の邪魔にならないよう短時間で採水。容器を池や水面に直接入れない。

5-2 容器選びと下準備

  • 清潔第一:使用前に容器(ポリタンク・ペットボトル)を洗浄・乾燥。におい移りのある容器は避ける。
  • サイズと口径:場所によっては大容量タンクが汲みにくい構造あり。吐水口に合う口径を選ぶ。
  • 現地調達も可:道の駅などで空ボトル販売があるため、手ぶらでも対応しやすい。

5-3 飲用の安全(煮沸・消毒)

  • 滅菌されていない湧水は“生飲みしない”:持ち帰って必ず煮沸してから飲用を。神社の御神水などは非加熱が前提のため特に注意。
  • 消毒済みの給水場でも:その場で飲めても長期保存は不向き。持ち帰りは早めに消費。

5-4 保存・保管のコツ

  • 冷暗所で短期保存:直射日光と高温を避け、できるだけ早く使い切る
  • 遮光・密閉:透明ボトルは光劣化しやすい。遮光性のある容器や段ボール保管で品質維持。
  • 容器メンテ:使用後は洗浄→十分乾燥。ぬめり・においが出た容器は再利用しない。

5-5 持ち帰り量・時間の目安

  • 場所ごとのルールに従う:例として「1人1タンクまで」「9:00〜17:00のみ」などの量・時間制限がある。下調べと現地掲示の確認を。
  • 混雑回避:人気地点は平日・朝がスムーズ。短時間で採水し回転に協力を。

第6節|アクセスと観光モデルコース提案

6-1 アクセスの基本

  • 移動手段:主要スポットは広域に点在。車の利用が現実的で、容器の持ち運びや複数地点の周遊に向いています(公共交通は本数が限られます)。
  • 所要の目安:1日で2〜4スポットの周遊が無理のないペース。平日・朝出発だと混雑回避に有利です。
  • 準備:空ボトル・タンクは道の駅で購入可(手ぶら対応)。

6-2 半日モデル(北麓の王道をサクッと)

道の駅富士吉田 → 忍野八海 → 道の駅なるさわ

  • スタート:道の駅富士吉田(蛇口多数・手早く給水、空容器購入も可)
  • 立ち寄り:忍野八海(景観+少量採水。売店前の水飲み場、空ペット購入可)
  • 仕上げ:道の駅なるさわ「不尽の名水」(9:00–17:00/1人1タンク目安

コツ:道の駅は回転が早い一方、なるさわは行列になりやすいので午前中の先回りが安心。

6-3 1日モデル(北麓+南麓をぐるっと)

富士吉田 → なるさわ → 富士山本宮浅間大社(湧玉池)→ 陣馬の滝

  • 湧玉池(特別天然記念物の湧水。採水所あり、飲用は煮沸推奨
  • 陣馬の滝(入口のパイプで採水。夏は賑わうので短時間で交代

ドライブルートのイメージ:北麓(富士吉田・鳴沢)から西へ富士宮に抜けると、湧水の性格や景観の違いを一日で楽しめます。参拝動線や周辺配慮も忘れずに。

6-4 清流好き向け(東駿河コース)

柿田川湧水群(公園)→ 富士山の霊水(高嶋酒造・沼津)

  • 柿田川公園(園内に複数の水汲み場/9:00–17:00。歩道多めで滞在もしやすい)
  • 高嶋酒造の「富士山の霊水」(酒蔵脇の無料水汲み場。仕込み水としても用いられる良水)

メモ:住宅地・酒蔵周辺は路上駐車NG。容器準備とこぼさない注水を徹底。

6-5 追加の立ち寄り候補

  • 道の駅すばしり(東麓ルートでの給水に便利。複数口あり)
  • 小室浅間神社(御神水は滅菌なし。持ち帰りは必ず煮沸
  • 休暇村富士(水汲み場あり。宿泊施設のためマナー重視)

6-6 公共交通のみで巡る場合(最小構成)

  • 富士山駅(または河口湖駅)発:バスで富士吉田→(路線・タクシー)忍野八海までの近距離2点に絞るのが現実的。本数や乗継の制約が大きいため、水量は少量×数回を前提に。

安全と保存の再確認
いずれのコースも、長距離移動+採水物の持ち帰りを伴います。運転前の水分過多・積載の偏りに注意し、滅菌されていない水は必ず煮沸、保存は冷暗所で短期が基本です。

第7節|まとめ:富士山の恵みを“気持ちよく”持ち帰ろう

富士山の湧水は、溶岩層でじっくり磨かれたやわらかな軟水。お茶やコーヒー、料理にも合い、旅行の思い出として“少し持ち帰る”楽しさがあります。道の駅・神社・公園・滝など、無料で汲める場所が点在しているのも魅力です。

ただし、安全・衛生とマナーが最優先。滅菌されていない湧水は持ち帰って必ず煮沸し、冷暗所で短期保存が基本。容器は事前に洗浄・乾燥し、現地では順番・譲り合い、長時間の占有やこぼし過ぎは避けましょう。

スポットごとにルールや運用時間・量の目安が異なります(例:道の駅なるさわは9:00–17:00/1人1タンク目安)。事前に確認し、現地掲示に従って短時間で手早く。混雑が予想される休日は、平日や朝の時間帯の利用がスムーズです。

参拝地や景勝地では、静粛・撮影マナー・動線配慮を忘れずに。池や水面に容器を直接入れない、歩道や給水口をふさがない――“少量×短時間”が合言葉です。

最後に、富士山の名水は地域の宝。募金箱がある場所では維持管理への協力を、住宅地や酒蔵周辺では駐車・騒音配慮を。気持ちのよい使い方が次の来訪者、そして地域の暮らしにつながっていきます。

第8節|参考情報一覧(リンク付き)

総合・行政資料

スポット公式・観光案内

解説・まとめ記事・体験記

※リンク先の運用(利用時間・持ち帰り量など)は変更される場合があります。訪問前に各公式情報をご確認ください。
参考リンクの一部は、補足資料・体験記やまとめ記事として参照しています。

タイトルとURLをコピーしました