御殿場小山特産の水菜カレー
静岡県御殿場小山町地区ではご当地グルメとして「富士山水菜カレー」が生まれました。御殿場小山町特産品の水菜(水かけ菜)と御殿場コシヒカリを使用しています。御殿場小山町は富士山の湧水が豊富な地域で昔から水菜の生産が盛んでした。水菜は小山町では明治19年より栽培が始まったとされ、栽培の歴史は100年以上に及びます。同地区の富士山麓の湧水は年間を通して一定の水温なので、冬でも凍らずに水を掛け流して作る水掛け菜は冬の貴重な青野菜として生産されてきました。生で食べたり汁物の具にする事もありますが、漬物にして食べる「水菜漬」が地元の特産品として有名です。御殿場小山町地区では富士山水菜カレーを提供する店舗が20店ほどあり、各店工夫を凝らした独自の味を生み出しています。
富士山水菜カレーマップ
静岡県飲食業生活衛生同業組合御殿場支部カレー部会では「富士山水菜カレーマップ」を作成しています。同マップでは19店舗紹介されており、「水菜カレースタンプラリー」を実施しています。スタンプラリーでは19店全店の水菜カレーを食べた方には景品をプレゼントしています。さすがに19店制覇というのは難しいですが、こうして水菜カレーをご当地グルメとして盛り上げようとしている事が十分窺えます。
19店舗とはホテル御殿場館21マリーズカフェ1F、広東料理蘭苑、はるみ食堂、レストラン力亭、五月ぐみ沢店、洋風処庵樹、しゅくらん、アンの家、ニューちどり、だるま軒、ティーラウンジ澄乃、居酒屋朱鷺、東山荘食堂、レストラン冨士のさとです。
「富士山水菜カレー」の定義
「富士山水菜カレー」とは御殿場小山町特産の水菜と御殿場コシヒカリを使用しているカレーです。地産地消の意味からも御殿場小山産の食材を使用しており、味付けや料理法については提供する店舗の裁量に任されています。
しかし、富士山と銘打つ通り、ご飯の盛り付けに関しては富士山の様な様の形にする事が共通しています。ご飯は御殿場コシヒカリを使用してさえいれば、白飯でもピラフでも構いません。中には山型の下段を水菜を混ぜ込んだバター風味のピラフにして、上段を白飯にする店もあります。
水菜についてはカレールーの中に混ぜ込んだり、水菜漬を付け合せに加えたりと、何かしら水菜カレーとして登場しています。
又、ご飯の周りにカレールーが盛られるのですが、ルーを富士山が噴火して流れ出た溶岩流に見立てています。
そして、中にはご飯の一番上に福神漬けをトッピングする事もあり、これも活動中の火口を表しています。
このように味付けや料理法だけでなく、見た目にもかなりこだわっているのが「富士山水菜カレー」です。
「道の駅ふじおやま」の富士山水菜カレー
静岡県駿東郡小山町の「道の駅ふじおやま」では御殿場小山町特産の水菜を使用した「富士山水菜カレー」を食べる事ができます。
道の駅内の「レストランふじおやま」では「富士山水菜カレー」を提供しています。バター風味の水菜ピラフを富士山の形に盛り付け、カレールーの上に雪に見立てた生クリームをトッピングしています。ピラフは水菜の塩気とバターのコクがきいていて美味しく、生クリームをトッピングしたルーはまろやかな口当たりです。富士山の形をしたピラフの頂上は火口の様に窪んでおり、お好みで福神漬けを載せるのも面白いものです。レストランの窓からは富士山も見えるので、富士山を眺めながら「富士山水菜カレー」を味わうのもオススメです。
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