「冨士山」世界文化遺産登録決定

富士山
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「三保松原」を含む登録決定

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は2013年6月26日、カンボジアのプノンペンで開かれている世界遺産委員会で、「冨士山」を世界文化遺産に登録決定しました。

山岳信仰や芸術の対象として国内外で評価を受けている事が認められました。

海外でも葛飾北斎や歌川広重の浮世絵は有名であり、西洋の芸術にも影響を与えました。

当初はユネスコの諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)では除外勧告されていた静岡市の「三保松原」を含む形で登録されました。

除外勧告された「三保松原」の地元では落胆から一転、祝福ムードに変わりました。

除外理由としては冨士山から45キロも離れており構成資産としては遠すぎる事や消波ブロックの存在が景観を損ねているなどが挙げられていました。

除外されても懸命に「三保松原」の魅力を訴え続けた結果、委員会ではイコモスの除外を覆す形で登録決定となりました。

「三保松原」は海岸線に5万本もの松が茂り、冨士山を望む景勝地として有名です。

「冨士山」と「三保松原」を切り離して考える事はあり得ないとの思いが伝わった結果だと思います。 

富士山

各地で祝賀ムード

世界文化遺産登録決定を迎え、各地で祝賀イベントが催されました。

静岡県富士宮市では富士宮市役所の特設ステージにて「世界文化遺産登録記念イベント」が開催されました。

6月22日(土)の登録決定日には市役所の1階ロビーにて世界遺産委員会の審議の様子が生中継され、職員も市民も固唾を飲んで見守りました。

市役所玄関前の特設ステージでは郷土芸能のイベントが開催され、稲葉流ふじさん銭太鼓や「富士宮囃子」が披露されました。

また、ステージ周辺には「世界遺産のまち ふじのみや」と書かれたのぼり端が100本立てられ、祝賀ムードを盛り上げました。

他にもステージには冨士山タオルや富士登山用のトイレットペーパーなどの冨士山関連の商品も販売されました。

記念イベントでは登録決定と共に富士宮市長の祝辞、市庁舎玄関にてくす玉割、冨士山モニュメントの除幕式や祝砲の花火が行われました。

静岡県冨士市でも冨士山の世界文化遺産登録に向けてイベントが開催されました。

道の駅富士川楽座のふれあい広場冨士山展望台にて6月21日(金)は前夜祭として冨士市長の挨拶と 「富士の山鬼太鼓座」一番太鼓の演奏が行われました。

6月22日(土)の同じく道の駅にて一番太鼓が登録決定後の祝賀演奏を行いました。更に6月23日(日)にはJR新富士駅にて「世界文化遺産登録祝賀式典」が開かれました。

式典では冨士市長、来賓の挨拶に始まり、くす玉の開花、新富士駅北口コンコース・横断幕披露、そして冨士市立高等学校吹奏楽部による演奏が行われました。

静岡県裾野市の冨士山資料館では6月23日(日)に「祝富士山世界遺産登録記念セレモニー」が開催され、裾野市長挨拶、来賓の祝辞、くす玉割りなどが行われました。

又、冨士山資料館では6月23日(日)から30日(日)まで登録決定を記念して入館料を無料としています。

静岡県三島市の 三島市民生涯学習センターでは「富士山世界文化遺産登録記念セレモニー」が開催され、三島市長祝辞、くす玉割り、懸垂幕の披露、冨士山ライブ中継配信などが行われました。

他の市町村、地域、団体でも数々のイベントが行われました。

山梨県富士河口湖町では6月23日(日)に町役場玄関にて遺産登録決定を祝うくす玉が割られました。

その後、冨士山にちなんで223個の風船を飛ばして登録を祝いました。

山梨県立冨士ビジターセンターでは新町獅子舞保存会による獅子舞、染谷剛氏による冨士山玉すだれの披露、津軽三味線の演奏などが行われ祝賀ムード一色となりました。

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