二つの富士山登山道
富士山周辺観光の醍醐味は何といっても「周辺」ではなく、「富士山」そのものです。富士山登山道はいくつもあるのですが、静岡県富士宮市側から登る「富士山スカイライン」と山梨県富士吉田市から登る「富士スバルライン」が有名です。両者は名前が似通っており混同し易いのですが、全く異なりますので注意が必要です。普段富士山周辺に来る事もない観光客の方は注意しましょう。
無料と有料の富士山登山道
観光でよく富士山五合目まで車で行きたいという場合は多いですが、どちらの登山道を選ぶかは時と場合によります。
「富士山スカイライン」と「富士スカイライン」のどちらでも五合目まで行けるのですが、最大の違いは「無料」か「有料」かという事です。
「富士山スカイライン」は無料で五合目までいけますが、「富士スバルライン」は往復二千円程度の料金を払わなければならない有料道路です。
冬季通行可能な「冨士スバルライン」
無料か有料かどちらが良いかとなれば当然無料の方が良いに決まっているのですが、「富士スバルライン」に関しては有料ならでは特徴があります。それは「冬季」にも通行できる事です。
「富士山スカイライン」は毎年11月~4月頃まで冬季閉鎖されるのに対し、「富士スバルライン」は料金さえ払えば通行する事ができるのです。
ただし、通行できるといっても必ず五合目まで登れるわけではなく、積雪、路面状況に応じてどこまで登れるかはそのとき次第になります。
冬季といえども富士山周辺にきたならばやはり富士山に登ってみたいと思うのは当然で、どうしても登りたければ料金を払って「富士スバルライン」を利用する事になります。
ただし、前述のように「富士スバルライン」が整備されているといっても必ず五合目まで登れるわけではないので、その都度確認する必要があります。
整備料金を含む有料道路
ではなぜ「富士山スカイライン」が登れないのに「富士スバルライン」が登れるのか。
同じ富士山なのにおかしいのではないかという事になりますが、それは料金を払う事に関係しています。
すなわち、有料であるが故に冬季でも雪掻きや道路整備が行われているからです。
往復二千円といえば結構な金額ですが、これは富士山の環境保全だけでなく道路整備、管理の料金も含まれているわけです。
冬季閉鎖の「冨士スカイライン」
「富士山スカイライン」も実は昔は有料だったのですが、登山道建設費を回収した理由からかわかりませんが、現在は無料になっています。
しかし、無料なので冬季に雪掻きなどとてもできないので閉鎖されてしまうのです。
毎年11月下旬から4月下旬頃に閉鎖されるのですが、積雪状況は各年の気候状態により変動するので注意が必要です。
それでも例年5月の大型連休には閉鎖を解除できる様に雪掻きをして道路整備をしています。
下記サイト等で情報確認をお願い致します。
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