水菜漬(静岡県駿東郡小山町)

「水掛菜(みずかけな)」とは

「水掛菜(みずかけな)」は別名「とうな」ともいい、アブラナ科の菜類の野菜です。「油菜」や「菜の花」に似ていますが、元々は明治19年に旧北郷村(現小山町)阿多野の戸長喜多長平氏が新潟県から種子を持ち帰って育てたのが始まりとされています。富士山麓の湧水を掛け流して育てる事から「水掛菜」の名前がつきましたが、稲作の終わった水田で裏作として冬期に栽培されています。米を収穫後の水田に畝を立て、10月頃から種を撒き、後に水を引いて育てます。富士山麓の小山町は湧水が豊富で水温は年間を通じて13℃ほどあり、冬場に「水掛菜」が凍るのを防ぎます。温かい水の中で育った「水掛菜」は2月、3月にかけて収穫を迎え、主に漬物として出荷されています。

御殿場小山町特産「水菜漬」

 「水菜漬」は富士山の湧水で育った「水掛菜」を塩だけで漬けた漬物です。添加物は一切加えず、「水掛菜」の美味しさをそのまま生かす為に塩漬けにしています。綺麗に透き通る富士山の湧水で厳寒期に育った「水掛菜」は青々としていて、身も柔らかくて甘みがあります。「水掛漬」は生産量が少なく、水掛菜生産者組合の方々が手で摘んで、手揉みで塩漬けにしています。素材の味を生かす簡単な塩漬けなので、収穫後間もなく出荷され、「水掛菜」の収穫期だけしか出回らない貴重な特産品となっています。生産量が少なく一般にはあまり出回りませんが、「JA御殿場Aコープ」(御殿場市ぐみ沢)、産地直売店「フレッシュハウス」(御殿場市東田中)、「道の駅ふじおやま」など地元で販売しています。

富士宮市白糸地区の「水菜漬」

 「水かけ菜」は御殿場市小山町が有名ですが、実は富士宮市の白糸地区でも生産されています。毎年、白糸地区では米の収穫後の10月頃から栽培が始まり、翌年2月に収穫されています。御殿場市と同じく、富士山麓の富士宮市では富士山の湧水が豊富で、水温も13℃ほどあるため、冬の水かけ菜の栽培が可能になっています。「白糸の滝」で有名な富士宮市白糸地区は標高500メートルほどあり、冬期は氷点下5℃近くになりますが、10℃以上もある湧水の保温効果により凍みる事もなく、柔らかくてシャキシャキした食感の「水かけ菜」を育てる事ができます。冬期には虫がつく心配もなく無農薬で育てる事ができるため、安心安全に食べる事ができます。厳寒期の中、身の引き締まった「水かけ菜」は「白糸水かけ菜部会」の方々が「JA富士宮白糸支店の加工場」にて塩漬けにして出荷しています。JA富士宮白糸支店のほか、市内各所で販売されています。

「富士山水菜カレー」

 御殿場市では特産の「御殿場コシヒカリ」と「水かけ菜」を組み合わせた「富士山水菜カレー」を新たな名物として売り出しています。市内の飲食店で販売していますが、国道246号線沿いの「道の駅ふじおやま」のレストランでも食べる事ができます。具や味は店それぞれですが、「御殿場コシヒカリ」と御殿場産の「水かけ菜」を使用している事が条件です。又、「富士山水菜カレー」と「富士山」を謳っている様に、ご飯は富士山の形をデザインして盛り付けています。静岡県飲食業生活衛生同業組合御殿場支部のカレー部会では「富士山水菜カレー店マップ」を作成し、地産地消と新名物の普及促進に努めています。

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