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山中湖・平野温泉「石割の湯」完全ガイド|木造ドームと美肌の湯を楽しむ静かな日帰り温泉

温泉
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はじめに

山中湖の東側・平野エリアにひっそりと佇む日帰り温泉「山中湖平野温泉 石割の湯」
森に囲まれた静かなロケーションと、檜や栗材をふんだんに使った木造ドームの建物が印象的な、どこか“隠れ家”のような温泉施設です。

泉質は、pH10.2前後の高アルカリ性単純温泉。湯に浸かると肌がつるりとする「美肌の湯」としても知られ、山中湖観光やキャンプ、石割山の登山、道志みちドライブの締めくくりに立ち寄るにはぴったりの一軒です。観光客でにぎわう大型温泉とは少し違い、地元の方にも親しまれている、落ち着いた雰囲気の“村の温泉”というのも魅力のひとつでしょう。

この記事では、初めて石割の湯を訪れる方でもイメージしやすいように、施設の雰囲気やお風呂の種類、料金・営業時間、アクセス方法までを一つずつ丁寧に整理してご紹介します。「紅富士の湯とどちらに行くか迷っている」「キャンプや登山の帰りに寄れる温泉を探している」という方の判断材料にもしていただける内容です。

この記事でわかること

  • 石割の湯の場所・雰囲気と、どんな温泉なのか
  • pH10.2の高アルカリ泉「美肌の湯」としての泉質・特徴
  • 内湯・露天風呂・サウナ・水風呂など浴場設備と、その楽しみ方
  • 料金体系や村民割引・回数券・各種クーポンなどのお得情報
  • 営業時間・定休日・繁忙期の混雑傾向と、狙い目の時間帯
  • 車・バスでのアクセス、駐車場情報、キャンプ・登山との組み合わせ方
  • 「紅富士の湯」との違いと、どんな人に石割の湯がおすすめか
  • 支払い方法やタトゥー、赤ちゃん連れでの利用など、よくある疑問へのヒント

1.山中湖平野温泉「石割の湯」とは?(概要とロケーション)

石割の湯(イメージ画像)
石割の湯(イメージ画像)

1-1.山中湖東側・平野エリアにある“森の中の日帰り温泉”

「山中湖平野温泉 石割の湯」は、富士五湖のひとつ・山中湖の東側、平野エリアに位置する日帰り温泉施設です。観光の中心になりがちな山中湖西側(旭日丘・長池・山中地区)から少し離れ、国道413号(道志みち)に近い、静かな森の中に建っています。

東京方面からは中央自動車道〜東富士五湖道路を経由し、山中湖周辺をぐるっと回り込むようにしてアクセスするルートが一般的。山中湖畔のドライブや湖畔散策の締めくくりとしてはもちろん、道志みち経由でキャンプやツーリングを楽しむ方の“立ち寄り湯”としても利用されている温泉です。

観光地ど真ん中の大型温泉施設と違い、周囲は木立に囲まれた落ち着いた環境。駐車場から一歩建物に入ると、喧騒から少し離れた、のんびりとした空気感を味わえるのが石割の湯の第一印象と言えるでしょう。

1-2.村民に愛される“穴場の立ち寄り湯”

石割の湯は、山中湖村が整備した日帰り温泉で、観光客向けの施設でありながら、同時に地元の方々の憩いの場としても親しまれている“村の温泉”です。館内では、観光客と村民が自然に混じり合う、どこかアットホームな雰囲気が感じられます。

建物は、檜や栗材などの木材をふんだんに使った木造ドーム構造が特徴。外観も内装も温かみがあり、「豪華なリゾートスパ」というよりは、「山の中の素朴で居心地の良い温泉」といったイメージに近いかもしれません。

また、近くには石割神社や石割山の登山口があり、ハイキングや登山の後に汗を流しに訪れる人も少なくありません。山中湖周辺で「落ち着いた雰囲気の温泉に入りたい」「観光客でごった返す施設は少し苦手」という方に、とくに向いている日帰り温泉と言えるでしょう。

2.基本情報まとめ(住所・電話・営業時間・料金)

2-1.住所・電話番号・読み方などの基本データ

  • 施設名:山中湖平野温泉 石割の湯(いしわりのゆ)
  • 住所:〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野1450
  • 電話番号:0555-20-3355

標高はおよそ1,000m前後(海抜約1,013m)で、夏は比較的涼しく、冬はしっかり冷え込む高原エリアです。避暑・スキーシーズンどちらでも「温泉で温まる」目的地として使いやすい立地と言えます。

2-2.営業時間・定休日・休館日

通常の営業時間(目安)

  • 月・火・水:11:00〜19:00(最終入館 18:15)
  • 土日祝日:11:00〜20:00(最終入館 19:15)
  • ゴールデンウィーク・夏季・年末年始:11:00〜20:00(最終入館 19:15)

定休日

  • 毎週木曜日
    • ただし、祝日・GW・7月第3週〜9月第2週・年末年始は休まず営業

近年、シーズンや運営方針により営業時間が変更になるケースもあり、「2025年9月16日以降は 11:00〜19:00 に統一される可能性がある」という情報も出ています。訪問前には必ず公式サイトや山中湖観光協会サイトで最新の営業情報を確認してからお出かけください。

2-3.利用料金の基本(入館料・入湯税込み)

入館料は入湯税を含んだシンプルな設定で、区分は次の通りです。

  • 大人:900円(入湯税150円含む)
  • 中学生:700円(入湯税100円含む)
  • 小学生:350円
  • 小学生未満:無料

通いやすいように、大人回数券(11枚綴り 9,000円・入湯税別) などのお得な回数券も用意されています。

さらに、以下のような割引制度もあります。

  • 山中湖村民割引:300円
  • 商工会優待券:200円割引
  • ベネフィットステーション・クラブオフ・全福センターなどの会員優待:入館料10%OFF

障害者割引については、内容が変更される場合もあるため、事前に公式サイトや施設窓口で最新情報を確認しておくと安心です。

※料金・営業時間・割引内容は変更されることがあります。この記事では取材時点・資料時点の情報をもとにまとめており、実際のご利用前には必ず公式サイト等で最新情報をご確認ください。

3.建物とロビーの魅力(木造ドームと展望休憩スペース)

3-1.檜と栗材を活かしたあたたかな木造ドーム

石割の湯に到着してまず目に入るのが、木の質感を前面に押し出した独特の建物です。外観はコンクリートの箱型ではなく、檜や栗材をふんだんに使った丸みのあるドーム形状。屋根のラインもやわらかく、周囲の森の風景にも自然に溶け込んでいます。

館内に一歩足を踏み入れると、床・柱・梁といったあちこちから木のぬくもりを感じられ、ほのかに漂う木の香りが「山の温泉」に来た実感を高めてくれます。天井は高く、開放感がありつつ、色味は落ち着いたトーンなので、どこかホッとするような雰囲気です。

観光地の大型スパのような派手さはありませんが、「派手さよりも居心地の良さ」を重視した造りになっているのが石割の湯らしさと言えるでしょう。

3-2.吹き抜けロビーと螺旋階段の先にある展望スペース

吹き抜けのロビー

エントランスを抜けると広がるのは、木の梁が印象的な吹き抜けロビー。天井まで伸びる柱と梁が見える構造で、山小屋のようなあたたかさと開放感を両立させた空間になっています。

ロビーの一角には、上階へと続く螺旋階段があります。この螺旋階段を上がった先が、石割の湯の特徴のひとつでもある展望休憩スペースです。大きな窓からは周囲の木立が眺められ、季節によっては新緑や紅葉など、高原らしい景色を楽しめます。天候や条件しだいでは、富士山の姿がちらりと見えることもあり、「ひと風呂浴びたあとに景色を眺めてぼんやりする」にはぴったりの場所です。

吹き抜けロビーとらせん階段(イメージ画像)
吹き抜けロビーとらせん階段(イメージ画像)

なお、螺旋階段は少し傾斜があり、段数もそれなりにあります。足腰に不安がある方や、小さなお子さん連れの方は、無理をせず1階ロビー周辺の椅子やベンチで休憩するのがおすすめです。

3-3.休憩スペースでの過ごし方

石割の湯には、ロビー周辺や奥の休憩コーナーに、畳スペースやテーブル席など、湯上がりにくつろげるスペースが用意されています。畳の広間では、湯上がりに横になってウトウトする人、テーブル席ではドリンクを飲みながら談笑する人など、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。

売店や自動販売機で飲み物を購入して、湯上がりの一杯を味わいながらのんびり過ごすのも良いですし、タオルを枕代わりにして少し昼寝をしてから帰路につく、という使い方もできます。館内全体が比較的落ち着いた雰囲気なので、「ガヤガヤした温泉施設が苦手」という方にはとても居心地の良い空間です。

このように、石割の湯は「お風呂に入ってすぐ帰る」だけでなく、建物そのものや休憩スペースの雰囲気も含めてゆっくり楽しめる温泉と言えるでしょう。

4.泉質と効能:pH10.2の高アルカリ「美肌の湯」

石割の湯の浴槽(イメージ画像)
石割の湯の浴槽(イメージ画像)

4-1.泉質の概要と特徴

石割の湯の泉質は、アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・低温泉)
水素イオン濃度(pH)は 約10.2 とされており、日本でもトップクラスの高いアルカリ度を誇る、非常に珍しいタイプの温泉です。

お湯は無色透明で、肌に触れると少しぬるっとした滑らかな感触があるのが特徴です。この高いpH値によって、肌表面の古い角質をやわらかくし、洗い流れやすくしてくれると言われており、いわゆる「美肌の湯」「つるつる湯」として知られています。

成分自体は比較的マイルドな単純温泉のため、硫黄泉や含鉄泉のような強い匂い・色はなく、「温泉らしい香りや色は控えめだけれど、肌当たりがとてもやさしいお湯」といった印象です。温泉が苦手な方や初心者の方でも、入りやすい泉質と言えるでしょう。

4-2.期待できる主な効能

掲示されている適応症や、温泉成分表にもとづいて挙げられる主な効能は、次のようなものです。

  • 神経痛
  • 筋肉痛・関節痛・五十肩
  • 運動麻痺・関節のこわばり
  • 打ち身・くじき
  • 慢性消化器病・痔疾
  • 冷え性
  • 病後回復期・疲労回復・健康増進
  • 自律神経不安定症・不眠症 など

なかでも石割の湯は、とくに「美肌の湯」としての側面がよく語られます。湯上がりは肌がしっとり・なめらかに感じられ、乾燥が気になる季節や、高原の冷たい空気で冷えた身体を温めたいときにもぴったりです。女性の利用者からの支持が高いのも納得の泉質と言えるでしょう。

さらに、身体を芯から温めてくれるため、冷え性の緩和や血行促進、肩こり・腰痛のケア、日々の疲れをリセットしたいときにもおすすめです。登山やキャンプ、ドライブなどで体をたくさん使った日の締めに入ると、翌日の疲れ方が違うと感じる方も多いようです。

4-3.高アルカリ泉ならではの注意点と入り方のコツ

pH10.2という非常に高いアルカリ性は、大きな魅力である一方で、入り方には少しコツと注意点もあります。

◆1)長湯はほどほどに

高アルカリ泉は角質をやわらかくする力が強いため、肌がデリケートな方は、長時間の入浴でカサつきやピリつきを感じる場合があります。

  • 最初は「10分前後 × 休憩」を目安に、こまめに休憩を挟みながら楽しむ
  • 熱い湯が苦手な方は、ぬるめの浴槽や「源泉ぬる湯」にゆっくり浸かる

といった入り方がおすすめです。

◆2)赤ちゃん・小さな子ども連れの場合

泉質としてはマイルドな単純温泉ですが、pH自体はかなり高アルカリのため、乳幼児や敏感肌のお子さんは、体調や肌の状態によって向き不向きがあります。

  • おむつ着用のお子さんを浴槽に入れて良いかどうか
  • 赤ちゃんを入浴させてよいか

など、気になる点があれば、事前に施設へ確認しておくと安心です。

◆3)入浴後はシャワー&保湿ケアを

美肌の湯とはいえ、角質が落ちやすくなった肌は、湯上がりに乾燥しやすい状態にもなります。

  • 上がり湯として、軽くシャワーで汗や成分を流す
  • タオルで強くこすらず、押さえるように水気をとる
  • ボディクリームや乳液などで、保湿ケアをしっかり行う

こうしたひと手間を加えることで、石割の湯の美肌効果をより実感しやすくなります。


このように、石割の湯は「日本でも有数の高アルカリ泉」としての個性と、肌にやさしい単純泉としての入りやすさをあわせ持った温泉です。入り方のポイントを押さえつつ楽しめば、「また来たい」と思える心地よい湯浴みが味わえるはずです。

5.浴場ガイド(内湯・露天風呂・サウナ・水風呂)

5-1.内湯(大浴場・寝湯・源泉ぬる湯)

内湯(イメージ画像)
内湯(イメージ画像)

石割の湯の内湯は、木の香りに包まれた明るい大浴場が中心です。

  • 主浴槽(大浴場)
    • しっかり温まる熱めの浴槽と、じっくり浸かれるぬるめの浴槽があり、その日の体調や好みに合わせて入り分けられます。
    • 大きな窓からは庭の緑が見え、四季の移ろいを感じながら入浴できるのが特徴です。
  • 源泉ぬる湯
    • 「源泉ぬる湯」と呼ばれる浴槽が設けられており、源泉に近い温度のやわらかな湯に、長くゆったり浸かることができます。
    • 高アルカリ泉ならではの“とろり”とした肌ざわりを、もっとも感じやすい浴槽と言えるでしょう。
  • 寝湯
    • 浅いお湯の上に体を横たえてリラックスできる「寝湯」も併設されています。
    • 足を伸ばして半分眠るような感覚で利用できるので、長時間のドライブや登山の後に脚を休めたいときにおすすめです。
寝湯(イメージ画像)
寝湯(イメージ画像)

全体として内湯は、木造建築のぬくもりとやわらかな採光が合わさった、落ち着いた雰囲気の“高原の大浴場”といった印象です。

5-2.露天風呂(檜風呂・岩風呂)と屋外の雰囲気

石割温泉の檜風呂
石割温泉の檜風呂

石割の湯の露天エリアには、檜風呂と岩風呂の2種類が用意されています。

  • 露天檜風呂
    • 檜材をふんだんに使った浴槽で、木の香りに包まれながら入浴できます。
    • 屋根付きの造りになっており、雨や雪の日でも落ち着いて湯浴みが楽しめるのが魅力です。
  • 露天岩風呂
    • 自然石を配した落ち着いた雰囲気の岩風呂で、周囲の木立とあいまって“森の中の露天風呂”といった趣があります。

露天エリアは、春の新緑・夏の深い緑・秋の紅葉・冬の雪景色と、季節ごとの景色の変化が楽しめるのもポイントです。
一方で、紅富士の湯のような「露天からドーンと富士山」という眺望はなく、あくまで森の静けさを味わうタイプの露天風呂になっています。

5-3.サウナ・水風呂

サウナ&水風呂(イメージ画像)
サウナ&水風呂(イメージ画像)

サウナ派の方に向けて、石割の湯のサウナ・水風呂まわりも整理しておきます。

  • ドライサウナ
    • いわゆる「高温サウナ」で、温度はおおむね85〜90℃前後
    • 収容人数は約5人程度のコンパクトサイズで、静かに汗を流したい方向きです。
    • 室内には砂時計が用意されており、自分のペースで時間管理がしやすくなっています。
  • 水風呂・冷水シャワー
    • 水風呂はややぬるめで、15〜18℃前後とされています。キンキンに冷えた水風呂を好む方には少し物足りないかもしれませんが、サウナ初心者や心臓に負担をかけたくない方には入りやすい温度です。
    • 物足りないときは、近くの冷水シャワーも併用してクールダウンすることができます。

口コミには「水風呂がない/ある」で情報が分かれるものもありますが、現在はサウナ+水風呂のセットで“ととのう”ことができる施設として案内されています。

5-4.子ども連れ・赤ちゃん連れでの利用ポイント(ダイジェスト)

石割の湯は、地元の家族連れの利用も多い温泉ですが、公式サイト等での子ども向け設備の情報はやや少なめです。

  • 子ども用の浅い専用浴槽が明記されているわけではありませんが、実際には家族で利用するケースも多く見られます。
  • おむつが取れていない赤ちゃんの入浴可否については、施設によって対応が分かれるポイントのため、石割の湯でも事前に直接確認しておくと安心です。

館内は比較的静かな雰囲気のため、走り回らない・大声を出さないなど、周囲への配慮を意識しながら利用したいところです。

※子ども連れ・赤ちゃん連れの詳しい注意点や、持ち物のコツなどは、後半の「よくある質問・利用時の注意点」の章でもう少し整理して触れる想定です。

6.館内施設・アメニティ・サービス

6-1.脱衣所・洗い場・ロッカー類

洗い場とシャワーカラン(イメージ画像)
洗い場とシャワーカラン(イメージ画像)

石割の湯の脱衣所は、木目調を基調とした、明るく清潔感のあるつくりです。ロッカーは鍵付きで、貴重品も安心して預けられるタイプが用意されています。

洗い場にはカランが並び、一般的な日帰り温泉と同様にシャンプー・リンス・ボディソープなどの基本的なアメニティが備え付けられているため、タオルさえ持参すれば“ほぼ手ぶら”でも利用しやすい環境です。ドライヤーも設置されており、湯上がりに髪を整えるのにも困りません。

タオル類は、忘れてしまっても館内でレンタル・販売(フェイスタオル・バスタオル)を利用できるので、「急に立ち寄りたくなった」というときにも安心です。

6-2.売店・自動販売機・温泉スタンド

館内には小さな売店コーナーや自動販売機があり、入浴後の水分補給やちょっとしたお土産探しに便利です。

  • ペットボトル飲料やソフトドリンク
  • アイス・スナック類(時期によって変動)
  • 地元の特産品や温泉関連グッズが並ぶことも

など、規模は大きくないものの、「温泉に来たついでに少し買い物も」というニーズには十分応えてくれます。

また、敷地内には温泉スタンド(持ち帰り温泉)が設けられている時期もあり、自宅のお風呂で石割の湯を楽しみたい方がポリタンクなどに温泉を汲んで持ち帰ることができます。利用方法や料金、設置状況はシーズンや運営方針で変わるため、最新の情報は現地の掲示や公式サイトで確認してから利用すると安心です。

6-3.休憩スペース・食事処・マッサージ類

休憩室(イメージ画像)
休憩室(イメージ画像)

ロビー周辺や館内奥には、畳の広間やテーブル席などの休憩スペースがあります。湯上がりにゴロリと横になって仮眠したり、飲み物を片手にのんびりくつろいだりと、それぞれが思い思いの時間を過ごせるようになっています。

あわせて、館内には素朴な雰囲気の温泉食堂も併設されています。観光地価格のレストランというより、「村の食堂」「おふくろの味」に近いメニュー構成・価格帯で、

  • うどん・そば・ラーメンなどの麺類
  • カレーや丼物などのごはんメニュー
  • 一品つまみ・軽食

といった、湯上がりにちょうど良い料理が中心です。看板メニューの「石割うどん・石割そば」については、後の章であらためて詳しくご紹介します。

また、通路の一角などにマッサージチェアが置かれていることも多く、入浴後にさらに身体をほぐしたい方は、コイン投入で手軽に利用できます。整体や手もみマッサージは、開催日や内容が変わるため、実施中かどうかは来館時の掲示でチェックするのがおすすめです。

6-4.アメニティ・設備・バリアフリー面

館内には、入浴に必要な基本設備に加えて、快適に過ごすための工夫がいくつか見られます。

  • トイレ:ロビー付近・脱衣所近くに設置
  • 空調:館内は冷暖房完備で、夏の暑さや冬の冷え込みも気になりにくい
  • Wi-Fi:観光地の案内や天気予報を調べるのに便利な、フリーWi-Fiが用意されている場合もある(提供状況は随時変わるため現地で確認)

バリアフリー面では、入口からロビーまでは概ねフラットで移動しやすい反面、展望休憩スペースへ向かう螺旋階段など、一部に段差や階段が残るエリアもあります。足腰に不安のある方は、階段の利用を無理せず、1階ロビー周辺の休憩スペースを中心に使うと安心です。

7.食事・休憩:名物「石割うどん・そば」と持ち込みルール

7-1.温泉食堂の雰囲気と価格帯

石割の湯の食堂
温泉施設内の食堂

石割の湯の館内には、素朴で落ち着いた雰囲気の温泉食堂が併設されています。いわゆる観光地価格のレストランというより、どちらかというと「村の食堂」「地元の人も通うごはん処」といったイメージに近いお店です。

店内はテーブル席が中心で、湯上がりの浴衣姿や普段着のまま、気取らずに食事を楽しめる空気感。メニューの価格帯も、山中湖の観光エリアとしては比較的良心的で、「お風呂代+食事代」を合わせても、そこまで大きな出費になりにくいバランスになっています。

がっつり食べたい人向けの丼ものや麺類から、軽く一杯飲みたい人のためのおつまみ系まで揃っているので、「お風呂に入って、そのままここで夜ごはんまで済ませる」という使い方もしやすい食堂です。

7-2.名物「石割うどん・石割そば」

石割そば
食堂の石割そば

食堂の看板メニューとしてよく名前が挙がるのが、「石割うどん」「石割そば」です。

一般的なかけうどん・かけそばと比べて、具がたっぷり入っているのが特徴で、

  • 山菜
  • ねぎ・油揚げ・野菜類

などがどっさり乗った、ボリュームたっぷりの一杯になっています。登山やハイキング、キャンプ後の空腹にはもちろん、ちょっと遅めのお昼ごはん・早めの夕食にもぴったりです。

だしは、温泉の雰囲気によく合う、ホッとする系の和風だし。派手な“映え”というより、「冷えた身体に染みる、やさしい味」をイメージしてもらうと近いと思います。

山中湖周辺で「観光地っぽすぎない温泉ごはん」を求めている方には、ぜひ一度試してみてほしいメニューです。

7-3.そのほかの定番メニュー

石割の湯の食堂には、石割うどん・そば以外にも、日帰り温泉らしい定番メニューがひと通り揃っています。内容は季節や仕入れ状況によって変わりますが、たとえば次のようなラインナップが中心です。

  • ラーメン・味噌ラーメンなどの麺類
  • カレーライス・かつ丼・親子丼などの丼もの
  • 唐揚げ・ポテト・ソーセージなどの一品料理
  • 枝豆・冷やっこなど、ちょっと一杯のお供になる軽いおつまみ

温泉施設の食事としては、ごく王道のメニュー構成ですが、「お風呂帰りに食べたくなるもの」がきちんと揃っている印象です。

お酒はビールやチューハイ類が中心で、「運転をしない同行者が一杯だけ」という場面にも向いています(もちろん、飲酒後の運転は厳禁なのでご注意を)。

7-4.飲食物の持ち込みルールと休憩のコツ

石割の湯では、飲食物の持ち込みルールが、他の観光温泉と少し異なる点があります。

  • 食べ物 … 基本的に持ち込みOK(お弁当やお菓子などを休憩スペースで食べられる)
  • 飲み物 … 館内で購入したものを利用するのが原則

というスタイルになっているケースが多く、「食べ物は自由度高め・飲み物は館内で」という運用イメージです。

そのため、

  • キャンプやピクニックの帰りに買ってきたパンやおにぎりを、湯上がりに休憩スペースで食べる
  • 小さなお子さん連れで、食べ慣れたおやつや軽食を持参する

といった使い方がしやすいのがポイントです。

一方で、館内のゴミ箱には限りがあるため、

  • ゴミはなるべく持ち帰る
  • 匂いの強いもの・周囲に飛び散りやすいものは控えめにする
  • 長時間の“場所取り”はしない

など、ほかの利用者への配慮を心がけて利用したいところです。

8.料金・割引・お得な使い方

8-1.通常料金と利用スタイル

石割の湯の入館料は、入湯税込みのシンプルなワンプライス制です。

  • 大人
  • 中学生
  • 小学生
  • 小学生未満(無料)

といった区分で設定されており、「時間制」ではなく基本的には一度入館したら、その日の営業時間内でゆったり過ごせるスタイルになっています(清掃・混雑状況などで一部制限がかかる場合もあります)。

「お風呂だけサッと入って帰る」という使い方はもちろん、

  • ひと風呂浴びる
  • 休憩スペースで一休み
  • 食堂で食事
  • もう一度お風呂に入ってから帰る

といった流れで、半日コースのように楽しむこともできます。

8-2.村民割引・障害者割引・回数券

通常料金に加えて、石割の湯にはリピーターや地元利用を意識した割引制度が用意されています。

  • 山中湖村民割引
    • 住所が山中湖村にある方を対象にした割引制度で、通常料金よりもかなりお得な価格で入浴できます。
    • 村民向けの“生活温泉”としての側面が強く、平日の昼間には地元の方の利用も多い印象です。
  • 障害者割引
    • 手帳の提示などを条件に、入館料が優遇されるケースがあります。
    • 適用条件や割引額は見直されることもあるため、利用を検討している場合は事前に公式サイト・電話で最新情報を確認しておくと安心です。
  • 回数券(大人向け)
    • 「11枚綴り」「10回分の料金で11回入れる」タイプの回数券が用意されている時期もあり、
      「毎月のように山中湖に来る」「キャンプや釣りのたびに立ち寄る」という方には特にお得です。
    • 家族や友人とシェアできるかどうか、利用期限の有無などは購入前に窓口で確認しておきましょう。

こうした制度を上手に使うことで、通常料金だけで入るよりもトータルコストをかなり抑えられる場合があります。

8-3.各種クーポン・会員サービス・観光優待

石割の湯は、いくつかの外部会員サービスや観光優待とも連携しているのが特徴です。時期によって変動はありますが、代表的な例としては次のようなものがあります。

  • 福利厚生系サービスの優待
    • ベネフィットステーション
    • クラブオフ
    • 全福センター
      など、企業の福利厚生や共済組合が提供するサービス経由で、入館料が約10%割引になるプランが用意されていることがあります。
  • 観光カード・クーポンとの連携
    • 山中湖・富士五湖エリアの観光協会が発行するウェルカムカードや観光クーポンが、石割の湯で使える場合があります。
    • 宿泊施設でもらえる割引券やスタンプラリーとの連動企画が実施されることもあり、「宿泊+温泉」でお得になるケースも。
  • 公式LINE・SNSクーポン
    • 公式LINEアカウントやSNSをフォローすると、期間限定クーポンや優待情報が配信されることもあります。
    • 「行く前に一度、公式サイト・SNSをチェック」しておくと、ちょうど良いキャンペーンが見つかるかもしれません。

これらのサービス・クーポンは、内容や対象期間が頻繁に変わるため、

「石割の湯 クーポン」「石割の湯 割引」

などで事前に検索してみたり、公式サイト・観光協会サイトで最新情報をチェックしておくと安心です。

8-4.支払い方法(現金・キャッシュレス)

支払い方法については、近年、日帰り温泉でもキャッシュレス対応が徐々に進んでいるものの、対応状況は施設によってまちまちです。石割の湯も、時期や設備更新によって利用できる決済手段が変わる可能性があります。

一般的には、

  • 現金:確実に利用可能
  • クレジットカード・電子マネー・QR決済
    • 入館料のみ対応/物販・食堂も対応 など、運用が分かれることがある
    • 機器トラブルやメンテナンスで一時的に使えないケースも

といったパターンがあり得ます。

そのため、

  • 「キャッシュレス派」の方でも、念のため現金(小銭・千円札)を少し持って行く
  • 特に、帰りのバス・タクシー代や自動販売機利用分を想定しておく

といった準備をしておくと安心です。

9.営業時間・定休日・混雑状況と狙い目時間帯

9-1.平日・土日祝・繁忙期の営業時間と最終受付

石割の湯は、季節や曜日によって営業時間が少し変わるスタイルです。現在の基本的な運用イメージは、次のような形になります。

  • 平日(月〜水)
    • 11:00〜19:00 前後
    • 最終入館は閉館の 45分〜1時間前が目安
  • 土日祝日・繁忙期(GW・夏季・年末年始など)
    • 11:00〜20:00 前後
    • 最終入館は閉館の 45分〜1時間前が目安

近年は、人手や運営体制の変化にあわせて閉館時間が早めにシフトする傾向があり、「19:00閉館に統一」される期間もあります。

※訪問前には必ず、石割の湯公式サイトや山中湖観光協会サイトで当日の営業時間・最終受付時間を確認してから出かけるのがおすすめです。

9-2.定休日(木曜)と例外・臨時休館

石割の湯は、基本的に毎週木曜日が定休日です。

ただし、次のような繁忙期は、木曜日でも営業するケースがあります。

  • 祝日の木曜日
  • ゴールデンウィーク期間
  • 夏休みピーク(7月第3週〜9月第2週ごろ)
  • 年末年始

このほか、設備点検やメンテナンスに伴う臨時休館が設定されることもあり、特に冬季は大雪・凍結などの影響で、予定が変わる可能性もゼロではありません。

  • 「木曜に行きたい」
  • 「連休中に行く予定を立てている」

といった場合は、営業カレンダーの確認が必須です。

9-3.長期休暇・大型イベント時の混雑(ラブシャなど)

山中湖エリアは、シーズンやイベントによって人出が一気に増えるタイミングがあります。石割の湯も例外ではなく、次のような時期はとくに混雑しやすい傾向です。

  • ゴールデンウィーク
  • お盆前後(8月中旬)
  • シルバーウィークなどの連休
  • 年末年始(正月休み)

さらに山中湖畔では、夏〜初秋にかけて音楽フェス「SWEET LOVE SHOWER(通称:ラブシャ)」が開催されることがあり、フェス帰りのお客さんがどっと押し寄せる時間帯は、脱衣所や浴場がかなり混み合うことがあります。

  • フェス・イベントの日程と重なる場合は、開催日の夜は混雑覚悟
  • 可能であれば、前日や翌日・日中の早めの時間帯にずらす

といった調整をすると、比較的ゆったり利用しやすくなります。

9-4.混雑状況の傾向とおすすめ時間帯

口コミやこれまでの傾向を総合すると、石割の湯の混み具合にはおおよそ次のようなパターンがあります。

混雑しやすい時間帯・曜日

  • 土日祝日の 17:00〜19:00 頃
    • キャンプ・登山・観光の「帰りにひと風呂」の需要が集中
  • 雨の日・雪の日の午後
    • 屋外レジャーを諦めた人が温泉に流れてきやすい

比較的ゆったりしやすい時間帯

  • 平日(月〜水)の 開館直後〜午後早め
    • 地元の方がぽつぽつ来る程度で、浴場もかなり落ち着いた雰囲気
  • 土日祝日の 開館直後(11:00〜12:00頃)
    • まだ観光客が動き始めたばかりで、ピーク前の穴場時間帯

「できるだけ静かにのんびり入りたい」という場合は、

  • 平日の昼間が最有力
  • 休日に行くなら 開館直後か、あえて19時近くの“遅めの時間帯”(閉館時間に注意)

を狙うと、比較的ゆっくり湯船に浸かれる可能性が高くなります。

10.こんな人におすすめ&利用シーン別モデル

10-1.山中湖観光+温泉でのんびりしたい人に

「山中湖を観光して、最後は温泉で一息ついて帰りたい」という方には、石割の湯はとても相性のいい立ち寄り湯です。

たとえば、こんな一日の流れがイメージしやすいでしょう。

  • 午前:山中湖畔での散策(長池親水公園・旭日丘などで富士山を眺める)
  • 昼:湖畔のカフェやレストランでランチ
  • 午後:山中湖周辺の観光スポットや美術館巡り
  • 夕方:平野エリアに移動し、「石割の湯」でゆっくり入浴
  • 夜:道志・御殿場・富士吉田方面へドライブして帰路へ

紅富士ビューの“ザ・観光温泉”というより、森に囲まれた静かな木造の温泉で、旅の疲れを静かに癒したい人向けです。

「にぎやかな温泉街の雰囲気より、落ち着いたローカルな温泉が好き」という方には、とくにおすすめできます。

10-2.キャンプ・アクティビティ後に汗を流したい人に

キャンプ・登山帰り+温泉(イメージ画像)
キャンプ・登山帰り+温泉(イメージ画像)

山中湖〜道志エリアは、キャンプ場やアクティビティ施設が非常に多いエリアです。

  • 山中湖畔や平野周辺のオートキャンプ場
  • カヌー・SUP・釣り・サイクリングなどのアウトドア体験
  • 道志みち沿いのキャンプ・バーベキュー

こうしたアウトドアのあとに、「さあ片付けて帰る前に、汗と焚き火の匂いを落としてから帰ろう」というとき、石割の湯はちょうど良い距離感と設備を兼ね備えています。

モデルケースとしては、こんな使い方がしやすいです。

  • チェックアウト後、片付けを終えてそのまま石割の湯へ直行
  • 内湯・露天・サウナで汗を流し、身体を温めてから休憩スペースで一休み
  • 食堂で「石割うどん・そば」などを食べてお腹も満たしてから帰る

夜遅くまで営業している日は、撤収後の“風呂&晩ごはんセット”として使うのも便利ですし、「最終日はもうキャンプ飯を作らず、温泉でごはんまで済ませて楽に帰る」というスタイルにも向いています。

10-3.石割山登山・ゆるキャン△聖地巡礼の締めくくりに

石割の湯という名前の通り、近くには石割神社・石割山の登山コースがあり、

  • 石段を登って石割神社へ参拝
  • さらに足を伸ばして石割山まで縦走

といったハイキング・登山ルートの下山後の温泉としても、定番の存在になっています。

石割山は標高こそそれほど高くないものの、階段や急登が続く箇所も多いため、下山後は脚がパンパンになりがちです。そんなときに石割の湯で、

  • 大浴場や寝湯で脚を伸ばしてじっくり温める
  • 露天風呂で景色を眺めながらクールダウン
  • 食堂でボリュームたっぷりの石割うどん・そばを食べる

という流れは、まさに「山歩きのごほうび」と言えるでしょう。

さらに、山中湖周辺はアニメ『ゆるキャン△』の舞台としても知られており、石割の湯も作中に登場する関連スポットのひとつとして、聖地巡礼ルートに組み込むファンも多い温泉です。

  • 午前〜昼:作中に登場したキャンプ場や湖畔ポイントを巡る
  • 夕方:締めくくりに石割の湯で温泉&ごはん
  • 夜:星空を眺めながら帰路へ

といった「ゆるキャン△聖地巡礼+温泉」のセットも、作品ファンにはとても人気の高い楽しみ方になっています。

11.「紅富士の湯」との比較|どっちに行く?

石割の湯と紅富士の湯のイメージ画像

山中湖エリアには、村営の日帰り温泉が 「石割の湯」と「紅富士の湯」 の2つあります。それぞれ魅力が違うので、目的や好みによって選び分けるのがおすすめです。

11-1.ロケーション・眺望の違い

まずは立地と眺望から。

紅富士の湯

紅富士の湯(イメージ画像)
紅富士の湯(イメージ画像)
  • 山中湖西側エリアにあり、富士山と山中湖を一望できるロケーションが最大の売り。
  • 条件が合えば、冬の早朝に山頂が赤く染まる「紅富士」の景色を、露天風呂から楽しめることで有名です。

石割の湯

石割の湯(イメージ画像)
石割の湯(イメージ画像)
  • 山中湖東側・平野地区、国道413号(道志みち)沿いの森の中に建つ静かな温泉。
  • 露天風呂から富士山は見えず、その代わりに木立と四季の自然に囲まれた“森の温泉”感を味わえます。

「絶景の富士山を見ながら湯に浸かりたいなら紅富士の湯」
「静かな森の中でゆっくりしたいなら石割の湯」

という住み分けになっています。

11-2.施設規模・雰囲気・混雑度の違い

つぎに、館内の規模感や雰囲気、混雑傾向の違いです。

  • 紅富士の湯
    • 施設規模が大きく、観光客・団体利用が多い日帰り温泉
    • 露天風呂に加えて、ミストサウナや岩盤浴など設備が充実しており、レジャー感の強い大型温泉施設という印象です。
    • 連休や晴れた週末はかなり混み合うことが多く、「にぎやかな温泉」が好きな方には楽しい雰囲気です。
  • 石割の湯
    • 建物は県産材を使った木造ドーム建築で、館内もこぢんまりとした落ち着いたつくり。
    • 「風情香るやすらぎの空間」をコンセプトにした、静かでゆったりした温泉です。
    • 混雑は紅富士の湯より少なめと言われ、ソロ・カップル・静かに過ごしたい人向き

一言でまとめると、
紅富士の湯:にぎやかな“観光温泉”
石割の湯:しっとり落ち着いた“森の温泉”
…という雰囲気の違いがあります。

11-3.料金・アクセス・設備のざっくり比較

細かいところまで比較すると長くなるので、読者目線で「ここだけ押さえておけばOK」というポイントをざっくりまとめると、以下のようなイメージです。

料金・割引

  • 料金(大人):どちらも 900円前後(入湯税込み)でほぼ同水準。
  • 割引
    • 石割の湯:山中湖村民割引・障害者割引・回数券・JAF/ベネフィットステーション等の優待あり。
    • 紅富士の湯:同様に各種優待・割引制度が用意されているケースが多い。

アクセス

  • どちらも 東富士五湖道路・山中湖ICから車で約15分前後 とアクセスはほぼ同等。
  • 石割の湯は国道413号(道志みち)沿いで、道志方面・キャンプ場からの帰りに寄りやすい立地。
  • 紅富士の湯は山中湖西側の湖畔寄りで、湖畔ドライブや富士山ビューの観光ルートとセットにしやすい位置です。

設備・浴場

  • 石割の湯
    • 大浴場・寝湯・源泉ぬる湯、露天檜風呂・露天岩風呂、ドライサウナ+水風呂。
    • 食事は軽食中心で、名物は具だくさんの「石割うどん・そば」。
  • 紅富士の湯
    • 露天風呂からの富士山ビュー、広々とした内湯に加え、ミストサウナや岩盤浴などのリラクゼーション設備が充実

泉質はどちらも高アルカリ性で、石割の湯は pH 10.2 前後と“日本トップクラスの高アルカリ”をうたう美肌の湯であることが大きな特徴です。

11-4.どんな人にはどっちがおすすめ?

最後に、読者が温泉を選びやすいように、タイプ別のおすすめを整理しておきます。

こんな人には「紅富士の湯」がおすすめ

  • 「とにかく富士山の絶景を見ながら露天に浸かりたい」
  • 観光で山中湖に来ていて、“映える温泉”を一つ入れておきたい
  • 家族・友人グループ・カップルなど、にぎやかな雰囲気も楽しみたい
  • 岩盤浴やミストサウナなど、設備の選択肢が多いほうがいい

こんな人には「石割の湯」がおすすめ

  • 「人が多すぎる観光温泉はちょっと苦手」
  • 木造の建物と森に囲まれた、静かな温泉でじっくり疲れを取りたい
  • キャンプ・道志方面ドライブ・石割山登山のあとに、さっと立ち寄れる湯を探している
  • 高アルカリ性の美肌の湯(pH10.2)を、落ち着いた雰囲気で楽しみたい

結論としては、資料でもまとめられている通り、

「どちらも訪れる価値あり」

  • 眺望・観光感重視なら → 紅富士の湯
  • 静けさ・落ち着き・森の雰囲気重視なら → 石割の湯

という選び方がわかりやすいと思います。

12.よくある質問(Q&A)

この記事の内容をもとに、石割の湯についてよく聞かれそうなポイントをQ&A形式でまとめます。細かい条件や最新情報は変わることがありますので、最終的には公式サイトや現地での案内をご確認ください。

Q1.石割の湯の営業時間は?

通常は 11:00前後に開館し、19:00〜20:00頃に閉館するスタイルです。
平日は19:00閉館、土日祝・繁忙期は20:00閉館という運用が多いですが、近年は閉館時間が早めにシフトするなど、シーズンごとの変更もあります。

👉 詳しくは:第2章「基本情報まとめ」/第9章「営業時間・定休日」

Q2.定休日はいつですか?

基本は 毎週木曜日が定休日 です。
ただし、祝日・ゴールデンウィーク・夏休みピーク(7〜9月)・年末年始などは、木曜日でも営業するケースがあります。設備点検による臨時休館もありますので、事前に営業カレンダーを確認してから出かけると安心です。

👉 詳しくは:第2章・第9章

Q3.入館料はいくらですか?

目安としては次のような区分です(入湯税を含む)。

  • 大人
  • 中学生
  • 小学生
  • 小学生未満:無料

シーズンや改定によって金額が変わる場合があるため、最新の料金は公式サイト・館内掲示で要確認です。

👉 詳しくは:第2章「基本情報まとめ」/第8章「料金・割引」

Q4.泉質や効能は?

泉質は アルカリ性単純温泉(pH約10.2) の高アルカリ泉で、「美肌の湯」として知られています。

代表的な効能は、

  • 神経痛・筋肉痛・関節痛
  • 冷え性・疲労回復
  • 自律神経の不調・不眠症の緩和
  • 皮膚の新陳代謝を促し、つるつるすべすべの肌感

などが挙げられます。

👉 詳しくは:第4章「泉質と効能」

Q5.タトゥー(刺青)があっても入れますか?

タトゥーの扱いは施設ごとに判断が分かれるデリケートなポイントで、石割の湯の公式な対応も、今後の方針変更の可能性を含めて一概には言えません。

  • 大きく目立つタトゥーは、他のお客さんへの配慮から入浴を断られる/カバーを求められるケースがあります。
  • 小さなワンポイントでも、心配な場合は事前に電話で確認しておくと安心です。

👉 関連:第5章「浴場ガイド」内 5-5節

Q6.おむつが取れていない赤ちゃんは入浴できますか?

高アルカリ泉であることや衛生面の観点から、

  • おむつ着用のお子さんの浴槽入浴は禁止
  • ベビーバス・掛け湯のみ可

といった運用をしている温泉も多くあります。石割の湯も同様に、乳幼児の入浴可否は施設側の最新ルールに従う必要があります。

  • 赤ちゃん連れでの入浴を検討している場合は、必ず事前に施設へ確認してください。
  • 館内の混雑状況や雰囲気的にも、静かな時間帯を選んだ方がお互いに安心です。

👉 関連:第5章 5-4節

Q7.支払い方法は?現金以外も使えますか?

石割の湯では、現金は確実に利用できます。
クレジットカードや電子マネー、QRコード決済などのキャッシュレス決済については、導入状況や対象範囲(入館料のみ/売店や食堂も可)が時期によって変わる可能性があります。

  • 「キャッシュレス派」の方も、念のため現金(小銭・千円札)を少し持参しておくと安心です。

👉 詳しくは:第8章 8-4節

Q8.混雑しやすい時間帯・狙い目はいつ?

混雑しやすい傾向

  • 土日祝日の 17:00〜19:00 頃
  • 連休・お盆・GW・年末年始
  • 音楽フェス「SWEET LOVE SHOWER(ラブシャ)」開催時の夜

比較的ゆったりしやすい時間帯

  • 平日昼間(開館直後〜午後早め)
  • 土日祝日の開館直後(11:00〜12:00頃)

静かに入りたい方は、平日の日中か、休日なら開館直後を狙うのがおすすめです。

👉 詳しくは:第9章「混雑状況と狙い目時間帯」

Q9.食べ物・飲み物は持ち込めますか?

石割の湯は、他の観光温泉に比べて少し珍しい運用をしており、

  • 食べ物:お弁当やお菓子など、基本的に持ち込みOKなケースが多い
  • 飲み物:館内で購入したものを利用するのが原則

というスタイルになっている時期があります。

ただし、

  • ゴミはできるだけ持ち帰る
  • 匂いの強いものは控えめに
  • 長時間の場所取りをしない

など、他のお客さんへの配慮を心がけて使いましょう。

👉 詳しくは:第7章 7-4節

Q10.山中湖のもう一つの温泉「紅富士の湯」とどう違いますか?

ざっくりまとめると、

  • 紅富士の湯
    • 山中湖と富士山の絶景が売りの“観光温泉”
    • 大型施設で、観光客・団体利用が多く、にぎやかな雰囲気
  • 石割の湯
    • 森に囲まれた木造ドームの“静かな温泉”
    • 高アルカリ美肌の湯(pH10.2)を、落ち着いた環境で楽しめる

👉 詳しくは:第11章「紅富士の湯との比較」

Q11.キャンプや登山のあとに利用できますか?

はい、むしろキャンプ・登山・アウトドア後の立ち寄り湯として、非常に相性の良い温泉です。

  • 山中湖〜道志エリアのキャンプ場
  • 石割山登山・石割神社参拝
  • カヌー・SUP・サイクリングなどのアクティビティ

と組み合わせて、「汗と焚き火の匂いを落としてから帰る」 目的で利用する人が多く、「石割うどん・そば」でお腹も満たしてから帰路につく、という流れが定番になっています。

👉 詳しくは:第10章 10-2・10-3節

Q12.駐車場はありますか?予約は必要?

石割の湯には無料駐車場(普通車用)が用意されており、予約不要・先着順で利用できます。収容台数は、一般的な日帰り温泉として十分な規模です。

  • 繁忙期やイベント時は満車になることもあるため、できるだけ早めの時間帯に向かうのが安心です。
  • 大型車・キャンピングカーでの利用は、駐車スペースに限りがあるため、事前に問い合わせておくと安心です。

👉 詳しくは:第10章 10-2節

13.周辺グルメ・宿泊・観光スポット

周辺観光(イメージ画像)

石割の湯がある山中湖・平野エリアは、湖畔グルメ・カフェ・キャンプ場・ペンション・観光スポットがコンパクトにまとまったエリアです。温泉を中心に、半日〜1日のプランが組みやすいのが大きな魅力です。

ここでは、石割の湯と組み合わせやすい「周辺グルメ」「宿泊」「観光スポット」を、ざっくりとイメージできる形でご紹介します。

13-1.山中湖・平野エリアの周辺グルメ&カフェ

石割の湯の周辺には、山中湖畔を中心に小規模な飲食店やカフェが点在しています。平野エリアから車で数分〜10数分圏内で、次のようなランチ・カフェを楽しめます。

  • 湖畔カフェ・レストラン
    • 山中湖の水際ギリギリに建つカフェや、テラス席から富士山が望めるお店など、ロケーション重視の店が多いエリアです。
    • パスタ・ピザ・ハンバーグ・カレーなどの洋食系メニューが中心で、「湖を眺めながらゆっくりランチ」にぴったりです。
  • 郷土色のある食事処
    • 山梨名物のほうとうや、吉田のうどん系メニューを出すお店も点在しており、「旅先ならではのローカル麺」を楽しみたい方におすすめ。
    • ボリュームがあるので、アクティビティ前後のエネルギー補給にも向いています。
  • スイーツ・ベーカリー系
    • 湖畔を一望できるケーキ&コーヒーのカフェや、パン工房タイプのベーカリーもあり、ドライブ途中の甘いひと休みに最適です。

山中湖の飲食店は、曜日や季節によって営業日・営業時間が大きく変わるお店も多いため、事前に公式サイトやグルメサイトで最新情報を確認しておくと安心です。

13-2.周辺宿泊:ペンション・貸別荘・グランピング・キャンプ場

石割の湯がある平野エリア周辺は、宿泊施設のバリエーションがとても豊富です。

平野〜山中湖畔の宿泊施設

  • 湖畔や森の中には、
    • 小規模ホテル
    • ペンション・オーベルジュ
    • 貸別荘・コテージ
    • グランピング施設
      などが点在しており、
      「夕方までアクティビティ → 夕食 → 翌朝チェックアウト前に石割の湯」
      という滞在スタイルが取りやすくなっています。
  • ファミリー向け・ペット同伴可の宿も多く、
    • 子連れ旅行でゆっくり滞在
    • ワンちゃんと一緒に山中湖の散歩 → 帰りに温泉
      といった楽しみ方も可能です。

道志みち方面のキャンプ場

  • 石割の湯が立地する国道413号(道志みち)沿いは、キャンプ場の激戦区でもあります。
  • 資料でも言及されているように、
    • みさきキャンプ場
    • 山伏キャンプ場
      など、車で10分前後のキャンプ場もあり、
      「チェックアウト後に石割の湯で汗を流してから帰る」
      という定番ルートが組みやすい立地です。

13-3.温泉とセットで寄りたい周辺観光スポット

石割の湯を中心に、半日〜1日の観光プランが組みやすいスポットも数多くあります。代表的なものをエリアごとにピックアップしておきます。

山中湖畔エリア

山中湖交流プラザ・きらら

湖畔に広がる公園&イベント施設。音楽フェスやイベントの会場としても知られ、晴れた日は湖越しの富士山が美しく、散策・ピクニックに最適です。

山中湖花の都公園
花の都公園
花の都公園

四季折々の花畑と富士山のコラボレーションが楽しめる人気スポット。春〜秋の花シーズンには、「花→温泉」の王道コースが組めます。

長池親水公園・山中湖畔サイクリングロード

湖と富士山のビュースポットとして有名なエリア。自転車レンタルで一周サイクリングを楽しんだあと、石割の湯で汗を流すプランもおすすめです。

文化・ミュージアム系

山中湖文学の森公園・三島由紀夫記念館

落ち着いた森の中で文学と向き合える施設。静かな時間を過ごしたあと、同じく落ち着いた雰囲気の石割の湯で余韻に浸る、という組み合わせも好相性です。

山中湖テディベアミュージアム

家族連れやカップルに人気のミュージアム。観光の合間に立ち寄ったあと、夕方に石割の湯で一息つく流れも取りやすい立地です。

少し足を伸ばして…

忍野八海(忍野村)
忍野八海
忍野八海

富士山の伏流水が湧き出る湧水群として有名な観光地。石割の湯から車で移動しやすく、
「午前:忍野八海 → 昼:山中湖ランチ → 夕方:石割の湯」
という王道観光ルートも組めます。

13-4.温泉を軸にしたおすすめ周遊イメージ

最後に、石割の湯を軸にした周遊イメージを、ざっくりと2パターンだけ挙げておきます。

① 山中湖観光メイン+石割の湯(王道コース)

  • 午前:山中湖畔(長池親水公園・サイクリングロード)で富士山ビュー
  • 昼 :湖畔のカフェ・レストランでランチ
  • 午後:花の都公園 or 山中湖交流プラザ・きらら・テディベアミュージアムなどを観光
  • 夕方:平野エリアへ移動し、石割の湯でゆっくり入浴&休憩
  • 夜 :富士吉田・御殿場・道志方面へドライブして帰路へ

② キャンプ・アウトドア+石割の湯(アクティブコース)

  • 前日:道志みちや山中湖畔のキャンプ場にチェックイン
  • 当日朝:撤収・チェックアウト
  • 午前:石割山登山 or 忍野八海・山中湖観光
  • 昼 :山中湖のローカル食堂でランチ
  • 夕方:石割の湯で汗・焚き火の匂いを落とし、名物「石割うどん・そば」で締め
  • 夜 :温まった状態で、安全運転で帰宅

石割の湯は、「温泉単体」ではなく「山中湖エリア全体を楽しむ起点・締めのスポット」として使うと、旅全体の満足度がぐっと高まります。

14.まとめ(石割の湯はこんな温泉)

山中湖平野温泉「石割の湯」は、

  • 山中湖の東側・平野エリアにある、森に囲まれた静かな日帰り温泉
  • 檜や栗材をふんだんに使った木造ドーム建築のあたたかな雰囲気
  • pH約10.2 の高アルカリ性単純温泉による、日本でもトップクラスの「美肌の湯」

といった特徴を持つ、“派手さより居心地の良さ”が魅力の温泉です。

石割の湯の魅力をおさらい

この記事で見てきたポイントを、最後にもう一度整理しておきます。

  • ゆったりくつろげる建物とロビー
    • 木の香りが心地よい木造ドームの館内、吹き抜けロビーと螺旋階段の先の展望休憩スペースなど、湯上がりにのんびり過ごせる空間が整っています。
  • 高アルカリ泉「美肌の湯」
    • pH10.2 前後の高アルカリ単純温泉で、ぬるっとした肌ざわりと、湯上がりのつるつる感が特徴。神経痛・冷え性・疲労回復にも期待でき、登山やキャンプ後の〆の一湯にぴったりです。
  • 内湯・露天・サウナのバランス
    • 大浴場・寝湯・源泉ぬる湯、檜と岩の露天風呂、ドライサウナ+水風呂と、規模は大きすぎないものの、「欲しい設備はひと通り揃っている」バランスの良い浴場構成になっています。
  • 食堂と持ち込みOKスタイルの休憩
    • 名物「石割うどん・そば」をはじめとした温泉食堂に加え、食べ物持ち込みOK(飲み物は館内購入が原則)という珍しいスタイルで、自分のペースでゆっくりごはん&休憩できるのも大きな魅力です。
  • 村民に愛される“生活温泉”でもある
    • 観光客だけでなく、山中湖村民の方の憩いの場としても親しまれており、観光温泉とローカル温泉のちょうど中間のような温かさがあります。

「紅富士の湯」との違いと、選び方の目安

山中湖には、同じ村営温泉として「紅富士の湯」もあります。

  • 絶景の富士山と山中湖を眺めながら入りたいなら → 紅富士の湯
  • 森の中の静かなロケーションで、木造の建物と高アルカリ泉をじっくり楽しみたいなら → 石割の湯

というのが、もっとも分かりやすい選び方です。

時間と体力に余裕があれば、旅程を2回に分けて、それぞれの温泉を楽しんでみるのもおすすめですし、
キャンプや登山・サイクリング・ゆるキャン△聖地巡礼など、山中湖周辺の遊びと組み合わせて「温泉を旅の締め」にするのも良いでしょう。

訪問前にチェックしておきたいこと

最後に、実際に出かける前にチェックしておきたいポイントをまとめておきます。

  • 営業時間・最終受付時間(季節によって変動あり)
  • 木曜定休+臨時休館の有無
  • 最新の料金・割引(村民割・回数券・各種クーポンなど)
  • タトゥー・乳幼児入浴・持ち込みルール・支払い方法 など

この記事では、石割の湯を選ぶとき・訪れるときの判断材料になる情報をできるだけ整理しました。
あとは、その日の天気や旅のプランに合わせて、「今日は石割の湯でのんびりして帰ろうか」と気楽に立ち寄ってみるのが一番です。

山中湖エリアの旅の中で、石割の湯が
「静かに一息つける、ちょっとしたお気に入りの温泉」
になれば嬉しく思います。

参考情報一覧(石割の湯・山中湖エリア)

石割の湯(公式 / 運営)

近隣温泉(比較用・村営温泉)

山中湖エリア(観光・公園・遊歩道)

文化施設・ミュージアム

周辺観光(忍野・富士吉田方面)

アウトドア・キャンプ場(道志みち)

交通・アクセス

行政・地域情報

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