富士山(富士宮口五合目)

初挑戦「富士登山」!

 2002年7月下旬、念願の富士登山に挑みました。長年富士山の麓に住んでいながら、実際に自力で富士山に登った事は一度もありません。小学生の頃、山頂にまで登った事はありますが、実は5合目からはブルトーザーに便乗して、9合目で下ろしてもらい、そこから山頂まで登ったのです。山頂まで辿り着けたのですが、実際は自力で登頂したわけではないのです。社会人になってからも、ぜひ一度は自分の力で登頂してみたいと思っていました。そんなわけで、一昨年の夏、いよいよ「富士登山」に挑戦となったわけです。

登山は7月、8月がおすすめ

 さてそれでは、いつ富士山に登ろうかと考えてみると、自ずと時期が限られてきます。富士山の登山シーズンと言えば、夏のわずかな期間です。毎年7月初旬に山開きの行事があり、山小屋の営業が開始しますが、8月一杯までの2ヶ月間が一般的な登山シーズンです。もちろんその期間以外でも山開きしている限りは登れると思いますが、登山家でもない一般の私達にとってはいざという時に安心できる山小屋がオープンしている7月、8月がおすすめだと思います。

7月、8月の好天の日を選ぼう

 では、7月、8月のいつに登るかということになりますが、当たり前の事ですが一番重要なのは天気の良い日でしょう。夏のこの時期にそれほど悪天候という事はないでしょうが、大雨又は台風の日は当然避けましょう。そしてなにより、できれば雲のない澄み渡った快晴の日に登山できれば、ベストでしょう。しかしながら、これだけ注意を払っても山の天気は変わりやすく、又地上と山頂では天気が異なることが多いので、必ず良い天気に恵まれるわけではありません。それでもできるだけ天気の良い日に登るのが最良の選択だと思います。

馴染み深い富士宮口登山道を選ぶ

 7月、8月の天気の良い日と大分絞られてきましたが、登山道の事を考えると更に登山日が絞られてきます。それは、幾つもある富士登山道に関係しています。富士登山のルートは「富士宮口」、「河口湖・富士吉田口」、「御殿場口」と「須走口」の4つがあります。私が選んだのは富士宮口ルートでした。最短距離で、小学生時代に登ったのもここからだったのが選んだ理由でした。

富士宮登山道「マイカー規制」

 「富士宮口」は毎年8月10日頃から10日間ほど「マイカー規制」を行います。この期間は全ての自家用車は2合目の富士宮口入口からシャットアウトされ、5合目まで行けなくなります。お盆と重なるこの時期は富士登山のピークで、全国から登山客が殺到します。あまりの混雑さの為、このようなマイカー規制を設けたのでしょう。登山を考えている方は、できればこの時期を避けるのが無難ですが、どうしても都合が合わなければ、観光バスの登山ツアーや2合目駐車場から臨時営業しているシャトルバスを利用することもできます。

7月下旬に登山

  以上の事情を考慮した結果、今回は7月下旬に登山することにしました。朝6時に富士宮口5合目に辿り着き、駐車場から登山道へ進みました。駐車場は500台程も止められるスペースがあるので、場所には困りませんでした。当日は絶好の天気というわけではなく、曇りで五合目付近も霧がかかっていて見通しは悪かったのですが、雨ではありませんでした。休日の都合もあるので、体調を万全にして当日の登山を敢行しました。

最高峰の富士山には万全の装備で登る

 ところで、日本最高峰の富士山に登るのですから装備は万全でなければなりません。いくら日帰りで登山道が整備されている富士宮口ルートといえども、又いくら真夏の炎天下の時期といっても、標高3776mの富士山頂上では地上とはかなりの温度差があります。万年雪もあり、風も吹きすさんだり、更に山の天気は変わりやすく雨が降る場合もあるので十分な準備をして行かなければなりません。
 では私が実際にどのような装備をしていったのか説明しましょう。まず、服装が一番重要です。上は二、三枚重ね着して、天候や体調に合わせて脱いだり着たりできるトレーナーや、ジャンパーを選びました。そして、下は動きやすいトレーニングパンツなどがお奨めです。更に、靴は運動靴、できれば登山靴がベストです。登山靴がなければ運動靴でも構いません。しかし、登山靴は底が厚く、長くてくるぶしまで覆うので、砂や砂利が入りにくいし、又足を捻りにくい為、できれば登山靴が良いでしょう。更に、手袋やもしもの時の為の懐中電灯も用意しましょう。
 加えて、雨ガッパは必ず携行しましょう。山の天気は本当に変わり易く、朝快晴で頂上まで登ったとしても、帰りの下山途中で雨が降る事も十分ありえます。帰りの道中、雨に打たれながらの下山は全身びしょ濡れになって動きにくくなりますし、何より風邪を引いてしまいます。仮に傘を持っていったとしても、手が使えず大変危険です。これらの事は登山をする方なら常識中の常識ですが、登山シーズン中の観光的な登山では十分な準備をされない方も稀にいるみたいなので、ここで述べさせて頂きます。

水はできるだけ多く持参しよう

 服装の次に重要なのは、食料と水です。特に重要なのが、飲料水。最低でも1リットルは携行しましょう。できれば2リットル以上持ち歩ければ最高です。実際私が登ったときも、非常に喉が渇き少しずつ節約しながら飲んでも頂上に着く頃には空っぽになってしまいました。容器は水筒でも良いのですが、空になってからの事を考えると軽いペットボトルか折り畳めるようなプラスチック容器でもいいのではないでしょうか。このように水については十分用意したほうが良いです。

山頂ではペットボトル1本500円!!

登山途中で水分を補給するには、持参するか山小屋で購入するしかありません。持参した水の量が少なければあっという間になくなってしまい、後は買うしかありません。私も驚いたのですが、5合目から6合目、7合目と頂上に近づくにつれ、ドリンクの値段が上がっていきます。地上では150円の500mlのペットボトルが、頂上では500円もするのです。私も頂上までで手持ちの飲料水を使い果たし、下山の最中喉が渇いてしょうがありませんでしたが、あまりの値段の高さに躊躇してしまいました。水に限らず、山小屋で購入するものは地上から引き上げる手間を考えると、当然ながら全て高くなります。ですから、可能な限り必要なものは自前で用意したほうがいいでしょう。

準備を終え、いよいよ登山開始

 登山の苦しさは並大抵ではありませんでした。とにかく出発したら途中で戻る訳にはいきません。私にとっては頂上まで登らなければ目的を達成できないので、体調が崩れない限り頂上制覇すると決めていました。 五合目は標高約2400m、頂上は3776mで、標高差は約1400mです。富士宮口登山道は最短ルートですが、それでも登山は苛酷を極めます。観光ガイドによると、登りは約4時間30分、下りは約2時間30分と紹介されています。これは休憩ナシの健脚家の目安ですので、もちろん時間は個々人で異なります。私は、最終的にはトータルで約10時間かかりました。登りに約5時間、休憩約1時間、お鉢めぐりに約1時間、下りに約3時間の計約10時間です。日帰り登山で朝6時に出発し、下山したのが午後4時でした。

「富士宮口5合目」からいざ出発

 それでは順々に登山行程を述べていきましょう。朝6時に登り始めた時には、五合目では写真の様に霧がかかっていました。駐車場には止めれましたが、登山客がかなりの数で富士登山の人気を象徴していました。バスツアーらしく、大型バスが何台も来ていて何百人もの登山客が一斉に登り始めていました。他にも町内会のイベントで来ていたり、夫婦や家族連れで来ている方々が大勢いました。混雑してはいましたが、日本一の富士山に挑むのですから私としては人が多い事にこした事はありません。もし登山途中で体調不良になったり事故にあったりしても、助けが呼びやすいからです。もちろんそんな事態にはならない様心がけて登り始めました。

 延べ約5時間半を経て、ようやく山頂へ辿り着きました。さすがに日本一の富士山です。8合目位まではなんなくたどり着きましたが、胸突き八丁といわれる8合目過ぎあたりにくるとさすがにきつかったです。8合目の山小屋で小休憩をしたおりに、9合目がすぐ先にみえるのですが、実際に上ってみると1時間近くはかかりました。目測ではわずか2、300メートル先ですが、こんなに時間がかかるとは思いませんでした。

せっかくですからお鉢めぐりをしてきました。万年雪、頂上の中でも最高点の「剣が峰」で写真を撮りました。富士山頂など滅多に来れない場所ですから、本当に良い思い出になったと思います。

お鉢めぐりを終え、登頂後1時間足らずでいよいよ下山を開始しました。登りは5時間半もかかりましたが、下りは3時間半位でした。登りに比べると確かに楽なのですが、常に足や膝に体重がかかるので結構きついです。「膝が笑う」と良くいいますが、3時間も下り坂を歩くとまさにその状態です。今回は日帰りなのあまり時間もとれず、休憩もほとんどせずに降りて来ました。

日帰り登山も無事に進み、午後4時にようやく富士宮口5合目、出発点に辿り着きました。

関連情報

富士山村観光情報(http://kankou.fujiyamasan.com) - 「富士山」お山開き / 富士山頂の信仰遺跡群 / 「冨士山」世界遺産登録決定 / 世界遺産登録「富士山」
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