道の駅「ふじおやま」(静岡県駿東郡小山町)

国道246号線で初めての道の駅が新設オープン

 道の駅「ふじおやま」は、静岡県駿東郡小山町の国道246号線沿いに、2004年11月にオープンしたばかりの出来立ての道の駅です。国道246号線は、東京都千代田区を起点として、神奈川県を縦断し静岡県沼津を結ぶ、総延長も長く商業・運送・観光においても利用度の高い重要な道路です。国道246号線は交通量が非常に多く、長距離輸送の大型車の運行も盛んな事から、以前からドライバーの休憩地として道の駅の設置要望が多かった道路なのです。道の駅設置要望の声に加え、地域の活性化の希望があって、国土交通省と小山町との一体化事業として、このたび道の駅「ふじおやま」が建設されたわけです。

「道の駅」の本来の機能を重視した模範的な「道の駅」

 道の駅「ふじおやま」は、道の駅の模範的存在たる素晴らしい施設です。道の駅は全国各地にあり数も急増していますが、本来の最重要機能は「ドライバーの休憩所」としての施設です。駐車場、トイレが自由に利用でき、ドライブの疲れを癒せる場所こそが「道の駅」です。そして、その為の施設が一番充実している所が、最高の「道の駅」なのです。道路・観光情報の提供、食事、自販機、休憩室等はその最大目的から派生した施設又は機能であり、特産品の販売、各種イベント、温泉等の付属施設は二次的なものであって、道の駅の最重要機能ではないのです。その意味で、交通量が激しく休憩所も少ない国道246号線に「ドライバーの休憩所」たる施設を完備した道の駅「ふじおやま」がオープンした事は、非常に意味のある事なのです。

富士山と金太郎の町「小山町」の道の駅

 道の駅「ふじおやま」がある駿東郡小山町は、富士山の麓に位置し、童話や五月人形でお馴染みの「金太郎」生誕の地として有名です。小山町東南部にある足柄山は金太郎が生まれた場所として知られ、小山町の各地には「金太郎」にゆかりのある伝説が今も残っています。「金太郎」は単なる童話ではなく、鎌倉時代に源頼光に仕えた四天王の「坂田公時(きんとき)」の幼少時代をモデルにしたものだといわれています。金太郎は、熊と相撲をとるほどの怪力で、動物を友達にし、まさかりをかついで、赤い腹掛け一つで野山を駆け回っていました。幼少時代から「足柄山の怪童」として評判になり、当時の名将源頼光が見出し、家来にしたそうです。このように足柄山をはじめ、小山町は金太郎にゆかりのある地とされ、道の駅「ふじおやま」にも小山町のシンボルとして金太郎の像が設置されています。

日本最大のレーシングコース「富士スピードウェイ」がある小山町

 小山町には日本最大のレーシングコースである「富士スピードウェイ」があり、道の駅「ふじおやま」にはそのコースで実際に走行したレーシングカーが展示してあります。「富士スピードウェイ」は、今まで数え切れないほどのレース大会が開催されてきた場所で、日本のモータースポーツの歴史の一角はここで発展してきたと言っても過言ではありません。道の駅建物内では、実際にレースで使用されたレーシングカーが展示されており、外観だけでなく内部にいたるまで改造された様子を良く見る事ができます。

施設・サービス充実で利用し易い新設の道の駅

 道の駅「ふじおやま」は、新しく建設された道の駅で、最新の施設・サービスが利用できます。現在、道の駅は全国で800近くあり、尚も増え続けています。一般的には、新設の道の駅は国土交通省や各自治体が主体となって建設されるので、非常に立派な施設ができます。元々あったドライブインや美術館の様な施設が後に道の駅として登録されるケースを除き、規模・施設面では民間主導の施設に及ぶ所ではありません。更に、最新の道の駅は、以前に建設された道の駅を参考にし、良い所と悪い所を取捨選択して建設されているので、施設・サービスは充実して利用し易くなっています。道の駅「ふじおやま」もその例にもれず、設計段階から利用し易い道の駅を考えたようで、施設・サービスが充実しています。
トイレ 休憩室 地域交流ルーム レストラン

種類豊富でおいしいレストランとドイツパン工房

 道の駅「ふじおやま」には、レストラン「ふじおやま」とドイツパン工房「ブロート・ヴァルト」があります。レストランはセルフサービスの大衆食堂の様な感じですが、席数も多く、値段も手頃で種類も多いので、個人から家族、団体まで幅広い客層の利用があるようです。食券を購入すると自動的にカウンターに注文が入るので、非常に便利です。メニューは簡単な麺類からボリュームたっぷりのトンカツ定食や、オリジナルの「道の駅定食」などがあります。私は親子丼定食を食べてみましたが、なかなか美味しいかったです。また、レストランのカウンターにはドイツパン工房「ブロート・ヴァルト」があり、毎日ドイツから直送される生地を使用した焼きたてのパンを購入する事ができます。
道の駅「ふじおやま」の関連商品①

横浜山手の本場ドイツのフレッシュパンセット

道の駅「ふじおやま」のドイツパン工房「ブロート・ヴァルト」ではドイツから直送される生地を使って、パンを焼いています。食堂利用の際にパンを購入してもよし、おみやげに持ち帰るのも自由です。しかしながら「ブロート・ヴァルト」のパンは通信販売は取り扱っていない為、別のドイツパンの名店から商品を紹介します。

小山町農協の新鮮野菜を直売

 道の駅「ふじおやま」には「農産物直売所」があり、小山町農協組合員の生産した、採れ立ての新鮮野菜が販売されています。直売所はスペースも広く、さまざまな新鮮野菜が沢山並べられています。詳細はわかりませんが、直売所の運営は農協で行っている様で、販売員も農協組合員の様な感じでした。奥のレジ付近には、組合員のメンバーの写真が掲示されていて、50名以上は載っているようでした。農産物は旬の野菜で、私が訪れた12月では、大根、小松菜、ヤーコン、セロリ、白菜、里芋などが販売されていました。

数々の名産品と雑貨を販売する物産販売所

 道の駅「ふじおやま」の物産販売所では、小山町の名産品を筆頭に数々の商品が販売されています。小山町で有名な名産品といえば「水菜漬」ですが、旬の野菜・漬物なので年中あるわけではないようです。他には小山町だけでなく、富士山周辺の特産品が多数販売されています。「御殿場高原ビール」、「てづくり高原ハム」、「信玄餅」、「地酒」、「高原牛乳」など、富士山麓のお土産が数多く販売されています。

総評:施設充実の新設道の駅は今後の発展に期待

 道の駅「ふじおやま」は、オープンしたてで、今後の発展が楽しみな道の駅です。2004年11月にオープンしたばかりの、まだできたてホヤホヤの道の駅で、2004年現在では静岡県で一番新しい道の駅です。施設は新しく非常に充実していて、駐車場も広いし、トイレも綺麗ですし、休憩室も広く、快適に利用できます。物産販売所に関しても、品数は豊富で良いのですが、もう少しレイアウトとか目玉の商品を検討する必要性を感じました。また、地域交流ホールについては、非常に広いスペースなので色々活用したらどうかとも思いました。正面の広場は、パンフレットによると「イベント広場」となっているらしいので、どんどんイベント、催し物を開いてお客さんを呼び込めるのではないかと思います。全体的には施設・サービス共に充実している道の駅ですが、これからの運営次第で飛躍的に発展して行けるのではないでしょうか。

周辺観光案内

 道の駅「ふじおやま」は東京から静岡へ続く国道246号線にあるので利用客は非常に多いです。しかしながら、利用客の多くが246号線の長距離ドライブの休憩地点として立寄るので、小山町の市街地まで足を伸ばす人は少ないです。観光の場合はむしろ御殿場や富士五湖方面へ流れて行くので、道の駅は本当に休憩地点としての意味合いが高いです。それでも道の駅からは「富士スピードウェイ」、「富士霊園」、「時の栖(ときのすみか)」、「富士山の日帰り温泉 天恵」などが近いので、観光の際にはぜひ立寄ってみたいものです。

詳細情報

住所
静岡県駿東郡小山町用沢72-2
電話
0550-76-6600
URL
小山町役場「小山町観光情報」 ②小山町観光協会
駐車場
①大型車  33台  ②小型車 44台 ③身障者用  2台 ④駐輪場
施設概要
①24時間情報センター ②展示室 ③研修室 ④地域交流ホール ⑤新鮮・直売 ⑥お買物・お土産 ⑦れすとらん「ふじおやま」⑧ドイツパン工房「ブロート・ヴァルト」
営業時間
①情報センター休息室24時間 ②地域交流ルーム7:00~20:00 ③農産物直売所9:00~17:00 ④レストラン・物産販売7:00~20:00 ⑤地場産品展示室9:00~18:00
休業日
レストラン・物販:12/31~1/1 農産物直売所:12/31~1/6 事務所:毎週火曜日
アクセス
①国道246号線菅沼交差点南へ約1分 ②東名御殿場I.C.より約15分

周辺地図

周辺観光情報

富士スピードウェイ / レーシングカー博物館「レーシングパレス」 / 富士霊園 / 御殿場プレミアムアウトレット / あしがら温泉 / 御殿場スポーツガーデン / 足柄峠・足柄之関 / 御殿場高原ビール / 平和公園 / ふじみセンター

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